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濵口が投球→縄跳び→投球 XYDBキャンプ第3クール開始

横浜DeNAベイスターズの2021年春季キャンプは11日から第3クールに入った。この日は未明から雨が降り、ほとんどのメニューが室内練習場に変更された。この日の早出練習は捕手と内野手のメンバーがバント練習を繰り返した。また、非公開練習も行われ、実戦に向けてサインプレーなどの確認を行った。

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心拍数が上がった状態での投球

天候の影響を受けにくいブルペンでは、予定通りに伊勢、入江、濵口、砂田、池谷のピッチング練習が行われた。各投手とも力のこもった力投を見せていた。

濵口は少し遅れてブルペン入り。キャッチャーを座らせ、変化球も含めて38球を投げると、投球を中断して、縄跳びを持ち出した。約50回の二重跳びをした後、再びグラブを付けて投球。試合中の打者を想定した投球をしてから、再び約50回、二重跳びの後に投球を行った。

濵口がその意図を説明している。塁に出て走者として走った後のマウンドでの投球を想定したもの、そしてブルペンでの球数は増やさずに、縄跳びで負荷をかけて、長いイニングを投げた場合の終盤の投球を想定したものということだ。

2019年に三浦監督が1軍投手コーチに就任した際に考案した練習とのこと。三浦監督は現役時代、200球、300球と投げる日を作り、疲れてきたところでしっかりと自分のフォームで投げられるかを課し、完投能力を養った。最近の投手はキャンプで多くの球数を投げる練習はしていないが、その分縄跳びで心拍数を上げたり、負荷をかけて疲れが出てきた中での投球を確認できるようにしている。

昨年のチームの完投数は僅かに4。上茶谷が完封、大貫が完投、平良が8回完投負け、そして移籍した井納が雨天コールド負けの試合で6回完投扱いになっただけ。ラミレス監督の方針で先発投手は早めに交代していたこともあるが、完投能力がある投手も今永くらい。その今永が手術明けということもあり、今年も完投は期待できない。濵口はスタミナとしては十分だが、球数が多過ぎるため6回を投げ切れないという投球が続いた。

濵口も長いイニングを投げるという思いがあるからこその練習だったのだろう。三浦監督もその成果を今後の練習試合で見て行きたいと語った。最初の登板は2~3イニングだろうが、オープン戦では長いイニングを投げられる感触を掴みたいところだ。

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最初の練習試合で濵口、上茶谷が登板

13日には三浦新監督の初の対外試合となる中日との練習試合が組まれている。この試合では、この日ブルペンで投げ込んだ濵口と、今キャンプで100球を超える投げ込みをしている上茶谷が登板する模様。

濵口は、開幕投手を争う上でも順調な調整をアピールしたいところ。開幕投手に指名されるということは、今年のエースとして投げる先発投手であり、年間を通してローテーションの中心であることを期待される。当然、長いイニングを投げてリリーフの負担を減らすことも求められるので、球数をかけずにアウトを取って行けるかどうかも注視したい。

上茶谷も3年目の飛躍に向けて意気込んでいる。キャンプ3日目に101球の投げ込み、第2クールには打撃投手で登板し、伊藤光のバットを2本折った。大貫から習ったツーシームも実戦で試して行くことになるだろう。開幕で出遅れた昨年の悔しさを晴らすべく、キャンプ、オープン戦をきっちりと調整し、開幕投手を争うポジションに上がって行きたいところ。こちらの投球も楽しみだ。

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シートを張り、カメラ止めて非公開練習

午前中、室内練習場でのウォームアップ、キャッチボールを終えたところで、選手が集まりミーティング。ここからシートを張り、中継カメラも止めて非公開練習を行った。

生中継で配信していたTBSチャンネル2、Paraviは9日に行われたケースバッティングのVTRに変更。ニコ生は、風雨が強まるメイングラウンドの様子がしばらく映し出され、「練習メニューの都合、室内練習場を映すことができません」というコメントが出ていた。

当然のことながら、三浦監督は何の練習をしていたのか明かさなかったが、サインプレーなどの確認を行ったと思われる。ラミレス監督時代も当然、サインプレーはあったわけだが、今キャンプで取り組んだケースバッティングなどを見る限り、より細かいプレーを使ってくる印象。サインも昨年以前よりも念入りに確認しておく必要があるだろう。

昨年も投手に「バントのサインが分からないかも知れないから打たせた」ということがあった。ありえないことではあるが、そうしたことがないように投手も含めてサインをしっかりと確認しておくべきだろう。

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12日はルーキー2人が打撃投手で登板

12日は少し天候が回復する見込みだが、グラウンド状態がどこまで復活するか。メイングラウンドが使える状態であれば、予定では大貫、平良、平田、入江、池谷が打撃投手として登板する。

7日の紅白戦で同期の牧が実戦デビューし、初打席でホームランという結果を残した。投手と打者の違いはあるとは言え、俺もという気持ちはあるだろう。その実戦登板に向けて、まずは練習としてプロの打者と対戦する。入江は、「調子が良くても悪くても、真っすぐを軸に投げられれば」とコメント。味方の先輩相手に思い切った投球は難しいだろうが、プロの打者の雰囲気を感じながら、打者相手に自分のボールが投げられるかという確認になる。

11日は入江、池谷とブルペンで並んで投球を行った。オーバーペースにならないように、抑えながら練習してきたと思うが、翌日の打撃投手も含めて連日の投球。少しずつ実戦デビューに向けてペースを上げつつある。週末の中日戦か、あるいは週明けのヤクルト戦、ファーム練習試合になるか。彼らのマウンド捌きが楽しみだ。

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