2005年から開始したセパ交流戦は、2020年にコロナ2019の影響で6月開幕となり中止されたが、今年で20回目となる。6チームと3試合ずつ、18試合の戦いとなるが、シーズンの流れを変えることもある重要な戦い。ベイスターズは、リーグ戦の最後を4連勝で締め、貯金を5つ持って突入する。2023年に初優勝しているが、2年ぶり2度目の優勝を狙う。20回目を記念した交流戦ユニフォームで上昇気流に乗れるか。
5シーズン連続で5割以上
交流戦初年度は、牛島監督を迎えて投手陣が整備され、三浦と門倉、土肥を中心としたローテーションとクルーンらクアトロKが活躍。シーズンも3位となったが、交流戦でも勝ち越し。しかし、翌年からは「パ・リーグのボーナスステージ」と化した。
毎年振り返っては同じことを書いているが、2008年からの3年間は、6勝18敗という全く同じ勝敗で12位という地獄。その後も負け越しが続き、現在と同じ18試合制となった2015年には3勝14敗1分で勝率.176という記録を打ち立ててしまっている。
年度 | 順 | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 |
2005 | 6 | 36 | 19 | 17 | 0 | .528 |
2006 | 10 | 36 | 15 | 21 | 0 | .417 |
2007 | 3 | 24 | 14 | 9 | 1 | .609 |
2008 | 12 | 24 | 6 | 18 | 0 | .250 |
2009 | 12 | 24 | 6 | 18 | 0 | .250 |
2010 | 12 | 24 | 6 | 18 | 0 | .250 |
2011 | 11 | 24 | 7 | 13 | 4 | .350 |
2012 | 10 | 24 | 9 | 14 | 1 | .391 |
2013 | 12 | 24 | 7 | 17 | 0 | .292 |
2014 | 5 | 24 | 13 | 11 | 0 | .542 |
2015 | 12 | 18 | 3 | 14 | 1 | .176 |
2016 | 9 | 18 | 7 | 11 | 0 | .389 |
2017 | 7 | 18 | 9 | 9 | 0 | .500 |
2018 | 8 | 18 | 8 | 10 | 0 | .444 |
2019 | 4 | 18 | 10 | 7 | 1 | .588 |
2021 | 3 | 18 | 9 | 6 | 3 | .600 |
2022 | 6 | 18 | 9 | 9 | 0 | .500 |
2023 | 1 | 18 | 11 | 7 | 0 | .611 |
2024 | 3 | 18 | 11 | 7 | 0 | .611 |
合計 | 12 | 426 | 179 | 236 | 11 | .431 |
長らく交流戦ではパ・リーグの餌食となっていたが、2017年に5割で乗り切ると2018年こそ2つ負け越したが、2019年以降は5シーズン連続で5割以上をマーク。三浦監督は4シーズンで3度の勝ち越しとなっている。すっかりと交流戦へのイメージが変わっている。
それでもまだまだ交流戦での借りは返せていない。今年も少しずつ借りを返して行きたい。
交流戦の開幕戦は8連勝中
近年は交流戦での成績が良くなっているが、交流戦の開幕戦は8連勝となっている。初戦に勝ってスタートしていることで、うまく回っている部分があると思う。
年度 | 日付 | 相手 | 球場 | スコア | DeNA先発 | 相手先発 |
2016 | 5/31 | 西武 | 西武プリンスD | 5-2 | ○モスコーソ | ●佐藤 |
2017 | 5/30 | 日本ハム | 札幌D | 3-0 | ○濵口 | ●加藤 |
2018 | 5/29 | 楽天 | 横浜 | 9-2 | ○ウィーランド | ●古川 |
2019 | 6/04 | オリックス | 京セラD | 3-1 | ○大貫 | ●山本 |
2021 | 5/25 | オリックス | 横浜 | 10-3 | ○ピープルズ | ●山岡 |
2022 | 5/24 | ソフトバンク | 横浜 | 4-3 | 今永 | 石川 |
2023 | 5/30 | 楽天 | 楽天モバイル | 3-2 | ○今永 | ●則本 |
2024 | 5/28 | 楽天 | 横浜 | 6-1 | ○ケイ | ●ポンセ |
2025 | 6/03 | 楽天 | 楽天モバイル | 東 | ヤフーレ |
3年連続で楽天との開幕戦となった。今年は2年ぶりに楽天モバイルパークでの対戦となる。9連勝とすべく、バウアーと入れ替わる形で火曜に先発するのは東。楽天は、ヤクルトから移籍したヤフーレとなった。開幕後最初の登板で腰の違和感を訴えて離脱。復帰してからは2試合連続HQSをマークしているが、勝利は付いていない。
昨年に対戦がかなりあるので、知っている投手ではある。苦労した試合もあったので、心してかかる必要があるだろう。
ただ、一番の難敵は雨になりそう。3日は昼過ぎから夜遅くまで雨の予報。プレーボールがかかるかどうか気になるところ。昨年も交流戦の開幕戦はハマスタだが雨の中で行われ、コールドゲームで勝利している。前半のカードは予備日がないので、中止となれば6月23日以降の予備期間に再び仙台まで行く必要がある。雨の中で強行したくはないが、どうなるか。
DHありのスタメンは?
パ・リーグの主催試合から始まるので、DH制が採用される。昨年は、交流戦でDHを使った試合では8勝1敗と圧倒的な強さを誇った。日本シリーズもみずほPayPayドームで3連勝し、DHとの相性の良さを示した。今年もその勢いで勝ち進められるか。
3日から筒香が一軍に復帰する見込み。既に神里が登録抹消となっている。オースティンはまだ状態が上がって来ないが、佐野が5月から好成績を残し、宮崎も調子を取り戻している。梶原、森敬も二軍調整から戻り、度会と蝦名も結果を出し始めている。内野では三森の状態が下がっていて、林もまだ実戦復帰できていない。少し手薄な感じは否めない。
8 桑原
D オースティン
3 佐野
4 牧
5 宮﨑
7 度会
2 山本
6 森敬
9 梶原
8 桑原
3 オースティン
7 佐野
4 牧
D 宮﨑
9 度会
2 山本
6 森敬
5 三森
DHは基本、オースティンと宮崎を併用して行くのではないか。状況によっては彼らをベンチスタートにして、松尾や筒香を入れることも想定される。
8 桑原
3 オースティン
7 佐野
4 牧
D 松尾
9 度会
2 山本
6 森敬
5 三森
8 桑原
9 梶原
3 佐野
4 牧
5 宮﨑
D 筒香
7 度会
2 山本
6 森敬
まず楽天3連戦でDHを使った後は、来週に京セラドーム、みずほPayPayドームの6連戦でDHを使うことになる。いろいろなオプションが考えられるが、4月に比べると全体的に状態は上がっているので、パ・リーグの素晴らしい投手を相手にどこまで得点を取れるか、自軍の先発投手を援護できるかが鍵だろう。
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