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牧が2打席連発でMVP 2024オールスター第1戦

07/23 パ6-11セ(エスコン)

マイナビオールスターゲーム2024の第1戦がエスコンフィールドHOKKAIDOで行われ、セ・リーグがオールスター史上最多となる1イニング9得点を挙げる攻撃で、パ・リーグを圧倒した。6ホームランが飛び出す乱打戦となり、MVPには2打席連続ホームランを放った牧が選ばれた。

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オールスター初HRから連発

3年連続の出場となった牧は、オールスターではまだホームランがなかった。ファン投票で選出された際の会見では、山本が先にホームランを打ちたいとコメントしていたが、第1戦の2打席目、セ・リーグが猛攻を続ける中での一発となった。

丸の2ランで6-0となった後、山崎福のチェンジアップを拾い、レフトのブルペンに飛び込み、投球練習をしていた山崎伊がキャッチ。2者連続ホームランとなった。4回には、エスピノーザから3球ファウルで粘った後、ナックルカーブが中に入って来たところを泳ぎながらも捉え、打球は左中間スタンドにギリギリ届いた。2打席連続となる2ランで11点目をもたらした。

MVPの最有力に躍り出て迎えた6回は、メルセデスの低めのボールを見極め、四球を選んだ。MVPを確定的にすべく強引に行きたいところだが、自分のバッティングを崩すようなことはしなかった。6回裏の守備から宮崎と交代した。

ともに中軸を組んだ3安打の村上、岡本を抑えてのMVP受賞。WBCでも何度か披露していたし、プロ野球ファンには認知されているが、デスターシャも2回見せることができた。ヒーローインタビューでは、デスターシャの本家であるサワヤンゲームズのサワが来場していることを明かし、テレビ中継のカメラでも抜かれていた。

こうした大舞台でMVPを獲得する活躍ができるというのが、やはり牧のスター性だと思う。第2戦でも良い形で活躍してもらって、オールスター明けはぜひともチームを優勝させる活躍を見せてもらいたい。

牧と代わった宮崎は、守備ではダイビングキャッチを見せていたが、打席はショートゴロだった。今回は監督推薦なので出番は限定的にはなるが、昨年はホームランを打っているので、第2戦で活躍を見られれば。

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初出場組も活躍

ファン投票で選出された山本は、スタメンマスク。8回の打席で坂倉と交代したが、7回までマスクを被った。2回は、セ・リーグが9点を奪う猛攻の中で、二塁打を放った。オールスター初打席でしっかりと結果を出せた。

先発の才木は、ストレート中心で行くことを話していたそうだが、パ・リーグの打者にファウルで粘られ、結局は変化球で打ち取った。2番手の山崎伊とは、3回2アウトから万波に70キロ台のスローカーブを配球。3球目を万波が見事に捉え、これは行ったかと思ったが、フェン直の二塁打だった。

3番手は東で、オールスターでも昨年の最優秀バッテリー賞を受賞した「あずゆう」バッテリーが実現した。万波がスタートを切り、事前に古田氏のYou Tubeでも予告していた通り、座ったままセカンドへ送球。三塁側に逸れてしまった為、盗塁を刺せなかった。東にも当たりそうになってしまい、謝っていた。

憧れの舞台は楽しめていたようで何より。第2戦も出場があるので、一つ盗塁を刺せると良いのだが。

筒香の代替選手として出場したオースティンは、6番DHでスタメン。2回に、9点を奪う猛攻の最初の1点となるタイムリーヒットを放った。初球のチェンジアップをセンターへキレイに持って行った。そして、打者一巡してこのイニング2度目の打席では、6球目のフォークをレフト線へ運ぶ二塁打。

その後の打席次第では受賞も、というところだったが2打席連続三振で脱落。9回は代打が送られた。ホームランダービーでは、「神奈川の牧」タオルを掲げて応援していたし、ベイスターズ以外の選手たちともコミュニケーションを取っていた。楽しんでくれて、ケガなく帰って来てくれれば良い。第2戦はホームランでゆっくりとベンチに戻って来てくれると嬉しい。

度会は、オープン戦では出場していたが、交流戦の時期は1軍にいなかったので、満員のエスコンでは初めてのプレーとなった。守備から入って1打席だけだったが、残念ながら則本のストレートに空振り三振。だが、打席に入った際は、父・博文さんのヤクルト時代の応援歌と、今のベイスターズでの応援歌が交互に演奏されるというエモい演出があった。守備では意外と打球が飛んできたが無難にこなした。第2戦でチャンスがあれば一本打って欲しいところ。

投手は東、森原の二人が出場しているが、二人ともエスコンで登板となった。正直、日曜までの神宮の状況を見ると、エスコンで登板しておいてくれた方がありがたい。

東は、2アウトを取ってから万波に三遊間を破られ、田宮のサードゴロは俊足が生きて内野安打となった。1、3塁のピンチだったが、郡司をストレートで押し込み、ライトフライに打ち取り無失点。派手な投球ではないが、いつも通りの安定感を見せてくれた。

試合後は、報道ステーションに生出演。万波と出演することになっていたので、対戦では打たれたくなかったが打たれてしまった。腕を下げたことでスライダーが良くなったというエピソードを披露していた。

7回は森原が登板。源田を初球で打ち取り、万波には2球ストレートの後、フォークで空振り三振。佐藤都にはヒットを許したが、栗原をセンターフライに取り無失点で終えた。楽天の選手と対決があれば面白かったが、それはまた今後に。

第2戦はオールスターの雰囲気を楽しんでもらって、リフレッシュしつつ、オールスター明けの戦いに向けて休んでもらいたい。

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演出がエスコンの良さを際立てる

球宴と言われるオールスターのお祭り的雰囲気はいつも楽しいが、今年は例年よりもさらに楽しく感じられた。まず、エスコンという素晴らしいフィールドで行われていることで、選手もファンも気持ちが盛り上がる。そして、そのフィールドに負けないくらい演出も良かったと思う。

ホームランダービーでは出場する8人が、それぞれ車に乗って登場し、カッコよく決めた。試合開始前の選手入場も、アナウンスで呼ばれてベンチから飛び出し、監督、選手とハイタッチして列に加わるという定番ではなく、外野からチームごとに登場し、ブルーカーペットの上を走って来るというもの。チームや選手によって個性あるポーズや登場の仕方が見られた。

イニング間のイベントは、テレビではCMやハイライトなどがあり、ほとんど見られなかったが、マスコットたちが活躍するものがあったのだろう。全体的な演出がよく考えられていて、非常に良かったと思う。

テレ朝で解説していた古田氏は、照明を落としてもすぐ点けられることを繰り返し強調していたが、今時LEDじゃない球場の方が珍しくなった。間違ってはいないが、エスコンならではというわけではない。ハマスタでの解説ってしたことないのだろうか。神宮でも、甲子園でも照明を消す演出はあるが、普段はあまり着目していないのかも知れない。

昨年はベイスターズ勢が8人出場し、バウアーの投球、You Tubeの動画で盛り上がった。選手たちのカメラで撮影した映像も面白かった。今年は7人ではあったが、牧、オースティン、山本が活躍し、東と森原が無失点の投球を見せてくれたので、ベイスターズファンにとっては非常に楽しめる内容だったのではないか。

エスコンで行われたことで、日本ハムの選手がファン投票で多数選ばれた。エスコンでの初めてのオールスターということもあって、中嶋監督も面白いオーダーを組んで来た。交流戦でも話題となったバッティングの良い山崎福を先発させると同時に、大谷のように2番DHに入れて二刀流をさせた。

ファン投票で選ばれたキャッチャーの田宮をセカンドに入れ、最近はマスクを被っていないマルティネスを捕手にした。それもあって9人中7人が日本ハムの選手というスタメンとなり、さらに残りの二人も近藤と岡で、いずれも日本ハムに在籍していた選手。自分自身もコーチを含めて長く日本ハムに在籍していた中嶋監督の粋な配慮。エンターテイナーだなと思った。ただ、有原は登板させずに神宮の先発に持って行ったのは笑った。

セ・リーグも、山崎福がヒットを打ったことに対抗し、9回にDHオースティンに代打の床田を起用した。岡田監督が、勝利監督インタビューで新井監督から推薦があったことを明かしていた。森下は今回出場していないが、床田もバッティングの良い投手。見事に高いバウンドで一二塁間を破るヒットを放った。以前、イチローが投手を務めた時に代打高津というのがあったが、投手が代打はなかなかない。両軍の投手がヒットを打つというのは初めてかも知れない。

第2戦は、暑い神宮で行われる。各選手、体調には気を付けて楽しんでもらいたい。エスコン以上に得点が入る試合になるのか、楽しみだ。

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