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2023年キャンプイン前夜 現時点の陣容分析

既に日付は変わっており、2月1日はプロ野球のお正月とも言われるキャンプイン。横浜DeNAベイスターズは宜野湾、奄美に分かれての開催となる。まだ新戦力は見ていないし、このキャンプで台頭する選手もいるだろう。現時点での期待や予想も含めた陣容の分析をしてみたいと思う。

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投手

先発

◆当確・濃厚
今永
大貫
濵口
石田

◆ボーダー
ガゼルマン

◆復活・再起
平良
東
上茶谷
笠原

◆若手
阪口
京山
吉野
小園
徳山

昨年2桁勝利の今永、大貫が左右の両輪。今永はWBC出場のため、開幕投手は回避する可能性はあるが、ケガなどがなければ2廻り目から入って来るだろう。そして、新型コロナウィルスの陽性判定を受けて約2ヶ月離脱しながら8勝、7勝を挙げた濵口、石田の両左腕も順調に行けば入って来るだろう。この4人は柱としてやってもらわないと困る投手たちで、計算している。

問題はここからだろう。昨年の終盤に先発へ転向後、素晴らしい投球を見せていたガゼルマンが残留したが、パスポートの盗難被害に遭い、キャンプ合流が遅れる。昨年は7月末入団、8月末に1軍デビューだっただけに、春季キャンプから合流できればより日本の野球、チームにアジャストできると思っていた。ケガなどではないので、キャンプ参加が半分になってもオープン戦などで試すこともできる。彼がローテーション入りできるかどうかは、先発投手陣の厚さに影響を及ぼす。

そして、復活・再起をかける投手が4人。東は、昨年開幕投手を務めたが、結局彼らしい投球はほとんど見せられずに終わった印象だ。トミージョンの復帰からさらに1年、本当の復活が果たせるか。もう1人、トミージョン手術からの復帰は平良。昨年終盤に1軍も、という話もあったがコロナの影響もあり持ち越し。今年は背番号59でA班としてキャンプイン。彼がしっかりとローテーションに入って来れば心強い。

上茶谷は昨年、マダックスを達成したもののローテーション投手として復活できたとは言い難い。同期の大貫が右のエースとして安定しているだけに、その背中を追いかけたいところ。上茶谷がローテ入りして8勝以上すれば、優勝は現実的なものになる。小谷アドバイザーの期待を一番裏切った男が、投球でもチームに笑顔をもたらせるか。

移籍の笠原もまずは先発として競争に加わるか。開幕投手も務めた投手で、同年代の濵口に刺激を受けつつ、先発投手として再起を図りたい。今永は奄美だが、他にもいろいろなタイプの左腕がいるので、キッカケを掴んで欲しい。

若手からも1人はローテ入りして来て欲しい。ずっと期待し続けている阪口、京山。京山は昨年、少し手応えを掴んだシーズンだったと思う。今年は一気に飛躍の年にしなければならない。それは阪口も同様で、6年目24歳になるシーズンは1軍での結果が欲しいところだ。ルーキーの吉野は先発になるのか、リリーフになるのか分からないが、小園とともに刺激を与える存在になって欲しい。小園はどこまで成長しているか、キャンプで観るのが楽しみだ。

リリーフ

◆クローザー
山崎

◆勝ちパターン
伊勢
エスコバー
入江

◆僅差ビハインド~同点
平田
ウェンデルケン
田中健
森原

◆ロング・ビハインド
坂本
中川
宮國

◆復帰待ち
三嶋

◆若手
橋本
池谷
宮城
石川

クローザーの山崎が残留。今年から投手キャプテンも務める。昨年の力が継続して出せれば、クローザーを任せることはできる。しかし、「6年もクローザーをやらせる気はない」という伊勢、入江らがその座も狙う。まず二人には昨年同様、エスコバーとともに勝ちパターンでの登板を期待したい。

その中にウェンデルケンが割って入れるかどうか。まずはどれくらい日本の打者を力で押し、武器になる変化球で空振りを奪えるか。オープン戦で見極めて行くことになるだろう。奄美からスタートする平田、田中健のベテランも勝ちパターンへ繋ぐ存在として期待がかかる。昨年は手術明けのシーズンに途中移籍で、なかなか実力を発揮できなかった森原も、ここに入って来てくれると心強い。

先発の陣容を考えると、坂本はリリーフに居場所を求めることになるのかなと思う。場合によっては笠原がここに入って来るかも知れない。ベテランの宮國は昨年末、オーストラリアに派遣されて手応えを掴んだ。奄美から1軍入りを狙う。中川、池谷あたりもこのあたりで落ち着いているわけにはいかないだろう。

三嶋は、難病からの復帰を目指し、順調にトレーニングできている様子だ。だが、現時点では計算に入れないでおく。三嶋がプラスアルファの要素になるくらい、リリーフの層が厚くなれば、優勝も近づく。ルーキーの橋本がどれくらい投げられるか、キャンプで注視したい。宮城、石川の育成上がりの投手も開幕1軍に生き残りを懸ける。

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捕手

◆1軍
戸柱
伊藤
山本

◆3番手争い
益子
東妻

◆育成
松尾
東出
上甲

嶺井のFA移籍により、1軍捕手3人体制の場合に空きが出た。現状ではA班入りした山本が有力。戸柱、伊藤がケガなく1年間ベンチ入りしてくれれば、二人で負荷を分散しながら戦うことはできるだろう。エース級と組んでメインとして出場していた嶺井がいないのは痛いが、戸柱と伊藤のバッティングも含めて補って行くしかない。

山本はとにかくバッティング。昨年の様子では打てなさ過ぎる。2割を下回るようだとレギュラーとしては厳しい。キャンプではバッティングの成長を見たい。昨年のキャンプでは田代コーチが良くなったと言っていたんだが。

1軍の3人枠を狙うのは益子と東妻。A班には松尾が抜擢された為、二人とも奄美スタートとなり、燃えているだろう。山本との争いになった場合は、バッティングで差を付けたい。個人的には東妻のバッティングは良いと思っているが、キャッチャーとして基本的な部分の精度をもっと上げる必要がありそうだ。

松尾はA班に抜擢されたが、基本的には育成の1年となるだろう。宜野湾でどんな姿を見せ、彼が何を感じるか。身体能力、センスともに申し分ないだけに、やれてしまう部分もあるだろうが、長くベイスターズの正捕手として活躍することを一番に考えて、今やるべきことをやらせて欲しい。

東出、上甲も育成として全体のレベルアップが必要だろう。上甲はバッティングが良さそうなので、イースタンでその部分をアピールできれば、支配下登録の道も開けて来る。その土台作りのキャンプにして欲しい。

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内野手

◆ファースト
ソト
(佐野)

◆セカンド
牧
林
田中俊
藤田

◆ショート
京田
森
大和
柴田

◆サード
宮崎
知野
小深田

オースティンが開幕に間に合わないとすれば、攻撃力の面でソトは外せない。さらに守備力においても何故かゴールデングラブが獲れなかったというくらいの指標を出している。終盤に佐野をファーストに回したい為にソトがフル出場していないことが響いたか。

そのソトも安泰とは言えない。外野でアンバギーらが良ければ、佐野がファーストに回って来る可能性がある。ここ3年ほど数字が落ちているソトも、3年契約最終年で数字が問われるシーズンになる。

セカンドはWBCに出場する牧が不動のレギュラー。キャンプ後半からオープン戦は不在となるので、ルーキーの林がチャンスをもらえそうだ。熾烈な争いとなりそうなショートから柴田あたりも回って来るかも知れない。田中俊もラストチャンスに懸けたい。

ショートは京田の移籍により激化。昨年は精彩を欠いたが、守備力、打力ともにレギュラーとして5年出場したことを考えれば、彼がレギュラーに最も近いだろう。昨年のキャンプでは著しい成長を見せた森が、どこまで食らい付けるか。

サードは宮崎がいない間は知野や柴田が入ることになるか。奄美スタートの小深田は高卒3年目のシーズンではあるが、今年は1軍デビューを果たしたい。

奄美からスタートする宮崎、大和、藤田が出番に向けてじっくりと準備してくれることは心強い。

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外野手

◆当確・濃厚
佐野
桑原

◆ライト争い
大田
楠本
アンバギー

◆代打・代走
神里
蝦名
関根

◆若手
勝又
梶原

◆復帰待ち
オースティン

キャプテン佐野は、フルシーズンの活躍が不可欠。前述のようにファーストの可能性も残るが、それは他の外野手次第。センターの守備を考えれば、よほどのことがない限り桑原も外せないだろう。昨年は3割から打率が下降してしまった。守備は言うことなしなので、2021年並みの出塁率に戻して欲しい。

オースティンは復帰待ちとなるので、空いたライトを残りのメンバーで争う。まずは昨年も活躍した二人のタイシ。大田は昨年、ケガやコロナに泣かされた。それでも、勝負強さや5安打などの派手な活躍もあり、ファンの心を掴んだ。ベンチでも存在感があり、欠かせない選手になっている。

楠本は昨年、キャリアハイの数字を残し、レギュラー獲りのキッカケを掴んだ。今年はさらに飛躍のシーズンにしたい。終盤に当てるだけではなくしっかりと振って捉えるバッティングをしていたので、中距離打者としてチームに貢献して欲しい。俊足でもあるので、それをもっと生かしたいところ。

アンバギーはまだ何とも言えない。キャンプ、オープン戦を通じて変化球をどの程度見極められるのか。オープン戦で数字が残せれば開幕1軍やスタメンもありうるが、公式戦になったら配球が全く変わって打てないケースもあるので、1年目の今季は1つずつステップアップして欲しい。

神里は背水のシーズン、代走と守備固めに留まってはいられない。関根、蝦名も昨年は一時、スタメン出場を続けることができた。ライト争いの中に割って入りたい。

A班の注目は、唯一の育成選手である勝又。早ければ開幕前の支配下登録に向け、どんどんアピールして行きたい。奄美スタートとはなったが、梶原も走攻守にレベルアップし、1軍を狙って行きたい。

引き続き走塁に力を入れる方針で、村川や大橋はその部分で支配下登録を勝ち取り、まず足で戦力になって行きたいところ。

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競争でチームの底上げを

トレードはあったが、そこまで大きな補強をしたわけではない。届かなかった優勝へ頂戦するには、現有戦力の底上げが必須。選手個々がトレーニングで成長する部分も大きいが、やはり限られたポジション、枠の中で競争することがよりその力を高めて行く。

ここまでの内容でレギュラーや1軍としては想定していない選手が大きく伸びれば、チームとしては層に厚みが出て来る。2月1日から始まるキャンプで、一人でも多くそういう選手が出て来ることを期待したい。

ニコ生、TBSチャンネル2、ベイプラで配信があるので、見て感じたことなどを今年も書いて行きたいと思う。最終クールは現地に行く予定なので、その様子もお届けできればと思う。

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