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練習試合は残り6試合 開幕1軍は31枠

6月19日の開幕に向け、6月2日から2週間、12試合の練習試合での調整が続く。前半の6試合を終えた段階で、結果や各選手の成績などを振り返りながら、ポジション別の展望や懸念点、後半の6試合で注目したい内容をまとめてみる。

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リリーフに厚みも先発ローテ暗雲

リリーフ

三嶋、国吉、武藤、三上が順調な仕上がりを見せており、ここに伊勢、平田、進藤といったメンバーが隙を窺う。パットン、エスコバーも順調な調整をしているが、外国人枠の関係もあり、二人を同時に使えるかどうかは分からない。

中継ぎ左腕がエスコバーしかいない状態で、石田が先発として好投しても開幕ローテを明言しないのはここが原因か。先発として結果が出なかった坂本、ローテ入りが届かなかった場合の櫻井のリリーフ起用も睨みながら、開幕までに決めていく形になるだろう。

リリーフは左腕に課題があるが、三上の状態が良ければ昨年より厚みがあると考えていいだろう。

先発

例年通り揃わない。上茶谷が右ひじの違和感でファームに合流。まだ診断結果は明らかになっていないが、開幕ローテの候補からは外れる。

下記が先発候補の先週の結果。

選手結果
今永 昇太3回3失点
濵口 遥大3回1失点5奪三振
石田 健大3回無失点
上茶谷 大河3回6失点→離脱
平良 拳太郎3回4失点
ピープルズ3回1失点
井納 翔一3回1失点
櫻井 周斗3回3失点→2回無失点
坂本 裕哉2回1失点5四球
中川 虎大2回1失点

今永は3失点しているが特に心配はなく、濵口もアクシデントがなければそれなりに投げられそうな投球だった。平良は良いとは言えないが、現状のチーム構成だと開幕ローテに入ってくるだろう。まずこの3枚は基本的に確定だと思う。

石田も文句のない投球を見せているが、前述の通り、外国人枠の絡みでエスコバーを常時使えない場合、リリーフに回る可能性がある。今季限定で外国人枠を広げる話があるが、まだ最終結論に至っていない。

上茶谷の代わりとしては、ピープルズ、井納、中川が挙がる。ピープルズの場合は、これまた外国人枠の兼ね合いもある。井納は、先週の登板ではまずまずの印象。そして、中川は今週10日の読売戦で先発することになった。内容次第では一気に開幕ローテに近づく。

坂本は5四球と乱れ、開幕ローテ争いからは脱落した感があった。ラミレス監督も1軍帯同のまま課題を修正し、違った形での起用を考えるとしており、リリーフが視野に入っていると予想される。櫻井も今週の登板で結果が出れば、開幕1軍は手に入れられそうだが、ロングリリーフに回る可能性が高い。

8日、今季に限り1軍登録が31人、ベンチ入りが26人と発表されたため、先発投手のうち5人は外れた上で26人がベンチ入りできる。櫻井、坂本あたりはロングリリーフも視野にベンチに入る形になるのではないか。

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中軸の破壊力は感じるが相変わらず

野手の6試合での成績は下記の通り。

選手打率
梶谷 隆幸.4001560342
ソト.1881635530
オースティン.5001474310
佐野 恵太.0502010740
ロペス.3161964200
宮﨑 敏郎.3331863100
伊藤 光.111910020
大和.3001032100
戸柱 恭孝.000600000
嶺井 博希.200510210
中井 大介.000601000
伊藤 裕季也.000300100
倉本 寿彦.0911111100
柴田 竜拓.1671220200
百瀬 大騎.500420000
桑原 将志.2731135300
神里 和毅.000400100
乙坂 智.4551150210
楠本 泰史.143710300
関根 大気.000200100

1番センターは梶谷で決定。打率.400に4四球と出塁率も文句なし、失敗も同数あるが、チームで唯一の盗塁も決めている。長打力もある梶谷が、9番大和で繋いだチャンスでポイントゲッターにもなれば、得点力が上がる可能性を秘めている。

ソトは最後の2試合で連発。2本ともチョースゴイ打球だったので、心配はないだろう。あっち向いてホイのライトスタンドへのホームランが出てくれば完璧だ。オースティンもオープン戦からの状態を維持している。彼の場合は、本番でどうなるか。特にチャンスの場面でのバッティングに注目したい。そして、打てなくなった時にスランプを短くできるのか。これは開幕して見ないと分からない。

佐野は心配していないが、今週は少し結果も求めたい。彼が4番にハマってくれることが、今年の浮沈のカギを握る。長打力がズラズラ並ぶ打線の真ん中で、彼らを繋ぐ役割ができた時、得点力は筒香がいた昨年を上回る可能性がある。

ロペス、宮崎はもうベテランなので、彼らのペースで調整しているだろう。昨年のこともあるが、年間を通して安定した数字を積み重ねてもらいたい。

ここまでの練習試合で盗塁をマークしたのは梶谷だけ。相変わらずの重量打線で、足を使った攻撃はほとんど考えられない。神里も不振でファーム調整となってしまっている。

得点できる時は破壊力を見せるが、良い投手と対戦すると淡泊に凡打を繰り返すという姿は、昨年と変わらないかもしれない。前述の通り、「BIG4」と言って4人重量級を並べて昨年に比べ、真ん中に繋ぐ打者がいることで、うまく回れば変化が起きる可能性はある。

ポジション別に見てみると、捕手は伊藤光が中心になるのは間違いないが、代打などの可能性も考え、ベンチ入り人数の拡大もあって3人制にしてもいいような気がする。

外野は、乙坂、桑原が結果を残しており、この二人はほぼ確定。神里がファームでどこまで調子を上げてくるかだが、楠本と関根だと楠本が残ることになりそう。前から言っているが、関根には3~4打席立たせてみて欲しい。ファームで結果が出ているのは、4打席あるゆとりも影響していると思う。代打の一発で結果を出せるタイプではない。

内野は、守備力の柴田、ユーティリティーの中井は外せない。倉本と百瀬で枠を争う形になる。結果も出てきている百瀬が初の開幕1軍なるか。今週も結果が欲しい。

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開幕1軍を巡る戦い

レギュラー以外にも開幕1軍がほぼ確定しているメンバーはいるが、ボーダーの選手は開幕1軍を巡って最後のアピールになる。一方、レギュラーが開幕に向けてフル出場に近い形になるだろうから、チャンス非常に限られてくる。

今年は登録31人、ベンチ入り26人という特例になることが決まったので、その枠に入るチャンスは広がっている。チームとしても、有事に備えてバックアップを何重か考えておく必要がある。ファームの練習試合も含めて、どのような運用になるか注目していきたい。

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