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5月ハマスタ3連勝!首位阪神に打ち勝つ

05/07 横浜DeNA12-6阪神(ハマスタ)

佐藤輝のソロなどで2点を先行されたDeNAは、4回に5安打を集めて4点を奪い逆転。6-3とリードした7回にシャッケルフォードが登板したが、ノーアウト満塁のピンチを招いて降板。砂田、三上がリリーフするも同点とされる。7回裏、先頭のオースティンが5号ソロを放って勝ち越すと、3本の二塁打で一挙5点のビッグイニング。首位阪神に打ち勝った。

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ポジ

初戦まずは勝ったことが重要

4-2とリードした6回から勝ちパターンに入ったが、エスコバーが糸井に被弾。さらにシャッケルフォードがノーアウト満塁のピンチを招き、バッテリーミスなどもあり同点とされた。スッキリとした勝ち方ではないが、終盤の乱打戦を制して初戦に勝利したことが非常に大きい。

ガールズフェスティバル2021の初戦でもあるこの試合は、時折強い雨が降る中で行われた。先発の中川が前回からの進歩を感じさせる内容を見せたものの、2点を先行される展開。打線は3回までチェンに対してノーヒット。4月のベイスターズであれば、このまま打てずに負けていたかも知れない。

逆転を許さなかったことで、4連勝中の阪神も勝ちパターンのリレーには入らず、無理しなかった。それでも阪神のリリーフを打ち込み、阪神にとっては今季初の2桁失点。リーグトップの投手陣からの14安打12得点の攻撃は、チームに勢いを与えるものになった。

ミスもカバーし繋がりを見せた打線

ノーヒットに抑えられていたチェンに対して、4回先頭のオースティンがボールを見極めて歩いた。続く佐野は、シフトで右寄りになっているところ、本来であればショートの正面という打球でヒット。牧も甘くなったストレートを右打ちで繋いだ。

ノーアウト満塁でソト。2球目が高めに浮いたところ、右方向へ強く弾き返した。あわやグランドスラムという打球はフェンスを直撃した。しかし、ホームインしたのはオースティンだけ。佐野はサードで止まっていた。佐野の判断としては捕られるかもしれないということで、ハーフウェイで止まっていた。このあたり、佐藤輝ではなく糸井というところで騙されたのかも知れない。

判断ミスで1点止まりだったところ、宮崎も積極的に2球目の変化球を拾ってセンター前ヒット。この打球で牧が素晴らしいスタートを切り、ホームへ生還。先輩の判断ミスをカバーする好走塁。さらにバックホームの間に、ソトもサードを陥れる積極走塁を見せた。三浦監督が走塁への意識改革をキャンプからやって来たが、良い形でその成果がひとつ出た場面だった。

ノーアウト1、3塁で嶺井は三振。既に逆転しており、プロ初勝利に向けて中川の続投もというところだったが、既に交代を決めていたのかも知れない。代打に山下を起用して、さらなる追加点を取りに行った。左のチェンに対して、右の蝦名ではなく、前の試合で2点タイムリーを放つ勝負強さを見せた山下を選択した采配が、見事に当たって4点目を奪った。四球の後、単打のみの5本だったが走塁も含めて、非常に良い攻撃ができた。

それだけに同点に追いつかれてしまったのは残念だったが、7回にソロの1点だけでなく、打線の繋がりで追加点を挙げての勝利は、非常に価値のあるものになった。

前進を見せた中川、経験生きた三上

前回のヤクルト戦では、フォークが見切られてボールが先行し、四球でランナーを溜める苦しい投球になった。3回に逆転されてなおも2アウト満塁としたところで降板となった。この日は、思い切り腕を振ることをテーマに力投を続けた。ストレートに力があり、同じように全力で腕を振って投げるフォークに、タイミングも外され、良い高さから落ちたボールには空振りを繰り返していた。

3回はチェンのバントがヒットになってしまい、ノーアウト満塁のピンチを招いたが、糸原から併殺が取れて最少失点で切り抜けた。4回の佐藤輝には、嶺井のリード通りにインサイド高めのウィークポイントに投げ切ったが、見事に腕を畳んでライトスタンド最上段へのソロ。あれを打たれてはどうしようもない。

5回も行かせたい気持ちはあっただろうが、これ以上点差が離れると厳しいという判断から交代となった。前回からイニングだけでなく、ボールの質、内容的にも大きな前進を見せた。次回がどうなるか分からないが、近いうちに初勝利を挙げられるのではないかという手応えを得られたと思う。

この試合の勝利投手となったのは三上。7回にシャッケルフォードの乱調で招いた大ピンチ。砂田を挟んで1点差の1アウト3塁という厳しい場面で登板した。マルテにはアウトサイドのカットボールをレフト線へ運ばれ同点。佐野からセカンドへの送球は、完全にアウトのタイミングだったが、ベース手前でスライディングを止め、ジャンプで回りこんでベースへ入るという忍者スライディングでセーフ。逆転の大きなピンチとなった。

佐藤輝は申告敬遠し、1アウト1、2塁で勝負強いサンズ。厳しい場面だったが粘られた末、最後はスライダーが低めのストライクゾーンに決まって見逃し三振。糸井に対しては追い込んでからアウトサイドのコーナーにストレートが決まった。長くリリーフを務めてきただけに経験豊富。大きなピンチで慌てることなく自分のボールを投げ切った。

同点とはされたが、逆転の大きなピンチを断ち切ったことで、阪神へ流れを渡さなかった。また、逆転していれば勝ちパターンの継投となっていた可能性もある。今年は結果を残していた小林だったが、同点ということで少しプレッシャーもあったはずだ。ボールが先行したところ、オースティンがストライクを取りに来たストレートを逃さずに捉えた。

三上の投球は、勝利投手となるに相応しい、殊勲の投球だったと思う。

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ヤジ

翌日にロメロの予告先発が発表され、外国人枠の関係でシャッケルフォードが登録抹消となることが濃厚だった。本人にどこまで通達されているのか分からないが、登板へのモチベーションはどうだったのか。

中川の打席で代打の山下を送り、得点を取りに行った。奏功して4点目を挙げた後、5回から石田が登板。先週も阪口の緊急降板の後、3回1/3を好投していた。中川が4回まで粘ったこともあり、この試合は2イニングくらいで済みそうなところだった。

しかし、6回のマウンドに上がったのはエスコバーだった。佐藤輝、糸井に打順が回るこのイニングを重視しての継投だっただろう。6回をしっかりと抑え終盤へ2点リードを保って入りたかったが、エスコバーが糸井に今季初ホームランを打たれたのは計算外だった。ちなみに、エスコバーは、1イニングで4人に対戦したが5球しか投げていないのも珍しい。佐藤輝が唯一、2球目を打ち上げたが、サンズ、糸井、梅野と3人がいずれも初球を打った。

あえて順番を入れ替え、シャッケルフォードを7回に登板させた。これまでの内容から、勝ちパターンで使うことは悪くはないと思うが、翌日抹消することを前提に使っておきたいという考えが強い起用に見えた。

非常に当たっている左の中野から始まり、投手に代打を出せて、1番の近本、糸原と再び左が並ぶ打順での起用がベストだったのか微妙ではある。中野に対して2球で追い込んだが、カットボールが引っかかって当ててしまった。モーションが大きいところを盗まれ、中野がスタート。代打の原口が巧く合わせ、誰もいない一二塁間を破った。見事にヒットエンドランが決まってノーアウト1、3塁。

どこまでシャッケルフォードを信頼するかというところだが、2点までで止めるなら、左の近本のところから砂田に交代しても良かった。死球と当てただけのヒットというところで、交代という決断には至らなかった。だが、近本にはストライクが入らずにノーアウト満塁の大ピンチだけを残してしまった。

もしかしたらしばらく登録を外れるために、ここでいいところを見せておきたいという気持ちが空回りしたのかも知れない。ファームで投げていた時よりも力みが強く、コントロールが大きく乱れた。ロメロ次第なところはあるが、彼が良ければしばらくは先発の駒が揃っていないこともあり、投手は先発の2人が登板することになりそうな状況だ。ハマスタで5失点というのも気になるが、シャッケルフォードには勝ちパターンで冷静な投球ができるように、状態を上げつつメンタルもコントロールできるようにして、戻って来て欲しい。

このノーアウト満塁の大ピンチで糸原に対して砂田をマウンドに送った。2球ストレートで追い込むと4球目で落ちるボールを投げたが、嶺井のミットの下を通過して暴投に。1点が入ってなおノーアウト2、3塁という状況に。嶺井が自分で落ちるボールのサインを出しているのだから、止めないと。捕球練習はいつもしているのは分かっているが、大事な場面で腰が浮いてしまったのは残念だ。

糸原に犠牲フライを打たれ、1点差となってマルテというところで、さらに三上にスイッチした。次の打者が佐藤輝ということもあるし、マルテは右投手の方が打っていたので、この交代は賛成できなかった。マルテを打ち取ることができれば、佐藤輝を歩かせてサンズ勝負と考えたのか分からないが、それも得点圏でのバッティングを見れば良策とは思えない。

結果的には、マルテに同点タイムリーを打たれはしたが、そこから逆転までは許さなかった。それが勝ち切った要因でもあるが、先発を4回で降ろした後、あまり人数の多い継投をするのはリスクがある。全員が良いとは限らない。最近の石田の調子であれば、打順が回ったわけでもないのだから6回も任せ、7回エスコバーの形を貫いた方が良かった。シャッケルフォードは点差が少し開いたところで使えば良いのだから、無理に使うことはなかった。結果論でしかないのだが、それでも勝ち切ったことはチーム状態の良さを表しているだろう。

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キジ

なかなか勝てなかったハマスタで3連勝。この球場では最も相性の悪い阪神を相手に、ベイスターズらしい打ち勝つ野球で勝てたことは、4月の不振からの脱却を印象付けた。これまでの3勝は全て土日のデーゲームだったため、ナイターとしては今季初勝利になった。

依然としてまん延防止等重点措置により、試合開始を早めている。それでも両軍合わせて26安打18得点という乱打戦は3時間45分を要した。ガールズフェスティバルの催し物は、予め試合開始前に企画されていたので、試合終了後はなし。本来であれば猛打の勝利で盛り上がったボルテージのまま花火やステージが行われていたことだろう。

味方打線が6点を奪って作ったリードをリリーフが守れなかったが、逆転は何とか阻止した。そして、すぐに勝ち越し点を奪い、その勢いのまま大量点に結び付けた。しっかりと投打の歯車が嚙み合って来ている。4月の中盤はとにかく打てず、全てが縮こまったような戦いしかできなかった。ソト、宮崎がいずれも猛打賞をマークし、打線としての威力が大きく増してきた。あとは2番か。

8日は、いよいよ新外国人投手のロメロが初登板。どう出るか、良くも悪くも楽しみだ。期待以上の快投を見せるか、あっさり序盤で捕まるか。阪神はルーキーの伊藤将。前回は上茶谷が初回6失点で、13点の大量点を奪われたこともあり、投手の櫻井のタイムリーによる1失点での完投勝利を許している。

キレのあるストレートと、同じ軌道で来るカットボールに苦しんだことは記憶に新しい。各打者、球筋は頭に残っているだろう。5月8日が25歳のバースデー登板となるルーキーは、日程変更による空きも影響したが、あえてDeNA戦に持って来たという形になる。2週間前だが、チームの状態は大きく異なる。横浜高出身の伊藤将にハマスタで気持ち良く投げさせないように、各打者が工夫をして攻略して欲しい。

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