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佐野が満塁弾含む2発で強力援護 上茶谷が今季初勝利

10/08 横浜DeNA9-3中日(ハマスタ)

気持ちの良い風が吹く秋のナイターで、打線が爆発して快勝。7月8日以来の先発となった上茶谷が、初回に2点を奪われたが、キャプテン佐野が強力に援護。初回に15号ソロですぐに反撃すると、3回に1点を勝ち越した後の2アウト満塁から、同じような打球で16号グランドスラム。一気にリードを5点に広げた。この援護に上茶谷も応え、2回から5回までパーフェクトに抑える。桑原の2ランでダメ押し、7回3失点の上茶谷が今季初勝利を挙げた。

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ポジ

苦しんだ3年目、131試合目で初勝利

春季キャンプでは先発投手陣の中で最も投げ込みを行い、意欲的な調整を見せていた上茶谷。開幕ローテーション入りし、6試合目を任されたが2回5失点でKO。その後は好投もあったが、甲子園で初回6失点で降板するなど、勝利を挙げられずに3連敗となり、2軍調整が続いた。7月8日に先発したが、勝ち負け付かず。他の先発投手の活躍もあって出番がなく、この日3か月ぶりの1軍マウンドになった。

昨日の投稿でも書いた通り、今年はファームも含めて立ち上がりが良くない印象だった。その通りに先頭の京山を追い込みながら、インサイド高めのストレートをレフト前にしっかりと運ばれた。続く岡林も3球で1ボール2ストライクのカウントを作るが、そこから打ち取れない。どの球種を投げてもファウルされ、13球目のストレートが抜けて歩かせてしまった。

正直、カウント球はまずまずだったが、打ち取れるようなボールがなく、早めにノックアウトされそうな印象だった。ベンチ入りの投手を確認して、櫻井あるいはピープルズが早めに出て来る展開を予感していた。大島にも2ボールとなったが、3球目のストレートに押されて、フライを打ち上げてくれた。これは非常に助かった。ここで打たれていると、甲子園での初回6失点が蘇って来そうな展開だった。

ビシエドも打ち上げてセンター右へのフライ。これは無失点で切り抜けられるか、という感じになって来たが、福田がアウトサイド低めのスライダーを巧く拾い、レフト線ラインギリギリに入る二塁打。俊足の岡林まで還してしまった。だが、投げたコースは決して悪くない。

2回は7番からという打順で、2三振を奪って三者凡退。チームにリズムを与えた。佐野の満塁弾などで5点リードをもらい、3回先頭の京田のショートゴロを知野がファインプレー。このアウトは大きかった。ここを三者凡退で片付け、上茶谷がリズムに乗れた。ボールを低めに集め、5回まで三者凡退を続けた。

6回は先頭の京田に二塁打を打たれたが、後続をしっかりと断った。7回も先頭の福田に長打を許し、楠本がクッションボールの処理を誤ったため三塁打。内野ゴロ間に1点は失ったが、堂上はスライダーで空振り、A.マルティネスはストレートで見逃しで連続三振に取った。

スライダーのキレが良かったし、ストレートも球速は出ていないが、しっかりと指にかかったボールは威力があった。そこにシンカーやカットボールを織り交ぜて的を絞らせなかった。序盤の大量リードも、投げ急がずに落ち着いていた。終わってみれば7回3失点の好投。打席でも2回に見事なバントで、内野安打をマーク。この回の逆転、6点のビッグイニングに繋がった。後の打席でも2度バントをきっちりと決めた。

苦しんだ3年目は、チーム131試合目での今季初勝利。あまりにも遅すぎたが、来年に繋げて行かなければならない。ルーキーイヤーの7勝から2年苦しんだが、4年目の飛躍を期待したい。

豪快なライトポール際中段への2発

9月29日から2番に入っていた佐野が、この日は楠本と入れ替わって3番に戻った。オースティンが離脱したこともあり、打順をこのタイミングで変えて来た。2番に入って5試合連続打点があったが、阪神戦では3試合で2安打に終わっていた。

初回に2点を先行され、笠原が桑原、楠本と連続三振。これは一方的な展開になるのかと不安がよぎったところ、2ボール1ストライクからの高めのボールゾーンの球を強引に引っ張って、ライトポール際の中段に突き刺さるソロ。これでまだまだ行けるという雰囲気になった。

そして、3回にソトのタイムリー二塁打と桑原の押し出しで勝ち越して迎えた打席。2-2からベルト付近の高さのカットボールが内側から入って来るところ、開かず体がキレイに回転し、打球が切れなかった。これも飛距離は文句なし。前の打席と同じような位置に飛び込んだ。

2打席連続ホームランはプロ初。この日のヒーローインタビューで久しぶりに「期待しないでくださーい」が飛び出したが、ホームランバッターではないとは思うが、昨年はなかった連発。5打点の荒稼ぎで68打点とし、昨年の69に迫った。20発はどうかなというペースだが、量産体制になれば届かない数字ではない。首位打者は厳しい数字になって来たが、2年連続3割は目指したいところ。本人は全試合出場も目標にしているはずで、あと12試合完走して欲しいと思う。

10.8に1998年世代が活躍

オールドファンにとっては特別な日付である10.8。1998年生まれの牧が4安打、知野が初のマルチヒットと好守の活躍。あとは細川が打ってくれれば文句なしの試合だったのだが、仕方ない。

牧は野手の新人記録が付いて回っているが、4安打が3回もリーグ記録タイ。4本目は三塁線を破ったので二塁打になるかと思ったが、途中から入った渡邉が俊敏な動きでセカンドへ行けなかった。それでも130安打に到達し、歴代の新人ヒット数でもベスト5に突入しそうな感じになって来た。

この日でベイスターズは131試合目を消化した。過去の新人記録は130試合制での数字が多いので、ここから先は試合数が増えたからという見方にもなるが、記録であることには変わりない。10月に入って.385と上げて来ており、ここから新人記録上位に数字を積み上げると、栗林の成績が素晴らしいとは言え、新人王争いは分からなくなる。どちらが獲っても、落選した方には特別賞は与えられるだろう。だが、一度しか獲るチャンスがないタイトル。本人も意識している通り、最後のラストスパートでインパクトを与えたい。

6月10日以来、4度目のスタメンとなった知野。最初の打席は当たり損ねのショートゴロだったが、飛んだコースも良く、内野安打になった。スタメンで出場して渋いながらも結果が出た。3回は、今度は逆に京田の三遊間のゴロを華麗に捌いてファインプレー。上茶谷、チームにとっても大きな守備だった。

ただ、少し風が強かったこの日、ハマスタの内野フライは慣れてない感じがあった。落としはしなかったが、2つほど怪しいプレーがあった。ここは慣れもあるので、自分の庭にして行ってもらいたい。

5回にはライト線への二塁打。プロ初のマルチヒットとなった。そして、プロ初ヒットがホームラン、先日は神宮で三塁打を放ち、この日は単打と二塁打。プロ4安打目にして全種類を打ったというのは、かなり珍しいのではないか。

スタメンのチャンスで結果を出せたことは非常に良かった。過去の3試合はなかなか結果を出せず、その後の出番ももらえなかった。左腕のロドリゲスが先発する9日もスタメンのチャンスがあるだろうか。

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ヤジ

初回の2失点と、2回裏に戸柱が進塁打を打てなかったところがウーンとなったが、それ以外は文句なし。気持ちの良い涼しい風が吹き抜ける天候と同じく、気持ちの良い快勝になった。

楠本が打てば先発全員安打ではあったが、そういうこともある。スタメンで5タコは、本人としてはちょっと凹んでいるとは思うが、切り替えて欲しい。

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キジ

三浦新監督が節目の50勝目。マイナス16という状況での達成は不本意だと思うが、どのように来年に繋げて行くかが重要。次の節目となる100勝目は、来年このマイナスを大きく減らした上で達成してもらいたいと思う。

ハマスタでの中日戦は、9月19、20日の今永、ロメロの連続完投に引き続いてワンサイドの快勝が続いた。リーグトップの防御率の中日戦、大野雄や柳と当たっていないこともあるが、先発投手をしっかりと攻略できている。

9日の先発はロドリゲスで、9月19日は初回に4点を奪って一気に攻めた。しかし、その後は抑え込まれているだけに、今回も早い段階で得点を奪えるかがポイントになるだろう。前回3回途中でKOされた京山は、リベンジを期する。後半戦、勝利が続いたが、ここ5試合は勝てておらず2敗。来季に繋げるためにも、後半戦の当初に見せた好投を再び演じて欲しい。

少しだけ写真を。

ファンクラブ特典チケットをゲットしたら2段だった。ここは人通りで遮られるのだが、観客も売り子も少ないので影響は少なめだった
ベイプラの追いカメラウィング。ウィング席に観客が入る来週からはなくなるかもしれない。
試合前のアップで、宮崎とビシエドが話をしていた
グランドスラムを放ち、3人のランナーに迎えられる佐野
勝利のハイタッチ
勇者の遺伝子の時間
秋の夜空の花火
かなり煙っている中、分散退場を待つファンにパフォーマンスするdiana

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