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投手陣が反撃 大貫は開幕、石川は支配下へ好投

03/06 横浜DeNA4-0オリックス(ハマスタ)

前日13四死球で12失点の投手陣が、オリックスに反撃。先発の大貫はコーナーにしっかりと投げ分けて5回2安打無失点。育成の石川はテンポの良い投球で2回1安打無失点の好投。打線は2回に牧の3つの好走塁で先制し、3回に柴田、牧のタイムリーで追加点を挙げ、6回には嶺井にソロが飛び出した。

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ポジ

投手陣が反撃しムードを引き締めた

前日に大量失点を喫した相手に、先発の大貫が落ち着いた投球を見せた。初回は1アウトから福田にヒットを許したが、福田の盗塁はリクエストの末、アウトになった。3人で初回を終えると、大貫らしいコーナーに投げ分ける投球が冴えた。

4回2アウトから、宗に3-1とカウントを悪くしてしまい、真ん中付近のストレートをセンター前に落とされたが、それ以外は、ほとんどの打者にストライクを先行させた。チームの目標である「80%以上の確率で投手有利のカウントを作る」が完璧に出来ていた。5回で58球と彼らしい少ない球数。

2020年は10勝を挙げて勝ち頭になったが、昨年は春先に不振となりファーム落ちも経験した。しかし、チームの先発が定着しなかったこともあって、最終的に6勝で2年連続の勝ち頭となった。三浦監督がどういう指標で選ぶかは分からないが、実績と現状を見ても開幕投手に一番近いのが大貫だろう。東も近々登板すると思われるので、それを見て決断に至るだろう。

大貫が前日の悪い流れを断ち切り、2番手の石川がその流れに乗って好投を見せた。育成1位で法大から入団した石川達也は、横浜市出身で横浜高から大学に進んだ投手。大学時代は投げることがなかったハマスタのマウンドは高校以来となった。

大学4年の春に左手首を骨折し、ほとんど投げられなかった。ドラフト候補ではあったが、評価を落としてしまい、支配下で指名する球団がなかった。昨年の入団時点で早期の支配下登録が期待されていたが、ケガもあって支配下契約を勝ち取ることはできなかった。

今年のキャンプもファームでのスタートとなったが、紅白戦で好投し、その後2月22日の練習試合で、1軍の試合として初登板。2イニングを無失点に抑える好投を見せていた。それがこの日のハマスタでの登板に繋がった。

先頭の頓宮をチェンジアップで完全に泳がせて三振を奪うと、山足にはクロスファイアのストレートを投げ込み、セカンドフライに打ち取った。渡部は当たり損ねのゴロが一塁線に転がり、石川が良いフィールディングで送球したが、少し低くなり伊藤裕の足がベースから離れた。セットポジションとなり、福田にはアウトサイドのストレートを巧くレフトへ運ばれたが、宗は初球低めのストレートでファーストゴロに打ち取った。

2イニング目も緩急で杉本から三振を奪うなど、腕が遅れて出て来てボールが見づらいフォームからキレのあるストレートを投げ込み、三者凡退に抑えた。カーブ、チェンジアップで緩急も付けられるし、コントロールもまとまっている。そして、最近なってフォームも二段モーションで一度タメができており、ボールの見にくさ、タイミングの取りづらさが増した。今後、続けて結果を出して行けば、早期の支配下登録も見えて来る。

リリーフの左腕はエスコバー、砂田に加え、田中健、池谷と競争になっているし、手術で出遅れている櫻井もいる。石川が支配下契約を勝ち取り、争いに加わって来れば全体的にも高いレベルが期待できる。2年目、コンディションを維持して、飛躍の年にして欲しい。

走塁への意識高いチームの中心

オリックスの先発は、高卒2年目で13勝を挙げて新人王を獲得した宮城。昨年の交流戦でも勝利を献上した好投手を相手に、牧が走塁で1点をもぎ取った。

2回、センターへ抜けようかという当たりをセカンドの太田が追い付き、素早い送球を見せたが、牧が全力疾走で内野安打に。大田への2球目のチェンジアップがワンバウンドとなり、頓宮が少し三塁側に弾くと、すぐさまスタートを切って二塁へ進んだ。大田が追い込まれてから右打ちでファーストゴロの間に三塁に進むと、知野のサードゴロでホームへ突入。

タッチアウトの判定だったが、追いタッチにも見えた為、この試合2度目のリクエスト。その結果、判定がセーフに覆り先制点が入った。牧の3度のナイスランにより、内野安打1本で好投手から1点を奪った。

オースティンも、3回に右肘に死球を受け、心配されたが一塁まで進み、投手の山崎颯にノープロブレムと合図を送った。続く牧のセンター前ヒットで、三塁を陥れた。タイミングは微妙だったが、送球が少し逸れて山足が捕れなかった。

中軸に名前を連ねる足がそれほど速いというわけではない選手たちが、走塁に対してこの姿勢を見せてくれることはチームにも好影響をもたらすだろう。心配なのはケガだが、それを恐れて怠慢走塁を続けてもチームとして良い方向にはならない。十分な準備、ケア、走塁練習を行うことで、ケガをできる限り防ぎながら、積極的な走塁で一つでも先の塁を狙い、得点に繋げて欲しい。

前日は悪い面だらけの負け試合をしてしまったが、投打ともにそれまでの良い流れに戻すことができた。このまま開幕まで調整し、この野球を続けて欲しい。

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ヤジ

大田がライトでフル出場したが、4打数ノーヒットだった。この時期に結果が出る、出ないをそこまで気にする立ち位置の選手ではないが、新天地で自身も反撃を期す上で結果も欲しいところではある。結果以上に打ち方や内容が少し気掛かりだ。

3月に入ってもハマスタで石井コーチとマンツーマンの練習を行っていたので、良い方向には改善できるかも知れないが、軸がブレていて、ボールをしっかりと捉えられていない。チームバッティングはもちろん大事だが、そうでない場面や追い込まれるまではある程度自分のバッティングをした上での最低限。少し大田のバッティングが崩れているように思えるので、ここはアジャストして欲しいところ。

梶原は3三振と結果が出なかった。彼の場合には開幕1軍の生き残りのために結果を出さなくてはならない立場。いきなり宮城を打てというのは酷かも知れないが、その後の2打席は山崎颯のナックルカーブに苦労していた。低めの変化球をどう捌くか。プロの変化球に慣れて行くことが必要だろう。開幕1軍に向けて来週は正念場となりそうだ。

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キジ

前日が何だったのかというくらい、再び良い内容の試合ができた。ズルズルと悪い流れに入らなかったことは、今年のチームに期待が持てる。ファームから参加した関根もショートの頭を越えるヒットで出塁し、盗塁を決めた。育成の2人の外野手に負けじと結果を出してアピールした。

嶺井は昨年に続いてオリックスとのオープン戦でホームランをマーク。二塁打と四球だった打撃好調の戸柱を中心としたキャッチャーの争いも熾烈になって来る。戸柱がこれくらい打てると、盗塁阻止と経験も踏まえてレギュラーの第一候補になりそうだが、まだ3週間近くあるので、どうなるか。

ファームでは京山が先発し、先頭打者にホームランを浴びたが、これは打った方も見事だった。ランナーを出しながら4回1失点にまとめた。ボールの力も戻って来ており、イニング数を伸ばして行く段階か。腰の張りがあったピープルズも復帰登板した。細川は変化球を巧く拾ってライト前ヒットで出塁し、小深田のレフト線二塁打で快足を飛ばしてホームイン。5回には高めの速球を打った瞬間というレフトオーバーのソロ。高城も2点タイムリーを放ち、京山ら投手陣をリードしていた。

1軍のオープン戦は、8、9日の西武戦でハマスタでは最後となり、その後は神宮も含めたビジターが続く。週末の静岡遠征へ参加する権利をかけて、教育リーグも含めて競争となりそうだ。

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