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あと一歩が遠く 初回2点も攻め切れずサヨナラ負け

05/27 中日3x-2横浜DeNA(バンテリン)

初回、1アウト2、3塁から牧の2点タイムリーで先制したが、先発のバウアーが細川に4号ソロを打たれて1点差。2回以降は両先発が好投し、テンポ良く試合が進む。6回に細川にこの日2本目となる同点ソロを許し、バウアーは6回2失点で代打を送られ降板。9回は村松の内野安打で二塁ランナーが生還し、サヨナラ負けで4連敗。

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ポジ [Good]

初回にノーアウト1、2塁で、宮崎が粘り、最後はファーストゴロで進塁打となった。誰でも調子の悪い時期は来る。だが、凡退するにしてもこういった形で進塁打にしてくれるとチームにとっては大きい。それをしっかりと生かして2点タイムリーを打った牧。初回の攻撃は非常に良かったと思う。全員が好調ということはなかなかないので、こうした形でチームとしてカバーし合って得点を取って行きたい。

桑原がマルチヒットでチャンスメイク。特に9回は、マルティネスに対して、何としても塁に出るという気持ちが表れていた。11球粘り、最後は詰まりながらもライトの前に落とした。伊藤が自打球の痛みに耐えて送り、京田は高めのストレートを巧く弾き返したが、前進していたレフトの守備範囲だった。桑原の気持ちに応えて得点を取りたい場面だった。

バウアーが4度目の先発。低めへコントロールされたボールも多かったし、全体的にはまずまずだった。細川に2発3安打を打たれたことは反省点もあるが、細川も見事なバッティングではあった。J SPORTSで解説していた権藤さんも言っていたが、高めが全て悪いわけではなく、高めに集まって一辺倒になることが良くない。そういう意味では、高低、内外と投げ分けられて、ボールが散らばって狙いづらい投球になっていたと思う。

159キロもマークし、6回で7奪三振と実力の片鱗は見せている。もちろんスピードは魅力だが、スピードガン表示がいくら出ていても、打者が速さを感じていなければ意味がない。本来、回転数が多いバウアーのフォーシームが159キロで来ていたら、もっと空振りを取れるはず。2020年、2021年のMLBでのハイライトを見たが、フォーシームで空振りを取っているシーンが多々あった。

打者の反応を見る限りは、フォーシームをそこまで速く感じておらず、対応できるレベルなので、変化球との緩急も十分ではないように見える。フォーム的に見やすいのか、指のかかりが十分でなく、回転数とホップ成分が今一つなのか。ホームランを打たれやすいのは回転数が多いが故なはずだが、もう少し鋭いフォーシームが欲しい。

あとはスライダーというか、本人はスイーパーとして投げているのかも知れないが、これが高めに行くことが多い。ピッチトンネルを通しているためにそうなるのかも知れないが、有効に働いていないし、甘く入って痛打されることが多い。だが、本人は投げたがっている感じがある。大貫にもスライダーをコーチしていたし。

フォーシームとスライダーがもう少し良くなって来れば、さらにバウアーの実力が発揮されるように思う。過去2回よりは良かったが、正直なところバンテリンドームの中日戦だったから2点で済んだ部分もあったと思うので、さらなる改善を望みたい。

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ヤジ [Bad]

多くの試合がそうだが、敗因は一つではない。この日で言えば、初回に2点を挙げた後の攻撃で次の1点が取れなかったこともそうだし、バウアーが一度ならず二度も細川にホームランを浴びたこともそうだろう。同点となった後も、終盤の3イニングはいずれも得点圏にランナーを進めながら、あと一本が出なかった。

ただ、1つポイントを挙げるとしたら、バウアーに代打を送って勝負に出たところかなと思う。

Point: 7回表、代打の代打オースティンが三振

勝野に対して、2アウトランナーなしから桑原、伊藤が連打。京田にはストライクが入らずに歩かせて満塁。ここでバウアーに代えて代打の切り札である楠本を起用。中日は、前日に好リリーフを見せた福を連投のマウンドに送った。

DeNAは、代打の代打でオースティンを起用した。見ていて管理人もオースティンはないだろうと思った。以前に伊藤に代わって戸柱を代打で使い、左腕に交代したが代打の代打を送れないことがあった。左腕に16打数ノーヒットの戸柱は結局凡退した。そのことが頭に残っていたのだろうか。前日、佐野と関根が連続三振に取られたこともあるだろう。

楠本は、代打にしてもスタメンにしても、右投手に対して出場することが圧倒的に多く、左腕はここまで3打数ノーヒット。確かに打っていないが、切り札的な役割の打者を打席に立たせずに代えてしまうのは疑問が残る。

仮に、この場面が勝敗を分ける勝負で、バウアーの勝利も含めて全てを注ぎ込む場面だったとして、他に楠本と双璧をなすレベルの右打者がいるのであれば、百歩譲って代打の代打を出すことは良しとしよう。ただ、現状でそんな右打者がいるか?

オースティンは、「2年前は素晴らしい打者だった」し、「今後の活躍を期待する打者」だ。だが、現状を見れば手術から復帰してまだ今季ヒットさえ打っていない打者。それでも相手はビビると踏んだのかも知れないが、さすがに無理があった。

3ボールとなったが、1球は待てがかかったか。3ボール1ストライクからスライダーに中途半端なスイングで空振り。ストレートを狙うのかどうか、はっきりと決められていない様子だった。こういう部分も代打に向いていない。結局、最後はスライダーが頭に残っていてストレートを空振り。3ボールから3球、ほぼ完璧なボールを投げた福も見事だった。

結局のところ、こういう場面で大田が使えるような状態でないこと、大和が体調不良から復帰したばかりということから、右の代打が薄いことが原因。大和の離脱とオースティンの昇格は同日だったが、決断に影響したのかは分からない。ただ、ちょっとファームで打っただけで、代打の層が薄いことで昇格を決断してしまったのなら、何度も書くように時期尚早だった。

28日の試合を終えると、30日から交流戦が始まる。ビジターの3試合で、DHでスタメン起用できるようになっていないとしたら、持って行き方を失敗している。状態が良くても、必ずしも結果が出るとは限らないが、明らかに内容も悪い。

どういうプランでここまで来たのか。最後は1軍で1、2試合のスタメンを交えて代打で打席に立てばいいという判断なら甘すぎると思うし、ここ2年の反省を全く生かせていない。6連敗でバタついたツケが回って来たかなと思う。

楠本がそのまま打っても、大田や大和が代打の代打に起用されても、結果は同じだったかも知れない。ただ、これまでの経緯も含めてベストな選択という納得感がない場面だった。

細川に4安打を浴びた。ベイスターズに入団した時から期待して来たファンにとっては、このくらいの打者になるものと思っていたし、中日への移籍を機に1軍でやっとできるようになったことは喜ばしい。寂しさ、残念さも同時にあるが。

ただ、バウアーが行ってしまったというようなインサイドが何球かあったが、インサイド攻めが甘かったと思う。特に4打席目はインサイドを使わずに踏み込まれていた。そんなことはないだろうが、昨年までチームメイトだから温く配球していては抑えられない。リーグ4位の打率をマークしている中日の主砲と思って、一番厳しく攻めないといけない。

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キジ [Other]

初回こそ早々に2点を先制し、幸先良くスタートしたが、2回に桑原と京田の良い当たりがライナーで取られ、ライナーゲッツーにもなってしまった。そのあたりから嫌な雰囲気の試合になり、中日の流れで試合が進む感じがあった。

最後は、村松の一二塁間のゴロをソトがよく押さえたが、三嶋のベースカバーが少し遅れた。一瞬、ライト前ヒットと思ってホームへカバーに走ることを考えたか。ソトのトスも悪いわけではないが、基本はベースの上に投げる。少し手前で三嶋が捕る形になり、ベースと合わせるためにかなり減速してしまい、一瞬早く村松の足が到達した。

さらに代走の伊藤がホームを突き、三嶋も精一杯の送球。やや一塁側に逸れたため、伊藤光が捕った位置から滑り込んで来るランナーまで距離があった分、追いタッチとなってしまった。終盤のチャンスであと一本が出なかったことも含め、あと一歩が積み重なり、非常に遠い一歩となってしまった。

昨年から相性の良いバンテリンドームで、4月は3連勝したが1ヶ月経った今は、両チームの状態が大きく異なっており、中日の流れで試合が進んでいる。

これで引き分けを挟む4連勝の後、4連敗。先発投手が良くなって来たが、今度は打線の得点力が激減した。しかも、先発が1失点と好投した日に限って完封負けというチグハグさで、投打の噛み合わせが非常に悪い。負けているチームの典型的な状況だ。

阪神は連勝を7まで伸ばし、4日でさらに4ゲーム差が開いてしまった。ヤクルトは5月にして自力優勝が消えるという事態で、心配していたように強い阪神が独走しかけている。直接の対戦は交流戦明けまでないが、そこに向けてチームの状態を上げて行かなければならない。

何とか1つ勝って交流戦を迎えたいところだが、昨年の勝ち頭とは言え、今年は怪我もあってまだ勝っていない大貫に背負わせるのは少し酷な面もある。高橋宏から大量点を期待することは難しく、大貫に踏ん張ってもらうしかない。

コメント

  1. みのり より:

    残念ながら、この負けで完全に優勝争いから脱落したと見るべきでしょうね

    この4連敗は全て三浦のちぐはぐ采配による負けとしかいいようがありません
    無死2塁では無謀なスリーバントでチャンスを潰し、代打にノーヒットを送りチャンスを潰し…
    これでは相手に勝ってくださいと同義です

    そして野手陣も酷いの一言
    ランナーが出たらゲッツーになるゴロばかり、まともに送りバントすらできない、怠慢走塁も何度も見られました

    もう、いまのチームは見ていて全く面白くありません
    先制しても逆転される、逆に相手に1点取られたらそこでジ・エンド
    出塁してもどうせゲッツーだろとチャンスでも全くわくわくしなくなりました

    6ゲーム差はもう致命的です 阪神が超絶不調にならない限り、今のチームでは追いつくことすら無理でしょう

    三浦監督には、残念ながら今季まででしょうね
    3年目でもこんなファンをイライラさせる采配をしているようなら、監督には向いてないです

    このまま阪神が優勝すれば、横浜が12球団で一番優勝から遠のいた球団になります
    横浜が優勝する日は、来るんですかね

    • Rocky より:

      チームはいつも調子が良いとは限らないし、ミスは出るものです。どれだけカバーできるかですが、うまく行かない時もあります。

      三浦監督が今年から複数年契約なのも知らないのでしょうか。よほどのことがない限り、来年以降も指揮を執ると思います。
      采配はファンをイライラさせないためにするのではなく、勝つためにするものです。しかし、ベストな采配をしたとしても勝つとも限りません。全ては結果論です。
      また、阪神は岡田監督で2005年に優勝しているので、既に横浜が12球団で一番遠いのですが。プレーオフ除くならロッテ、日本一の話なら1984年の広島ですね。
      知識も具体論もなく感情のままに批判を繰り返して、「見ていて全く面白くありません」と思うなら、見ないことをお勧めします。
      優勝したいなら他チームのファンになった方が良いと思いますよ。我々はあくまでもベイスターズが優勝するところを見たいので、一喜一憂しながらも応援し続けます。

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