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今週4試合目で3度目の延長戦 大和がサヨナラ打

09/08 横浜DeNA2x-1東京ヤクルト(ハマスタ)

初回、知野が石川から2号ソロを放って先制。先発の平良は2アウト1、2塁のピンチを切り抜けると、その後は絶妙なコントロールで7回まで無失点に抑えた。8回からウェンデルケンに交代したが、内山のライト前ヒットが蝦名の拙守もあり三塁打に。宮本が犠牲フライを放って同点とされた。両軍のリリーフが踏ん張って延長に入り、10回裏に1アウト満塁とすると、大和がライト前へサヨナラタイムリー。

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ポジ [Good]

平良が素晴らしい投球を見せた。5月23日の勝利を最後に、6月以降は3連敗。前回8月27日は6回途中まで1失点の投球も勝ち負けは付かなかった。中11日でのマウンドとなったこの日は、台風の影響で試合ができるかどうかという状況だったが、しっかりと試合に入って行けた。

初回は澤井にヒットを打たれ、村上にはストライクが入らず歩かせたが、サンタナをシンカーで打ち取り切り抜けた。2回はオスナ、長岡から連続三振。4回も宮本、村上から連続三振を奪い、サンタナとオスナには連打を許したが、長岡を打ち取った。

6回は1アウトから宮本にヒットを打たれ、村上を迎えた。3ボール1ストライクとボールが先行したが、シンカーで内野フライに打ち取った。サンタナにはアウトサイド低めのコーナーへスライダーを配し、バットが折れるショートゴロ。ちょうど100球を投げて6回無失点という好投。

通常であれば、球数的にもここで交代だったが、この日の内容が良く、任せられるという判断もあっただろうが、トミージョン手術から復帰して次のステップということで、100球を超えても次の回のマウンドへ上がった。

7回は先頭のオスナの三塁線への打球が、ギリギリでフェアと判定され二塁打。長岡のバントで1アウト3塁となり、ヤクルトは代打攻勢。まずは川端と対戦し、スライダーが甘く入ったが、ファーストゴロ。ソトが上手く処理して三塁ランナーは動けず。さらに代打の山田は、2ボール2ストライクからアウトサイド低めへスライダーが決まり、空振り三振。絶妙なコントロールでピンチを断ち、7回111球、無失点で勝利投手の権利を持って降板した。

結果的には8回に同点とされ、約3か月ぶりの勝利はならなかった。しかし、100球を超える球数を投げ、無失点に抑える好投を見せたことは、残り試合そして来年に向けて手応えになるだろう。

平良に勝利を付けることはできなかったが、試合は延長に入ってサヨナラ勝ち。この日は3安打の佐野が、1アウトから四球を選び、この日5度目の出塁。続く牧は、阪口の真ん中に入ったカットボールを上手く捉え、ライト線への二塁打。この日も二塁打を2本マークし、キャリアハイに並ぶ26本目。まだまだ伸びそうだ。

1アウト2、3塁となり、ソトを申告敬遠。一打サヨナラなので、塁を埋めてホームをフォースプレーにするのはセオリー通りだが、ここ数日当たりが止まっているソトを歩かせてくれたのは、ベイスターズにとっては良かった。

試合を決めたのはサヨナラ男であり得点圏の鬼である大和。昨年はサヨナラ打を打っていなかったが、それより前はこうした一打サヨナラの場面で、前進守備の外野を越す打球を何度か打って来た。この日は満塁だったので外野は少し前というくらい。阪口の初球、アウトサイドへの速球を狙い打ちで、ライト前へ運んだ。

中村が左頬に死球を受けて負傷交代していたこともあり、サヨナラ勝ちが決まった後、大和がベンチを制するような動きを見せ、派手な祝福は行わなかった。こうした配慮も素晴らしかった。ヒーローインタビューも多くを語ることはなく、最後まで残ったファンへの感謝と、1戦1戦を戦って上を目指して行くことを誓った。

阪口はヤクルト移籍後、9試合に登板しているが、自責点はDeNA戦のみ。対戦防御率は27.00となっており、古巣に少し意識があるか。ハマスタとなると、それはますます強くなるかも知れない。ちょっと複雑だが仕方ない。

サヨナラ勝ちに繋がったのは、伊勢と上茶谷の好投。森原が危険球で退場し、1アウト1、2塁という場面で急遽登板した伊勢は、濱田をカットボールでセカンドゴロに打ち取り、牧と大和の連携で間一髪、併殺を完成させた。濱田には神宮で手痛い一発を浴びていたが、ここは変化球をコースに投げ切ってピンチを断った。

10回表は上茶谷が登板。2アウトランナーなしから宮本にヒットを打たれ、村上に回ってしまった。どうしても一発警戒となるので、簡単にはストライクを投げ込めない。ペイオフピッチに持ち込むも歩かせた。2アウト1、2塁でサンタナを迎えた。

初球はおそらく失投で、カットボールが真ん中に入ってしまった。サンタナは狙っていなかったようだが、あまりにも甘いので手を出し、振り遅れの空振りになった。2球目もカットで、これはアウトサイドに行ってファウル。そして3球目もカット。このボールはアウトサイド低めのコーナーへ見事に決まった。1球ごとに厳しいコースになっていくカットボールは素晴らしかった。

またもヒーローになり損ねたのは知野。この日は移動ゲームということもあり宮崎がスタメンを外れ、代わりにサードでスタメン出場。初回の打席で、石川の7球目のカットボールが高めに浮いたところを振り抜くと、打球はギリギリでレフトスタンドに飛び込んだ。

3日の読売戦に代打で逆転満塁ホームランを打って以来の打席だったので、2打席連続ホームランということになった。マツダでは代走での出場などで、打席を貰えなかった。同点とされたため、決勝点とはならなかったが、監督を始めベンチに印象付ける一打だった。

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ヤジ [Bad]

以前からそうだが、平良にはなかなか援護がない。この日も7回無失点の好投だったが、打線が知野のソロによる1点のみ。佐野が3安打を放ったが、前後と繋がらなかった。

7回は、先頭の伊藤がヒットで出塁。平良に代打の柴田を起用し、バントのサイン。しかし、アウトサイド高めのストレートをバントしたが、上がってしまった。柴田は体勢を崩すようにホームベースの方へ動いたが、キャッチャーを遮る形となり、守備妨害。打球が上がってしまったので併殺を防ぐために遮ったのなら、ある意味頭脳プレーだが、そうでないなら妨害にならないようにすぐ避けて一塁へ走らないと。

1アウト1塁となって桑原だったが、2ボールから真ん中のストレートを打ちに行ってショートゴロ併殺打。甘いボールだったが打ち損じたか。平良が7回のピンチを切り抜け、一気に流れが来そうだったが、先頭の出塁をバントミスと併殺で潰してしまい、ブチ壊すだけでなくマイナスにしてしまった。

そうした中で、守備のミスが出てしまう。8回はウェンデルケンが登板し、先頭の内山はライト前へのヒット。インサイドのストレートをバットの先で右方向に運んだ打球は、ライトの前でバウンドし、大きくイレギュラーした。蝦名がすぐに反応しようとしたが、雨で濡れた人工芝に足を取られて転倒してしまった。ボールが転々とする間に三塁打となり、宮本の犠牲フライで同点となってしまった。

以前からハマスタのライトでは蝦名にとっては厳しい打球、プレーが続いていた。この日もそんな打球が行くか?という難しいプレーになったが、やれたこともあったはずだ。バットの先で捉えた打球がイレギュラーする可能性もあり、さらに雨で人工芝が濡れているのも分かっていること。

完全にヒットで、ライト線という打球でもないので、そこまでチャージせずに慎重に処理をすれば良い場面。急な動きをすれば転倒する可能性のあるコンディションなので、バウンドをしっかりと見てから動いて行けば良い。以前、チャージせずにランナーを還してしまったが、それとは場面もコンディションも異なる。こういった部分は経験なのだろう。

1球速報にも珍プレイと書かれてしまったが、単純に滑って転んだのではなく、打球がイレギュラーしたことに対応しようと急に方向を変えたことで足を取られた。三塁打にしてしまった以上はどっちでも同じなのかも知れないが、これまでのミスと同列ではないと思う。9回裏の打席ではバントのサインが出たが、2球ファウルにしてしまった。スリーバントを敢行し、何とか当てて成功させた。必死さは伝わって来た。守備もバントもまだまだ練習が必要だ。

9回は、森原が危険球で退場となった。1アウト1塁から中村がバントの構えをしていたが、初球のストレートが抜けて中村の顔に行ってしまった。左頬に当たったようで、腫れがあり病院へ行ったとのこと。コントロールが悪い投手ではないし、雨の影響もあったかも知れない。当然ながら故意ではないが、だったら良いということでもない。今は中村の無事を祈るしかないが、森原も引きずらずに次回の登板を迎えて欲しい。

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キジ [Other]

マツダで2試合連続の延長戦でサヨナラ負け。前日に東の完投で連敗は止めたが、台風13号の影響を考慮して早朝の新幹線で横浜へ戻った。ほぼ予定通りに戻れたようだが、当日移動のナイターはこの時期にしては肌寒く、大雨警報の中で行われた。

連盟管理節なので最終判断はNPBだが、球団としても判断のための情報提供をしているはず。日程が詰まっているわけでもないのだから、無理にやらない方が良い日だった。この日しか来られないファンがいることも承知だが、中止にすべき試合だと思う。

台風13号は、東海から関東へ上陸すると予想されていたが、動きが急に遅くなり、到達する前に熱帯低気圧に変わるようだ。横浜でも午前中は大雨が降っていたが、午後には小康状態。ウェザーニュースは19時前後から大雨が降るという予想のレーダーを出していたが、結局振り出したのは20時過ぎで、プレーが止まるほどの雨にはならなかった。

中村の左頬付近に死球が当たってしまうアクシデントが起きたが、気温の低さや雨が原因のケガはなかったようだ。プレーする選手、観客にとっても良いコンディションではなかった。空席が目立つのに満員御礼が出されていたが、チケットはあったが来場したなかった人も多いということ。管理人もその一人。結果的に勝ったからやって良かったとは言えない。良いコンディションでプロのプレーが見たい。

早朝の移動から長い一日を過ごしたベイスターズナインだが、9日はいわゆるナイターデーと言われるデーゲーム。ハードな日程が続く。ハマスタでのデーゲームは7月2日以来となるが、今季はまだ負けていない。現時点であと4試合組まれているが不敗神話は続くか。

DeNAは石田が先発する。前回は5回2失点も内容が良くないと判断され、6回のマウンドには上がれなかった。しかし、1か月ぶりの4勝目を手にしているので、乗って行きたい。ヤクルトは小川。DeNA戦は神宮で失点が多いが、ハマスタでは2試合で防御率2.77、勝ち負けはついていない。投手の頑張りで連勝しているが、打線が援護して伸ばして行きたい。

この日、8月の月間MVPが発表され、セ・リーグは牧とバウアーが選ばれた。ベイスターズが投打を独占した形になった。投手では東も好成績だったが、10回無失点の好投もあり43イニングを投げたバウアーが選出された。ケガのリハビリ中のバウアーは、復帰時期を明言できる状況にないとしながら、1日も早く投げたい、CSでは投げたいという気持ちを語った。我々としては待つしかない。

牧は打率.362、26打点が月間でトップだった。得点圏打率も.550という突出した数字を出し、チャンスに強い4番としての役割を十分に果たした。東も含めてこれだけのメンバーを擁しながら、チームは月間で貯金を1つしか作れなかったのは切ない。9月も月間MVPを獲るような選手を輩出し、チームとしても好成績を収めたい。

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