濵口は5回無四球でホーム開幕へ　村川の走力光る

先発の濵口は、テンポの良い投球で打たせて取る投球。5回を2安打、四死球なしで無失点に抑えた。球数も54球と理想的な投球だった。日本ハムは、WBCに出場した伊藤が先発。ファームの打者を寄せ付けず、4回6奪三振。村川の内野安打だけに抑えた。2番手のガントが8回に制球を乱し、押し出しで同点となり、さらに梶原のタイムリーで逆転。急性腰痛から復帰のウェンデルケンが締めた。

ポジ [Good]

濵口が来週火曜のホーム開幕戦前、最後の実戦登板。ファームの打者相手に、それほどプレッシャーもない中なので参考程度になるが、理想的な投球だった。

あまりストライクを揃え過ぎると、1軍の打者には打ち込まれるので、無四球や球数が少ないことを過剰に意識する必要はないが、3球で追い込むというチームの方針に従って、ストライクが先行できる投球は、1軍でも継続して欲しい。

相手はWBCで大活躍した戸郷になるので、立ち上がりにナーバスになって失点すると命取り。この試合のイメージで、初回から入って欲しい。開幕に向けて準備はできたと思うので、自信を持って投げて欲しい。

3番手で、昨年秋に疲労骨折が判明した櫻井が、実戦初登板。1つ死球を与えたが、無失点で抑えた。まずは一歩を踏み出せた。逆転した後の9回は、急性腰痛で離脱していたウェンデルケンが復帰登板。2四球を与えたが無失点で締め、イースタン初セーブをマーク。 強いストレートで押し込むも、コントロールの精度はこれからか。あと数回投げれば上がれそうなので期待したい。

伊藤、ガントのリレーに力負けしていた打線だが、村川の走力が光った。3回は当てただけのセカンドゴロを内野安打にした。その後、早くも4個目の盗塁を決めた。6回にも深めのショートゴロで、中島が無駄なく捌いたが内野安打となった。8回は四球を選び、3度目の出塁。ガントに塁上からプレッシャーをかけ、田中俊とのエンドランが決まって1、3塁となった。

村川が三塁にいるため、キャッチャーは二塁へ投げられず、田中俊も易々と盗塁。知野も歩いて満塁となり、アンバギーも歩かせて押し出し。さらに梶原のタイムリーに繋がった。村川の足で逆転を呼んだと言っても過言ではない。

オープン戦で一度、試合に参加したが出番はなかった。イースタンは15打数8安打4盗塁という好スタートを切った。走力を生かすためにもバッティングを向上させ、出塁率を高めたい。それができれば支配下登録も見えて来るはずだ。

ヤジ [Bad]

WBCで素晴らしい投球を見せた伊藤が調整登板。なかなかこれだけの好投手と対戦する機会がない若手もいるので、貴重な経験ではあったと思うが、なかなか爪跡は残せなかった。1軍の打者もそう簡単に打てる相手ではないが、トッププロのレベルは体感できただろう。そのレベルに到達するにはどうすべきか、日々の練習で考えてもらいたい。

キジ [Other]

いよいよ金曜に1軍が開幕する。それまでは練習日となるので、実戦での調整はイースタンの試合となる。そういった背景から、ファームとは思えない先発ローテーションになりそうだ。

3/28火 日ハム(平塚) 濵口
3/29水 日ハム(平塚) 平良
3/30木 日ハム(平塚) 東
4/01土 BC埼玉(横須賀) 大貫
4/02日 BC栃木(横須賀) バウアー

週末はイースタンの試合が組まれていないが、横須賀スタジアムでBCリーグの埼玉、栃木と練習試合を行う。平塚では、来週のホーム開幕カードで先発する平良、東が調整する見込み。週末は故障明け3度目の登板となる大貫に加え、4月中旬以降の1軍合流を目指すバウアーが登板することが考えられる。

バウアーが登板する場合、最初の登板は短いイニングなのかなと思うが、リリーフではなく先発として投げるのではないか。DOCKで練習しているかと思うので、横須賀スタジアムで最初の登板を迎えるのが良いのかなと思う。平塚でリリーフとして投げる可能性もゼロではないが。

それに加えて、今永も今週で一度は登板しておきたいところ。日曜にバウアーとの豪華リレーが実現する可能性もあるか。日本のボールに戻すというところで、最初は2～3イニング投げて、次に100球メドかなと思っているが、どうだろうか。

間もなく開幕1軍メンバーが正式に発表されるが、少しずつ明らかになって来ている。基本的にはオープン戦の最後にベンチ入りしていたメンバーとなる模様で、ルーキーの林や、難病から復帰を目指す三嶋らも開幕1軍となる。また、上茶谷、坂本をリリーフとしてブルペンに加えることを三浦監督が明言した。このあたりは、発表後にニュース記事として書ければと思う。