03/22 東京ヤクルト2-0横浜DeNA(神宮)
先発の濵口は、5安打4四球で塁上を賑わせながら、2併殺を取ってホームを踏ませない投球。5回100球も無失点と彼らしい投球を見せた。8回、石川が甘くなったストレートを捉えられ、長岡、古賀の連続二塁打で2点を失った。打線は小澤に翻弄されて5回まで内野安打1本。後続の投手にも抑えられて4安打無得点。
ポジ [Good]
濵口らしさが出てしまったが、結果として無失点で切り抜けた。ランナーが出ても粘り強く投げられたと思う。この感覚があれば、開幕ローテーションはOKだろう。
前にも書いたかと思うが、濵口に四球NGとしてしまうと、持ち味が出ない。日本シリーズでの8回までノーヒットのイメージが強いかも知れないが、濵口は完璧に抑え込むタイプではなく、どちらかと言うと、のらりくらりとランナーが出た割には得点になっていないというタイプ。
ボール先行や四球を過度に気にし過ぎてストライクを揃えてしまえば、球威や凄い変化球があるわけではないので、打ち込まれてしまう。ボールが散って絞りづらい状況で、さまざまなボールを使って布石を打った上で、チェンジアップなどの変化球のコンビネーションで抑えて行く。
したがって、ある程度ランナーが出たり、球数が嵩んだりするのはやむを得ない部分がある。なので、濵口に必要なのはランナーを出した後も丁寧に粘り強く投げることと、ランナーが溜まった状況での長打を防ぐこと。これができていれば、ある程度の投球はできる。6回110球くらいで行ってくれればという感じ。
そういう意味で、最低限のまとまりがあって、無失点に抑えたこの日の投球は及第点と言える。最終的にどういう順番になるか分からないが、開幕ローテーションには入って来るだろう。ハマスタでの読売戦を想定し、前日の東京ドームを避けてこの日の先発にしたのかも知れない。
ヤジ [Bad]
オープン戦でやたら打ったら打ったで、開幕で調子が下がってしまうのではないかと不安になるが、さすがにちょっと打てなさ過ぎかなと思う。宮崎が体調不良で欠場したことは心配ではあるが、一時的なものであれば大きな影響はないだろう。それがあったにしても勢いがない。
昨年はベイスターズだけが小澤にやられていた印象が強いが、今回もまた翻弄されてしまった。オープン戦で今年の彼のボールを打席で見られたことをポジティブに捉えるしかないか。
この日からWBCに出場していたソトが復帰し、ファーストでスタメン出場。ノーヒットだったが、当たりは悪くなかったし、長岡のファインプレーでヒットを阻まれた。あとは牧が戻って来る形になるが、WBCでのバッティングを見ると、あまり良い状態ではないように思えるが、どうだろうか。
蝦名が左内腹斜筋肉離れでリハビリ組に合流することが発表された。癖になりやすいとも聞くので、じっくりと治して欲しい。右の代打ということでは大田ともう1枚となると、アンバギーに期待するしかない。それを想定してか、この日は終盤に代打での登場となった。新外国人で代打で結果を求めるのはかなり厳しい。スタメンで使えないなら、ファームで状態を上げてもらった方が良いと思うのだが。
キジ [Other]
オープン戦の最終週に入り、開幕ローテーションもだいぶ見えて来た。この日は、イースタンで平良が先発し、5回無失点。79球で7三振を奪った。思い通りにボールを操れており、ファームの打者を翻弄していた。この投球であれば開幕ローテーションには入って来るだろう。
23日は1軍の試合はなく、イースタンのヤクルト戦が予定されている。上茶谷が先発の予定だが、雨の確率が高く、中止となりそうな気配。笠原も今週は登板していないので、二人をどう判断するか。
21日の読売戦で5回無失点の小園を、ホーム開幕カードの読売戦で抜擢し、デビューさせることはあるだろうか。中畑監督ならやりそうなことだが、三浦監督はどうだろうか。2カード目であれば、来週のイースタンでも調整できるので、上茶谷と笠原も含めて最後まで競争が続くか。
牧が帰国して、状態を見ながらオープン戦に出場すると思うが、現状の打線だと4番に入ってもらわないと厳しい。1週間ほどしかないが、うまく調整して開幕を迎えて欲しい。今永も時差ボケが解消できるようであれば、日本時間の22日に登板しているので、来週のファームで投げて調整となるか。長いイニングを投げていないので、ファームで2度先発して100球を投げてからという形になるだろうか。
23日は桜木町で出陣式があるが、生憎の天候となりそう。そして、24日にはバウアーの入団会見が行われる。いよいよ来日し、いずれ試合で投げることになる。まずは彼がどんな言葉を発するか注目して行きたい。
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