07/09 横浜DeNA6x-5中日(ハマスタ)
2回に佐野の3ランで先制、4回は山本のソロでリードを4点に広げる。4戦4勝を狙う石田裕は5回まで無失点の投球。6回にカリステの犠牲フライで1点を返され、続く板山に2ランを浴びて1点差とされる。7回はウィックが登板するが、岡林のタイムリーで1点差とされ、なおも1アウト1、2塁で京山に交代。京山は福永に同点のタイムリー二塁打を打たれるが、1アウト満塁からカリステを併殺に取り、同点で凌いだ。そのまま延長戦に入り、11回裏2アウトからオースティンがバックスクリーンの右へサヨナラホームランを放ち、4時間6分の激戦に終止符を打った。
ポジ [Good]
オースティンが、日本では自身初のサヨナラホームラン。11回裏2アウトランナーなし。あと1つアウトを取られると、12回にはマルティネスが出て来る。実質ここしかないというところで、初球のストレートを捉えた。
現地で観ていて、おっ!いやどうかな?届け!届いた!という感じだったが、映像を見るとオースティンは確信したようにその場で止まっていた。捉えた感じは良かったのだろうが、思ったよりもボールが飛んでいなかったのかも知れない。ギリギリだったが、フェンスを越えてくれて良かった。
今年のスターナイトのスペシャルユニフォームは、背ネームが漢字ということで、外国人選手も漢字を当てている。オースティンは蒼彗天で、「あおすてん」と音をオースティンに近づけつつ、彼のイメージで漢字を当てはめた形。
来場者に配布されるスペシャルユニフォームには、背番号シートを圧着できるのだが、やはり蒼彗天は珍しさもあり、すぐになくなったという。これは、2日目以降は蒼彗天の争奪戦になりそうだ。管理人もサヨナラホームランを見て、ユニフォーム買っちゃおうかと思ったが、先週筒香のKanagawaユニフォームを買ったばかりなので自重する。ただ、もし残り2試合でまた打とうものなら。
劇的なサヨナラホームランが今季10号で、2021年以来3年ぶりに2桁ホームランへ到達。この日、6月の月間MVPを受賞したことが発表された。今月に入って若干調子を落とした感じがあり、7日に22試合連続ヒットが止まったが、久しぶりのマルチヒット。ここからまたオースティンの打棒が炸裂すれば、良い位置でオールスターに入れる。
山本が4安打を放った。4回に初球のストレートをライナーでレフトスタンドへ運び、4点目となる追加点。その後は、センター前に3本運び、チャンスメイクの役割。6月は疲れからか少し状態を落としていた。それでも月間.256は十分なのだが、今月に入って.429と加速している。
守備では11回に離塁が大きかった龍空を刺し、さらにヒットエンドランが空振りとなって高橋周の盗塁も刺した。セ・リーグでナンバーワンのキャッチャーとして、ファン投票で出場するオールスターへ、良い形で入ってもらいたい。
佐野が先制3ラン。その後が長かったので、忘れかけているかもしれないが、2ボールから甘く入ったストレートを完璧に捉えた。小笠原から牧が内野安打、宮崎がヒットで繋ぎ、3連打となる速攻だった。その後はヒットが出なかったが、依然として良い形で打てている。このまま継続して欲しい。
11回にノーアウト2塁という大ピンチで、高橋周がバントの構えを見せた場面で、二塁ランナーの龍空の離塁が大きかった。山本が二塁へ送球し、浮かないように意識したためか、意図的か分からないが、ワンバウンドになった。これを京田が上手く捌き、龍空の足にタッチ。
判定はセーフだったが、リクエストの末に覆ってアウトとなった。応援団も刺した山本のコールだった、これは捕ってタッチに行った京田が素晴らしかった。10回のサヨナラのチャンスで代打として登場し、良い当たりもショート正面のライナーだったが、守備で貢献した。
リリーフでは、引き続き中川虎が素晴らしい。7回ウィック、8回中川虎という予定だったかも知れないが、7回に追い付かれてしまったので京山が続投し、9回は森原。できれば中川虎を使わずにサヨナラ勝ちしたかったが、延長戦に入って10回に登板。4番から始まる打順だったが、細川とカリステを連続三振に取り、当たっている板山もファーストゴロに打ち取り、三者凡退。本当に安定しているし、一番頼りになる。
徳山は、16打数ノーヒットだった龍空に初球のストレートをライトのフェンスまで打ち返された。牽制プレーでランナーをアウトにしてもらったが、高橋周を歩かせ、これも盗塁を刺してもらったが、また宇佐見を歩かせてしまった。内容としては褒められたものではないが、幸運にもサヨナラ勝ちでプロ初勝利が転がり込んで来た。ここまで頑張って来たからこその結果で、誇りにして良い。中川虎も1つ勝ってさらに良くなったので、徳山もさらに安定したリリーバーとなることを期待したい。
ヤジ [Bad]
6回、1点を返された後の板山の打席がポイントになった。カリステの打球はライトの右を襲ったが、度会がスライディングキャッチ。犠牲フライとなり1点を返されたところで2アウト1塁で板山。前の打席では、満塁で捉えた打球を放ったがセカンド真正面で併殺だった。
カリステを打ち取った時点で92球。板山の前の打席の内容を考えれば、ここで交代することを考えられるが、それをしなかった。次の打者は龍空で、その時点ではまた今季ノーヒットだった。板山と勝負するにせよ、ヒットならOK、最悪は歩かせても良い場面だった。
それが1ボール2ストライクからインサイドの高めに投じたストレートを、板山が上手く体の回転に乗せて弾き返した。打球はライトスタンドの中段へ届く2ラン。長打は避けたい場面だった。一気に1点差となったところで、三浦監督が出て坂本に交代した。
左腕の坂本が準備できているなら、板山のところで交代しても良かった。ここは、石田裕の成長を考えて敢えて行かせたのか、采配ミスか。前回も5回で代わっているし、今回は6回のマウンドにも送ったので、石田裕の成長を期待しての続投だったと捉えている。結果、自身の勝ちが消える形になったが、この経験を今後に生かして欲しい。
ここ最近ずっとそうだが、リリーフが限界を迎えそうなギリギリのところに来ている。リリーフが苦しいという印象が強いが、実際の数字を見てみると、ウィックだけが失点を重ねているような状況。坂本、京山、中川虎、徳山とこれまで勝ちパターンでは投げていなかった投手たちがよくやっていると思う。
ウィックは、この日は7回に登板させたが、役割は再考した方が良い。球威で押し込めるはずが、打者は全く空振りしないし、球速帯も狭いのでタイミングを合わされている。ナックルカーブを勝負球として空振りが取れるレベルまで精度を上げないと厳しいのではないか。
山崎は別として、伊勢やウェンデルケンの復帰はオールスター明け以降になりそうなので、そこまでは現有メンバーでやり繰りするしかない。
打線は6点を奪ったが、ホームラン3本と押し出しの得点のみで、タイムリーヒットが出なかった。12安打もなかなか効率の良い得点にはなっていない。各選手の状態は悪くないだけに、もう少し繋がりが欲しい。
キジ [Other]
中日は得点力が課題で、4失点以上すると1つも勝っていない。山本のホームランで4-0となり、さすがにこの日は取れそうかなと思ったが、石田裕が板山に2ランを浴びて暗転した。甲子園でのエラー連発とは違うが、4-0から1点差とされ、5点目の追加点を取ったにも関わらず追い付かれてしまう、似たような展開。
それでも6点目は与えず、投手陣が何とか踏ん張ったことで、オースティンのサヨナラホームランに結び付いた。三浦監督のスターナイトでの強さは健在で、これで2021年の第1戦から1分を挟んで8連勝となった。
4点リードがあったので、勝たなければならない試合ではあったが、追い付かれてしまうと、リリーフの厚みでは中日の方が数段上。7回裏に入る時点で延長まで行かないと点が入らないと思っていたが、京山、森原、中川虎、徳山が何とか繋ぎ、フェリスの2イニング目でサヨナラ勝ちを収めることができた。
苦しいサヨナラ負けの次の試合でサヨナラ勝ち。今季2度目で、スターナイトでは史上3度目のサヨナラ勝ち。石田裕に勝ちが付いて勝てればベストだったが、何とかゲームをものにした。
スタメンオープニングムービーは、球団公式You TubeチャンネルにUPされているが、2018年あたりのような、ちょっとしたおふざけが入っている。3連敗フラグが立ってしまったかと思った。
それにしても、ホームランを打ったら三浦監督が青薔薇を選手に渡すというのは、なかなか他のチームにはできない演出ではないか。サヨナラホームランのオースティンにもちゃんと渡しに行っていた。プロ野球はエンターテインメントでもあるので、こうしたイベントや演出は勝負とは別で楽しむのが良いと思っている。どうしても負けが続くとこうした部分にも批判的な声が大きくなる傾向がある。まず初戦に勝てたのは良かった。
3日連続現地なのだが、初戦から4時間超えのゲーム、ドローンショーは22:20から開始という長丁場になった。2戦目は東なので、早く終わるゲームにしてくれることを期待したい。先日、支配下登録されたばかりの松木平がプロ初登板で先発する。対戦、データが少ない投手には苦戦する傾向があり、またプロ初勝利を献上しないことを祈る。
それでは、写真をいくつか紹介。
試合開始前から開始後しばらくは弱い雨が落ちていた。グラウンドでアップを始める選手たち。パンツも紺というのは若干の違和感。
バート&チャピーも漢字があった。「波愛登」と「千夜光」
ウィングの65段。この高さは久しぶり。抽選だから仕方ないが、自分でウィングを買う時は54段くらいを選ぶのでなかなか来ない高さ。
蒼彗天
雨も上がり、夕焼けが美しい
8回2アウト満塁で度会。前の試合からここで決勝打と行きたかったが。
サヨナラホームランのオースティンを迎え、はしゃぐベイスターズ
画面にサインする祐大
21:40を過ぎて試合が終わったので、この日はSTAR☆NIGHT DRONE LIGHT SHOW 2024はないのかと思っていたが、22:20から開始。
ヒーローインタビューもそうだったが、22:00を過ぎて音量をかなり絞っていた。現地では、スコアボードに映っていた映像の音声が聞こえづらかった。ドローンがライトウィングの上にいたので、よりモーター音で聞こえなかったというのはある。
全部紹介するとキリがないので、いくつか。これは度会
宮崎がホームランを打ってベンチ前でやるポーズ。手がちゃんと動いていたのが良い
最後は\横浜優勝/
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