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スターナイトの歴史に残る伝説のサヨナラ勝ち

07/11 横浜DeNA3x-2中日(ハマスタ)

初回、先頭の梶原が投手強襲のヒットで出塁し、盗塁で二塁へ進む。牧がライト前へ運んで先制タイムリー。先発の平良は、3回まで無失点に抑えていたが、4回に高橋周のタイムリー、石橋のセーフティスクイズで逆転を許す。メヒアを打ち崩せず、4併殺の拙攻で9回を迎え、2アウト。オースティンが四球を選び、牧がライトフェン直の二塁打でマルティネスから同点に追い付く。10回、1アウト3塁から京田がセンター前に落ちるサヨナラタイムリー。奇跡の逆転でスターナイト10連勝を飾った。

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ポジ [Good]

8回のノーアウト1塁で、山本に代走の森敬を送って勝負に出たが、三振ゲッツー。井上も三振に倒れて無得点に終わり、この時点で負けを覚悟した。

9回は最強クローザー、マルティネスが登板し、あっさりと2アウト。マルティネスから一発打てるとしたらオースティン。蒼彗天が3戦連発でチームを救うことを期待したが、マルティネスもやはり意識はしていて歩かせてしまった。

2アウト1塁で牧。初球のストレートを打ち返した打球は、ライトフライかなと思った。しかし、意外と伸びて来て、みんなが立ち上がるも、ライトウィング席からは死角になってどうなったか分からない。ライトの岡林が全力で送球したので、フェンスに当たったのだと分かった。知野が三塁を回り、送球もホームへ。

緊張の一瞬だったが、送球がやや右に逸れてキャッチャーがボールを弾き、知野がヘッドスライディングでホームに入った。ハマスタのベイスターズファンが、あちこちで絶叫し、ハイタッチの嵐。何とも言えない雰囲気に包まれた。

映像を後で見たが、アウトサイド低めの153キロをしっかりと打ち返した牧が素晴らしい。思ったよりも飛んでいて、リボンビジョンの上の方に当たっていた。打点王も獲得し、4番も長く打っているが、未だにサヨナラ打がない牧だが、あと少しでプロ初のサヨナラホームランになるところだった。それでも、起死回生の同点打は値千金だった。

同時に、2アウトとは言え、強肩の岡林がクッションボールを処理し、すぐさま送球した中で、ホームまで還って来た知野の走塁も素晴らしかった。8回は森敬を代走に使ったが、この場面で知野が残っていて良かった。

京田が、最後は決めた。この日は、2三振と併殺打。8回はランエンドヒットの形で見逃し三振に倒れている。10回に佐野が二塁打を放ち、戸柱が送って1アウト3塁となり、京田で勝負という場面になった。

齋藤の初球スライダーは低めに決まってストライク。2球目はもっと低くボールゾーンへ変化したが、京田が上手く拾い、打球は前進守備のショート後方へ落ちた。3塁から桑原が還り、サヨナラ勝ち。

京田は、サヨナラ打はプロ初だという。中日で5年レギュラーを張っていたが、DeNAに移籍してから中日戦でサヨナラ打を打つとは、想像さえしなかった未来なのだろう。中日を倒せコールに応え、逆転劇を完成させた一打は、それまでの結果をひっくり返すような殊勲の一打となった。

サヨナラの場面を作った佐野の二塁打も見事だった。左腕の齋藤のスライダーが浮いたところをきっちりと捉え、フェン直の二塁打。もう少しでサヨナラホームランだった。この日は2併殺だったが、好調さを裏付ける一打だった。戸柱もプレッシャーがかかる中で、1球でバントを決め、流れを呼び込んだ。

この逆転に繋がったのは投手陣の踏ん張りがあったから。1点差を守れていなかったら、さすがに9回の同点劇はなかった。

先発の平良は、前回の完封ほどの出来ではなかったが、3回まで毎回ヒットを打たれながらも無失点で切り抜けた。4回は、ノーアウト1、3塁からカリステのサードゴロで、宮崎は3塁ランナーをアウトにした。二遊間は併殺シフトだったが、ファースト、サードはバックホームだったか。同点となって2アウトランナーなしでも良いかなと思ったが、1点もやらないことを選んだ。

結果としては、高橋周にタイムリーヒットを打たれ、さらに石橋にセーフティスクイズも決められてしまい、逆転された。しかし、高橋周の打球もあと少し押し込めていれば併殺に取れた可能性もあるので、紙一重だったと思う。

ディアスは2四球でピンチを招いたが、代わった松本凌が細川をファウルフライに取り、カリステの投手の頭を越しそうな高いバウンドのゴロにしっかり反応してキャッチ。ここを無失点に抑えたことも大きかった。京山もエラーでランナーを出し、3ボールになる場面もあったが、何とか抑え切った。10回は森原が三者凡退で抑え、サヨナラ勝ちへのリズムを作った。

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ヤジ [Bad]

3連敗中で6月22日以来の登板だったメヒアだが、初回に失点したものの投球は悪くなかった。そう簡単に得点が取れる状況ではなかったが、チャンスもあっただけに、併殺で潰してしまったのは反省点。だが、バントを使わず、中軸にパワーヒッターが並ぶベイスターズは、併殺はやむを得ない部分もある。

8回は、先頭の山本がヒットで出塁し、代走の森敬を送った。ここで最低でも追い付かなければ、9回はマルティネスが出て終わりという場面。山本を代えるという決断だったが、京田にバントのサインは出なかった。

最初から森敬に盗塁をさせるつもりだったのか。途中、森敬が牽制で逆を突かれる場面もあった。早いカウントで走らせるつもりが、森敬が間合いをはかれずに京田が追い込まれてしまったのだろうか。5球目でようやく森敬がスタートしたが、154キロのストレートがアウトサイド低めに決まり、見逃し三振。さらに強肩の加藤匠が完璧な送球で、森敬は余裕でアウトになった。

ノーアウト1塁からのバントは得点効率が良くないと聞くが、ベイスターズも終盤にはバントすることがあり、このあたりはどうデータを使っているのか分からないが、盗塁の作戦を取るには技術が足りなかったかなと思うし、強肩の加藤匠だとチャンスは少なかったように思う。やるならヒットエンドランで二塁へ進めたかった場面だと思う。

7回はディアスを登板させ、ピンチを迎えても松本凌にスイッチした。1点ビハインドだが、勝ちパターン以外の投手で運用したのは良かった。しかし、8回は京山だった。佐々木千隼が全然投げていないので、ビハインドで投げる役割なのだとしたら、ディアス同様に登板させれば良いと思った。ここで投げずにいつ使うつもりなのか疑問だった。

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キジ [Other]

今年は、まだ大きく負け越しているハマスタだが、個人的にはかなり凄いゲームを現地で見せてもらっていて、引きが強いなと勝手に思っているのだが、これまた凄いものを観た。

中日は8回終了時点でリードしている試合は、21年9月8日広島戦以降143連勝中だった。それを支えているのは言うまでもなくライデル・マルティネス。相手に絶望を与える、NPB最強のクローザーは、昨年5月3日の阪神戦以降、セーブの失敗はない。そんな状況もひっくり返してしまった。

これでスターナイトは2年連続で3連勝。2021年から足掛け4年で10連勝となった。牧の二塁打で知野がホームに生還した時のハマスタの雰囲気、京田の打席を迎えた時の声援は本当に凄かった。スターナイトの中でも歴史に残る一戦になったと思う。

今季最多の貯金5で首位にゲーム差なしとなった。12日からは首位の読売と東京ドームで3連戦。まだ7月中旬ではあるが、首位攻防戦ということになる。2戦目には、2年目の吉野がプロ初登板することを三浦監督が明言した。ジャクソンで初戦を取って吉野を楽に投げさせたいが、読売も初戦に戸郷を立てて来るので苦戦は必至。

5連勝で投打ともに状態が良い読売との対戦では、中日3連戦のような隙やミスがあると負けに直結してしまう。思い切ったプレーをする中で確実性や判断力を求めて行きたい。

それでは、スターナイト第3夜の様子を写真で。

横浜公園の様子。ドローンはまだ用意されていなかったが、この場所から飛び立って来た。

3戦目は、ライトスタンドのポール際後方のウィングフロントから。これも抽選で割り当てられた席だが、買う時は内野寄りを選ぶので、久しぶりな視点だった。

前日はドローンショーが中止となる強風だったが、この日はそれほど強くなかった。

スターナイトユニフォームのDB.スターマン。

初回、守備に就く際にライトスタンドに一礼する度会。

こんな感じで、打者と投手の間にポールが入る。

ディアスは、泥愛州。

牧のタイムリー二塁打で追い付いた後のアンセム。全員が手を高々と伸ばしているかのようなライトスタンドとレフトのホーム応援席。凄く良い雰囲気だった。

サヨナラにはしゃぐ選手たち。戸柱の水かけは、誰もいないところへ。

良い雰囲気に包まれた中で、ヒーローインタビュー。

プロで初めてのサヨナラ打という京田。

牧は変顔でサインを書く。

21:20からSTAR☆NIGHT DRONE LIGHT SHOW 2024がスタート。最終日にして、花火、音量も含めてフルバージョンが見られた。

外野寄りだったので、真上過ぎて見づらい部分もあった。初日に1台だけズレていたドローンも修正されていた。

他にもっと見やすいフルの動画をアップしている方がたくさんいるけど、一応撮影したので、ライトウィングの近すぎる視点からの動画を。

ドローンショーの余韻に浸りたい方は、以下もどうぞ。

カウントダウン前の冒頭は、東京ディズニーシー ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~ 日本語版テーマソング MISIA「君の願いが世界を輝かす」

ビリーヴ!を見てる時は思わなかったけど、横浜優勝を願う我々ファンの気持ちのような歌詞。

ドローンショー本編は、TOKYO 2020 オリンピック・パラリンピックやユニクロCMでおなじみの桑田佳祐 「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」

今年も最高のスターナイトだった。2戦目はかなり雨が降って中断もあったし、強風でドローンを飛ばすことはできなかったが、大崩れすることなく3試合できて、3連勝。やはり勝つことが一番嬉しいのだが、イベントの内容も良かったと思う。DeNAベイスターズとなってから始まったスターナイト。ベイスターズファンとして誇れるイベントだと思う。

今回の青薔薇ユニフォームも良い思い出が残ったので、グッズもまだまだ売れそう。終盤にまた着たいみたいな話になるかも知れない。オールスター明けからは神奈川ユニフォームを着用する予定なので、そこでも快進撃を見せて欲しい。

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