07/12 読売3x-2横浜DeNA(東京D)
先発のジャクソンは2回、岡本和に16号ソロを浴びて先制点を許す。4回に佐野、山本の連打でチャンスを作り、京田のタイムリーで同点。5回は2アウトから牧がヒットで出塁、佐野のレフト線への二塁打で勝ち越した。ジャクソンは6回1失点の好投で、7回から継投。8回は坂本を投入するが、丸に同点ソロを浴び、9回は京山が若林にサヨナラタイムリーを打たれ、首位浮上はならず。
ポジ [Good]
ジャクソンは、2回に岡本和へのチェンジアップが浮き、レフトスタンドへ運ばれる先制ソロを許してしまったが、その後はランナーを出しても後続を断った。6回は先頭の丸にレフトオーバーの二塁打を打たれ、大きなピンチを迎えた。
吉川をチェンジアップで空振り三振に仕留め、ヘルナンデスの打球はショートゴロだったが、京田が握り替えて内野安打となった。1アウト1、2塁でホームランを打たれている岡本和との対戦。初球、スライダーが中へ入ったが、打ち損じでセンターフライ。大城には156キロをマークした渾身のストレートで、ショートフライに打ち取った。
抜群の出来という感じではなかったが、初対戦となる読売打線に付け入る隙を与えなかった。序盤はチェンジアップが今一つで、岡本和に一発を浴びてしまったが、それも修正できた。この日のストレートはいつもに比べると空振りを取れていなかったが、押し込むだけの力は十分だった。6回1失点はQSでもQS+というくらいの結果だった。残念ながらまたも勝利が付かないという結果になったが、次回は7回まで投げ切れるようになるとより勝利が近づくだろう。
中川虎がこの日も結果を残した。7回に登板し、先頭の坂本には3ボールとしてしまった。以前の中川虎なら歩かせてしまっていたと思うが、ファウルで粘られてもストライクを投げ続け、途中でフォークを挟むこともできた。最終的にはストレートで押し込んでセンターフライ。成長を感じる対戦だった。若林にヒットを打たれ、門脇が送り、代打の岸田も打ち取って無失点で切り抜けた。
佐野の好調が続いている。4回は先頭打者として、相性の良い戸郷のストレートを捉えてセンター前ヒット。追い込まれてからセンターから逆方向へ打ち返すバッティングができている。5回は、今度はアウトサイドのフォークを佐野らしいバットコントロールで当て、打球はレフト線のライン際に落ちた。右方向へシフトしていたレフトが追い付くのに時間がかかり、一塁ランナーの牧が還った。勝ち越しタイムリーとなる貴重な一打だった。
交流戦で少しフォームを変えたということだが、思い切りの良いスイングもありながら、極端に引っ張るのではなくセンターから逆方向への打球が増えている。首位打者を獲得した頃はそうだったはず。ホームランを打ちたいという気持ちはあるのだろうが、そこはオースティンや牧に任せ、自分のできるバッティングでチームに貢献して欲しい。ヒットメーカーのサノスが帰って来たと感じる活躍だった。
前日のヒーロー、京田が4回に同点タイムリー。佐野、山本の連打でノーアウト1、2塁となり、打順が下位に向かうところ。ノーアウト1、2塁のバントは得点に結び付きやすいが、打順も考えればバントはない。初球のカーブを打ち返し、二遊間を破る同点タイムリー。カーブを狙っていたわけではないと思うが、浮いたボールを強く叩けた。この日は7番だったが、下位打線を支える存在になっている。
ヤジ [Bad]
相手は読売のエース戸郷なので、そう簡単に得点を取れる投手ではない。それでも、チャンスがなかったわけではなかったので、あと1点でも取っておけば展開は違っただろう。
3回は2アウトから梶原の二塁打の後、関根が一二塁間に運んだ。吉川がスライディングでこの打球を止め、内野安打にはなったが梶原は三塁でストップ。抜けていれば彼の足なら還れた可能性が高い。オースティンが歩いて2アウト満塁となったが、牧が初球のスライダーを引っかけてサードゴロ。
四球の後、ストライクを取りに来るところを積極的に行ったと思う。フォークかと思ったらスライダーだったということかも知れないが、狙っていないアウトサイド低めの変化球に手を出してしまったのは勿体なかった。積極的になり過ぎて失敗した印象だった。
4回は3連打で同点とした後、8番に打順が回り攻めが難しくなった。次がジャクソンで井上にはバントはない。戸郷のフォークに全く合っておらず、5球続けられて空振り三振に倒れた。進塁打を打ったところでという場面ではあるが、何もできなかったことが響いた。ジャクソンはバントを失敗し、梶原も凡退。同点止まりで終わってしまった。
5回に2アウトから1点を勝ち越したが、6回以降の4イニングはパーフェクトに抑え込まれた。逆転へ繋がる流れになってしまっていた。2-1で勝てる時もあるが、やはりあと1点というものが取れると、それだけこのような逆転で落とす試合が減って来る。最終的な勝率を高めるためにもあと1点をいかに取るか、突き詰めて欲しい。
ジャクソンが6回103球。7回から継投に入ったが、最初に中川虎を持って来た。個人的な感覚だと今、一番信頼できるのは中川虎なので、彼が8回がベストだと思った。ただ、打順の関係から登板の順序も考えたとは思う。現状のリリーフだと、森原の前に2人投げるとしたら坂本、中川虎で行くしかない。中川虎が7回を抑えたが、坂本は同点弾を浴びてしまった。
確かに坂本は丸に通算でかなり打たれており、相性が悪かった。丸は左投手の方が高い。そういったデータを考えると、8回頭から坂本というのは疑問の声もあると思う。ただ、通算成績は先発投手の時代も含まれるし、現状のリリーフとしての坂本の投球とは別のもの。それに、セットアッパーとして勝ちパターンで投げるのであれば、そういった数字で避けていては成り立たない。
実際、もっと通算成績では打たれていた岡本和は低めのチェンジアップで併殺打に取っている。現状で坂本を出して打たれたら仕方ない。それは9回の京山も同じ。坂本も含めて防御率で0点台の二人を出して失点するなら、現状のリリーフの陣容からしても仕方ない。他の投手を出したからと言って抑えられるとは限らないし、選択としては妥当だろう。
ただ、京山が連投になってしまったのは、昨日のブログでも書いた通り、8回はディアス、松本凌で凌いだのに、1点差を維持したいがために佐々木千隼ではなく京山を投入してしまったことが影響している。結果、1点差を守ったことでマルティネスから追い付き、逆転勝ちしたので結果論でしかないが、9連戦を戦っているので、ブルペンも総力で戦えるようにしたい。
キジ [Other]
伝説となりそうなスターナイト10連勝を決めるサヨナラ勝ちから一夜明け、オールスター前ではあるが読売との首位攻防戦。結果としては、前日と逆の展開となり、サヨナラ負けを喫した。
9連戦の4試合目、戸郷とはあまり相性が良いとは言えない宮崎をベンチスタートにした。オールスター前で少しスパートはかけたいが、宮崎はオールスターにも出場するし、足に不安もあるので無理はさせられない。そうした中でも勝てれば良かったが、あと一歩のところで勝ち切れなかった。オースティンもどこかでベンチスタートの日を設けることになるだろう。他の選手がカバーして欲しい。
4月7日以来で、三浦監督としては初めての7月以降の首位には立てなかったが、今の首位よりも9月にそれが見える位置にいられるかどうか。ただ、読売はこれで6連勝となり、抜けださないように歯止めをかけなければならない。
そうした中、13日はプロ初登板となる吉野とグリフィンのマッチアップで、ちょっと苦しいところではある。吉野の初登板は楽しみではあるが、状態の良い読売打線との対戦はそう簡単には行かないだろう。そういう意味で平良をここに持って来たいと思っていたのだが、それを言っても仕方ない。吉野が楽に投げられるように何とか得点を重ねたい。
東京ドームには濵口も合流している。15日の広島戦に投げるのではないかと思っていたが、日曜の先発もありうるのだろうか。来週の神宮を考えれば、ケイが日曜に2度投げた方が良いと思うだが。今週の先発が予想された大貫はファームでの登板を予定しており、来週以降のチャンスを窺う形になりそう。
初戦を落としてしまったので、なかなか勝ち越しは難しいが、1つは取らないと離れされてしまう。打線の奮起に期待したい。
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