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打順変更が奏功、菅野から速攻4点 読売止める

07/14 読売0-6横浜DeNA(東京D)

初回、先頭の梶原が二塁打で出塁すると、オースティンも右越えの二塁打でノーアウト2、3塁。佐野が2点タイムリーを放って先制すると、山本の犠牲フライ、桑原のタイムリーも続いて、菅野から4点を先取する。先発のケイは力強いストレートを主体に変化球も良いコースに決まり、読売打線を寄せ付けない。6回に牧の12号、9回に宮崎の7号で追加点を奪い、ケイが8回2安打無失点の好投を見せて完勝。

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ポジ [Good]

立ち上がりの菅野から繋いで4得点

この日は、2番にオースティンを上げ、佐野を3番に入れて牧と宮崎に繋ぐ形にし、山本を6番に上げて桑原を7番に入れる打順に変更した。この采配がものの見事にハマった。

先頭の梶原が、2球目のインサイドへのストレートに詰まりながらレフト線へ落ちるヒット。俊足を飛ばして二塁を陥れた。オースティンも2球目のストレートがアウトサイドの高めに浮いたところを捉え、打球はライトのフェンスを直撃した。丸が捕れそうな様子だったので、タッチアップを考えて梶原のリードがあまり取れなかったので、還れないのはやむを得ないか。

ノーアウト2、3塁となり、菅野に相性が良い佐野。2球ファウルで追い込まれたが、3球目の高めのストレート、顔の高さのボールゾーンをレフト前に持って行った。オースティンも打球の判断が良く、好スタートで生還し、先制の2点タイムリーとなった。3番に持って来た佐野が早速機能した。

牧は三振に倒れたが、宮崎がスライダーをバットに乗せるように運び、ショートの頭を越える二塁打で繋ぐと、山本は初球のストレートをライトへ打ち上げ、犠牲フライ。ホームはギリギリのタイミングだったが、送球がややサード側に逸れ、小林がタッチできなかった。

山本がライトへ打ったことで、宮崎もタッチアップで三塁に進むことができ、桑原のセンター前ヒットで還せた。レフトへの犠牲フライで二塁のままだったら、宮崎の足だと還って来られなかった可能性が高い。桑原のところも、次が森敬ということもあって、まともに勝負しないかと思ったが、1ボールからのカットボールが浮いて、甘く入って来たところを素直に捉えたセンター前ヒットになった。

菅野が立ち上がり、ボールが全体的に高めに来ている中で、4点目まで取れたのは非常に大きかった。今年のセ・リーグは、チーム防御率が軒並み2点台なので、3点までは取れるが4点目が難しい状況にある。先日まで中日が4失点以上の試合は23戦全敗だったように、4点を取るということが重要なポイントになっている。今月の読売は1試合当たり5点以上取れていたとは言え、ケイが先発していることを考えれば立ち上がりでのビッグイニングは、試合の方向性を大きく決めたと言える。

初回は打てなかった牧も、6回に畠の代わり端を捉え、真ん中高めのストレートを強振した打球は、右中間スタンドの中段へ飛び込んだ。最近はなかなか見なかった飛距離。宮崎も、9回に平内からインサイド高めに浮いたスプリットを芸術的な捌きでレフトスタンドへ打ち込んだ。一発攻勢ではあるが、初回の速攻の4点に続き、中押し、ダメ押しとしっかりと得点できた。

打順に関しては、交流戦最終週に復帰した度会が2番で活躍し続けていたが、ここに来て調子を落としてスタメンを外れている。代わりに関根や梶原を入れたが、なかなか機能しなかった。開幕時の構想でもある2番オースティンに戻し、3番に好調の佐野がハマったのも大きい。開幕当初は調子が上がらず、途切れてしまうことも散見されたが、現状は状態が異なる。

1番にスピードもある梶原が定着できれば、得点力も上がって来る。現状は近本が盗塁11個でリーグトップだが、梶原の能力であれば1番に定着できればタイトルも視野に入って来るレベル。まだ右投手に対する打率は2割前半だが、開幕当初からの不振の時期に数字を落としたことを差し引きすれば、左右どちらでも使って行ける選手だと思う。

そして、指標やタイプ的にも1、2番に向いていないとされる桑原も、7番に入ることで彼の能力が生きるのではないか。関根にしても6番に入っている時が一番打っているはず。山本の調子、あるいは他のキャッチャーがスタメンの日はここを入れ替えつつやって行くのが良いかと思う。度会の状態が良くなれば彼をここに入れても良いし、梶原と競わせても良い。

2番オースティンが得点力を引き上げるポイントになるか、引き続き注目したい。

ジャクソンに続きケイも好投

金曜のジャクソンに続き、この日はケイが好投を見せた。初回、投げる前に4点を貰った。先頭の丸にヒットを打たれたが、吉川を打ち取り、ヘルナンデスからは三振を奪った。この日の良さを象徴しているのが、この三振。インサイドへのクロスファイアを2球投げ込み、2ストライクを取ると、ヘルナンデスが苦手とするインサイドの膝元へスイーパーが完璧に決まり、3球三振。素晴らしい投球だった。

岡本和は警戒し、勝負を避けた感じもあった。大城をきっちりと打ち取り、無失点で切り抜けた。2回は何故か小林にボールが先行し、歩かせてしまったが菅野を打ち取った。3回は1番から始まる打順で三者凡退。

4回は岡本和にまた投げづらそうに歩かせたが、後続を断った。5回は2アウトから丸を歩かせたが、山本が盗塁を刺した。6回1アウトからヘルナンデスに2本目のヒットを許したが、岡本和を併殺打に取った。

8回115球を投げ、2安打無失点の快投。5四球を出したが、ピンチらしいピンチはなかった。4点、5点のリードがあっての先頭打者への四球は反省点ではあるが、ある程度荒れているボールもケイの持ち味なので、過度に気にする必要はない。

打線との噛み合わせもあり、これが6月12日以来、1か月ぶりの5勝目となった。これでようやく白星が先行した形になった。本人たちにはなかなか勝ちが付いていないが、ジャクソンとケイの6月以降の数字は以下の通り、本当に素晴らしい。

選手防御率QS率
ケイ0.5752031.17280%
ジャクソン0.9362138.244100%
ケイとジャクソンの6月以降の成績

二人がこれだけの数字を残していながら、先発した合計11試合は、6勝5敗と今一つ勝てていない。ケイは、守備に足を引っ張られての失点があり、象徴的なのが7月7日の阪神戦。ジャクソンも0点台にも関わらずチームは3勝3敗にとどまっている。

バウアーと今永が抜けてどうなるかという先発投手陣だったが、ジャクソンとケイがその穴を十分埋める活躍を見せ始めている。6月以降の数字で言えば、彼らに全く遜色ない。あとはその投球をいかにチームの勝利に結び付けて行くか。打線の得点力、そしてリリーフが課題となる。

リリーフでは、山崎がこの日から1軍に合流した。若い経験の少ない投手たちが何とか頑張って来たが、山崎が精神的にもブルペンを支えることが期待される。それだけではなく、やはり彼が勝ちパターンでしっかりと抑えてくれることが重要。この日は6点リードの9回に早速登板した。

前日に鎌ケ谷で登板しており連投となったが、ストレートに力があった。鎌ケ谷で152キロをマークしたというストレートは、想像していたよりも良かった。岡本和には3球ストレートを投げ込み、最後は150キロでファウルチップの空振り三振。1点差で同じ投球ができるかどうかだが、ストレートの強さを植え付けることはできた。

山崎はどうしてもツーシームと呼んでいる落ちるボールに頼り過ぎて、ただの半速球になって打ち込まれることが多い。もちろんストレートも打たれることはあるが、やはりストレートをコースに決めてこその変化球。このキレと力強さをずっと維持するのは簡単なことではないが、軸となるストレートはしっかりと投げ込んで欲しい。今後、優勝争いに加わる上で重要な戦力になる。

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ヤジ [Bad]

文句なしの完勝だった。強いて言えば、菅野が立ち直った2回以降にあと1点でも取れていたら言うことなし。それでも6回に牧のソロで1点が取れたので、良い形でゲームが進められた。

ケイもあとは完封くらいしかないという素晴らしい投球。この日に合流した山崎も試投できて良かったと思う。

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キジ [Other]

個人的には、今年初めて絶対に勝たなければならない試合と思っていたので、初回から打順変更が奏功し、4点目まで取れたことは本当に大きかった。なかなか打線の援護が得られないケイも、4点の援護は大きかった。7連勝の読売をようやく止め、1ゲーム差に戻った。カード負け越しとはなったが、1つ勝つかどうかは大きく違う。この負け越しは、再来週のハマスタで返したい。

9連戦は、最後のカードに入って行く。15日は濵口の予告先発が発表された。残りの2試合は、中6日で石田裕、東が先発する見込み。先週の木曜に先発した平良は、週末の神宮に回ると予想される。

15 C
濵口
16 C
石田裕
17 C
18
 
19 S
ジャクソン
20 S
平良
21 S
ケイ
22
 
23
オールスター
24
オールスター
25
 
26 G
ジャクソン
27 G
平良
28 G
ケイ
29
 
30 C
31 C
石田裕
1 C
濵口
2 T
ジャクソン
3 T
平良
4 T
ケイ
今後の先発ローテーションの予想

雨天中止があればローテーションが再編されるが、今週末のヤクルト戦にジャクソン、平良、ケイが先発した場合、オールスター明けのハマスタでの読売3連戦もそのまま3人が中6日で投げることができる。オールスターに出場するのは先発投手では東だけなので、オールスターから中5日で広島戦の初戦に回ることができる。

8月6日からの中日3連戦は、岐阜、バンテリンドームの3試合なので、東を始めから水曜に置いても良い。石田裕、濵口は今週の内容で広島戦の先発が得られるか、決まるだろう。大貫はもちろん、森唯や吉野も控えている。

9連戦は、4勝2敗となった。あと1つ勝てば勝ち越せるが、広島には前回のハマスタでスイープされているので、ここでお返しと行きたい。昨年もオールスター前の3連戦で貧打とミスの連発により、今永、東、バウアーの三本柱でスイープを食らっている。同じ轍は踏みたくない。打線がリーグ1位の広島投手陣から得点を奪えるかがカギになりそうだ。

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