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バウアーならブチギレ案件 ベイスボールで6連敗

07/30 広島東洋6-3横浜DeNA(マツダ)

先発の濵口は、初回の1アウト2、3塁は無失点で切り抜けたが、2回は矢野の三塁打と菊池のタイムリーで先制を許す。3回も先頭の秋山に二塁打を打たれ、1アウト3塁で中村貴をファーストゴロに打ち取ったが、三塁ランナーのランダウンプレーで濵口の悪送球があり、1アウト2、3塁となる。小園にタイムリーを打たれると、坂倉、矢野にもタイムリーを浴びてこの回4点。反撃したい打線は、玉村に力負けし、8回まで2安打。9回に牧の3ランで意地は見せたが、完投を許し今季初の6連敗となった。

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ポジ [Good]

牧が9回に16号3ランを放ち、2試合連続の完封負けは阻止した。今後の玉村との対戦を考えても、無意味な一発とは言わないが、5連敗という状況下で、0-6の9回に打った3ランを手放しに喜ぶことはできない。もちろんホームランはベストな結果ではあるのだが、リリーフやクローザーを引っ張り出すには、連打で繋いで行きたかった。負けには変わりないが、この一発を次の試合に繋げるしかない。

佐野がマルチヒット。各打者が玉村に苦労している中で、最初の打席での三振を踏まえてアジャストした。凡退した打席も捉えた当たりがあった。7月最後は床田との対戦になるが、今年は3打数1安打、昨年は23打数7安打と悪くない。ヒットを積み重ねて月間MVPを引き寄せたい。

松尾が8回の守備から出場し、9回の打席ではアウトサイドに浮いたチェンジアップを上手く巻き込んで、三遊間の真ん中を破るレフト前ヒットを放った。28日も菅野のスライダーを打ち返したが、初球の変化球を上手く打てている。ファームで群を抜く数字を残しているが、その片鱗は見せている。

東が先発する31日は山本がスタメンになるだろうが、石田裕と予想される8月1日、あるいは移動ゲームとなる2日は松尾がスタメン出場する可能性が高まった。8月に入って多少の無理はさせると三浦監督は言っているが、この暑い中で年間を通して出場した経験のない山本をスタメンで使い続けるのは無謀。

伊藤に代わって1軍に置いているのなら、バッティングでも結果を出している松尾がスタメンで出るべきだろう。チームは育成している状況ではないが、この時期に上げたということは1軍の戦力として見ているはず。流れや空気を変えることを期待したい。

ウィックは、この日も良かった。野間を歩かせたが、回跨ぎで2イニングをノーヒットピッチング。ナックルカーブが前回に引き続き良かった。これがあるので、緩急が付いて球威のあるストレートが生きて来る。ナックルカーブが勝負球として使えるようになると、もっと重要な場面も任せられるようになる。まだ投げてみないと分からない域を出ないが、精度を高めて行ってもらいたい。

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ヤジ [Bad]

濵口は調子が良くはなかったのだろうが、投球以前の問題。ミスは誰にでも起こりうるが、プロ8年目の経験値を感じられなかった。

初回はいきなり連打だったが、1アウト2、3塁から小園が初球を打ち上げてくれて助かり、坂倉も低めのチェンジアップでタイミングを外し、内野フライ。無失点で切り抜けた。

2回は、先頭の矢野に初球の甘いスライダーを捉えられ、右中間を完全に破る三塁打。松山をセカンドフライに打ち取り、8番の菊池を打ち取れば無失点が見えて来そうだったが、初球はど真ん中のストレート。1アウトなので歩かせる場面ではないが、慎重に入ってこのアウトを何としても取りたいところなのに、理解できない。

3回は、先頭の秋山に1ストライクからのカーブを捉えられ、フェン直の二塁打。ひとつストレートでストライクを取った後、カーブで緩急をつけたいところだが、肩口から入ってしまっているので合わせることができてしまう。せめてアウトサイドに行くか、低めに決まればそう簡単に打てるものではないのだが。

3イニング連続で先頭を出塁させ、前のイニングに続いて長打。これでは苦しい投球になってしまう。野間がきっちりと進塁打で1アウト3塁として、3番の中村貴。2球目のストレートに詰まり、ファーストゴロ。ゴロGOで秋山はホームへ突入。前進守備のフォードがバックホームするのだが、ここでベイスボールが炸裂した。

フォードのバックホームはワンバウンド。守備を期待する選手ではないが、この距離でワンバウンドとは。浮いて逸れるよりはマシだが。山本がワンバウンドを押さえ、三塁ランナーを追って行くが、動きにズレが生じた。秋山とは距離があったので、走りながら送球する形になった。結果これがまたもワンバウンド。いや、こんなランダウンプレーでは打者走者が二塁まで行ってしまうと思った。

宮崎がワンバウンドを拾って濵口に送球。濵口がいる位置がホームに近すぎるし、宮崎ももう少し追ってから投げるべきだったが、ワンバウンドだったことが焦りを生んだか。濵口が今度は三塁へすぐに送球せざるを得なくなって、山本と京田の両方が三塁へ入るような形になり、いずれも遅れた。濵口もどちらに投げるか迷いがある中で逸れてしまい、秋山は三塁ベースに戻った。結果、オールセーフで2、3塁。

素人が言うまでもなくプロの選手だから分かっていると思うが、ランダウンプレーはなるべく走者を追い込むことが重要。しかし、この場面はほとんど追い込めておらず、すぐに送球してしまっていた。その原因が2つのワンバウンドであり、すぐに送球したために宮崎が抜けた後の三塁に入り切れていなかった。

京田も最初、二塁のベースカバーに向かった。バントでもなく、三本間のランダウンプレーになっているに牧が一塁に入ってしまったから。フォードが近くにいるし、ランダウンプレーになった時点で一塁に入る必要もない。気づいてすぐに牧が二塁に向かったが、京田がランダウンプレーに合流するのが遅れた。

誰か一人のミスというより、内野陣がそれぞれ少しずつミスをしたために、プロのプレーとは言いがたいランダウンプレーになってしまったのではないか。技術がないと言えばそれまでで、言い訳のできないプレーだろう。

もしバウアーだったら、「F○○K!!」を連呼してブチ切れていただろう。今回は最終的なエラーが濵口自身なので、野手を責められたものではないが。ベイスボールと言うにはマシな方だと笑えない。チーム全体が連敗の焦りから浮足立ってしまっているか。こういった局面は、新任のキャプテンには難しいところだろう。

今年復帰した筒香に頼るのもどうかと思うが、彼がいたら少しは違っただろうか。熱いハートを持つオースティンがいないことも痛い。だが、誰かがいないからと言ってここまでの脆さを露呈してしまうのはチームとしてよろしくない。何とか心をひとつに、まとまって欲しい。

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キジ [Other]

必然の負けとも言うべきプレーが出て6連敗。誹謗中傷は「ダメ。ゼッタイ。」だが、プロとして批判もやむなしのプレーだろう。優勝するチームでもミスは出るし、以前も書いたが昨年日本一に輝いた阪神も、エラーの数はリーグで一番多かった。ミスが出た後にどれだけカバーできるか、負けに繋がらないことが重要。

そういう意味で、自らのエラーを取り戻せなかったことが全て。プロ8年目なので、そういう時こそ冷静に行って欲しいのだが、若手のような動揺ぶりで、甘い球を立て続けに打ち込まれた。前回、広島を相手に完投勝利を挙げていながら、悪い時は3回でKOされてしまう。守備のミスがあったとは言え、これではローテーション投手として困るし、信頼されない原因だろう。かと言ってリリーフで使いづらいタイプだし、困ったものだ。

3回で5点リードになったことで、気持ちの面で楽に投げられたということが大きいが、玉村には8回まで2安打に抑えられた。玉村の調子は良かった方だと思うので、濵口が6回3失点くらいの投球をしても厳しかったかも知れない。玉村から3、4点取って連敗を脱出したいと思っていたが、それには程遠いゲームになった。

昨年もオールスター前にハマスタで広島に3連敗、オールスター明けにもハマスタで読売に連敗し、5連敗だった。今年はそれを超える6連敗。この日は阪神が読売の快進撃に待ったをかけたので、首位とのゲーム差という意味では広がっていないが、3位の阪神に3ゲーム差と、3強からは離されつつある。その3強に勝てないのだから、そこに加わる術も資格もない。

31日は東が先発するが、リーグトップタイの9勝を挙げている床田とのマッチアップ。17日の広島戦でも森下との投げ合いとなり、6回まで無失点も、7回にシャイナーに痛恨の3ランを浴びて屈している。オールスターでは打たれていたが、床田からそう簡単に得点できるとも思えない。玉村を打てないのに、打てるわけないと言いたいところだが、そうとも限らないとは思う。

お互いに16試合に先発してQS率100%なので、3点以内のロースコアで決する可能性が高い。いかにミスで失点せず、少ないチャンスを得点に結び付けて行くか。東で連勝が止められないと、大瀬良が最後に待っているこの3連戦もスイープがチラつく。勝利の為に全力を尽くすのと、浮足立って気持ちが空回りするのは違う。落ち着いて、各自ができることを着実にやってもらいたい。2021年以来3年ぶりとなる7連敗は阻止したい。

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