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ようやく猛攻 初回3失点から逆転、9連敗で止める

08/03 横浜DeNA10-4阪神(ハマスタ)

初回、先発の吉野が森下の2ラン、佐藤輝のソロで3失点。しかし、その裏にオースティンが3ランで振り出しに戻す。5回から登板したウィックが佐藤輝のタイムリーでリードを許すも、オースティンが再び同点ソロ。7回、2アウト1、2塁のチャンスで佐野がセンター前へ勝ち越しタイムリー。悪送球も重なって2点を勝ち越すと、8回には林のセーフティスクイズ、牧のタイムリーやエラーなどで一気に4点。2桁得点で連敗を9で止めた。

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ポジ [Good]

オースティンが2度もチームを救うホームランを見せた。

初回、2発で3点を奪われる重苦しい展開。梶原のヒット、牧の四球で1、2塁とするも、佐野が泳いでセカンドフライとランナーを進められない。ここで4番のオースティンが、初球のカーブに反応する。

高く上がった打球。少しずつ近本がフェンスへ近づいて行く中、どうなるんだ?とハマスタが静まって時間が止まる。打球はリボンビジョンの上に当たり、スタンドの方へ弾んで行った。チームにとって、勇気づけられる、あまりにも大きな一発だった。

5回から登板したウィックが、先頭の中野を完全に詰まらせたが、不規則な回転となった三塁線への打球。サードの宮崎が捕れずに後逸したが、ファウルにようにも見えた。判定はフェアで二塁打となった。ウィックもこれにはファウルじゃないかと三塁塁審に詰め寄った。

この二塁打をきっかけに勝ち越し点を奪われてしまったが、6回に再びオースティンが救う。3ボール1ストライクから高めのストレートを振り抜き、当たった瞬間にホームランと分かる一撃。オースティンも1本目は風のおかげとコメントしていたが、2本目には「正直あの一振りは今年一番良かったひと振り」と満足気。

弾丸ライナーでレフトスタンドの最上段へブチ込む打球は、なかなかNPBではお目にかかれない。やはりモノが違う。この選手を欠く苦しさを改めて痛感した。

佐野が7回に執念で勝ち越しのタイムリーを放った。TBS解説の佐伯氏は、前日から佐野がいわゆるかかと体重と言われる、重心が後ろになって腰が引ける状態になっていることを指摘していた。最初の打席では、ノーアウト1、2塁で引っ張りを意識していたが、泳がされて当てただけのセカンドフライになってしまった。

林が前日に続いて活躍を見せた。4回に、大竹が70キロ台のスローボールを投じて来て、これを上手くレフトにおっつけてヒット。7回はコントロールの定まらない岩貞の投球を冷静に見て、四球でチャンスメイク。

8回は、1アウト2塁から山本のヒットで追加点と思ったところ、田中コーチが代走の京田を三塁で止めた。ここで追加点が取れずに終わると、森原も少し厳しい場面になりそうだったが、林が初球でセーフティスクイズを決めて、7点目を取った。

初球のストレートを良いコースへ転がし、ファーストの大山も良いダッシュでホームへトスしたが、間に合わずフィルダースチョイスとなってオールセーフ。その後の追加点にも繋がるポイントになった。守備も安定しているし、ファームでの時間は無駄ではなかった。結果を出し続けて行きたい。

ちょうど1週間前、平良が椎間板ヘルニアで急遽先発を回避し、代わりにプロ初先発した山崎が、7回を三者凡退で抑えた。その裏に佐野のタイムリーで勝ち越した為、山崎に2勝目が付いた。

同点に追い付いたばかりの7回、阪神は1番の近本から始まる。ここで失点してしまうと一気に流れを奪われてしまう場面だったが、近本を初球でレフトフライに取り、中野もストレートで押してセンターフライ。好調の森下には高めのストレートで空振りを取って追い込むと、最後もアウトサイド低めにストレートを決め、ショートゴロに打ち取った。

7回裏の勝ち越しの流れを作り、ヒーローインタビューに立った山崎。がむしゃらに行ったと投球を振り返り、いつでも準備していて、どんな形でもチームの力になりたいという気持ちを語った。最後のファンへのメッセージは、心を打つものだったと思う。

「今日も早くから選手たちはミーティングをして、勝利のために何ができるか一人一人考えています。その中で結果は、相手がいるスポーツなので、なかなか難しい結果が付きつけられましたけど、これからまた波を起こして頑張って行きますので、ぜひファンの皆様、応援してください!ありがとうございました。」

山崎に限らず、この9連敗中に浴びせられた声は厳しいものだったことが想像できる。チームの顔として、不甲斐なさを感じつつもファンに理解を求め、ここからの奮闘を誓った。

8回はウェンデルケンも三者凡退に抑え、9回は点差は付いたが森原をそのまま登板させた。森原は、いつもは投げないスライダーを多投する場面もあったし、野口にはフォークを続けた。点差もあったので、いろいろと試したのかも知れない。先頭の原口には三塁線を破られたが、無失点に抑えて締めた。

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ヤジ [Bad]

吉野が4回3失点と、先発の役割を果たせずに降板となった。プロ2度目の先発で初勝利を狙ったが、初回先頭の近本にストレートをライト前に運ばれると、中野がバントで送り、あっという間に得点圏にランナーを背負った。

ここで森下に対してストレートが2球外れた。3球目も続けたが、ストライクを取りに行くような甘いストレートとなり、完璧に捉えられてレフトスタンドへの2ラン。バッテリーとしては立ち上がりにストレートを意識付けさせるプランだったのかも知れない。変化球をまだ投げていない中で、2ボールから投げるのは難しかったか。

佐藤輝の初球にスライダーを投げたがボール。2球目はストレートを選択するも、真ん中高めに浮き、コンパクトなスイングで弾き返された打球はライトスタンドまで届き、2者連続ホームラン。2回は下位打線を三者凡退で抑えたが、3回はまた先頭の近本にヒットを打たれ、盗塁も決められてノーアウト2塁。ここは森下の強烈なライナーを宮崎が反応して好捕。佐藤輝の捉えた打球も梶原が何とか追い付いた。

4回は、2アウト1、2塁から投手の大竹に内野安打で繋がれ、満塁のピンチ。1ボール2ストライクと追い込むも、フォークがワンバウンド、インサイドのストレートも外れ、ペイオフピッチ。苦しい場面だったが、最後はアウトサイド低めに145キロのストレート(1球速報はフォークになっているが明らかに誤り)で見逃し三振。ちょっと低いように感じたが、よくストライクと言ってもらえた。

ストレートは甘く中へ入って行くし、フォークは思った高さから落とせず、非常に苦しい投球だった。それでも何とか初回の3点だけで凌いだことが、チームの逆転にも繋がった。ストレートのコントロールの精度を上げること、フォークで打ち取れない時にどうするかという点が今後の課題になる。今年のうちに初勝利を挙げて欲しい投手なので、次回の先発に備えて磨き上げて欲しい。

最初の打席でヒットを放ち、3点ビハインドながら積極果敢に盗塁を決めた梶原だが、その後は3打席連続で三振。もともと三振が多いタイプではあるが、状況判断をもっと突き詰めて行きたい。7回は代わった岩貞が林に1球もストライクが入らず四球。柴田はバントの構えだったが、インサイドのボール球が2つ。柴田が体を回転させながらバントを決めたが、6球連続でボールだった。

初球のアウトサイド低めのスライダーは見れたが、2球目はワンバウンドになるボールに手を出してしまった。ストライクを取りに来るとヤマを張ったと思うが、ゾーンは上げて待つべきだった。3球目もボールゾーンへのスライダーをまた空振り。2ストライクアプローチになると、ゾーンを広くしなければならないので、また同じボールが来ると振らされてしまう。

ファーストストライクを積極的に打ちに行くことは悪くないが、ボール球を振らされてしまっている。コントロールが定まっていない投手だから尚更2ストライクまではゾーンを上げて、絞っておくことが必要だろう。さらに1段上の選手になるには、自分本位で打ちに行くのではなく、相手の状況も見た上での対応が必要と感じた。

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キジ [Other]

オールスターを挟み、長かった連敗地獄に終止符を打った。実に7月19日以来、2週間ぶりの勝利。先発の吉野が初回に3点を奪われる展開の中で、オースティンの2発で追いすがり、終盤は全員野球で一気に試合を決めた。2桁得点は6月12日のロッテ戦以来。オールスター明け7試合で10得点しか取れていなかった打線が、ようやく猛攻を見せた。

昨日のブログでは何だかんだ書きたいことが多くて漏れてしまったが、牧を4番から外すのであれば2番の方が良いのではないかと思っていた。前日は宮崎がベンチスタートだったので3番ということになったのかも知れないが、この日は2番牧、3番佐野という形になった。

オースティンがいてこそのラインナップではあるが、この日は1番から8番まで、先発野手全員安打。しかも、その8人全員が得点に絡む仕事ができた。まさに全員野球で掴んだ二桁得点だったと思う。初回に3失点した時点で厳しいとは思ったが、この大連敗が止まるとしたら、打線が爆発して打ち勝つしかないと思った。

初回にオースティンの3ランで振り出しに戻せたことが非常に大きかったが、その後は大竹からなかなか得点できず、オースティンが孤軍奮闘しているような雰囲気だった。7回、8回は阪神のリリーフ陣に対して全員が執念を見せて行った。毎日続けるのは大変なことだが、勝つというのはこういうことではないか。

9連敗した事実は変わらない。ただ、ここから連勝することでそのダメージが少し減って来る。大きな連敗を止めて、ひとまず異常なプレッシャーからは解放された。しかし、安堵している暇はない。この日のような必死さで、全員野球で、また勝利を積み重ねて行って欲しい。

4日は、マルハニチロのサカナクロスゲーム。多くのファンが既に認識しているかと思うが、このイベント時の勝率は非常に高く、連勝を続けている。これを知っていたので、最悪ここで連敗も止まるだろうと思ったが、1つ前で止められたので連勝のチャンスになる。

ケイはここ2試合は4失点、5失点とQSをマークできていない。球審の判定に苛立つ場面も散見されている。9連敗も止まったので、少し気持ちのゆとりを持って投げて欲しい。西勇は今年、防御率1点台と結果を残しているが、DeNA戦は3点台、被打率も3割を越えている。ハマスタ初登板でどういう投球になるか。各打者が自分のできることをきっちりとこなして、全員で得点を取りに行きたい。

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