08/04 横浜DeNA0-4阪神(ハマスタ)
初回、近本の高いバウンドのゴロが内野安打となり、中野が送って、森下のタイムリーで連日の先制点を献上する。ケイは4回にノーアウト満塁のピンチを無失点で切り抜けるも、5回にヒットと四球で1、2塁とされ、佐藤輝に痛恨の3ランを浴びた。その後はリリーフが再三のピンチを凌いだが、打線は5回まで西勇からチャンスに一本が出ず、3安打完封負け。
ポジ [Good]
林が7回、森下の三遊間への深いゴロに追い付き、素晴らしい送球を見せた。1軍に戻ってからの3試合、守備が非常に安定している。バッティングでもノーヒットに終わったが、チャンスで2本、良い形の内容もあった。
チームが3安打に終わる中で、宮崎がマルチヒットをマーク。4回はノーアウト2塁で、ヒットで繋ぐことはできなかったが、右打ちで進塁打と役割を果たした。得点に繋がらなかったが、存在感を示した。9回の守備で少し足を気にしていたが、ずっと足が万全ではない中でプレーし続けている。何とか悪化させずにチームを支えて欲しい。
8回に登板した京山が3四球で1アウト満塁としてしまい、9回に登板予定だった佐々木を前倒しで登板させることになった。佐々木は、佐藤輝をアウトサイドのスライダーでセカンドライナーに取ると、大山もスライダーでセンターフライに打ち取り、見事な火消しを見せた。
9回も続投し、梅野への四球と京田のエラーでピンチを招いたが、後続を断った。オールスター明けは登板が増えていて、結果も残していることから役割が少しずつ上がって来ている。1週間以上も登板がない期間もあったが、もう少し早くこういう形で使っていれば、オールスター前に若いリリーフ陣が疲弊しないで済んだのではないかと思うが、ここからベテランらしい貢献を期待したい。
ヤジ [Bad]
打線が西勇を捕まえられず、終わってみれば3安打の完封負け。チームのヒットがオースティンの二塁打と宮崎の2本だけなので、チーム全体で打てなかったということだが、2回と4回に追い付けなかったことが響いた。
2回はオースティンを警戒して歩かせ、宮崎がヒットで繋いだ。ここで、この日は西勇と8打数3安打の相性を買われた度会。ノーアウト1、2塁のバントは有効なのだが、度会にバントは命じずに打たせたが、追い込まれてからインサイドのボールゾーンへ食い込むスライダーにバットが出てしまった。
度会は振ってないとアピールしたが、球審がスイングを宣告した。映像で見ても完全にバットが出ている。分かっていてアピールしたならいいが、本当にバットを止めているつもりなら、自分の感覚とズレているので修正すべきだろう。
山本は一二塁間に持って行ったが、中野が追い付き、二塁へ送球。このボールがやや逸れて、ベースに入った木浪の足が離れそうになった。判定はアウトで、リクエストしたが覆らなかった。林は初球のチェンジアップを打ち返すも、木浪のファインプレーに阻まれた。ややバットの先で、打球速度が出なかった。
そして、4回は先頭のオースティンがライト右への二塁打。宮崎は追いこまれたが、右打ちでファーストゴロ。しっかりと進塁打で1アウト3塁とした。ここで度会が、前の打席でやられたインサイドのスライダーに差し込まれ、ショートフライ。またも最低限の役割ができなかった。
山本が粘って歩き、林が今度は低めのシュートをサードに打ち返したが、佐藤輝が難しいバウンドを捌き、送球は逸れたがちょうど林が走って来る方向で、大山がタッチしてアウトとなった。
西勇は、5回まで101球を要したが、前日2桁得点を挙げている打線に対して、慎重に丁寧に投げていた。結果、得点を与えずに凌ぐことで、5回に佐藤輝の3ランで援護を得て、5勝目を手にした。その丁寧さに屈した打線だったが、度会がベテランの技の前に若さを露呈し、打ち取られてしまった。今後こういった場面でいかに打線として繋ぐか、技術的にも精神的にも成長が必要だろう。
ケイは、初回に不運な打球で先頭を出塁させ、森下に10試合連続打点となるタイムリー二塁打を打たれた。これも1ボールからインサイド高めへ155キロのストレートだったが、素晴らしいインサイドの捌きで、レフト線ギリギリへ持って行った森下の状態が良過ぎた。通常であれば内野フライになりそうなコースだったが、振れているので詰まりながらレフト線へ落ちる打球になる。
4回には、3連打でノーアウト満塁のピンチを招いたが、梅野をチェンジアップで三振に取り、木浪は鋭い当たりだったが、オースティンの守備範囲でファーストライナー。西勇もストレートでファウルフライに取り、吠えた。
4回裏に同点にしてもらえれば良かったのだが、チャンスを逃した中で5回に入り、先頭の近本のショートゴロは林が良い動きで捌いたが、中野にヒットを打たれた後、森下にストライクが入らずに歩かせてしまった。警戒し過ぎたのだろうが、この四球は響いた。
佐藤輝にも2ボール1ストライクとボールが先行し、3ボールにはできず、ストライクを取りに行かざるを得ない状況になった。ストレートを投げ込むが捉えられ、打球はバックスクリーン右に飛び込む3ランとなった。
試合前までで、15試合に先発して2本しかホームランを打たれていなかったケイだが、ランナーを置いた場面で痛恨の被弾となってしまった。これで3試合連続でQSをマークできず。疲れもあるだろうが、相手の打者も慣れて来て、研究もされている。5月、6月は好投が続いていたが、これまでのような投球が通用しなくなって来た。ケイの方も少し変えて行く必要はあるだろう。
キジ [Other]
今年はオープン戦を含めて4戦全勝、昨年以前もかなり勝率が良いイメージだったマルハニチロのサカナクロスゲームでついに敗戦。イベントと勝利には当然ながら直接的な関係はないものの、元親会社が球団を売却してから20年余り経過した中でスポンサーとなり、ヒーローインタビューで選手たちがマグロを贈呈されてピチピチとやる姿に感慨深いものがあったが、この日は残念ながら見られなかった。
マルハニチロの前身である大洋漁業がオーナーであった1955年をオマージュしたユニフォームで、サカナクロスゲームでも当時の弱さが出てしまったか。9連敗から3つ、4つと連勝することでダメージが軽減できるかと思ったが、そう甘くはない。
優勝争いへ加わる上で、オールスター明けに4強の他の3チームと連続で当たる9試合が鍵を握ると思っていた。結果として、1勝8敗の大惨敗。さすがにここまで大負けするとは思っていなかったが、自力優勝が消滅する結果となった。
オースティンの離脱、平良の登板回避などアクシデントもあったが、三浦監督がオールスター前に貯金を増やす目標を立て、後半は少し無理も求めるとした中で、今年も勝負どころで勝てないチームは変わらなかった。
自虐的に作られたスローガンの動画でファンが言っていた、大事なところで勝てないという部分は変えられず、横浜進化はならなかった。まだ46試合残っているが、現実的には3位と6ゲーム差はCS進出すら厳しいものになっている。
もちろん9連勝とか爆発的な何かが起これば、数字上はまだ優勝も不可能ではないが、自力優勝が消滅したということは、優勝が完全になくなる日に向けたカウントダウンが始まったということ。かと言ってCSに向けてというのは、現状ではモチベーションとしても上がらない。しばらくは奇跡が起こることを祈りつつ、目の前の試合を見て行きたいと思う。
来週は中日、ヤクルトとの6連戦となる。ここで勝てないようであれば最下位争いに加わることになる。奇跡を起こすには全部勝つくらいの勢いが必要だろう。大型連敗を止め、どういった戦い方ができるか。先を見据えている状況でもないので、投打ともに目の前の一戦へ必死な戦いが必要だと思う。
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