08/07 中日0-0横浜DeNA(バンテリン)
初回、梶原と牧の連打でチャンスを作るも、佐野が内野フライ、オースティンが併殺打で潰してしまう。その後は松木平に対してチャンスをなかなか広げられず、7回まで無得点に抑えられた。先発の東は5回まで2安打に抑える好投。6回に1アウト1、3塁のピンチを招くも、無失点で切り抜けた。9回まで5安打無失点に抑えるも援護がなく降板。延長戦に入るが、両軍のリリーフが踏ん張り12回で引き分け。
ポジ [Good]
オールスター前の登板から連敗中の東が、素晴らしい投球を見せた。東らしく全てのボールの精度が高く、中日打線を翻弄した。5回まで2安打無失点と順調な投球。
6回に福永に右中間を破る二塁打を打たれ、カリステにも三遊間を破られて1アウト1、3塁。ここで細川を初球のインサイド高めへのカットボールでファウルフライに打ち取った。これが非常に大きかった。続く石川昂は当たり損ねのピッチャーゴロ。素晴らしいフィールディングでアウトにし、大きなピンチを断ち切った。
8回は岡林にうまくレフト前に運ばれるも、巧みな牽制で刺した。100球を超えた9回もマウンドに上がり、きっちりと三者凡退に片付けた。28試合連続QSどころか本来であれば完封なのだが、1点の援護すらなく、勝ち負け付かず。9勝目がなかなか遠い状況だが、投球はずっと悪くないので、打線の援護を信じて辛抱して欲しい。
延長10回に登板した山崎は、ストレートに力があった。先頭の村松にインサイド低めのコーナーへストレートを投げ込み、見逃し三振を奪った。抜けたボールが数球あったが、木下にもアウトサイド低めの完璧なコースに投げ、当てただけのファーストゴロに打ち取った。このくらい投げてくれれば勝ちパターンとして信頼を持って送り出せそうだ。
ウェンデルケンは若干コントロールが安定しなかったが、ランナーを出しながらも何とか切り抜けた。森原もサヨナラのランナーを2塁まで進められたが、最後は中田をストレートで空振り三振に仕留めた。1塁が空いている状況で、長打力もある中田という場面で、追い込んでからはボールになるフォークで誘うのかと思ったが、渾身のストレートを投げ込んだ。中田もフォークに意識があり、完全に振り遅れとなった。この投球はさすがクローザーというものだった。
ヤジ [Bad]
初回、松木平の立ち上がりを攻め切れなかったことが悔やまれる。梶原がライト前ヒット、牧はショートへの内野安打でノーアウト1、2塁。ここで佐野が5球目のストレートに押され、ショートへの内野フライ。この日の松木平の投球を見ると、ストレートは145キロ前後、甘いコースへ入るボールも散見されたが、ベイスターズの打者が押し込まれる場面が目立った。
佐野も思いのほか押されたのだろうが、ここでランナーが進むような凡退ができるかどうかが、チームの成績に直結して来る。オースティンは低めのストレートを捉えるも打球が上がらず、痛烈なゴロはサードの正面で併殺打。強打者が並ぶ打線ではやむを得ないが、痛い併殺打だった。
5回はランナー二人を出すも、8番、9番に回り無得点。6回は牧の二塁打からオースティンが歩き、2アウト1、2塁とするも、宮崎が真ん中付近のストレートで完全に詰まらされてセカンドフライ。宮崎をしてもこのストレートには押されるのかという感じ。
8回は代打の蝦名が先頭でヒットを放ち、牧が松山の高めのストレートを捉えるも、細川が背走して追い付いた。あともう少しでライトオーバーというところだが、一歩伸びが足りなかった。その後、蝦名が盗塁を決めたが、佐野がコーナーに決まったストレートを見逃し三振。オースティンも押されてショートゴロに終わった。
延長では桑原が2度ヒットで出塁するも、後続がなかった。10回は蝦名が歩いたが、牧が併殺打。中軸にチャンスで回せなかったし、中軸もヒットが出なかった。中日の誇るリリーフ陣に抑え込まれ、引き分けに持ち込むのがやっとだった。
東をなかなか援護できない。7月17日は、完封負けで東が7回にシャイナーの3ランで沈んだ。31日は2失点も打線が10安打で1点に終わった。そして、この日は延長12回でも無得点。昨年は最終戦に0-1で敗れたことはあったが、今年の8連勝を含めて、比較的きっちり援護できていたが、ここ3試合は僅かに1点。これでは勝てないし、東が登板する日に2敗1分では苦しい。
9連敗を止めた3日の阪神戦で10点を取ったものの、それ以外の試合は低調が続く。ヒットがある程度出ても点にならない。長打、ホームランがないと得点できないチームになってしまっている。チャンスで力が入っているのか、プレッシャーに負けているのか。チャンスをあまり意識せずにとにかく繋ぐ意識で行って欲しい。
キジ [Other]
東で連敗を止め、このカードの勝ち越しを狙って行きたいところだったが、1点さえ取ることができず、東の好投に報いることができなかった。チャンスがなかったわけではないが、中軸の3人がノーヒットでは苦しい。
延長12回のスコアレスドローとなったが、東が9回まで投げてくれた分、投手は勝ちパターンの3人のみで済んだ。勝ちパターンを使って勝てなかったのは痛いが、9連戦の初戦に先発が5回持たず降りていたので、投手を多数注ぎ込まなくて済んだことはせめてもの救い。
何とか1つ勝って横浜へ戻りたいところ。8日は中5日でジャクソンが先発することになった。中日は松葉。今年は攻略した日もあるが、全体的には抑えられている印象。現状の打線だと苦戦することになりそうだ。ジャクソンも最近は粘り切れない投球が続いている。何とか打線の援護があるまで我慢して欲しい。
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