08/08 中日2-4横浜DeNA(バンテリン)
前日は延長12回でスコアレスドローだったが、この日も3回まで両チーム無得点が続いた。4回、先頭の牧が浮いたチェンジアップを捉え、レフトスタンドへ17号先制ソロ。これで長い均衡を破ると、1アウト満塁として桑原がタイムリー、京田の犠牲フライ、蝦名の押し出し四球で一挙4点を奪った。ジャクソンは6回まで2安打無失点。7回に自らのエラーの後、石川昂に2ランを浴びたが、HQSで5勝目を挙げた。
ポジ [Good]
牧が、昨年に続き奥様の誕生日にバースデーアーチ。17号ソロで、6日の8回以来、17イニングぶりの得点をもたらした。これで呪縛から解き放たれ、オースティンのヒット、宮崎の四球でチャンスを作ると、山本がセンターの前に落ちるヒット。ここは各駅停車で満塁となったが、桑原がショートの右を抜くセンター前タイムリー。
満塁でショートの龍空が三遊間寄りに守っていて助かった。桑原も打った瞬間は併殺打かと思ったとコメントしていたが、紙一重のところだった。しかし、なかなかタイムリーが出ないチームにとって、この2点目は非常に大きかった。
さらに満塁が続き、京田は高めのカットボールをレフトへ運び、三塁ランナーの宮崎が十分に還れる飛距離。犠牲フライで3点目となり、この1点も価値があった。さらにジャクソンが落ちるボールを叩いた打球は、高いバウンドが松葉の頭上を越え、龍空がバックアップするも間に合わず、内野安打。ジャクソンにとっては、ようやく来日初ヒットをマークした。
再び満塁となり、蝦名。早々に追い込まれたが粘り、7球目は低めへのボール球。ここまで2打席連続三振だったが、ここはよく見たと思う。得点が取れていない状況だっただけに、一気に4点というのは大きかった。
ジャクソンは、立ち上がりから高めのストレートに力があり、打者を押し込んだ。コントロールもまとまっていて、チェンジアップを中心に変化球が効果的だった。前日から良い形で振れている岡林にだけ、ストレートを2本ヒットにされたが、他の打者はほぼ完璧に封じた。
4回に4点をもらい、それ以降は少し楽な気持ちで投げられたか。球威が衰えないまま6回を2安打無失点。7回は先頭のカリステをインサイドのストレートで詰まらせ、ピッチャーゴロだったが、ジャクソンがグラブに当てて弾いてしまった。拾うまではゆったりと余裕を持っていたように見えたが、投げる時に意外とカリステが速く走っていて焦ったのか、悪送球になった。きっちりとすぐに拾って投げていれば十分にアウトにできる状況だったので、少し軽率だった。
細川、板山は打ち取って2アウトとしたが、石川昂に2ボールとなり、3球目のストレートはアウトサイドの高め。これまでは球威で押し込んで来たが、若きスラッガーは、少し球が落ちて甘く入ったところを逃さず、ライトスタンドまで運んだ。これは打った相手が見事という部分もあるが、先頭打者のエラーは次回以降に向けて反省材料としたい。
エラーがあって2アウトからホームランを打たれたので自責0。7回を投げ切ってHQSをマーク。6月28日以来の5勝目となった。好投しても勝ちが付かず2連敗だったが、ようやく1つ勝てた。6月は防御率1.01と驚異的な数字で、このまま勝ち星を重ねて行くと思ったが、そう甘くはない。7月は苦労した中で、8月にまずは1つ勝てたので、ここからまた勝利を伸ばして欲しい。
2番手のウェンデルケンは連投。先頭の田中を歩かせ、嫌な雰囲気になったが、そこから3者連続三振と圧巻の投球。前日、最後の打者として森原のストレートに振り遅れた中田翔は、追い込んでからチェンジアップを空振りさせた。この日マルチヒットの岡林は、2球で追い込み、ストレートで3球勝負。見逃し三振に取った。長打もある福永は、チェンジアップで空振りを取った。
9回は森原。クリーンアップ3人との対戦で、1人出すと一発同点の場面になるが、カリステをインサイド高めのストレートで押し込んでセンターフライに取ると、細川もストレートで押し、板山にはフォーク3球でセカンドゴロに打ち取り、20セーブ目を挙げた。
4回の4点以降、追加点が取れず、石川昂の2ランで2点差に追い上げられた中で、勝ちパターンの二人が流れを相手にやらない素晴らしい投球を見せた。ようやく、後ろの形は整って来た。
ヤジ [Bad]
オールスター明けは、唯一勝った3日の阪神戦で10点を挙げたものの、それ以外は低調な状態が続いていた。それを考えると、4回にソロホームランの1点だけではなく、打線が繋がって4点を取れたことは非常に大きいとは思う。
ただ、9連戦中で前日が勝ちパターンを全員使って延長12回引き分けだったこと、中日は松葉が4失点だが同じく9連戦ということで6回まで続投させたことから考えても、あと2、3点の追加点を奪い、勝ちパターンを温存する展開にしたいところだった。
現在のチーム状態を考えると、勝ちゃえんよと言うしかないとは思う。牧もホームランは素晴らしいのだが、ランナーを置いた4回の2打席目、6回はいずれも凡退。昨年の打点王としてはまだ足りない。
キジ [Other]
何とか1つ勝って、このカードは1勝1敗1分で終えた。濵口は残念過ぎる結果に終わったが、東とジャクソンがHQSをマークし、先発が少し安定して来た。打線は水物とは言うが、繋がりという意味ではまだまだ。4回のような攻撃を数多く展開して行きたい。
9日にはハマスタへ戻り、ヤクルト戦。サンタナが復帰し、阪神にも勝ち越している。オールスター前に神宮で痛い負けを喫しており、簡単な相手ではないがヤり返したい。中7日で石田裕が先発するが、前回は神宮で村上に一発を浴びており、注意したいところ。ヤクルトは高梨が今季初先発。集中力を持って攻めて行きたい。
この日、佐野が7月の月間MVPを獲得したことが発表された。先月末にも書いたが、佐野の7月は文句なしの数字。梶原もかなりの数字を残していたが、少し出場が少なかったことと、最後に失速した。チーム成績は読売がダントツの数字だったが、打者で目立った数字を残した選手がいなかった。8月に入って.179と大きく数字を落としているのが気がかり。修正して後半は上げて欲しい。
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