08/10 横浜DeNA14-4東京ヤクルト(ハマスタ)
初回、宮崎の押し出し死球と牧の2点タイムリーで3点を先制すると、2回には梶原、佐野、牧のタイムリーで4点を加え、主導権を握った。4回にも佐野、松尾のタイムリー、5回も佐野がタイムリーを放った後、オースティンが18号2ラン。先発の大貫は7回に長岡の2ランを浴びるもHQSで4勝目。打線は19安打14得点の猛攻で大勝。
ポジ [Good]
梶原が5安打の活躍で、連日のヒーローとなった。最初の打席はセカンドゴロの併殺崩れだったが、2打席目で高橋のストレートをレフトへキレイに弾き返すタイムリーを放つ。
チームの猛攻にも乗って、ここから梶原のヒットショーが始まる。3打席目は、4回先頭でセンター前ヒット。5回には、右中間を破る当たりで俊足を飛ばして悠々とトリプル。7回も先頭でレフトの前に落ちるヒットを放ち、最後は8回に14点目となるタイムリー。
プロ初出場の試合が4安打、フレッシュオールスターでも4安打を放った。今年も4安打があり、前日も3安打。固め打ちが多い打者ではあるが、5安打は見事。これでヤクルト戦は34打数21安打で打率.618は驚異。11日も期待したいし、他のカードでももっと打ってもらいたい。
レフト、センター、ライトと広角に打ち分けている。この日は単打が4本、三塁打が1本だったが、前日にはプロ2本目のホームランを打っており、本来持っている長打力も少しずつ発揮されて来ている。これだけの走力がある選手がヒットで出てくれると得点力も変わって来る。梶原が上位打線に定着できれば、ベイスターズが近年抱えていた課題がクリアできそうだ。シーズン最後まで完走して欲しい。
この日、4月10日以来のスタメン出場となった松尾。最初の打席は3点を先制した後、併殺打に倒れてしまったが、4回に2アウト1、2塁のチャンスでレフト線へのタイムリー二塁打。プロ初打点をマークした。6回には、石山のスライダーを打ち返して、三遊間を割った。
そして、8回。長谷川の高めのストレートを捉えた打球は行ったかと思ったが、バックスクリーン右のリボンビジョンを直撃する二塁打。あと少しでプロ初ホームランだったが、惜しくも届かず。それでもプロ初の猛打賞で、初めてのヒーローインタビューにも立った。
大貫とバッテリーを組み、大量点はあったが7回までリードで支えた。オールスター前に昇格後は代打での起用が続き、守備に就く機会はかなり限られていたが、この日はバッティングも含めて大きなアピールになった。ファームで調整中の伊藤光もこの日、4安打を放って復調気配。キャッチャーの争いも熾烈になって来そうだ。
佐野も3安打。もちろんそれも素晴らしいが、良かったのは初回の四球。2球で追い込まれたが、10球粘って勝ち取った四球だった。2回は、真ん中のストレートをきっちりと捉えたが、ライナーがライトの正面へ。犠牲フライになるかどうかという感じだったが、打球が照明に入ってしまい、宮本が後逸してタイムリー二塁打となった。
4回は、ロドリゲスのチェンジアップを捉え、鋭い打球がライト線に弾んだ。ランエンドヒットでスタートを切っていた梶原が生還し、2打席連続のタイムリー。さらに、5回にも三塁打の梶原を還すタイムリーを放った。月間MVPを獲得した7月から月が変わり、少し調子を落としていたが、また復調して来た。
この日は宮﨑が戻って来たので、6番に入った牧。だが、いきなり初回から満塁のチャンスが巡って来た。2球目のストレートを捉えると、強烈なライナーがサンタナを襲い、背走で捕ったかと思ったが、ボールがこぼれた。記録はヒットで2点タイムリーとなった。
2回は、2点を追加した後、2アウト2、3塁で宮﨑を申告敬遠し、牧と勝負を選んだ。ここで投手も高橋からロドリゲスに交代。得点圏打率を考えると、牧との勝負も間違いとは言えないが、満塁にしたことでロドリゲスの投球に制約ができた。2ボール1ストライクとなり、ゾーンに投げるしかなく、甘くなった。これを牧が捉え、レフト線への2点タイムリー二塁打。
2打席連続のタイムリーというのはかなり久しぶりなのではないか。得点圏打率.208ではあるが、打点はトップの岡本に4差の3位まで来ている。全体的な数字が低調ではあるが、牧が2年連続のタイトルを獲ることでチームも上位が近づいて来るはずだ。
大貫は、6月16日以来の1軍マウンドとなったが、初回を6球で終えて、味方の攻撃にリズムを作った。2回に村上が止めたバットに当たったゴロが内野安打となり、そこから宮本のタイムリーで1点を失ったが、味方が大量点を重ねて行く中で、しっかりと自分のピッチングができたと思う。
5回はオスナの二塁打、宮本のヒットでノーアウト1、3塁のピンチを迎えたが、西田を併殺打に取り、最少失点で切り抜けた。6回は1アウトからサンタナを歩かせ、村上にはあと少しでホームランというフェン直の二塁打で2、3塁とされたが、オスナを内野フライ、2本打たれていた宮本を三振に取り、吠えた。
7回に西浦のエラーがあり、2アウトから長岡に2ランを打たれたが、7回自責2でHQSをマーク。東、ジャクソン、石田裕に続いて4戦連続のHQSを先発投手が持ち直している。大貫も久しぶりの登板だったが、それに続くことができて4勝目を手にした。本来であれば東に次ぐ先発として2桁勝利を期待したい投手。まだ物足りない部分はあるが、残り試合でローテーションを守って欲しい。
ヤジ [Bad]
大貫は大量援護の中、守りに入り過ぎることなく、きっちりと投げた。6回は1アウト2、3塁を無失点で切り抜け、7回は西浦のエラーで先頭を出しながらも2アウトまで漕ぎ着けた。それだけに、長岡に一発を浴びたのは勿体なかった。HQSをマークしたが、この1本だけは次回に向けて反省点として欲しい。
キジ [Other]
今年も高橋はあまり良くない印象だったが、7月に防御率0.92をマークしていた。前回は読売戦で4回7失点でKOされており、どちらの高橋が来るのかと思っていた。記録上エラーとはならない守備に足を引っ張られた部分はあったが、コントロールもままならない中で、序盤からきっちりと得点を重ねることができた。
9連戦中で、引き分けも含めて勝ちパターンの投手を注ぎ込んでいる中で、大量点で勝てたことは非常に大きい。自力優勝が消滅し、ギリギリのところで踏ん張っているが、奇跡に向けてこの3連戦はスイープが必要だ。なおかつ月曜からのマツダでも3つ取るくらいでないと逆転は難しい。
打線は水物なので、好投手と当たればこんなに楽には得点を取ることはできない。14点取った翌日はという話になるが、いずれにしても奥川をそんなに打てるとは思わない。だが、それでも各打者が良い感覚で打席に入れると気持ちの面で変わって来ると思う。広島の分厚い投手陣を攻略するためにも、奥川から得点を取ってスイープし、マツダに乗り込みたい。
ここ最近、QSをマークできていないケイも先発投手として踏ん張りどころ。ハマスタで1勝4敗というのは少し気になるが、カード別では2勝しているヤクルトに、ケイらしい投球で勝機を作って欲しい。
それでは、現地の写真を紹介。
個人的に、前日は朝まで飲んでいたことと、大貫が異常に村上と相性が悪く、どうせホームランを打たれるということから行くのを止めようかと思ったが、松尾汐恩がスタメンになりそうな雰囲気と言うこともあり、何とかテンションを上げてハマスタへ。
この日は、ハマスタの球場メシは食べず、関内のセルテにある大戸屋で早めの夕飯。野球と関係ないのだが、期間限定メニューの真アジの大判アジフライが、めっちゃデカくて旨かった。これ、メニューの写真で見た感じよりもかなりデカくて驚いた。
ボリュームがありすぎて満腹状態でハマスタに到着。
オースティンの7月月間MVPの表彰が行われていた。写真は撮れていないのだが、オースティンの奥様が来日していて、その様子を自分のカメラで撮影していた。最後は、二人でキスとハグ。そんな日に2ランホームランを打ってしまうのだから、超カッコ良過ぎる。
初回から満塁のチャンス。宮崎の押し出し死球に続き、牧の2点タイムリーで3点の先制。
久しぶりのスタメンとなった松尾。この打席は残念ながら併殺だったが、プロ初の猛打賞となった。
ビッグフラッグは、「横」の部分が切れたという写真を見た気がしたが、この日は無事に直っていた。
当たった瞬間にホームランというTA。完全に試合を決めた。
7回のスタージェット。この日は、Kids dianaも登場。
10点差の9回は、リリーフとして今週戻って来た中川颯が登板。コールされた時は大きな歓声だったし、人気の高さが分かる。きっちりと試合を締めてくれた。
勝利のハイタッチ
勇者の遺伝子
両手を突き上げる牧
ヒーローインタビューは、佐野、梶原、松尾の3人
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