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宮崎の3ランで追い付くも 山崎が痛恨の被弾

08/11 横浜DeNA4-5東京ヤクルト(ハマスタ)

初回、先発のケイが長岡に5号ソロを浴びて先制を許す。さらに3回には増田と長岡にタイムリーを打たれ、3点のリードを奪われる。しかし、4回に宮崎が9号3ランを放ち、一気に同点とする。ケイは6回で降板し、7回から山崎に継投したが、長岡に6号2ランを浴びて再びリードを許す。8回に宮崎のタイムリーで1点差に迫るが、9回は1アウト2塁のチャンスで一本が出ず、連勝は3でストップ。

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ポジ [Good]

宮崎が4打点とチームの得点全てを叩き出した。何と言っても4回の同点3ラン。2ボール1ストライクから、奥川がインサイドを狙ったストレートが少し中へ入ったところを捉えた。打った瞬間、ファウルかなと思った。実際、中継のカメラもポールに寄って行った。だが、打球はポール際ではなく、レフトスタンドのポールから3ブロック目に入った。

右打者がインサイドを捌くと、打球はラインドライブがかかって、左に向かって曲がって行く。宮崎が打った投球も狙ったところより少し中には入っているが、インサイドには変わりない。これを真芯で捉えるとファウルになるのだが、宮崎は反応でバットに乗せるようなイメージでボールの下を叩き、さらにスイングはフォロースルーを大きくした。これによって、高く上がった打球は、右打者が打ったとは思えないくらい真っすぐに飛んで行ったのだと思う。

中継を観ていた方は、カメラにだまされたと思ったかと思うが、プロのカメラマンもだますような打球だった。1球速報には「ポール巻く」と書いてあるが、これも中継映像で勘違いしたもので、実際はポールを巻くどころか、ポール際ですらない。

ホームランのリプレイも見てみると、打球がポールから3ブロック目の5段目付近に入り、観客が避けたり動いたりしているのが分かる。

宮崎は、2点ビハインドとなった8回に2アウト2塁でセンター前に落ちるタイムリー。田口のアウトサイド低めのチェンジアップを見事に拾った。豪快な一発の後、こうした巧さを見せられるバッティング。この日は3安打で猛打賞となった。勝利には繋がらなかったが気を吐いた。

8回に桑原がダイビングキャッチ。前日も蝦名がセンターに入ったことで、珍しくレフトの守備に入ったが、不慣れなど関係なくダイビングキャッチを見せていた。この場面は抜けていれば1点が入るので、勇気が要るところだったが、見事に掴み取ってチームに流れを呼び込んだ。

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ヤジ [Bad]

ケイは、立ち上がりに長岡にストレートをライトスタンドへ運ばれた。前日の最終打席に続く2打席連続のホームランとなった。2回はフライアウト3つで三者凡退だったが、3回先頭の岩田が絶妙なバントで内野安打となった。奥川が送って1アウト2塁となり、増田に一塁線を破るタイムリーを許した。

このあたりから自分自身に腹を立てていたのか、冷静さを欠いたような感じがあった。長岡にもカットボールをセンター前に運ばれてタイムリー。3点を失い、この日もちょっと厳しいかなと思った。4回は先頭の村上を歩かせ、サンタナはセカンドゴロに打ち取ったが、牧のトスが逸れて併殺コースがエラーでオールセーフという厳しい場面。試合が壊れそうな雰囲気が漂った。

しかし、冷静さを失わずに松本直をサードゴロで村上を挟殺すると、山田は歩かせたが岩田をキャッチャーゴロに打ち取り、奥川には9球粘られたが、根負けせずに最後はインサイドへのスイーパーという中軸打者並みの配球で三振に取った。こういうケースで無失点で切り抜けられたのは1つ大きなことだと思う。

5回は1番から始まる打順を三者凡退、6回は村上の一発を警戒して歩かせたが、後続を断った。6回3失点とギリギリではあるが、4試合ぶりにQSをマークできたというのは、復調に向けて一歩前進できたかなと思う。

2番手の山崎が痛恨の一発を浴びた。1アウトから太田はバットの先に当たり、バットが折れたショートゴロだったが、間一髪でセーフ。この内野安打は不運だったかなと思う。1アウトから増田はバントし、2アウト2塁として長岡。

前日からかなり打たれているので、勝負しづらい場面ではあるが、次はオスナなので簡単に歩かせるわけには行かない。初球、思い切ってインサイドへストレートを投げ、見逃しのストライクが取れた。前日の大貫も、この日のケイもインサイドを強振され、ライトスタンドへ持って行かれている。

1つインサイドに行けたので、アウトサイド中心で攻めやすくなった。山本も2球目にスプリットを要求し、真ん中ではなくアウトサイドのボールゾーンくらいに構えていた。だが、投げミスで真ん中やや内寄りに入ってしまった。空振りを取るような高さに投げていないので、長打を打ちやすい半速球となった。

山崎と山本でインサイドに対する意識がどれだけ一致していたのか分からない。山崎も、昨日からの長岡のインサイドの捌きをどう見ていたか。誰にも失投はあるのだが、この日で一番投げてはいけないボールを投げてしまった。その1球の集中力、意識がどうだったのか。クローザーまで返り咲くにはまだまだ1球に対する重さが足りないと思う。圧倒的なボールがないのなら、そこは絶対に必要だ。

9回は小澤が登板。8月2日にプロ初セーブは挙げているが、セーブシチュエーションに慣れた投手ではなく、1点差。牧には警戒してストライクを取れず、歩かせてしまった。続く山本にはバントのサイン。

バントをしなければ山本が併殺打に倒れるリスクがある。そうなれば万事休すと言ってもいい。バントで2塁に送れば外野が前進守備になるので、ヒットの可能性も上がる。小澤の持ち球からしても、右の山本は少し分が悪い。しかし、山本はこの日ノーヒットだったが、リーグ2位の打率を誇る打者で、ベイスターズの誰よりもヒットを打つ確率が高い。

山本がヒットを打っても1点が入るわけではないが、山本より後に出て来る打者がヒットを打つ確率の方が数段低い。加えて小澤はまだストライクが入っていない状況。バントで1アウトを与えることの方がマイナスに働く。後ろに代打の切り札が控えているのなら別だが、バントをする打者、相手の投手、後続の打者の3つを考えると、バントで送ることが有効とは思えない場面だった。

アナリストがデータを基に判断したのなら、今年のチーム方針だから仕方ない。だが、終盤の1点ビハインドだからノーアウト1塁で盲目的にバントを選択したのなら、何の為のオフェンスチーフコーチなのかと思う。リスクも加味した上で、場面によってベストな選択をする必要があるだろうが、後から何を言っても結果論にしかならない。

その後続だが、前日3安打の松尾を代打の一番手で行くのは良いとは思う。ここに1点賭けだったのなら、余計にバントはどうかと思う。2アウトから柴田を送った。代打柴田に違和感を覚える人が多いのは理解できる。ただ、他の顔ぶれを見るとやむを得ないかなとも思った。

小澤には左打者と考えると、まず戸柱は松尾を使っているので起用できない。京田は8月16打数1安打の.056。関根は8月1打席しか立っていないし、7月も9打数1安打。となると、松尾に続いて右の蝦名や西浦を出すか、7月以降は少ない打席ながらヒットが出ている柴田を起用するかということになる。

打数が少ないから柴田の数字を挙げても説得力はないが、得点圏打率も.400あったし、ヤクルト戦でタイムリーも放っていた。ちなみに蝦名は小澤に2打数2三振1四球。そう考えると、柴田を選択したことが酷評されるほどの采配とは思わず、どちらかというと、そういう陣容なのに山本をバントでアウトにしたことの方が問題だと考える。

打力はあるが守備固めを送る必要があるレギュラーがいるので、ベンチに守備重視の選手が残る傾向がある。現状のセ・リーグで打てる代打を揃えられているところはあまりないが、今年のベイスターズには切り札的存在がいない。

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キジ [Other]

前日19安打で14点を取ったので、翌日は点が取れないと言われるが、個人的には奥川とリリーフを含めて4点くらいは取れると思っていた。この日のMY BAYSTARSの試合予想は、スコア(得点)だったが、そこは正解した。何とか4-3で勝てる展開になり、スイープできればいいなと思って観ていたが、近い展開にはなったものの、長岡の2ランが痛すぎた。

この日、広島が敗れたため、勝っていれば自力優勝が復活していた。どっちみち全勝なんかしないのだから自力優勝は意味ないと言う人が多いが、これが復活しないうちには首位は見えて来ないし、優勝が完全消滅する瞬間へのカウントダウンが目に見えて進んでいることになる。

この日の試合後、度会がファームで再調整することが決まった。オールスター明けはほとんどスタメンの機会はなかったし、代打でも結果を残せていなかった。まだ走攻守で課題があるので、ファームでそこに取り組んで欲しい。筒香がファームの練習試合で実戦復帰したが、さすがにいきなり上がることはないと思う。梶原らがスタメンで結果を残しているので、ベンチメンバーになるかと思うので、楠本、神里、大田あたりだろうか。ケイを抹消してフォードというのは考えづらいか。

12日からは、マツダで広島との3連戦。ここで3連勝でなければ優勝はより一層難しくなるだろう。5割を目指すならカード勝ち越しでもいいが。初戦は、森唯が先発する。8月2日に不自然なタイミングで抹消されたので、この日の先発が予想されていたが、やはりという感じ。中川颯もロングリリーフで控えるので、行けるところまで飛ばして欲しい。度会を抹消した枠で森唯を登録し、13日に投げ抹消した後に野手を登録する可能性もあると思う。早めの継投を考えると、野手を1人減らして投手を入れた方が良さそうだ。

広島の玉村には前回、抑え込まれている。同じようにやられるわけにはいかない。失礼ながらチーム防御率を考えると、ヤクルト戦で打てたからと言って広島戦で打てるかどうかは全然別の話。個人の感触は良くなっているだろうが、ここまでずっとやられている広島の投手陣に対して、チームとして攻略する意識を強く持って打席に入ってもらいたい。

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