08/12 広島東洋10-3横浜DeNA(マツダ)
初回、オースティンのタイムリーで先制。先発の森唯はランナーを出しながら2回まで無失点。しかし、3回に野間と坂倉のタイムリーで逆転されたところで降板。代わった京山も中村にタイムリー二塁打、暴投、玉村と秋山のタイムリーと流れを止められず、この回6点を奪われる。その後も失点を重ねて2桁失点。打線は牧の18号と9回に桑原のタイムリーで反撃したが、玉村に2試合連続完投を許した。
ポジ [Good]
梶原がマルチヒットと好調をキープ。ヤクルト戦で.605と異常に打っているが、他のカードでは.250前後が多いので、投手力のあるチームにはあまり通用していない印象もあったが、まずは広島戦の初戦で結果を出した。ここからどういったバッティングができるか。7月も好成績だったが、8月は月間MVPを狙うくらいの活躍を期待したい。
オースティンが最初の打席で、浮いたチェンジアップを捉え、センター前にタイムリー。2アウト3塁のチャンスで振り回すのではなく、きっちりとヒットをマークしてくれるのは心強い。3回も強く弾き返したが、ショートの正面だった。
牧が18号ソロを放った。前回も玉村から9回に意地の3ランを放ったが、6点を奪われた直後にチェンジアップを上手く拾い、打球は上段のボックスシートの奥へ飛び込んだ。
途中出場の知野が、ようやく今季初ヒット。2打席目はコントロールを乱した玉村から四球を選んで出塁した。まず一本出たので、ここから出場機会を掴み、アピールして欲しい。
ヤジ [Bad]
3回で全てが崩壊してしまった。森唯は、初回は2アウト1、2塁で坂倉に逆球のストレートをセンターへ弾き返されたが、立ち上がりでまだ球威が勝った。2回もヒットを打たれたが、玉村を三振に取った。
3回、秋山を追い込んでからインサイド低めのコースへ投げたボールを、芸術的なバット捌きでサードへ強烈に弾き返され、宮崎のグラブを弾くレフト前ヒット。初回と同じような形となり、矢野のピッチャーへの強い当たりは森唯が弾き、牧がカバーして何とか一塁はアウト。リクエストでも覆らなかった。
1アウト2塁となり、野間を追い込むも打ち取れず、最後はフォークがゾーンに入り、センター前ヒットで同点となった。小園もペイオフピッチからカーブが浮き、センター前へ。ランエンドヒットで1、3塁となった。坂倉もまた同じようにカーブをレフトへ持って行かれ、逆転を許してさらに1、3塁。広島の良い攻撃を止められず、ここで降板となった。
最初から早めに代えるプランではあったと思う。イニング途中なので中川颯では京山を選択したのではないか。上本から三振を奪い、2アウトに漕ぎ着けるも、中村奨にストレートを完璧に捉えられ、フェン直のタイムリー二塁打。ホームランかと思ったので、2点差で終われればまだ何とかなるかも知れないところ。
石原を申告敬遠して満塁で玉村。結果的に玉村に打たれたように、バッティングの良い投手なのだが、初球のフォークを叩きつけてワイルドピッチで1点を与えてしまったのは致命的だった。玉村勝負を選び、3点までで止めるつもりが自ら得点を与えてしまっては。玉村、秋山と連続タイムリーを許し、試合を壊してしまった。
この日絶対負けられないということであれば、この場面を何とかしなければならなかったが、投手の玉村のところで交代するというのも考えづらく、玉村のタイムリーで1-5となってしまい、半ばあきらめというのもあった。ベイスターズにとっては、最悪な形での失点となってしまった。
6回に坂本が登板。同時に宮崎を代えることになり、次が7番からの打順ということで、5番に坂本を入れ、8番の佐々木に代えて知野をサードに入れた。坂本が回を跨ぐならそれでもいいが、結局1イニングで代わり、中川颯が7回に登板した。
8回表に中川颯に打順が回り、代打の松尾を出したことにより、8回裏に6点ビハインドで中川虎を登板させる形になった。9日のヤクルト戦では、ウェンデルケンと森原が連投していたため、中川虎が8回、山崎が9回を担った。それ以来空いているとは言え、勝ちパターンにも入れる投手をここで投げさせるのは理解できない。
中川颯がそのまま打席に入って続投するか、最初から坂本を8番に入れて代打を出し、その後で中川颯に交代すれば良かった。1イニングずつ投げさせようという考えだったのかも知れないが、中川虎の使い方が雑過ぎる。だからと言ってモチベーションが下がったとは言わないが、結果として2失点してしまい、次に向けても良くない形になった。
9回は、最後に梶原のピッチャーゴロで知野が挟まれてタッチアウトになった。このプレーは、JSPORTSで何度か見返してみたのだが、非常に難しいと思う。まず、9回2アウトということで、あと1つアウトを取るとゲームセットとなる。
通常であれば、ピッチャーゴロとなった場合は、フォースプレーでない限り、打者走者でアウトを取りに行くので、一塁へ送球する。そのため、ランナーとしては一塁がセーフになったり、悪送球になったりすることを想定して、前へ進むのは普通のことだと思う。
ただ、今回はゴロが知野の目の前に転がり、キャッチャーも捕りに行ったため、かなり接近していた。そのため、知野も自分がアウトになったらゲームセットなのは分かっているので、止まらざるを得なくなった。さらに、玉村が一塁へ送球すればホームへ突入できたのだが、梶原が俊足のため、一塁へ送球しても明らかに間に合わないというタイミングになった。
これで玉村が送球をやめたため、知野が挟まれることになった。桑原も前述の通り、通常は前へ進むだけなので三塁の手前まで来てしまっていた。フォースプレーではないので、本来は前のランナーを見ながら進むべきなので良いとは言えないが、難しいところだった。
だが、桑原の進塁とは直接関係なく知野は挟まれる形になり、ランダウンプレーの中で一瞬、三塁に誰もいなくなったのだが、矢野が素早くベースに入ってタッチアウトにした。同じマツダで7月30日にランダウンプレーのエラーから5点を奪われたDeNAとは対照的に、広島の守備も素晴らしかった。
では、どうすれば良かったのか。玉村が目の前で捕球していても、一塁へ送球するものとして知野はそのまま止まらずにホームへ突入するしかなかった。石原も前へ出ていたので、そこを越えてしまえばホームは空いていた。だが、一瞬でそれを判断するのは極めて難しかったと思う。すぐに三塁へ戻った場合は、桑原が挟まれていたはず。
宮崎は、4回のセカンドゴロで全力疾走した後、右足を引きずるような様子でベンチに戻った。これまでも足の状態が良くなさそうな動きが見られていたが、この走塁で悪化させてしまったか。その後、出場を続けて6回表にライトフライを打ったが、この時もベンチへ戻る際に右足を引きずっていた。6回裏の守備から退いたが、ちょっと心配だ。
残り試合もまだ数があるし、来年以降も続くので、ここで無理せずに治療に専念した方が良いのではないか。サードの代わりとして期待される井上もケガをしてしまったが、知野や京田らでやり繰りするしかない。ファームの公式戦で復帰した筒香も、サードのオプションを用意してはどうか。
キジ [Other]
勝って欲しいと祈りながら観ているが、日曜の試合も落としてしまうようなチームなので、勝つとは思っていない。森唯が先発ということで、ある程度早い回で降板することも想定内ではあるが、3回で一気に6点を奪われるとは。
広島も決して得点力があるとは言えず、消化試合数がやや少ないとは言えリーグ5位。強力な投手陣で接戦を勝って来たチーム。それでも、ちょっとした隙があった時には、全ての打者が繋ぎに徹し、走力も使ってチーム全体で得点を取りに来る。こういう部分が重量打線とか言われているDeNAにはない部分。
土曜日がそうだったように、少し状態の落ちる投手には途轍もない破壊力を見せる一方で、苦手な投手、状態の良い投手には何の工夫も見られずに同じ凡打を繰り返す。玉村は前回に続いて序盤で大量点をもらい、楽に投げられる状況だったとはいえ、2試合連続で完投を許した。広島も9連戦中だが、玉村を一度抹消してここに持って来た。いいようにやられているので、悔しいし情けない。
阪神も自力優勝が消滅し、いよいよ広島が優勝に向けて突き進みそうな気配。それを追う読売という展開。
広島、読売、阪神:16勝32敗
中日、ヤクルト、交流戦:33勝21敗
これを見れば、4位が妥当であることは明白。もちろん、上位に負け越したから優勝できないわけではないし、ここから挽回すれば良いとも言えるが、現実的にそれは難しいだろうし、里崎チャンネル的に言えば消化試合に近いだろう。とは言え、ファンとしては残り39試合のシーズン、目の前の試合を勝ってくれることを願う以外にない。
優勝、CSは非現実的なので一旦忘れ、改めて目の前のプレーに全力を出し、勝つという原点に返って戦って欲しい。どんな状況でもわれわれは勝利を観たい。
コメント
お疲れ様です!先発がある程度イニングを投げれないのが、ダメですよね。監督やコーチの判断ですが、もう少し長く投げれませんかね。今日も、森投手がせめて五回位まで投げれれば中継ぎの負担は少なくなると思うのですが。梶原君や石田裕太郎君の更なる活躍を期待しつつ、来季に向けて、早めの対策を期待しつつ、今後も応援します!例え、4位以下でも五割は行きたいですね!
遅くなりました。前回の東からジャクソン、石田裕、大貫と良い流れが続いていました。ケイが苦戦し、森唯は最初から行けるところまでではありましたが、早々の降板となりました。また東から良い流れを作りたいですね。
まだ今季を振り返ったりするのは早いですが、残り試合で1つでも多く勝つことが重要かと思います。