横濱漢祭　第二夜は近づく嵐の中の猛攻で昇天

08/21 横浜DeNA7-1中日(ハマスタ)

初回、ヒットで出塁した梶原を蝦名が送り1アウト2塁。ここで佐野が先制の2ランを放ち、さらに牧もタイムリーで3点を先制する。3回にはノーアウト満塁から山本が押し出し四球を選び、京田と蝦名のタイムリーで3点を追加。6回にはオースティンが21号ソロを放ってダメ押し。先発の東は、初回に32球を要したが、大量点に護られて6回1失点で10勝目。

ポジ [Good]

東が、球団では門倉健以来の2年連続2桁勝利をマークした。生え抜きでは三浦大輔、左腕では野村弘樹以来となる。今永は3度2桁勝利をマークしているが、連続はなかった。続けて結果を出すのが難しいと言われるプロ野球で、素晴らしい成績。シーズン最後までさらに勝利を積み重ね、2年連続の最多勝も狙って欲しい。

それよりも凄いと思うのが、30試合連続QS。もはや当たり前というかそれが最低限という感じさえする。6回以上で自責点3以下の定義に対して3点取られることもそんなにない。30試合も先発登板をしていれば、序盤に打ち込まれてKOされることもあるだろうし、5回で代わることがあってもおかしくはない。自責点3であっても、4点以上取られたという記憶もない。それだけ安定している。

この日は、立ち上がり山本に10球粘られ、2アウトランナーなしで川越、細川に連続四球。コントロールがしっくり行っておらず、先に点をやらないように慎重になったことで歩かせてしまった。福永をチェンジアップで空振り三振に取って無失点で切り抜けた。それ以降はこのチェンジアップを上手く使って抑え込んだ。

4回まで1安打だったが、5回に1アウトから村松と代打宇佐見の連打から1点を失った。それでも6回は中軸を3者連続三振。エースとして十分の投球だった。来週はCSを争う阪神戦での登板となるはず。2桁勝利をクリアし、さらに加速して欲しい。

佐野が初回に松木平のストレートを捉え、ライトスタンドへの先制2ラン。インサイドを狙ったボールが中へ入ったところを逃さずに捉えた。前回は打線が松木平に苦労しただけに、大きな先制パンチだった。

牧は、初回にオースティンの二塁打に続き、タイムリーを放った。このヒットが今季100本目。ルーキーイヤーから4年連続の100安打となった。3回にもチャンスを拡大するヒット、そして4回にもセンター前ヒットで猛打賞。打率がなかなか上がらずに苦しいシーズンだが、打点57はチームトップで岡本に6差。2年連続のタイトルに向けて爆発を期待したい。

2番に入った蝦名は、初回はバント。靏岡オフェンスチーフコーチの加入で今季はバントが大幅に減ったが、ここ最近は初回からバントをしている。結果的には奏功したが、誰の判断で何が変わったのか。蝦名は3回に6点目となるタイムリーを放ち、5回の内野安打でマルチヒットとなった。スタメン起用に応え、中日キラーぶりを発揮した。

梶原は、この日も最初の打席でヒット。これで12日の広島戦から7試合連続で第1打席にヒットを放っている。5回にもレフト前ヒットでマルチ。月間MVPに向けて順調にヒットを重ねている。

最後はオースティン。6回、齋藤が3ボール1ストライクとカウントを悪くし、アウトサイド高めの速球を完璧に捉え、レフトスタンドへの21号。村上に1本差と迫り、打席数が少ないオースティンのペースは、他の打者たちを大幅に上回っている。ケガさえなければホームラン王に手が届く。

ヤジ [Bad]

初回に3点先制、3回に中押しの3点、ダメ押しはオースティンのソロと言うことのない展開。東は立ち上がりに球数が嵩んで6回104球で降板したが、序盤に得点を与えなかったことで主導権を握れたし、30試合連続QSは十分過ぎる。最後は、宮城でも良かったのではないかと思ったが、伊勢が復帰後、厳しい場面で中途半端な使い方になっていたので、1イニング投げられたのは良かったか。

キジ [Other]

この日も午後からゲリラ豪雨が広がり、横浜市の北部は17時過ぎから大雨となった。在宅勤務を終えてハマスタへ出発しようというタイミングでの雨で、少し様子を見てから遅れて出ることになった。しかし、ハマスタは少し降ったものの大きく崩れることなく、試合は予定通り17:45に始まった。

初回から3点を先制する展開だったが、ウェザーニュースではそのゲリラ豪雨が南下し、ハマスタでもかなりの雨が降るという予報。試合が成立するかかなり気がかりだったが、結果的にはほとんど雨は降らずに済んだ。

東海道新幹線も一時、運転を見合わせていたし、都内やそれ以外の地域では被害が出たところもあったかと思うが、横濱漢祭の熱気が嵐に勝ったかのように、ハマスタに寄せ付けなかった。

試合展開としては文句なし。エース東が初回、慎重になりながらも無失点で抑えると、打線が早々に3点の援護。中押し、ダメ押しもしっかりと取れた。17:45開始の試合で遅れて現地に到着したファンもオースティンのホームランが見られて良かったのではないか。

スターナイトに続き、横濱漢祭も連勝で来た。22日はジャクソンと松葉のマッチアップ。ジャクソンは前回も好投しているので、最少失点で6、7回を投げてくれることを期待したい。松葉とはこれで6試合目の対戦で、ここまで2勝2敗と五分。前回のように早めに捕まえたい。横濱漢祭をスイープで最高の締め括りができるか。

この日はいただきもののチケットでレフトホーム応援席で観戦。写真を紹介。