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2試合連続2桁得点 7回の大ピンチ乗り越え大勝

08/27 横浜DeNA10-4阪神(ハマスタ)

先発の大貫は初回、森下のタイムリーで先制点を奪われる。直後に宮崎の2点タイムリーで逆転してもらったが、2回にも梅野のタイムリーで同点とされる。3回に宮崎のタイムリーと暴投で2点を勝ち越し、大貫はその後のピンチを断って6回2失点。7回にウィックがノーアウト満塁のピンチを招き、2点を奪われるが佐々木が好リリーフ。その裏、林と筒香のタイムリーで3点を追加、8回にも牧のタイムリーなどで2点を追加し、終わってみれば2試合連続2桁得点で大勝。

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ポジ [Good]

宮崎が2本のタイムリーで、二度の勝ち越し点をもたらした。初回は、1点を先制された重い空気の中、2アウト満塁となったところで、2ストライクからの3球目をセンターへ弾き返した。同点で迎えた3回も、今度はアウトサイド高めのストレートをセンター前タイムリー。

2打数2安打で打率は.302となり、サンタナに次いでリーグ2人目の3割打者に戻って来た。昨年の首位打者がどこまでサンタナに迫るか。股関節を痛めて数試合スタメンから外れたが、休養にもなっただろうか。残り28試合、宮崎本人が語るようにチームの勝利に貢献し、結果として2年連続の首位打者に近づけばベストだ。

1点差に詰め寄られた7回裏、2アウト1、2塁で林。ネクストには筒香がいて、林のところに代打すべきだと思っていたが、石井のストレートを見事に弾き返し、レフト線へのタイムリー二塁打。サードの僅かに上を越えていく紙一重の打球だが、インサイドアウトのスイングで強く打ち返せたことが結果に繋がった。打てないと思っていたので、大変申し訳なかった。

代打として2アウト2、3塁で打席に入った筒香が、交流戦以来となるヒット。3球目の151キロストレートをセンターの右に弾き返した。肋骨の疲労骨折の影響もあり、交流戦明けはヒットが出ないまま登録抹消。8月17日に復帰後は代打の役割を担っているが、なかなか難しい部分もあってヒットが出ていなかった。ようやく出たヒットが、リードを大きく広げる2点タイムリーということで、筒香本人としても気持ちがより上向くのではないか。

大貫は初回、月間MVPを獲ろうかという近本に、初球のストレートをヒットされ、中野が送って森下がタイムリーと僅か6球で失点した。すぐに逆転してもらったが、先頭打者への四球から同点とされるなど、2回まではピリッとしない内容だった。

2点リードの4回には、1アウト満塁のピンチを招いたが、代打の渡邉に8球費やしたがスプリットで空振り三振に取り、好調の近本も追い込んでからのスプリットでセカンドゴロ。ここを無失点で切り抜けたことは大貫にとっても大きかっただろう。

5回は森下、佐藤輝から連続三振を奪うなど、上位打線を三者凡退。95球に到達して定時退社かと思ったが、6回も続投。112球を投げてQSをマークした。7回のピンチで消えかけたが、8月10日以来の5勝目を手にした。

ウィックがノーアウト満塁のピンチを招き、降板。坂本がこのピンチで登板し、いきなり暴投で1点を失ってノーアウト2、3塁。森下の詰まった打球は蝦名の好守もあり、犠牲フライにはなったが、2塁ランナーは動けなかった。佐藤輝はインサイド高めのカットボールで詰まらせ、ショートフライに打ち取った。

大山にボールが先行したところで申告敬遠とし、島田に代打の小野寺が起用されたところで佐々木が登板した。4球スライダーを続けて追い込むと、最後はインサイド高めにストレートで空振り三振に仕留めた。ここでリードを保つことができたのは大きかった。佐々木も初めてハマスタのヒーローインタビューに立ったが、2点は奪われたもののタフな場面で登板した坂本もグッドジョブだった。

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ヤジ [Bad]

7回に登板したウィックが想定外だった。これまでも立ち上がり数球がボールになることはあったが、ストレートが修正できずに安定しなかった。先頭の代打糸原を歩かせると、近本にはバントの構えで揺さぶられ、ストライクが入らずに連続四球。さらに中野は追い込んでからのカーブをレフト前に持って行かれた。ノーアウト満塁となり、三浦監督が出て交代となった。

交代なのだが、マウンド上で拒否していたウィック。三浦監督が感情を表すかのように言葉をかけ、ポーンと叩いてベンチに戻るよう促した。ウィックとしては、不満というより自分で何とかしたいという気持ちの表れとは思う。チーム全員が1つの勝利に気持ちが高ぶっていると思うが、三浦監督が奇しくもそれをマウンド上で表現したことで、チームとしても士気が上がったように思う。

ウィックはストレートが安定しなかった原因を確認し、次の登板ではオールスター以降の素晴らしい投球を見せてもらいたい。これまでの内容から、勝ちパターンの7回に投げるのは順当と思ったが、ホールドシチュエーションでいきなり大荒れだったのはさすがに想定外だし、残念だった。だが、後続の投手がリードを保ってくれたので、勝って反省できるのは幸い。

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キジ [Other]

勝ち切る覚悟。近年、定番となっている終盤でのチームスローガン。キャプテンの牧が決めたその言葉を体現するような試合になった。

この動画の中で監督や選手たちが言っているように、可能性がある限りは諦める必要はない。これまでは勝ち切ることができずに落とした試合も何度かあったが、ここからはその1つ1つで大きく可能性を減らすことになる。昨年も「俺たちは、諦めが悪い」を合言葉に奮闘したが、4位ながら昨年の同時期よりは首位とのゲーム差は少ない。

1日でも長く奇跡を信じることができるように、とにかく上位に勝って行くしかない。そういう意味では、阪神が先発予定のビーズリーの発熱により伊藤将に変わった中で、着実に得点を重ねて勝てたことは、良いスタートとなったのではないか。

28日は東が先発する。相手は好投手の村上で休養も取れているので、ここ2試合のように簡単に得点はできないだろう。東が我慢して踏ん張り、何とか得点の糸口を見つけて勝ち切るしかない。相手とか、ゲーム差とか、ひとまず考えずにとにかく目の前の試合を勝つことだけに集中して欲しい。

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