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4番、エース、クローザーの活躍で3連勝、5割復帰

08/28 横浜DeNA3-2阪神(ハマスタ)

初回、先発の東は2アウトから森下をセンターフライに打ち取るが、蝦名が薄暮で見失って二塁打となる。大山にタイムリーを打たれ、不運な形で先制点を許す。打線は3回、蝦名がライト線へのタイムリー二塁打、さらにオースティンも左中間へタイムリー二塁打を放って逆転。6回表に井上のプロ初ホームランで追い付かれるも、その裏にオースティンが勝ち越しの22号ソロ。8回からウェンデルケン、最後は森原が締めて3連勝を飾り、5割復帰。

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ポジ [Good]

オースティンが2度の勝ち越し点をもたらし、4番の役割を果たした。まずは3回、同点となって2アウト2塁という場面で、甘くなった高めのカットボールに合わせ、ランナーを還した。左中間を破ったので長打にはなったが、内野の頭を越すイメージの軽打だった。

そして、同点とされた直後の6回に試合を決める22号ソロ。村上のアウトサイド高めに入ったストレートを弾き返し、打球は右打者が逆方向へ打ったとは思えないような速度で、ライトスタンドへ突き刺さった。打った瞬間に確信したが、この打球はNPBではなかなかお目にかかれない驚弾だった。

東は、当然のように31試合連続のQSをマーク。初回に守備のミスから失点してしまったが、その後は粘り強く投げた。6回、相性の悪い大山に捉えられたがレフトの正面を突いた。続く井上に初球のカットボールが甘く高く入ってしまい、完璧に打ち返された。ポール際へプロ初ホームランとなる同点弾。

それでも、再び1点のリードをもらった7回は代打の小野寺、近本に連打されながらも中野、森下を打ち取ってHQS。リリーフがノーヒットリレーで東の11勝目を守り抜いた。

森原は、ハマスタではあの6点差逆転負け以来の登板。同じ1点差だったが、この日はスライダーも織り交ぜながら、1球1球丁寧に投げた。先頭の代打糸原にはフォーク2球がボールとなったが、振って来ないと見るや、スライダーとフォークをゾーンに入れて追い込むと、ストレートを続けてファウルを打たせ、最後にフォークでセカンドゴロ。落ち着いた投球だった。

代打島田には粘られたが、9球目のフォークでゴロを打たせ、森原が捌いて2アウト。さらに代打が続いて渡邉にはスライダーを2球続けた後のフォークでセンターフライに打ち取った。キレのあるストレートで空振りというわけには行かなかったが、勝ちゃえんよとばかりにきっちりと打ち取った。これで23セーブ。これからもっとプレッシャーのかかる場面が待っている。最後まで役割を務め切ってもらいたい。

4番、エース、クローザーがヒーローインタビューに立った。1点差で苦しい試合だったが、活躍すべき選手が活躍し、手応えのある試合だった。

森原だけでなく、8回を投げたウェンデルケンもパーフェクトリリーフだった。一発のある大山、井上、佐藤輝に神経を使いながらも、大胆に攻めるところは攻めた投球だった。ちょっと怖いボールもあったが、相手の打者も捉え切れていなかった。前日に続く連投で、3戦目は登板しないだろうが、まだこの先JBの力が必要になる。

蝦名は、初回に守備で足を引っ張ってしまった。2アウトランナーなしで森下の打ち上げた打球を追ったが、薄暮でボールを見失い、打球は蝦名の後方へ落ちて来た。佐野がカバーに向かったが間に合わなかった。二塁打となってしまい、続く大山のタイムリーで先制点を与えてしまう結果となった。薄暮は、どれだけ経験を重ねた外野手でも見失ってしまうことがあり、難しい。見えないものは捕りようがないが、ミスには違いない。

昨年もオールスター前の勝負どころで守備のミスがあり、バッティングでも取り返すことができなかった。この日は、3回に1アウト2塁のチャンスで打席に入り、アウトサイド高めのストレートに合わせ、ライト線へ運ぶ同点タイムリー二塁打。すぐさま取り返して見せた。

梶原が内野安打2本でマルチヒット。前日に16試合連続ヒットが止まったが、直後にヒットが出たのは彼にとっても大きいと思う。3回には11個目の盗塁を決め、同点に繋げた。リーグ2位タイとなり、トップの近本を6個差で追う。

最後にこの日はノーヒットだった牧だが、3打席目のライトフライは良い時のバッティングだった。この一打だけで予言するのは難しいが、翌日以降も続くようであれば、いよいよ牧が爆発するのではないかと思う。

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ヤジ [Bad]

ミスが出てもカバーすることが重要。初回は三者凡退で終わりというところで蝦名がボールを見失い、佐野もカバーし切れずに二塁打となってしまった。大山のタイムリーで先制点を取られる展開になったが、蝦名が自らタイムリーを放って取り返した。

オースティンの逆転タイムリーでリードしたが、6回に東が失投を井上にプロ初ホームランとされた。ここもオースティンが再びホームランでリードを取り返してくれた。負けに直結してしまうミスもあるが、この日に関しては「全員、立役者」の通りに勝利を掴むことができた。

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キジ [Other]

オールスターを挟む9連敗で、貯金を使い果たして借金生活となった。8月17日には借金5まで膨らんでしまったが、2度の3連勝をマークして返済した。上位を狙って行く上でのスタートラインとなる5割にようやく戻って来れた。

もちろん、ここからが勝負。現状、広島と読売が貯金13を持って並んでいるので、この2チームに勝った上で貯金10のラインまで持って行かなければ優勝うんぬんの話にならない。残り試合を考えれば相当に険しい道のりだ。それでも「勝ち切る覚悟」を持って1戦1戦を必死に戦って行くのなら、期待して見守るだけ。

この日の勝利は、本当に嬉しいものだったし、やはり観る方も気合が入る。7回に東が森下を打ち取った時には、テレビ観戦だったが久しぶりにデカい声が出たし、ガッツポーズしていた。そういうヒリヒリした試合をあともう少し見せてもらいたいものだ。

重要なのは3つとも「勝ち切る」ことができるかどうか。台風10号は依然としてかなり遅い速度で九州に近づいているが、影響を受けて29日の夜は横浜でも雨が降るという予報。プレーボールがかかるかどうか。30日は、中日以外のセ・リーグ5チームは、西への移動が待っている。DeNAも名古屋へ行くが、台風の接近が遅れているので金曜朝の当日移動はできそうな気配ではある。

まずは29日、試合ができればジャクソンと才木のマッチアップになる。才木にはハマスタで完封もされているし、少し後半戦に入って疲れも出ているのだろうが、リーグトップクラスの投手なのは間違いない。村上も難敵だが、さらに攻略は難しいだろう。ジャクソンも前回はやられてしまったが、比較的相性の良い阪神戦で我慢の投球をしてくれたら勝機も生まれて来る。貯金を作って名古屋に乗り込みたい。

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