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東が2試合連続先発勝利 森下を攻略し序盤に5得点

09/03 横浜DeNA5-1広島東洋(ハマスタ)

初回、2アウトランナーなしから佐野が二塁打でチャンスを作り、オースティンのタイムリーで先制。2回は牧が19号ソロで追加点。4回はノーアウト満塁から山本が併殺も、東が自らタイムリーを放つ。さらに梶原も2点タイムリーで続き、森下から序盤で5点を奪う。東は、2回と7回に連打でピンチを招くも後続を断ち、それ以外は安定した投球。8回2アウトから3連打で1点を失ったところでウェンデルケンに交代。ここを断ち切ると9回は森原が締めた。

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ポジ [Good]

東が期待に違わぬ投球を見せた。32試合連続QSは、7回2/3で自責1のHQS。トップの菅野に1勝差となるリーグ単独2位の12勝目を挙げた。昨日のブログで「6回までゼロを並べるような投球を期待したい」と書いたが、まさに期待通りの投球だった。

東がヒーローインタビューで触れていたが、2回表のピンチを無失点で切り抜けたことが大きかった。初回に1点をもらった後、簡単に3球で2アウトを取ったところで、菊池と矢野に連打を許し、2アウト1、3塁。會澤に対してカットボールが低めにしっかりと食い込み、詰まったサードゴロになった。

そして、7回表は1アウトから坂倉の一二塁間へのゴロで、オースティンが張り切り過ぎて捕りに行ったものの、送球の体勢も悪く内野安打となった。牧が十分に追いつける位置だったので、これは出過ぎてしまった。菊池の当たりは三遊間の深いところに転がり、林が二塁へ送球もやや逸れて内野安打。嫌な当たりで1アウト1、2塁のピンチを招いた。

ここで最初の打席でカーブを溜めてライトへ運ばれた矢野に対し、ストレート2球で追い込んでから、ズバッと低めへのストレートで3球勝負。振り遅れて空振り三振となった。ギアが変わったようなこの投球はさすが最多勝投手というものだった。代打の中村奨は逆にチェンジアップで抜き、内野フライ。

8回も6球で2アウトを取り、90球。マダックスも可能ではあるが、中5日での先発で9回も続投するかどうかと考えていたが、堂林、小園が連打でピンチを招いた。末包への初球スライダーが真ん中に入り、レフトへライナーのヒット。ついに1点を奪われ、ここで三浦監督が出て交代となった。

当然チームの勝利が優先ではあるが、1点を失ってランナー二人という場面で代わったので、仮にリリーフがランナーを還してもQSは継続できる。東の余力であればこのイニングは投げ切れたと思うが、そういう部分も少なからず継投に影響したのではないか。

この日の東は、バッティングでも自援護。4回、ノーアウト満塁で山本が併殺に倒れ、林が申告敬遠で再び満塁となって打席を迎えた。2球目の低めのカットボールをキレイに逆方向へ打ち返し、三遊間を破るタイムリー。ノーアウト満塁で無得点に終われば流れが相手へ行ってしまうところ、大きな一打だった。「いつもは打ってくれる祐大が打ってくれなかったので」とイジった東だったが、重要な試合での投打の活躍はまさにエースだった。

8月28日に11勝目を挙げ、そこからチームは4試合連続で中止となり、中5日での登板は2試合連続の先発となった。いずれも勝利投手となったため、チームでは遠藤一彦氏以来41年ぶりの2試合連続先発勝利。また東の名前が歴史に刻まれた。今後は10日の甲子園での阪神戦、16日のマツダでの広島戦の登板が予想され、負けられない試合での登板が続く。QSを続け、自身の連続最多勝も狙って欲しい。

2番手のウェンデルケンは、5-1となった8回2アウト1、2塁で登板。坂倉には力みから3ボールとしてしまい、6点差をひっくり返された22日の試合が頭をよぎった。しかし、5球目のチェンジアップが浮いたがストライクを取ってもらえて助かった。最後は低めのストレートで押し勝ち、センターフライに打ち取った。結果的には火消しに成功し、ナイスリリーフでホールドをマークした。

打線は、苦手の森下を攻略した。良い時の森下から比べると、全体的に高く、甘めに入って来たところを打ち損じなかった集中力が結果に繋がった。

森下に相性が良い、明大の先輩でもある佐野が、初回2アウトランナーなしから二塁打。オースティンは低めのストレートをコンパクトに捉え、三遊間を抜くタイムリー。投手力のある広島戦では先制点が非常に大きい。

2回には、牧が高めに浮いたチェンジアップを捉え、レフトスタンドの最前列に飛び込む19号ソロ。8月トータルは.275だったが、後半は牧らしいバッティングができていた。昨日のブログでも書いた通り、右方向に本来の打ち方もできている。この打席はレフトへの打球ではあったが、状態は良い。2打席目で森下の投球を左手首付近に受け、かなり心配だったが、その後は最後まで出場を続けられた。何とか大丈夫そうで、胸をなでおろした。翌日に何もなければ問題ないだろう。

4回は、その牧の死球で森下が乱れ、宮崎にストライクが入らずに歩かせてノーアウト満塁となった。ここで山本が、インサイドはないだろうと読み、初球を思い切り踏み込んだ。投球は狙ったのかどうか分からないが、インサイドへのチェンジアップで、避けるように見送った。

この1球が効き、2球目は真ん中付近のストレートだったが詰まり、ショートゴロでホームゲッツー。矢野の身のこなしも見事だったが、最悪の結果になってしまった。林が申告敬遠となり、東と勝負。ノーアウト満塁で無得点は厳しいなと思っていたら、前述の通りタイムリー。これは大きな一打だった。

続く梶原も、2球目のボールゾーンへ沈んで行く低めの変化球を捉え、一二塁間を破った。二塁から林も還って2点タイムリー。森下から5点を奪ってKOする形になった。得点圏打率が低いのが欠点だったが、チャンスできっちりと還すバッティングができた。

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ヤジ [Bad]

森下から5点を取れたので、東が完封して勝ちパターンを温存できればベストではあったが、重要な試合で十分な好投だった。8回は少し詰め寄られたが、4点差で余力を持って完勝の形にできた。次の試合に繋げて行きたい。

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キジ [Other]

森下から序盤で5点を奪うという想像していなかった展開。接戦に持ち込まれると弱さを露呈してしまうが、この展開であれば強い。東が8回を投げ切れなかったものの好投を見せ、勝ちパターンがしっかりとリードを守った。6月の交流戦での7連勝以来となる4連勝で、貯金生活に戻って来た。

8月28日の阪神戦で5割に戻し、これからというところで台風に水を差されたが、5日間試合がない日が続き、5割で開幕カードと同じハマスタの広島戦ということもあり、開幕のような気持ちでプレーできたのではないか。7月27日以来となる貯金1は、上位争いに割って入るための第1歩。ここからいかに貯金を増やして行くか。

初戦に負けてしまうと勢いを失ってかなり厳しいと思っていたが、大事な試合はエースで取ることができた。広島にとっても大瀬良に次ぐ防御率で、既に2桁を勝っていた森下を初戦に立てて、早々にKOされたことは少なからず影響はあるだろう。まだ初戦を取っただけで、喜んでもいられない。1つ1つ、負けられない試合が続く。

2戦目は床田を予想していたが、アドゥワが予告先発として発表された。やはり九里はハマスタを苦手にしている感じがあるので、アドゥワをこのカードに回して来た。雨天中止の影響もあって、8月22日以来の登板となる。8月は2度はいずれも読売戦で先発しているが、8月6日は完封勝利を挙げている。DeNA戦は7月15日に6失点で敗れているが、今年は2勝2敗。どっちのアドゥワが来るか。

DeNAはジャクソンだが、広島戦は2試合で0勝1敗、防御率8.31と大苦戦。コツコツ当てに来て、足を使う野球には苦労しそうなタイプ。加えて、前回の8月22日はついにハマスタ初勝利かと思ったが、6点差をひっくり返された。ハマスタでは0勝5敗、防御率4.14という本拠地での相性の悪さも気になる。管理人もそれ以来の現地ということになるが、今度こそジャクソンのハマスタ初勝利を見届けたいと思う。アドゥワを攻略し、打ち合いに持って行きたい。

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