09/04 横浜DeNA6-1広島東洋(ハマスタ)
初回、梶原がヒットで出塁すると、蝦名の打席でランエンドヒット。変化球に抜かれながらも三塁線を破り、梶原が還って先制。さらに佐野もライト線のタイムリーで続き、宮崎が3ランを放って一挙5点のビッグイニングとする。2回は、ランダウンプレーのミスで1点を失うも、続くピンチをジャクソンが切り抜ける。直後に梶原の4号ソロで再び5点差とする。ジャクソンは3回以降立ち直り、6回1失点。ウィックが2イニングを無失点に抑える好投を見せ、最後は伊勢が締めた。
ポジ [Good]
ジャクソンが、ようやくハマスタ初勝利。前回の8月22日は、6回まで7-1とリード。7回のマウンドにも上がったジャクソンだったが、2点を失って降板した。その後、リリーフ陣が逆転を許し、ハマスタ初勝利はお預けとなった。
先週は、木曜、金曜と予告先発として発表されたがいずれも雨で流れた。木曜は、名古屋への移動で新幹線が運転を見合わせたため、長時間車内に缶詰め状態となった。そこからリフレッシュしてこの日の登板を迎えた。一緒に新幹線に乗り合わせていた妊婦の奥様も喜んでいることだろう。
初回、秋山にナックルカーブをヒットされたが、野間で併殺を取った。しかし、小園には高めのチェンジアップを打ち返されてライトへのヒット。さらに末包にも高めのストレートをライトへ持って行かれた。末包の牽制への戻りで微妙な判定があり、リクエストしたが覆らず。坂倉にストレートで押して追い込むと、ナックルカーブが決まって見逃し三振。何とか無失点で切り抜けた。
5点をもらった2回表、先頭の堂林に対してボールが浮いてしまい、歩かせた。矢野には粘られて、9球目でランエンドヒットを敢行され、センター前に落ちるヒット。ノーアウト1、3塁と大きなピンチになる。
菊池の打席で一塁ランナーの矢野がスタート。ジャクソンが一塁へ送球してランダウンプレーとなるが、牧の悪送球で三塁ランナーが還り、ノーアウト2塁となってしまった。だが、菊池はサードゴロでランナーが進めず、アドゥワのセカンドゴロで2アウト3塁。秋山にはストライクが入らずに歩かせたが、野間をチェンジアップでセカンドフライに打ち取った。この場面で1点だけで凌いだことが大きかった。
3回に小園の内野安打を許したが、その後はヒットを打たれずに6回まで投げ切った。2回の様子だと早めに中川颯あたりを出すしかないと思ったが、3回から立ち直れたことは、ジャクソンにとっても大きかったのではないか。ハマスタの未勝利をようやく断ち切った。このまま水曜で回って行くとビジターが続くが、上位との対戦で勝てる投球を続けて欲しい。
先々週に6点リードをひっくり返されているだけに、5点差で7回からの3イニングをどう繋いで行くか。できれば連投になるウェンデルケン、森原を温存したい中で、7回から回跨ぎでウィックが無失点の投球をしてくれたことが非常に大きかった。
先週、3点リードの7回に勝ちパターンとして起用されながら、ノーアウト満塁のピンチを招き、さらに交代を告げられても拒否して三浦監督に一喝された。それ以来のマウンドだったが、先頭の菊池を力強いストレート3球で空振り三振に仕留めると、三者凡退で7回を片付けた。
8回も2アウトランナーなしから末包が打ち上げてレフトフライ。ところが、守備固めでこの回から入った関根が落球。坂倉には12球粘られた末、歩かせてしまった。ピンチが広がったが、堂林をカーブでショートゴロ。この投球の前には自ら山本をマウンドに呼んで、直接言葉で伝えた。思い通りのボールが投げられて、ピンチを断った。
前回は残念な結果ではあったが、イニングを跨いで投げられるタフさと力強いストレートは魅力。JBと森原を温存させられる展開にできたのはウィックの貢献が大きい。9回は伊勢がきっちり三者凡退で締め、広島に流れを渡さないまま勝ち切った。
この展開に持ち込めたのも、初回のビッグイニングがあってこそ。口火を切ったのは梶原。アドゥワとの前回対戦でもマルチヒットをマークしていたが、この日も追い込まれた後のカーブを上手くレフトへ運んでヒットを放ち、チャンスを作った。エラーで1点を返された後のソロホームランも、試合展開の中で非常に価値があった。初球のスライダーを巻き込みながら、ポール際ギリギリの角へ運んだバッティングは、非凡なものがあった。
そして、梶原と1、2番コンビを組む蝦名が先制タイムリーを放った。梶原がスタートを切り、ランエンドヒットの形になったところ、チェンジアップに抜かれながらもしっかりと芯で捉え、鋭い打球が三塁線を破った。スタートを切っていた梶原は俊足を飛ばして生還した。
初回にいきなりバントを選ぶことが増えた中で、お互いの先発投手を踏まえた上で臨機応変な攻撃ができたと思う。今年、ブレイクを果たしている梶原、蝦名がいずれもマルチヒットをマークし、素晴らしい1、2番としての働きを見せてくれた。
佐野も初球、真ん中のストレートをきっちり捉え、ライト線へのタイムリー二塁打で続いた。そして、試合を決めた形になったのは、宮崎の3ラン。オースティンは凡退したが、牧がヒットで繋いだ1アウト1、2塁で、3ボール1ストライクからの真ん中やや内寄りのストレートを完璧に捉えた。
バックネット裏の一番高いところから観ていたが、キレイな弾道でレフトスタンドへ吸い込まれて行った。映像で見ても、インサイドのボールに対して遠心力を使いつつ、完璧なポイントでボールを強く捉えられている。芸術的な右打ちを見せる一方で、カウントによってはスラッガーのような打ち方をする天才。
8月は欠場がありながらも打率.405をマークしたが、先週の4試合連続中止によって休みができたことは、宮崎にとって一番効果があるのではないかと思う。この日の3安打で打率も.303まで上げた。残り25試合、ラストスパートで逆転の首位打者を狙って欲しい。
ヤジ [Bad]
2回表、5-0でノーアウト1、3塁。矢野が牽制に挟まれたが、ランダウンプレーで牧が悪送球し、三塁ランナーを還してしまった。広島としては、点差を考えても1点だけ取っても仕方ないので、一塁ランナーはあくまでも盗塁してノーアウト2、3塁を作るつもりだったと思う。だから、早く出てしまって挟まれたのにミスをミスで返してしまった。
牧としても、三塁ランナーの動きを見ながらのランダウンプレーとなり、難しい部類ではある。だが、逆に言えば序盤とは言え5点リードの場面なので、そこまで過敏に三塁ランナーを気にする必要はなく、早く一塁ランナーをアウトにしてしまえば良かった。今年も何回かランダウンプレーでミスが起こっているが、はっきり言って下手だと思う。
ベイスターズの内野手は、ショートを除くと大型の選手が揃っているので、特に矢野のような足が速い選手になると、本来はもっと走って追い詰めなければならないところなのにそれができず、すぐに送球してしまうので、なかなかアウトにできない。もっとフェイントを使ったりして、ランナーとの間隔を詰めてから送球する必要があるだろう。牧の場合は、明らかに三塁ランナーを気にしてしまい、送球に集中できていなかった。シーズン中になかなか修正するのは難しいが、今後の課題として田中浩康コーチに何とかしてもらいたい。
そして、8回表には守備固めで入った関根が、何でもないフライを落球するミスが起こった。この日は風が強めではあったが、左中間へ高く上がった打球で、自らセンターを制して完全な捕球体勢に入っている。言い訳のできないミスだ。
関根は昨年も、オールスター前のハマスタでの広島戦で、ライトの守備で落球し、それがキッカケで大事な試合を落とすという場面があった。油断したとは言わないが、高く上がったフライを捕る場合にイメージとグラブの位置がズレているのかも知れない。レフトは左投げには向かないとされる中で、これまでも何度も好守を見せてくれている選手ではあるが、これはしっかりと再確認して再発防止したいところ。現状は守備だけの出番になっているので、神里の起用も考えた方が良いかも知れない。
ランダウンプレーのミスは、ランナーを還してしまったが、その後をジャクソンが抑えて追加点を与えなかった。関根の落球は、ウィックがピンチを広げたが失点しなかった。ミスはどうしても出てしまうが、カバーすることが重要。ただ、絶対に負けられない試合が続く中、ミスが負けに直結することもあるだけに、もっと集中力をもって勝ち切って欲しい。
キジ [Other]
8月に読売戦で完封したアドゥワ、7月のDeNA戦で6失点したアドゥワ。どちらのアドゥワが来るのだろうというところで、初回に甘く入って来たところを各打者がきっちりと捉え、速攻のビッグイニングでの5点。宮崎の3ランはあまりにも大きかった。
そして、ミスで1点を返された直後の梶原のソロも、試合展開としては大きな一発になった。ジャクソンも立ち直り、5点差という中でウィックが回跨ぎの好投で、勝ちパターンの連投を回避できた。ベイスターズとしては理想的な勝利になったと思う。
奇跡を起こすための戦いで、2つまでは来た。一番難しいのは、3つとも勝ち切ること。そして、そこに立ちはだかるのはQS率で東に次ぐ95.2%を誇り、11勝で最多勝争いに加わっている床田。ヒットを打たれてピンチを招こうともその後を踏ん張れる投手で、なかなか得点を許さない。
一方、ケイは広島戦は1試合登板だけで、マツダで敗れている。ジャクソンが3回以降は力でねじ伏せているので、その流れに乗って押し込んで欲しい。ランナーを出すと揺さぶって来ると思うが、ストライクとボールの判定も含めてイラ付かないこと。冷静に我慢の投球ができれば、勝機も見出せるはず。
優勝を目指すという意味では、今季一番重要な試合となる。勝ち切る覚悟を見せて欲しい。
最後に現地の写真を少し紹介。
この日は会社の同僚とベイディスカバリーBOXシートでBBQ。
前に来た時はあまり写真に収めていなかったので、最初に並べて撮ってみた。
焼いているところはこんな感じ。
当日に注文できるビアサーバーは、アサヒのマルエフで、5リットル6,500円。
ダンスコンテスト。横浜の夜景と青い光に包まれるハマスタ
勝利のハイタッチ
勇者の遺伝子
ヒーローインタビュー
Victory Celebration
祝勝会。最高の夜だった
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