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祐大のために 牧21号、伊藤光が攻守に活躍

09/16 広島東洋2-11横浜DeNA(マツダ)

初回、牧が21号ソロで先制するも、先発の東が坂倉に11号ソロを浴びて同点とされる。2回は、宮崎の二塁打と桑原のヒットでチャンスを作り、伊藤のタイムリーで勝ち越し。森敬はセーフティスクイズが内野安打となって追加点。さらに梶原の2点タイムリー、佐野のタイムリーで森下から一挙5点を奪う。終盤にも集中打で得点を重ね、18安打11点。東は、6回2アウトで足がつってしまい、中川颯のリリーフを仰いだが、13勝目を挙げた。

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ポジ [Good]

伊藤光が、公式戦では2022年以来となる東とのバッテリー。昨年、東と山本で最優秀バッテリー賞を受賞している組み合わせでもあり、伊藤も自らにプレッシャーをかけて行ったというように、山本の代わりではなく、いつもと違った面を引き出しずつ、東をリードした。

東としても、前回32試合連続QSが止まった次の登板ということで、変化することを受け入れやすいタイミングではあったかも知れない。初回、坂倉を2球で追い込んだ後、高めのストレートを投げ込んだが、打った瞬間という当たりでライトスタンドへ運ばれた。

配球的に緩いカーブの後、緩急と高めを使ってから低めの変化球で仕留めるというところだろうが、高めのボールゾーンを持って行った坂倉が見事ではあったものの、ストレートの球威には不安も残った。だが、2回に味方が5点を取ってくれたことで気持ちの面では少し楽に投げられただろう。

5回、先頭の會澤に3ボールとしてしまい、サインに首を振る表情は珍しく少し苛立ちが表れていたが、後続を断って無失点で切り抜けた。6回は、先頭の坂倉にヒットを打たれ、2アウトは取ったが、末包へのインサイド高めのストレートで押し込み切れず、センター前に落ちるヒットとなった。

ここで三浦監督が出て、99球で交代となった。代わった中川颯が菊池にタイムリーを許して2失点となったが、その後はリリーフが大量点をバックに守り切り、13勝目を挙げた。トップの菅野を1勝差で追い、2年連続の最多勝に望みを繋いだ。来週は中6日にするのかどうか分からないが、あと3回の登板で昨年と並ぶ16勝を目指して欲しい。

東を引っ張った伊藤は、バッティングでも貢献。2回にノーアウト1、3塁のチャンスでライト前へ勝ち越しタイムリー。強引に行かず、ランナーを還す軽打だった。8回に先頭でヒットを放って追加点を呼び込むと、9回には10点目となるタイムリー二塁打を放った。

山本の今年の貢献度、成績からしてもレギュラーキャッチャーであることは誰もが認めるが、伊藤としてもチームの力になりたいとずっと思ってやって来た。緊急事態に伊藤と戸柱が控えていてくれることがチーム力でもある。残り20試合を切った中で、ベテラン二人を中心にしっかりと守り切ってもらいたい。

桑原が、広角に打ち分けて4安打。チャンスメイク、繋ぎの役割を果たしたが、7回に珍しい広島の連続エラーの後、7点目のタイムリーを放ったが、この1点は試合の流れを完全に決める形となり、非常に価値があった。9月はスタメン出場も増えているが、着実に結果を残している。夏男がまだまだ暑さが残る9月に躍動しているが、このままシーズン最後まで全開で行って欲しい。

森敬斗も4安打。2回は伊藤の勝ち越し打の後、セーフティスクイズを敢行。絶妙なところへ転がし、桑原のナイスランもあって決まり、内野安打となった。8回にもノーアウト1塁からプッシュバントで投手の右を抜き、バントヒット。このバントも完璧で素晴らしかった。残りの2本は逆方向への良い内容だった。当てに行ったのでは弱いゴロしか飛ばず、ヒットにもならないが、少し振り過ぎな部分もあったので、逆方向へきっちりとミートしてライナーが打てたことは自信にして良いと思う。

牧が先制の21号ソロを放った。変化球に泳ぎ気味だったが、強靭な下半身で粘り拾った一打。牧らしいホームランだったと思う。9月に入って状態が上がっているキャプテン。同世代の山本の無念も背負い、チームを引っ張る。試合後、マツダでの今季最終戦のため整列してファンに挨拶。背番号50のユニフォームを掲げた。祐大のためにも簡単には負けられない。

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ヤジ [Bad]

東としては、前回負けて連続試合QSが止まり、再びQSを積み重ねたい気持ちはあったかも知れない。中5日で暑い広島のデーゲームということを考えれば、6回途中までゲームを作ってくれただけでも十分。足がつったようなので、次回に影響を残さないように調整してもらえれば。

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キジ [Other]

祐大は右尺骨骨折で今季絶望

前日の試合で常廣から死球を受けた山本が、右尺骨骨折と診断されたことが発表となった。仮にCS、日本シリーズと進んだとしても今季は絶望的。また、11月に開催されるプレミア12でも選出されることが濃厚となっていたが、その出場も絶望的となった。

本人が一番悔しいと思うが、ファンとしても非常に残念な知らせだった。ここまで403打席で、シーズン最終の規定打席である443まで40打席届かずシーズンが終わることとなった。投高打低の中で3割近い打率を残していた山本には、規定打席に到達しての3割という期待もあったが、残念ながらその可能性も潰えてしまった。現時点でセ・リーグの打率2位に名前があるが、シーズン最終盤にその名前が消えることになる。

昨年、東の時だけスタメン出場するところからチャンスを掴み、終盤はメインのキャッチャーとして出場。飛躍が期待された今年は、期待以上の活躍でチームを引っ張って来た。3月に行われた侍ジャパンの強化試合で初選出され、リーグを代表するキャッチャーに登り詰めて来た。山本が離脱して「終わった」と言われるほどになったことは感慨深い。

相川コーチがFA移籍して以来、レギュラーとして固定できるキャッチャーが現れず、常に複数のキャッチャーを使い分けることになっていた。ドラフト9位指名、独立リーグから台頭を果たした待望のレギュラーキャッチャーが、世界の舞台で活躍してさらなる経験を積んで欲しいところだったが、それは叶わないことになった。

今年はこれまでの努力が実を結ぶ結果になったが、来年以降はチームを優勝させられるキャッチャーとして、さらに飛躍して欲しい。オフはリハビリに務め、来春のキャンプからチームを引っ張ってくれることを期待したい。

その祐大のために、牧が先制ホームランを放ち、代わりに東とバッテリーを組んだ伊藤光が投打にわたる活躍を見せた。チームメイトも山本の努力、結果を認めて、その不在の大きさを感じながらも、祐大がいないからCSにも出られなかったとなりたくない気持ちを強く持っている。

背番号50のユニフォームが掲げられるベンチで、「祐大のために」「勝ち切る覚悟」を持って、もっと熱く戦って欲しい。18日からは東京ドームで読売2連戦。はっきり言って連勝以外に優勝への道はない。簡単な試合ではないが、1戦必勝で戦って欲しい。

ファームは単独首位でM10

西武3連戦で3連勝してイースタンリーグ首位に並んでいたDeNAは、この日は横須賀スタジアムでオイシックスと対戦。初回に度会のタイムリーで先制し、2回にも石上と度会の連続タイムリー二塁打で3点を追加。その後も打線が活発で12-3と大勝した。

先発の宮城が6回3安打無失点の好投。終盤は三浦と松本凌が失点したが、大量点で逃げ切った。関根、度会、村川の外野手3人が全員3安打猛打賞。度会は4打点を挙げた。2番に入った石上もタイムリーを含むマルチヒット。石上はバッティングで苦しんでいたが、復調傾向が見えて来たか。

DeNA 残10西武 残11読売 残11
10-0 .61011-0 .610
9-1 .60210-1 .602
8-2 .5939-2 .59311-0 .595
7-3 .5858-3 .58510-1 .587
6-4 .5767-4 .5769-2 .579
5-5 .5686-5 .5688-3 .570
4-6 .5595-6 .5597-4 .562
3-7 .5514-7 .5516-5 .554
1-9 .5342-9 .5344-7 .537

DeNAは残り10試合で西武、読売との直接対決はない。DeNAと西武がともに全勝の場合、勝敗が同一となるが、最終順位決定方法として「当該球団間の対戦勝率が高い球団」があり、DeNAが西武に9勝7敗2分と勝ち越している為、同率でもDeNAが優勝となる。

従って、西武、読売とも全勝してもDeNAの勝敗次第では優勝とならないため、自力優勝がない。DeNAは残り10試合を全勝すると無条件で優勝が決まる為、M10ということになる。

ファームは中止になると振替試合はないため少し特殊ではあるが、42年ぶりイースタンリーグ優勝に向けて一歩進んだことは確かだ。最下位で勝率.363というオイシックスにまずはこのまま連勝を続け、首位のまま進んで行きたい。

週末は関東地方が秋雨前線の影響で雨が予想される為、戸田の試合が中止になることも想定される。日程上は残り10試合だが、それより少なくなることも十分に考えられるため、開催される試合は1つでも勝っておきたい。

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