09/23 横浜DeNA3-4東京ヤクルト(ハマスタ)
ヤクルト先発の小川に苦労していた打線は、4回に桑原のタイムリーと伊藤の押し出し四球で2点を先制。5回にも2アウトランナーなしから牧の二塁打と佐野のタイムリーでリードを広げる。先発の東は、ピンチを招きながらも粘りの投球で、6回まで無失点。7回も2アウトを取るが、長岡と西川に連打され、サンタナの2点タイムリーで1点差とされる。ここで村上に痛恨の逆転2ランを浴びて降板。打線は、6回以降ヤクルトのリリーフ陣から1安打に終わり、痛い敗戦を喫した。
ポジ [Good]
試合終了から2時間半後の午後8時まで自分のロッカー前のイスに座り猛反省
これまでどれだけチームを支えてもらったか。東で負けたら仕方ないと思うし、この負けを彼一人に背負わせるのも違うし、あまりにも頼り過ぎた。負け投手という事実があっても、この日の内容もBadに書くことはできない。
東は、立ち上がり連続三振。チェンジアップを中心に組み立て、空振りを奪った。3回は投手の小川にヒットを打たれ、2アウト1、2塁からサンタナを三振に取った。6回は村上、オスナの連打でピンチを招いたが、山田をストレートで空振り三振、中村もカーブでタイミングを外してセカンドゴロに打ち取った。
6回まではエースらしくゼロを並べる素晴らしい投球だった。東自身もリリーフの負担が大きくなっている現状を理解し、これまで通り長いイニングを投げるつもりで登板したと思う。ただ、7三振を奪う投球と、6回のピンチで球数が嵩み、6回までで98球となっていた。それでも、7回までは何とか投げ切りたいという思いだったはず。
継投も結果論でしかなく、東としては7回を投げ切れなかったことの悔しさ、そして責任を感じている。昨年から32試合連続で続けたQSも、この3試合は達成できていない。この日はQSを続けていた時の投球だったが、最後の最後に失投で暗転してしまった。悔しいだろうが、切り替えて次回好投してくれると信じている。
中川颯が後続を断ち、ウェンデルケン、ウィックも登板が重なってベストとは言えないコンディションかも知れないが、1点差のまま逆転への望みを繋いだ。
打線では、牧が3安打。初回は低めの変化球をうまく拾ってセンター前へ運び、4回には足で内野安打をもぎ取って先制点に繋げた。5回はバットの先に当たった打球がファーストの後方へ落ちて二塁打となった。ラッキーな面もあったが、好調でバットの出が良いからこその結果。いつの間にか打率も.291で3位に入って来た。このまま最後まで打ち続け、1つでも多く勝利に導いてもらいたい。
佐野もマルチヒット。5回は、2アウトランナーなしから牧の二塁打に続き、ヤクルトのシフトの間を抜くタイムリーを放った。貴重な追加点になるはずだったが、勝利には繋がらなかった。
ヤジ [Bad]
良い形で進んでいたゲームが一気にひっくり返されたので、どうしてもポイントとしては7回表になる。三浦監督も、100球を超えた東の交代を考えてはいたと思うが、ベンチにしか分かり得ない背景もあっての決断だろう。そして、どこまで行っても東が逆転されたという現実を見ての話になるので、結果論でしかない。
東が続投し、サンタナか村上を抑えていれば、さすがエース、三浦監督の信頼に応えたということになるのだろう。打たれた結果があって、代え時だったのにと言うのは誰でもできる。
6回表のピンチを何とか乗り越えて、7回表は簡単に2者連続三振を取ったので、判断が難しかったとは思う。加えてこの6連戦の中でリリーフも登板過多になっている。伊勢はベンチを外れ、森原は既に3連投というブルペンで、ウェンデルケンとウィックで締めることをイメージしていたと思うので、7回を東が投げ切ってくれればというところだったのだろう。
だが、西川に二塁打を打たれた時点で112球。今回は中6日ではあったが、9月は中5日もあって、ここまで178イニングと12球団トップのイニング数を投げて来た疲れもあるはず。エースだから乗り越えて欲しいとか、東もリリーフ陣のために投げ切るつもりとか、精神論で続投できる状況になかったのではないかと思う。
西川に打たれた変化球は高めに浮いていたし、サンタナは3打席うまく抑えていたが、ボールの精度が落ちて来た中で首位打者を抑えるのは並大抵のことではない。リリーフに任せた方が良いと思ったが、大原コーチが来ただけで続投だった。
結果的にサンタナにチェンジアップを続けたが3球目は浮いてしまい、力でライトの前へ運ばれてしまった。1点差となり、ランナー一人を置いて村上。ゼロを並べて来た中で2点を奪われ、さらに一発逆転の場面で迎えるにはフィジカルだけでなくメンタルでも厳しいと思った。しかし、伊藤がマウンドに行くだけで続投だった。
ブルペンでは中川颯が準備していたので、左の村上のところでは投入しづらかった。東と準備しているリリーフを比較して東の続投を選んだのだと思うが、116球目になる東のコントロールも限界に達していた。おそらくアウトサイド低めのボールゾーンに投げるつもりのスライダーが、中へ入ってしまったのだろう。
失投を捉えた村上も見事なのだが、前日までのバッティングを見ていれば、少々甘くなれば持って行かれることは十分に想定される場面。もっと球数が少なく、春先の疲労が溜まっていない時期ならまだしも、この日は風はひんやりとしていたとは言え、暑いデーゲームで115球を投げて来た投手に続投させるのは、エースだとしても理にかなっているとは思えなかった。
もっと言えば、当然ながら東だけのせいでもないし、三浦監督の継投が悪いというだけでなく、結局は村上のところで投入できるような左腕のリリーフがいないということにもなる。エスコバーが退団した中で、石川に期待していたと思うが、左打者を封じられる左腕が一人もいない状況になったのは、編成にも責任がある。
上位のチームを見渡せば、結果はともかくとして、この場面で投入できる左腕を整備している。近年は、右打者の方が得意とする左腕も増えて来たので、左腕に限る必要はないが、それにしても1枚は用意しておきたい。現状は坂本がトータルではよくやってくれているものの、左打者には出しづらい数字が残っている。
この日、阪神と読売が繰り広げたような、ヒリヒリする首位攻防戦を今のDeNAができるかと言ったら、残念ながら想像できない。しかし、DeNAは投手力が少し劣る分、打力に秀でているわけで、あと1点が取れなかったのも事実。2番牧が3安打、佐野もマルチヒットながら、他の打者が振るわなかった。
前日の内容を見て、相性の良いヤクルト戦だがどうするのかと思っていた梶原だが、1番でスタメン起用されたものの、さらに酷い内容になってしまった。本人としても、この日に結果が出なければというのは感じていたと思う。1番として出塁できず、牧と佐野のバッティングが得点にうまく繋げられなかった。
梶原は、もともと三振が非常に多く、それでいて四球もほとんどないという不思議な打者で、バットに当たらないことが多い。それでも、8月は早いカウントからの積極的な仕掛けとバットコントロールでヒットを量産していた。
これだけ打てばマークされ、弱点を徹底的に攻められるのがプロ野球。変化球攻めにあい、意識するあまりストレートにも合わせられなくなっている。昨日も書いたが、粘って四球を取るようなタイプでもないので、打てなくなるとそのまま出塁がなくなるので、1番打者としては厳しい。
三浦監督もここを乗り越えてレギュラーを獲って欲しいという思いで、我慢して使っていると思う。我慢してもらえるだけの爆発力をここまで見せて来たし、守備と走塁を考えてもその価値はあると思う。ただ、ちょっとこの日はバッティングが大きく狂っているように見えたし、守備でも打球判断を誤ってヒットにしてしまう場面もあったので、一度ベンチから見ることも必要だろう。
先発の小川は、ライアンと呼ばれるように足を大きく上げるフォームが特徴だが、ランナーなしでもセットから動きの小さなフォームで投げていた。ストレートは140キロ前後でもキレがあるようで、打者が差し込まれて捉えられなかった。
ようやく4回にチャンスを得て、桑原のタイムリーと押し出しで2点。5回は2アウトランナーなしから牧の二塁打と佐野のタイムリーで3点までは取れたが、崩し切れなかった。そして、6回以降はヤクルトのリリーフ陣にオースティンのヒット1本に抑え込まれた。リリーフの防御率もリーグワーストだったが、勝敗を分ける4点目が取れなかった。
キジ [Other]
東が先発し6回終了時点で3-0だったので、やはり勝ちたい試合だった。それでも、東が負けるなら仕方ないとも思う。負けさえ消してやれないことに悔しさはあるが、宮崎の打球に追い付いた並木も見事な守備だった。追い付き逆転するなら8回と思ったが、ロドリゲスのボークにつけ込めなかった。
広島も中日に連敗し、3位は変わらなかった。それをポジティブに受け止めるしかないが、どちらが出るにしても、この調子でCS 1stへ進んでも勝てないだろうなというような、3位の譲り合いが続いている。
昨日も書いたように、優勝を争う読売、阪神と多く試合を残しているDeNAは厳しいと思う。もちろん、この試合のようにヤクルトも決して弱いわけではないし、1つでも多く勝とうと全力でプレーしている。相性も考えるとやや広島が優位に思えるが、現状の状態の悪さが続くかどうかになる。
DeNAとしては、10月1日のハマスタの試合は絶対に勝たないとAクラスが厳しくなる。東をそこに持って行く手もあるだろうが、仮にCS進出決定が最後の中日3連戦に持ち越された場合や、東の2年連続最多勝も考慮すると、あと2回投げて欲しい。となると、10月1日を次回にしてしまうと中4日で6日のデーゲームとなってしまうし、CS進出を果たした場合に、1stの初戦が12日なので影響が出てしまう。
東は、29日か30日の甲子園で投げるのが妥当だろう。それに次ぐ先発とすれば25日に先発と見られるジャクソンが中5日で行くのがベストということになるだろうか。東で負けてしまった以上、ジャクソンとケイで何とか拾うしかないが、優勝目前の読売にどれだけ戦えるか。だからと言ってホームで簡単に負けているようではCSでも勝てるはずがない。リリーフも1日空いて回復できるので、この2日間の読売戦はCSのつもりで戦って欲しい。
最後に現地の写真を少し紹介。
BAY SIDEは日差しが照り付けたが、STAR SIDE上段は終始陽が当たらず、爽やかな秋の風が心地よかった。
試合前には、今季限りで引退する青木へ花束の贈呈。早大、ヤクルトでチームメイトだった田中浩康コーチ、そして子供の頃から親交もある度会がプレゼンターを務めた。
この日もよく入って、満員札止。愛犬と一緒に観られる席がこの日もあったようで、プラス4匹。
青木のハマスタでの現役最終打席。ウェンデルケンのストレートを詰まりながらもセンター前へ運ぶヒット。イニング終了後、球場全体から拍手が送られた。
ちょうど日本大通りが正面で、飛鳥Ⅱが17:00に出港して汽笛が響いた。これが観られるのもハマスタならでは。
度会は、青木の登場曲であるGLAYのHOWEVERで登場。先輩へ感謝を示した同点ソロでも打てば、カッコイイしスターだと思ったが甘くはない。
ヤクルトはハマスタでの最終戦で、青木を先頭にしてファンへ挨拶。その後、ヤクルトファンだけでなく球場全体で青木の応援歌が歌われていた。
コメント
これで3位も無理でしょう。
中堅ベテランのケガ人の多さ、それを補う若手の力不足。イージーミス多発に、聞こえ出した監督コーチの不協和音。
全員野球で毎年やっと5割。
三浦体制にもう伸びしろは感じられないし、少なくとも指揮官は変えないと。何も変わらないのでは?
監督、コーチが仲良しだから良いわけでもないですし、情報源がどこかも分からない夕刊ネタをまともに受け取る意味がありますか?むしろそれだけ悪い材料があるならよく貯金できているとも言えるのでは。
初年度はコロナの影響と監督の経験不足で最下位となり、その後2位に躍進したものの、昨年3位。今年4位となれば尻すぼみで伸びしろに疑いの余地はあるでしょう。
ただ、球団主導でアナリストをコーチに配転しましたが、まずその成果を検証すべきでは。その状態で指揮官変えただけで変われるとも思えません。