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ジャクソン6回無失点の好投 完封リレーで1点守る

09/25 横浜DeNA1-0読売(ハマスタ)

2回に先頭のオースティンが三塁打を放つと、宮崎と桑原が連続四球でノーアウト満塁。しかし、戸柱がホームゲッツー、森敬が申告敬遠となりジャクソンが三振で無得点。3回は、梶原がヒットで出塁すると盗塁を決めてノーアウト2塁。牧のライトフライで3塁に進めると、佐野の内野ゴロ間に1点を先制した。その後は戸郷からチャンスを作るも得点できず。先発のジャクソンは、6回にエラーと死球でピンチを迎えるも、後続を断った。7回から伊勢、ウィック、森原と繋ぎ、完封リレーで逃げ切った。

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ポジ [Good]

ジャクソンが6回92球、2安打無失点の好投で7勝目を挙げた。ようやく星も五分に戻り、防御率は2点台に入った。立ち上がりからストレートに力があり、角度のあるボールが低めに決まった。ストレートが強い分、チェンジアップも効果抜群だった。

これまで好投しても6回、7回で打ち込まれ、相手に勢いを与えた状態で降りてしまうことがあった。この日も5回まで文句なしという投球。問題の6回は、戸郷を打ち取った後に丸を歩かせてしまった。だが、素早い牽制で刺して2アウトランナーなし。

浅野をショートゴロに打ち取り、これでリズムよく3人で終わりと思ったが、森敬の送球がアンツーカーの切れ目でバウンドしてオースティンが後逸。浅野が二塁まで進んでしまった。ギリギリのプレーではなく、少し余裕があったことで狂ったのかも知れないが、避けたい送球ミスだった。この日は再三良いプレーを見せていたのに、この1つのエラーで大きくマイナスしてしまって勿体ない。

吉川にはボールが先行し、最後はインサイドのボールがエルボーガードに当たって死球。ランナーを溜めて岡本和に回してしまった。初球のチェンジアップが外れた後は、この日一番良かったストレートを続けた。きっちりとアウトサイド一杯のコースにコントロールされ、押し込むことができた。高々と上がった打球は、一塁ベース付近でオースティンが捕った。

6回の鬼門を乗り越え、1点だけの援護を守り勝利投手の権利を持って降板した。次回は7回も乗り越えられるような投球を見せて欲しい。ジャクソンの投げているボールは素晴らしいので、7勝7敗ではなく、10勝4敗くらいにならないといけない。勝てる投手になるには、苦しい7回を踏ん張る必要がある。

7回からは、伊勢、ウィック、森原で完封リレーを完成させた。それぞれランナーを一人出したが、後続を断った。21日に勝ちパターンの8回を務めたが同点を許したウィックは、四球は出したが素晴らしいボールで抑え込んだ。森原も大城卓が良く選んだという際どいボールで歩かせ、代走の増田大に盗塁も決められたが、粘るモンテスに対して最後はフォークを決め切った。

梶原が4試合ぶりにヒット。すかさず盗塁を決め、牧のライトフライで三塁へ進み、佐野の内野ゴロでホームに還って来た。結果的にこれが唯一の得点で決勝点。梶原の足でもぎ取った勝利とも言える。23日の内容から、さすがにスタメンを外して度会で来るかなと思ったが、この日も1番ライトでスタメン。

筒香が体調不良から戻ったため野手が一人多い状態で、度会がベンチから外れた。今、登録を抹消してしまうと10日後にはほぼシーズンが終わってしまうので、慎重に運用する必要がある。

梶原は、以前にも書いた通り我慢の起用をしてもらえるだけの結果をここまでに残して来たし、この日に発揮されたように盗塁ができる足も魅力。この不調を乗り越えたらまた一つレベルの高い選手になれると思うので、何とかシーズンの最後まで走り抜き、復調してみせて欲しい。

佐野が勝利打点となるセカンドゴロ。内野が前進守備をしていない中で、ゴロを転がせば先制点というところ、力んで打ち上げたりすることなく、きっちりと転がした。7回には戸郷のストレートをうまくレフトの左へ運んだ。シフトにひっかかってアウトになったが、5回のショートライナーも素晴らしい当たりだった。7月の月間MVPの後、8月9月は苦戦しているが、CSに向けて状態を上げて欲しい。昨年は有鉤骨骨折で出られなかった最終戦、CSで暴れて欲しい。

オースティンが最初の打席で三塁打、2打席目で二塁打を放ち、これはサイクルヒットもありうるかと思ったが、3打席目で凡退。4打席目はモンテスの好返球でタイムリーにはならなかったが、レフト前ヒット。5打席目は回らず、あとホームランだけという3安打。

ここ最近は若干、調子を落としているのかなと思うが、それでも打率は3割を大きく超えて来た。この日で.315として、4打数ノーヒットで.312に後退したサンタナを抜いて首位打者に立った。現状は420打席で、シーズン最終の443打席まであと23打席。山本のこともあるので最後まで気を抜けないが、残り9試合なので普通に出られれば、NPBで初めての規定打席到達となり、タイトルの期待も高まる。

この日は、併殺を取ろうと足を目一杯伸ばして捕球し、その後左太もも裏を押さえたり、宮崎の内野安打で三塁をオーバーランして戻る際に肩を痛めた様子を見せたり、ケガが心配なシーンが多かった。先週末から気温が下がり、この日は雨が降る中での試合で、春先のように肉離れを起こさないか常に心配だ。オースティンの無事を毎日心配し続けるシーズン、ようやく念願の規定打席が見えて来た。最後まで完走して欲しい。

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ヤジ [Bad]

投手陣の踏ん張りにより、内野ゴロ間に取った1点で勝つことができた。戸郷は9月の3試合はいずれも無失点で来ており、この1点が9月の初失点という好調ぶり。よく1点取ったとも言えるが、9安打を放ってチャンスがあっただけに、あと1点でも取りたかった。

2回、オースティンのライト後方への鋭い当たりが、風にやや戻されてイレギュラーな動きとなり、浅野が濡れた人工芝で足を取られ、捕れずに転倒。その間にオースティンが三塁まで到達し、ノーアウト3塁となった。まず1点が欲しいというところだが、試合開始前から降る雨の影響でマウンドがぬかるんだこともあり、戸郷がコントロールを乱し、宮崎に続いて桑原も歩かせた。

ここでマウンドに土を入れることを要求。足元のコンディションが改善し、ノーアウト満塁で戸柱を迎えた。満塁の場面で低めのフォークは投げづらい中、捕手の戸柱にフォーク2球で裏をかいて追い込むと、ストレートをボールにした後、再びフォーク。これを引っかけてしまい、4-2-3と渡る併殺打。ノーアウト満塁は最初の打者次第というが、最悪の結果になってしまった。

2アウト2、3塁となり、8番の森敬は申告敬遠。ジャクソンは何とかしようと粘ったが、最後はストレートを見逃し三振。大きな先制機を逃した。

僅か1点のリードという7回、2アウトランナーなしから牧、佐野が連打で1、2塁。ここでオースティンが低めのフォークを拾い、三遊間を破るレフト前ヒットを放つ。比較的前に守っていたモンテスが捕った時点で、まだ牧は三塁を回っていなかった。これはさすがにストップと思ったが、田中コーチの手は回っていた。テレビの前で「回すんかーい!」と言ってしまったが、好返球でタッチアウト。

これは結果論になってしまうし、2アウト満塁で宮崎に回したところで、4連打はなかなか出ないというのはあるが、戸郷には大きなプレッシャーはかけられた。モンテスはもともと内野手で、エルナンデスのケガに伴って外野を守っているという背景もある。そして、雨が降って濡れたグラウンドを転がったボール。送球にも影響が出る可能性があり、少しでも逸れれば貴重な追加点の可能性があった。

東京ドームで同じくモンテスへのレフト前ヒットで、二塁ランナーの梶原が好走塁でホームに還った試合があったが、あの状況とは守備位置、ランナーのスピード、グラウンドコンディションも大きく異なる。牧も足は速い方だが、二塁から還るという面で梶原の走塁には及ばない。還れるとしたら梶原だけだったと思う。田中コーチも何の根拠もなく回したわけではないが、今後さらに良い判断をしてもらえればと思う。

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キジ [Other]

CS争いは一歩前へ、2位は険しい

先週末、読売と阪神のいわゆる天王山は、2試合とも1-0で決した。現状のDeNAの投手力ではそんな試合は想像できなかったが、9月絶好調の戸郷と対戦しての1-0の勝利は見事だった。広島がヤクルトに敗れたため、ゲーム差は1.5に広がった。

読売 残5阪神 残5DeNA 残9広島 残8
5-0 .574
4-1 .566
3-2 .5595-0 .562
2-3 .5514-1 .555
1-4 .5443-2 .547
0-5 .5372-3 .5409-0 .5429
1-4 .5338-1 .5357
0-5 .5267-2 .52868-0 .5290
6-3 .52147-1 .5217
5-4 .51436-2 .5145
4-5 .50715-3 .5072
3-6 .50004-4 .5000

DeNAは優勝の可能性が完全消滅してはいないが、読売が5戦全敗、DeNAが9戦全勝のパターンしか残っておらず、さすがに厳しい。阪神との直接対決は3試合残っており、DeNAが全勝した場合は、阪神が2勝3敗となって下回るため、自力2位がある状態になっている。とは言え、こちらも阪神がまだ優勝を狙える位置にいて調子も悪くないので、かなり険しい。3位を死守するのが目標となって来そうだ。

26日は、前回は3回途中4失点でKOされた山崎伊と対戦。後半戦は対戦がないが、今年も2試合で2勝、防御率1.20の天敵。広島とヤクルトは苦手にしている数字だが、他のチームには無双している。調子が良くないとしてもあまり打てるイメージは沸かない。ただ、9月好調の戸郷ほどの投手は出て来ないし、打線の調子は悪くないので期待したい。

問題は、前回に岡本和に3ランを浴びるなど5回5失点だったケイが、どこまで抑えられるか。阪神の好投手とジャクソンに当たり、3試合で1点しか取れていないので、このまま眠らせておきたい。DeNAは27日、28日と2日間試合がないので、投手については全てを注ぎ込むつもりで、出し惜しみせずに行って欲しい。

ファームは27日にも42年ぶりイースタン優勝

ファームはこの日、仙台の森林どり泉での楽天戦で7-0の勝利。前日に出産立会いで欠場した関根が、先制の2点タイムリー。5回には村川の2点タイムリー三塁打などで5点を追加。投げては先発の松本隆が6回を2安打無失点、8奪三振の好投。試合は7回裏を終えたところで雨が強くなり、降雨コールドゲームとなった。

2位の読売もロッテ戦で勝利したため、マジックは1つ減って2となった。西武は全勝してもDeNAに並ぶことしかできず、既にDeNA戦の負け越しが確定しているため、優勝が完全に消滅した。残りは、DeNAは横須賀でのロッテ3連戦、読売はジャイアンツ球場での日本ハム3連戦で終了。

金曜は天気予報が悪く、ファームは中止の振替がないので実質引き分けと同じになる。金曜にDeNAが中止だと読売が勝ってもマジック1になる。そして、読売が負けた場合は中止でも優勝が決まる。

DeNA 残3読売 残3西武 残3
3-0 .593
2-1 .585
1-2 .5763-0 .579
0-3 .5682-1 .5703-0 .568
1-2 .5622-1 .559

ファーム優勝で騒いでもとは思うが、1軍を上回り42年間遠ざかっていることなので、まずはここから優勝に縁があるようにして行きたい。28日は1軍の試合がないので、マジック1で迎えた場合は天気によっては外野が解放されるくらい入ったりするのだろうか。

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