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守備力の差が顕著に 追い上げも失点止まらず大敗

09/26 横浜DeNA4-12読売(ハマスタ)

初回、ケイは吉川のタイムリーで先制され、さらにホームゲッツーを取り損なった後に岸田の2点タイムリーを浴びた。2回にも長野の2点タイムリーを打たれて降板。ダブルスチールも決められて6点のビハインド。打線は2回に宮崎のソロで1点を返し、3回には宮崎、桑原、伊藤の3連続タイムリーで3点を返し、山崎伊をKOする。2点差となったが、4回に上茶谷が岡本和と坂本に被弾し、3点を取り返される。5回にも森唯が3点を奪われ、12失点。反撃ムードに水を差された打線も、4回以降はノーヒットに終わった。

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ポジ [Good]

宮崎が13号ソロと、バットの先で拾う技ありのセンター前タイムリーで2打点。9月は1割台だったが、ようやく2割に乗った。負けられない戦いが続き、試合に出る時間が長くなっているが、何とか順位が決まるまで完走し、CSでチームを勝利に導いてもらいたい。

桑原が、タイムリーを含む2安打。3回は、山崎伊の真ん中に入ったストレートを捉え、あと少しで3ランというフェン直のタイムリー。残暑漢はまだまだ活躍が期待できそうだ。

梶原も山崎伊から2打席連続ヒットで、久しぶりのマルチ。前日に戸郷からヒットが出たことで底を脱し始めている。4回以降は2打席連続三振だったので、まだ気になる部分はあるが、何とかこのまま乗り越えて欲しい。

大差が付いた中ではあったが、坂本が2イニング、佐々木は1イニングをノーヒットピッチング。粛々と自分の投球をしてくれたと思う。

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ヤジ [Bad]

この試合は、両チームともエラーはなかった。しかし、リーグ最少の55である読売と、12球団ダントツワーストのDeNAの守備力の差が顕著に出た試合になった。特に、初回の攻防を見ただけで、「これは優勝も消滅するわ、サーセンした!」という感じだった。

1回表、先頭の丸に三塁線を抜く二塁打を打たれた。先週も初回に二塁打を打たれたことで先制点を許しただけに警戒していたはず。アウトサイドのカットに合わされ、打った瞬間はサードの守備範囲という打球だが、宮崎が三遊間寄りにシフトしていた。

守備のシフトは、当たる時もあれば外れる時もある。アウトにする確率を高めるためのものなので、完璧ではない。何らかのデータに基づいてシフトしていたと思うが、前回もいきなり二塁打を打たれた中で、抜ければ長打となる三塁線をそこまで空けて守る必要があったのかは疑問だ。

オコエが送った後、吉川の完全に詰まった打球はフラフラとレフト線へ。前進守備だったため、ショートも森敬が追い付けずにタイムリー。前日1-0の試合だったが、前回読売戦で5失点のケイと調子を崩して一度登録を抹消されている山崎伊のマッチアップで、初回から前進守備を敷く勝負勘のなさ。先制点の重要性はあるが、むしろ大量点になることをリスクヘッジすべきだった。

このあたりはチームの戦術の拙さが出ているが、エラーにはならない明確なミスもあった。その後も1アウト満塁とピンチが広がったが、坂本をピッチャーゴロに仕留めた。ケイがバックホームするが、送球がやや低くなった。伊藤が一塁へ転送するが、低めのボールを捕った分、体勢が十分ではなく、ワンバウンドになってしまった。オースティンは後逸を防ぐため、一塁ベースから足を離して体で止めに行ったが、ベースを踏むのが間に合わず、併殺を取れなかった。

一塁のタイミングがそこまでギリギリではなかったので、伊藤もステップしてきっちり投げるべきで焦りなのかベテランらしからぬプレーだった。そして、次の打者を大事に行きたいところ、初球のストレートが高めに浮き、2点タイムリー二塁打となった。何を考えて投げたのか分からないが、こういう雑なプレーが優勝を遠ざけて行く。

一方、DeNAも1回裏に梶原が初球を弾き返してセンター前ヒット。牧も続き、梶原は三塁を狙う。センターのオコエからのレーザービームが炸裂し、三塁はアウトとなった。梶原の足をもってしてもアウトであれば仕方ないし、オコエの守備を褒めるべきだが、点差を考えると無理をしなくても良かった。

続く佐野のゴロはファーストの脇を抜けて行き、ライト前ヒットと思ったが、吉川が一二塁間の真ん中にいるくらいシフトしており、ハマった。あまりにもDeNAと対照的なシーンだった。オースティンはしっかり捉えたハードヒットだったが、サードの正面で坂本がきっちり捌き、結局無得点。守備力の差が出た攻防だった。

2回はケイが先頭の山崎伊を打ち取るも、丸に初球をレフト線へ運ばれ、またも二塁打。ボールを先行させたくはないが、ストレートを真ん中に投げてるのはあまりにも不用意。オコエにも高めを上手く運ばれて連打。オコエが盗塁を決めて2、3塁となるが、吉川を三振に取って2アウト。岡本和は申告敬遠で、この回も2アウト満塁となる。

ここで長野は低めのチェンジアップを打ち上げるが、セカンドの牧とセンターの桑原の間へ飛び、交錯しそうになった結果が、打球が落ちて2点タイムリー。まず、すでに3点を取られている状況で、満塁。ケイの球威等も考えると長野が外野の頭を越す打球を打つ可能性は高くない。むしろゴロヒットで2点を取られることを防ぐために少し前に守る方が良い場面。

だが、通常の守備位置にいた桑原は一歩追い付かず。牧も、桑原の守備位置を頭に入れていたのか分からないが、届かないフライを無理に追い、桑原の邪魔をする形になった。捕れたかどうかは分からないが、これはケイにも同情の余地はある一打になった。

ただ、ケイも味方のミスに足を引っ張られ、不運な打球も多かったが、ボールが多く守備にリズムが生まれない投球になっていることも起因している。そして、少しずつ甘く行っているので、押し込み切れていない。初回の吉川も、2回の長野も、しっかりと投げ切れていれば内野フライで打ち取れていたかも知れない。

ある程度四球も出す投手なので、ピンチを招いても得点を与えずに踏ん張れないと先発は務まらない。元来、パワーピッチャーなのに、変化球を中心にかわす投球をしすぎなのでは。6月の良い時期は、ゾーン内の強いボールで勝負できていたはず。現状は変化球が多過ぎるので、打者に見られてしまっている。

上茶谷に代わった後、まんまとダブルスチールも決められて6点目。投手がカットできる高さに投げる必要があるが、三塁ランナーの存在を忘れていたのか、伊藤が普通に二塁へ送球してしまった。ピンチの連続で頭が回らず、走って来ることへの準備ができていなかった。先週もバントの空振りで丸が飛び出した際に焦って二塁へ送球して、三塁へ進まれてしまったばかり。これも記録上には表れないミス。

守備力の差で6点ビハインドと厳しい展開になったが、山崎伊を打ち込んで2点差まで追い上げた。これで試合が分からなくなったという矢先、上茶谷が岡本和に被弾。いわゆる肩口のスライダーというやつで、少しバットの先に当たった分、ポール際で切れなかった。

読売の4番で、リーグ2位のホームラン数を誇る打者なので、この1点は痛いが仕方ない。だが、坂本の2ランは致命傷になった。2球で追い込んだ後、ボールが続いた後に岡本和よりもさらに甘くスライダーが入り、打った瞬間のホームランだった。一度コントロールミスしているのに、繰り返してしまった。失投は誰にでもあるが、同じミスをイニングで2度続けているようでは厳しい。

この日は2連戦の2試合目で、翌日から2日間試合がない。従って、投手に関しては早めに交代して全部使うくらいの起用もできる。この日が最終戦ではなく8連戦が待っているので、何でもできるわけではないが、思い切った起用で勝利を獲りに行くべき試合だった。

ケイは不運な当たりもあったが、初回を見れば前回同様であまり良くない。この時点で2番手を準備させ、吉川のところで代えても良かった。回跨ぎで投げさせたい上茶谷を2回途中で出してしまったので、打席に立たせることになり、その上茶谷も4回途中で降板。森唯を登板させるタイミングで、次に打順が回る関係から森敬を林に代えた。

相手は打線が勢いづいている状況なので、早いイニングだから森唯というような、6連戦の2戦目のような運用ではなく、早めに中川颯や佐々木を登板させて相手の勢いを止めるべきだった。通常運用で日程の有利さも生かせない采配。大差になって森唯、坂本が長めに投げてくれて、中川颯やウェンデルケンを投げさせずに済んだのが救いか。

6点差を逆転というような試合は、投手陣が追加点を許さないことが前提。逆転に持ち込む攻めの継投ができなかった。

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キジ [Other]

3回で2点差に迫った時には、これは馬鹿試合になるのかと思ったが、4回に上茶谷が3点を奪われたことで、流れが全て読売に行ってしまった。横川も良かったし、リリーフ陣に抑え込まれた。こういう展開でのリリーフも、さすが優勝目前のチームで厚みが全然違う。

たらればを言っても全く意味はないが、この日の山崎伊の内容を見ると、ケイが最少失点で凌いでいれば、リードした展開で中盤を迎えられたはず。6点をもらったからこそ変に意識して崩れたということもあるかも知れないが。

この日で、2024年の優勝も完全に消滅した。オールスター前から8月にかけて9連敗した時に分かっていたことだが、26年連続で優勝を逃し、悔しい思い。毎年のことだが、球団、監督、コーチ、選手がどれくらい本気で悔しがっているのか。6球団のリーグで38年ぶりに優勝した後は26年優勝がない。真剣に勝とうとしてやっているとしたら、なかなかの確率だと思う。

CSが始まって11年経ってようやく初めて進出できた時は、CSが観られるというだけで本当に嬉しかった。今考えれば、3位の借金チームなのに恥ずかしい。幸いにも、ここ8年で5度も進出することができていて、見たいのはハマスタでのファイナルステージになっている。それでも、優勝を逃したらCSに出なくていいとは思わない。可能性がある限り、最上位を狙って戦うべきだと思う。

この日は、DeNAと広島は揃って敗れた。広島は13勝7敗と大きく勝ち越していたヤクルトに、マツダで連敗。先週の神宮でも連敗していて、4連敗。これは想定外だった。DeNAは読売に7勝14敗だったので、ここでひっくり返る可能性があると思っていたが、逆に差が開く結果となった。

広島は今週、マツダでの6連戦でDeNA以外の4チームと戦う。27、28日はDeNAの試合がなく、広島が優勝を争う阪神、読売と戦う間に、最後の8連戦に向けて英気を養う。29日の甲子園での試合の時点で、優勝の行方、広島の位置がどうなっているか。

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