スポンサーリンク

3年連続CS進出へ前進 CSクリンチ2.5減って1.0に

10/01 横浜DeNA3-1広島東洋(ハマスタ)

先発のジャクソンは、2回までに4三振を奪う投球を見せていたが、3回に1アウトから秋山を歩かせ、矢野の打席でヒットエンドランが決まって1、3塁。ここで野間のセカンドゴロで併殺が取れず、先制を許す。森の前に3回まで1安打だった打線は、3本のヒットで1アウト満塁とすると、桑原のライト線に落ちる2点タイムリー二塁打で逆転。さらに戸柱もタイムリーで続いた。8回は伊勢がアクシデントで降板し、ディアスが緊急登板で後続を断ち、最後は森原が締めて逃げ切った。ジャクソンは7回1失点の好投で8勝目。

スポンサーリンク

ポジ [Good]

ジャクソンが、前回に続いて好投を見せ、ハマスタ3連勝で8勝目を挙げた。序盤は日本の野球へのアジャストに苦労していたが、バウアーにも球団を通じて質問する向上心で順応した。8勝7敗と勝ち星も先行し、防御率も2.90まで改善した。

7イニングを投げ切ったことで、今季通算143イニングとなり、年間の規定投球回数にも到達。球団の外国人投手では、ジーモのニックネームで親しまれたモスコーソ以来とのこと。中4日で長いイニングを投げたバウアーも、5月に初登板、8月末のケガで届かなかった。

この日もストレートに力があり、菊池はとんでもなく高いボールにバットが出てしまっていた。少しコントロールを乱す場面もあったが、もともと荒れ球というよりもコースを狙い過ぎる部分があった。チェンジアップが良くなったことで、ストレートもより生きるようになり、戸柱のリードとも相性が良かった。

5月6日、筒香の復帰戦で1イニングに4四球を与え、押し出しで先制点を与えた。この試合の後にファームで再調整となったが、こんなノーコン投手使えないと言った人もいたのでは。

コントロールが全然できていないという感じではなかったし、ストレートは力があって良かった。この日は有隅球審が低めをあまり取らず、相性も良くなかった。ボールが抜けてしまうことが多かったのは修正ポイントだが、そこまで悪かったわけではない。

それほど打たれたわけでもないのに、独り相撲でこれだけ失点してしまっては困る。もう少しゾーン内で勝負できるように修正して行けば良いと思う。

現地で独り相撲を見せられてもこう書いている。ヤジってたヤツの手のひらを返させる見事な投球を見せてくれたと思う。個人的にはウィックと並んで来季残って欲しい外国人選手。これだけのボールを投げられる投手はなかなかNPBに来ないと思う。CSに進出し、もう一度好投を見せて欲しい。

2番手の伊勢は、韮澤を打ち取ったがアクシデントで降板。急遽登板となったディアスが、少し危ない部分はありながらも2つのアウトを取り、3ホールド目を挙げた。秋山にインサイドのストレートを捌かれ、打球は思ったよりも伸びて行った。梶原がフェンスに張り付いたので、「ああ、行ったか・・・」と思ったが、今度は前進。大丈夫そうと思ったら、一転バックして飛び付いた。風がそんなに強かった印象はなかったが、不規則な回転をして変化球みたいになったのだろうか。

矢野を歩かせ、暴投で二塁へ進めてしまった。代打の磯村にもボールが先行したが、5球目のスライダーを打ち返した打球はショート正面のライナー。ややバットの上っ面で擦ったような打球だったが、少しヒヤッとした。前回の大ピンチでの2アウトに続き、しっかりと役割を果たした。これを自信にして、エスコバーに近づいて欲しい。

9回は森原が締めた。2アウトから菊池にヒットを打たれ、一発のある田村を迎えた。2ボール2ストライクからのスライダーが真ん中高めに入り、一番飛ぶ甘いコースになってしまった。痛烈に弾き返された打球は、僅かに切れてファウル。6球目はインハイのストレートをファウル。これで戸柱も変化球が頭にあると認識したのだろう。前日の佐藤輝と同じように、渾身のストレートで空振り三振に取った。紙一重の勝負だったが、最後はクローザーの球威と度胸で勝ち切った。これで29セーブ目。大台の30セーブが見えて来た。シーズンを通してクローザーを務めた証として、ぜひ達成してもらいたい。

連日投手陣を支えたのは、戸柱の好リード。山本の不在は攻撃面も含めて感じるが、ベテランの二人が何とか支えてくれている。戸柱は、4回に桑原に続いて3点目のタイムリーも放っており、攻守で活躍を見せた。まずはあと1つ勝って、CSでも経験値で投手陣を引っ張ってもらいたい。

残暑漢の桑原が、この日も逆転の2点タイムリー二塁打の活躍。おそらく、初球フォークを狙っていたわけではないが、積極的に行った結果、バットの先に当たり、本人も思わぬ方向へ飛んで行った打球が、ファースト後方のライト線ギリギリに落ちた。決してキレイな打ち方ではないが、3安打しながら各駅停車で満塁という状況を一気に好転させる最高の一打になった。

今季初対戦となった森に1巡目は抑えられたが、2巡目でしっかりと攻略できた。その後は負けられない広島が2点ビハインドで島内、ハーン、栗林も投入して来たので、追加点を取るのは容易ではなかった。個々の状態は悪くないので、このまま良い形でCSを決め、ファーストステージに入って行きたい。

スポンサーリンク

ヤジ [Bad]

8回は、前日ベンチを外れていたウェンデルケンが登板するものと思っていたが、マウンドに上がったのは3連投の伊勢で驚いた。CSに向けて負けられない試合が続くので、3連投自体を悪いとは言わないが、甲子園の2戦で連投しているのは伊勢だけで、8回を投げる役割のウェンデルケンがいるのに3連投させていることが理解できない。

当然ながら部外者には分からない背景があるのだろう。2日試合がなく、8連戦の初戦で1イニング投げただけのウェンデルケンが、翌日にベンチを外れた。2位がなくなり、3位を狙う上で重要な広島戦に向けて温存したのだと思っていたが、この日はベンチ入りしたものの、もしかしたら8回に投げられるようなコンディションではなかったのかも知れない。それならそれで今後の試合も心配だが。

伊勢については、7月に3連投させており、そこから明らかに調子を崩した。そのことをもう忘れてしまったのか。伊勢は最初の打者に対していつもの投球ではなく、戸柱が気付いてトレーナーを呼び、大事を取って交代となった。伊勢も大事には至らないようなことを言っていたが、もし今後の登板に影響があるなら、せっかく良くなって来た重要なリリーバーも失うことになる。ウィックを欠いている今、致命傷になりかねない。

伊勢もどのタイミングで違和感を覚えたのかは分からないが、この試合で終わりというわけではないので、きちんと報告するようにして欲しい。さすがに2日は登板しないと思うので、しっかりと回復して元気な姿を見せて欲しい。

スポンサーリンク

キジ [Other]

球団初の3年連続CS進出へ重要な試合を勝ち切った。優勝してファイナルシリーズをハマスタで開催することを目指していた中では、少し残念な気持ちもあるが、CSに進出できることは決して当たり前のことではないと思う。何年もあの舞台で戦う選手たちを見てみたいと、3位に何十ゲーム差も離されて夢物語のように思っていた日々。ビジターであっても最後の最後に真剣な一発勝負を見る醍醐味はある。

そのCSまであと一歩となった。前日の時点でCSクリンチは3.5。順位は勝率で決まり、引き分け数に差があるため複雑な話にはなるが、4勝すれば決定、1つ引き分けがあれば3勝でも決まるという状況だった。この日の勝利で、CSクリンチは一気に2.5減って1.0となった。直接対決で勝ったら減るのは2だけでは?という疑問は当然だと思う。

2.5減った理由としては、5割を境に勝数が多いチームの方が勝率が上回るという点にある。現状の引き分け数は、DeNAが3、広島が5。貯金の数が並んだ場合、引き分けが少ないDeNAは勝敗が1つずつ多くなるが、5割超の場合は負け数が少ない方が勝率で上回る。

前日までのCSクリンチは、広島が全勝した場合に両チームが貯金で終わる計算になっていたが、この日に広島が敗れて借金3となり、残り3試合を全勝しても5割にしかならない。そして、DeNAも引き分けがなく5割で終わると同率で並ぶことになるが、順位決定方法として勝率が同一の場合は、2番目の条件として勝利数で争われる。

3 DeNA 70-70-3 .500
4 広島 69-69-5 .500

上記の通り、広島が全勝でもDeNAは.500で並ぶだけで、勝利数で上回ることができる。前日までは、お互いが貯金を持って並ぶ計算になっていたので、DeNAとしては貯金数が並ぶ(ゲーム差が0になる)だけでは勝率で下回ってしまうので、0.5が必要だった。広島が負けたことで、最大でも5割で並ぶケースとなり、並ぶだけで良くなったので0.5が不要になった。そのため、直接対決で勝ったことによる2に加えて0.5が同時に減る形になった。

難しい話はさて置き、CSクリンチは1.0なのでDeNAがあと1つ勝てば決定する。もちろん広島が1つでも負ければ同様だが、勝って勢いを付けてCSへ進みたい。2019年に阪神が大逆転でCSを決めたこともあるので油断はできない。昨日書いたようにCSもそうだが、3年連続のシーズン勝ち越しもきっちりと掴みたい。この日が69勝目で、引き分けが3つあるのであと2勝すれば勝ち越しが決まる。

2日は、2桁勝利を狙う山崎伊が先発して来る。彼を援護する為に消化試合とは言え、得点を取りに来るとは思う。前回は先に6点を取られたが山崎伊はKOした。ファイナルステージまで進めた場合は当たる相手でもあるので、東京ドームでもきっちりと打っておきたい。そのファイナルステージも睨みつつ、石田裕を先発させる。読売戦で2週連続のKOとなったケイは、阪神戦以降に回ることになる。

東京ドームのレギュラーシーズンはこれが最後となるが、甲子園と同様にまた戻って来ることを誓いつつ、良い感覚が残るようなゲームをしたい。

コメント

  1. みかん より:

    ウェンデルケン、案の定故障みたいですね 抹消されました・・・

    • Rocky より:

      そうですね、そういう事情なしに伊勢だけ3連投はないですね。JBはCSに向けて大事を取ったと解釈しておきます。

タイトルとURLをコピーしました