10/02 読売4-2横浜DeNA(東京D)
先発の石田裕は3回、1アウト2塁から佐々木にタイムリーを打たれて先制を許すと、続くオコエにカーブをライトスタンドへ運ばれ、3点を失う。その後はピンチを凌いでいたが、6回に浅野の三塁打の後、門脇が叩きつけてのタイムリーで4点目を奪われた。打線は6回にオースティンの25号で1点を返し、7回に森敬の二塁打で1アウト2、3塁としたところで山崎伊が降板。高梨から筒香が犠牲フライで1点を返すも、反撃はここまで。山崎伊に10勝目を許してしまった。
ポジ [Good]
オースティンが山崎伊から25号。7月、8月の7本から9月は2本と大きくペースダウンしてしまい、久しぶりの一発となった。9月はOPS .867とオースティンにしては物足りない数字だったが、打率は.316。コンパクトなスイングでチームバッティングを意識したということだろう。
打席数が437まで来たので、あと6打席で規定打席に到達する。2試合しっかりと出られれば十分。サンタナが.316なので首位打者はかなり厳しくなった。結局無冠で終わりそうだが、NPBでは自身初の規定打席到達での打率2位は素晴らしい。
森敬が、山崎伊を降板に追い込む二塁打を放った。5球目の甘く入ったストレートをキレイなライナーで打ち返し、ショートの頭を越えて二塁打となった。この打球が理想だと思う。彼もこれを打とうとしているのだと思うが、捉え切れずに打ち上げてしまうことが多かった。
よく足があるんだから転がせというが、時代遅れも甚だしい。当てただけのバッティングでコンスタントにヒットを打てる世界ではない。近本とか中野でさえもコンパクトながら強い振りをしなければ、出力の上がった現代の投手、ましてやエース級やクローザーは打てない。
打球に速度がなければ内野手の間も抜けない。こういうバッティングを理想としつつ、追い込まれたら食らい付いて内野安打を取るとか、そういう段階に進めれば良いと思う。9月は打率.326、OPSも.802と良い数字だった。最後まで継続し、CSでの出場を勝ち取りたい。
堀岡が7月28日以来の登板となった。ビハインドの展開で、ようやく出番を得た。ストレートはコンスタントに150キロを超えていたし、岡本和から空振り三振を奪ったフォークも良かった。コントロール、変化球の精度に不安はあるものの、ファームでもこんなに良い投球あまり見なかったという感じ。
中川虎も当初はどうかなという感じだったが、プロ初勝利も挙げて、どんどん良くなって行った。堀岡も牧と同じ世代でまだまだこれからの投手なので、使ってみないことには始まらない。防御率0.00でここまで使われないのは不平等。長いイニングは期待できないが、残り試合でも何度か登板させて判断して欲しい。
ヤジ [Bad]
CS進出がかかる試合だったが、石田裕が3回に3点を失った。8番門脇のやや強いファーストゴロがアンツーカーでイレギュラーし、オースティンがよく反応したものの、石田裕のベースカバーが間に合わず内野安打。山崎伊が送って1アウト2塁で、佐々木。2球で追い込むも、変化球で打ち取れず、最後はストレートを投げ込むが押し切れずにセンター前へ運ばれた。高め要求だったのかも知れないが、石田裕らしくコースを突くボールではなかった。
そして、オコエには初球カーブで入るも、右方向へ強く打ち返し、打球はギリギリでライトスタンドに届いた。そこまで甘く入ったとは思えないし、最初の打席でもカーブは投げていないので初見で反応した。アウトサイドの変化球に意識はあったかも知れないが、打ったオコエが素晴らしかったという2ランだと思う。
負けられない試合であれば5回表の打席で代打が出ていたかも知れないが、広島が5点ビハインドだったこと、リリーフへの負担を考えると長めに投げて欲しいこともあったのか、続投だった。5回は2アウトから連打を浴びたが、凌いだ。
6回を投げ切れればQSというところだったが、1アウトから浅野のライト線への詰まったフライに、梶原が飛び込むも及ばず三塁打としてしまった。続く門脇の打席では、三塁ランナーが投球と同時にスタートし、打者は転がしに行くという作戦で、叩きつけた打球が前進守備の一二塁間を抜いて行った。4点目を取られてしまったが、久しぶりに6回まで投げられたことはプラスに考えて欲しい。
投げているボールが悪いわけではないが、やはりあとボール1つ、2つ分厳しいコースに行かないと、なかなか抑え切るのは難しいだろう。CSで出番があるかどうか。いずれにせよ、来年に向けてさらなる成長を期待したい。
前日に伊勢が3連投となったことについて、ウェンデルケンはベンチ入りしていたが投げられない状態なのではないかと書いたが、案の定登録抹消となった。右胸鎖関節の炎症と診断されたということだが、CSに向けて治療に専念してもらうためということなので、現時点では間に合う見込みなのだろう。2日に登録抹消であれば、ファーストステージ初戦の12日には登録が可能。
ウェンデルケンは9月18日の読売戦で追い付かれたあたりから本来の投球ではないなと思っていたので、コンディションに影響が出ていたのだと思う。CSクリンチが1.0となり、CS初戦から逆算してこのタイミングでの抹消となったかと思う。すぐにCS進出を確定できたので、来週に向けて準備してもらえればと思う。ウィックもどうなるか分からないが、二人ともブルペンにいてくれたら大きな戦力だと思う。
キジ [Other]
勝って決めたいところだったが、広島がヤクルトに敗れたため、3年連続のCS進出が決まった。DeNAが残り5試合、広島が残り3試合でCSクリンチが1.0だったので、いつ決まるかという時間の問題ではあったが、早めに決まったことで、無理をさせずにCSに向けて調整できる。ポジティブに捉えたいと思う。
それにしても、前回は早い回で降ろした山崎伊は、以前と変わらぬ天敵という投球をされてしまった。終盤にようやく得点を返したが、10勝目を許してしまった。読売には8勝16敗1分と、セ・リーグで一番多くの貯金を献上し、優勝の立役者となってしまった。山崎伊に限らず、井上にも菅野にもグリフィンにも抑え込まれたし、何よりも高梨らリリーフ陣に歯が立たなかった。
3位でCSに滑り込んだが、例えファーストステージを超えたとしても、東京ドームでは厳しい戦いが待つ。ひとまずは甲子園でいかに2つ勝つか、昨年マツダで連敗して終わった教訓を生かして欲しいと思う。
3位DeNA、4位広島と決まった。残るは最下位がヤクルトと中日のどちらかというところだが、今年は前年とそこまで大きく順位が変わっているわけではないし、「攻めた」予想をしていない限り、だいたい当たっているのではないだろうか。
あまり当たらない当ブログの順位予想だが、優勝予想を外している時点でダメだし、読売の2位も他が良くないからくらいの理由だった。広島が8月末まではここまで良いとは思わなかったし、史上稀に見る転落ぶりだったわけだが、最終順位だけでみると良い線行ったのかなと。しかし、阪神は順位予想で1位にしなかった年だけ優勝したというのは皮肉だ。
3日はハマスタの最終戦。天気は良くないが、最後までゲームはできそう。CSファーストステージで対決するカードで、お互いに試したり餌を撒いたりという試合になりそうだ。先発はケイと大竹。高橋遥人はこのまま隠したままCSで対決となるのか、ファイナルステージに温存されるのか。CSは決まったが、貯金でシーズンを終えられるように、残り試合も勝ち星を増やしたい。
コメント