10/03 横浜DeNA1-3阪神(ハマスタ)
強い雨も降る中で行われたホーム最終戦。2回には2アウト2、3塁から近本に死球を与えてしまい満塁。ここで雨の為、中断となる。再開後に中野を打ち取って切り抜けると、4回まで無失点。しかし、5回に先頭の近本を歩かせると、中野にヒットで繋がれノーアウト1、2塁。森下のサード正面のゴロを京田が弾き、一塁も間に合わずにノーアウト満塁となる。ここで大山が一塁線を破る2点タイムリー二塁打。さらに佐藤輝にも犠牲フライで3点を奪われた。打線は、大竹の前に5回まで1安打。7回に前川のエラーで1点は返したものの、5安打1点と打線が振るわなかった。
ポジ [Good]
堀岡が連投。先頭の大山に初球をレフト前へ運ばれたが、佐藤輝と前川をフォークで2者連続の3球三振に取った。坂本はストレートで押し込み、サードゴロに打ち取った。前日に続き、ストレートに力があって、フォークもよい高さに決まっていた。ファームでもこんないい投球してたっけ?という感じ。厳しい場面で同じ投球ができるかどうかになってくるが、CSや来季に向けて良い手応えになったのでは。バンテリンドームでも見てみたい。
ヤジ [Bad]
お互いにスタメンはレギュラークラスで、これまでの試合と変わらなかったが、試合内容は消化試合らしく淡々と進んだ印象。2回のピンチは雨による中断を挟みながらもよく抑えたが、5回のワンチャンスで一気に失点してしまった。
ケイは、粘り強く投げていた印象だったが、この日も先頭打者への四球きっかけに失点してしまった。京田は、雨で濡れた人工芝で強い打球が不規則な回転をして来た。9月30日の甲子園でもトンネルでピンチを広げてしまったばかりなので、今回は体で止めに行ったが弾いてしまい、二塁への送球を迷った分、一塁もセーフにしてしまったように見えた。
大山にはインサイドの低めへそれほど甘くないボールを投げたのだが、大山が右方向へ強く弾き返したのは見事だった。前回の甲子園でも、右方向へ巧く持って行くタイムリーがあった。データ的にはセンター方向が多いのかも知れないが、ケイの球威まで含めると一塁線を詰めても良かった。結果的には満塁でオースティンがベースを離れた分、そこを抜けてしまった。
さらにノーアウト2、3塁が続いたが、佐藤輝の犠牲フライだけで留めたが、この日の展開では3点が重かった。CSはそう簡単に得点が入らないと思うので、ピンチを招いても最少失点で止めて行きたい。その意味で、エラーでピンチを広げてしまったことは反省点だが、12球団ダントツトップの93エラーが止まらない。
キジ [Other]
ホーム最終戦ではあるが、前日に順位が決まり、この日は雨の中での試合。ホームでの試合で、まだまだ貯金で終える為にも勝って行きたいが、ここから重要なのは12日のCSファーストステージ初戦に向けて調整すること。レギュラークラスがスタメンで出場したが、早めに交代したのはやむを得ないと思う。
それにしても、打線が淡泊だった。阪神も岡田監督が事前に言っていたように消化試合の位置づけではなく、勝ちに来ていた。甲子園で登板した川原や佐藤蓮に加えて石黒もベンチ入りしていたが、使うことなく島本から石井へ繋いで逃げ切った。森下は死球の影響もあったのか早めに代わり、木浪も小幡と代わったが、他の選手は最後まで出場を続けた。
阪神はこれが今季最終戦で、CSまで1週間強空く。なるべく試合勘を失わないように、主力にはフル出場させたのだろう。DeNAは、金曜からバンテリンドームで3連戦。日曜まで実戦で感覚を保つことができる。消化試合になってくるので、レギュラークラスは限定的な出場になるかも知れない。
既にCS初戦まで10日を切っているので、思い切った入れ替えはできない。現有メンバーで3試合を戦い、そのままCSへ突入する。4日は濵口だが、5日には松本隆が初登板する予定ということで、これは楽しみだ。東は、順位が決まったことと、15勝の菅野には届かないということもあり、登板せずにCS初戦に向けて調整となるかも知れない。
それでは、ホーム最終戦の写真を紹介。
関内駅南口の高層ビル。ハマスタからもだいぶ高い部分まで積み上がって来たのが分かるが、隣の市庁舎の建物を利用したホテルも含め、少しずつ進捗している。
日本シリーズに出場しない限り、ハマスタでの試合は最後。東と牧が顔を務めた2024年。来年は誰が登場するか。
平日の16時台だったが、最終戦ということもあり、BAYSTORE HOMEは長蛇の列。この後、入場を待つ列は、STAR SIDEのスロープからの入場ゲート近くまで伸びた。
試合開始を前に観戦仲間と合流し、飲み屋へ。試合後に時間がないということと、雨が降る予報だったので、雨を凌いだ。tvkが映っているお店で、他にも球場へ行く予定のベイスターズファンが来ていた。
ようやく5回にハマスタへ復帰。33,761人の1試合最多動員。この日は、座席のない入場券も販売されたので、それがカウントされたということだろう。
やはり筒香への歓声と応援歌は、一番大きかった。打ち上げてしまったが、エラーで1点が入った。
試合としては淡々と終わってしまった感じ。
阪神は最終戦ということで、中野を先頭にレフトスタンドへ挨拶。勇退が報道された岡田監督には、ベンチへ戻る際「オカダ」コールが起こった。ベイスターズファンも合わせてコールしていた。
ファイナルセレモニーの準備。この後、強い雨の予報だったので、アンツーカーにはシートが被せられた。
2024年のハマスタでの各連戦のハイライトを編集した映像が流される。
セレモニーの様子はこちら。
セレモニーをやってくれるだけ良いし、ありがたいとは思うが、DeNAはこういったセレモニーを先進的にやって来た。少し慣れてしまって贅沢になっていると思うが、正直なところ若干物足りなかった印象。三浦監督の言葉にあるように「3位に終わってしまった」シーズンなので、それほど派手に凝ったものをやるのはどうなのかという声もあるかも知れない。
個人的な感想だが、ファンにとっては良い動画ではあるものの、今年の名場面を編集しただけの映像を見て、花火上げて終わりという印象を受けてしまった。最終戦に来たファンともっと一体となって今年の思い出を振り返ったり、労うようなイベントになるといいのかなと。今回の映像であれば、家でYou Tubeで観たら十分かなと思った。
シーズンオフの映画もやらなくなってしまったので、裏側の部分を出すのは控えるようになったのかも知れないが、いくつかの試合に絞って、裏側で選手たちがどんな話をし、どんな表情をしていたのか、そういったものが観たかった。
ファイナルセレモニーまで終わるのを待っていたかのように、終了後に雨が降り出し、次第にゲリラ豪雨のように強くなった。ずっと茅ケ崎あたりまでの神奈川県西部は大雨が降っていたが、相模川付近に壁でもあるかのように、横浜方面には雨雲が到達していなかった。序盤は雨が降って中断したものの、それ以降は雨に降られずに最後までできて良かったと思う。
願わくばもう一度ハマスタで試合を、というところだが、ひとまず区切りとしてホームでの72試合、さまざまな興奮と感動をありがとう。
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