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クライマックスシリーズ2024 12日に開幕

プロ野球のクライマックスシリーズは10月12日にセパともにファーストステージ初戦を迎える。セ・リーグは、甲子園で阪神とDeNAが対戦。予告先発は才木と東が発表された。昨年の覇者である阪神を相手に、2年連続3位から下克上を目指すDeNAがどんな戦いを見せるか。

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阪神戦、甲子園の成績

DeNAは、11日現在で30名が出場選手として登録されている。報道では、ウェンデルケンがファーストステージから復帰できる見込みだが、ウィックは脇腹の肉離れで登板できないとのこと。フォードがDOCKで1軍の練習に合流しているが、登録されるのかどうかは不明。

ウェンデルケンが登録されると、もう枠がない。ここまで登録されていた選手を一人抹消して登録するのか、オースティンの非常事態に備えて帯同しているだけなのか。12日登録を抹消すると、CSでは出場できないことになる。フォードを登録するつもりなら、もっと早く入れ替える選手を抹消しておくと思うのだが。

出場選手に登録されている野手の阪神戦の成績をまとめておく。

選手打率OPS
梶原.222541210.496
.333993382.849
佐野.267902490.634
オースティン.29272211871.019
宮崎.3617226132.925
桑原.27333911.708
伊藤.17617302.412
森敬.20040800.520
戸柱.14314200.393
京田.297371108.690
蝦名.23330731.670
筒香.17229562.648
松尾.2867200.804
.23821504.594
柴田.0001000.000
知野.0001000.000
神里.18211200.432

続いて甲子園での成績。

選手打率OPS
梶原.36819700.842
.4743818511.158
佐野.375321260.823
オースティン.25032862.752
宮崎.24129741.692
桑原.29417511.765
伊藤.0005000.000
森敬.17423400.348
戸柱.1258100.347
京田.538137021.138
蝦名.2504100.500
筒香.00012000.000
松尾0000
0000
柴田0000
知野0000
神里.0005000.167

なお、1軍に合流しているフォードは、読売、広島戦の6試合しか出場がないため、いずれも成績なし。

あくまでも今季のレギュラーシーズンの成績であって、ファーストステージの2試合もしくは3試合では、現状の調子の方が重要。牧、桑原、森敬は9月によく打っていたが、この5日間のインターバルでどうなっているか。逆にあまり良くなかった佐野、宮崎あたりは復調のきっかけを掴めているか。対阪神、甲子園ともに京田の数字が良いので、森敬とどちらを使って来るか。

初戦の才木に対しては、桑原が5打数3安打と好相性。宮崎が7打数3安打、佐野も同じく7打数3安打で、この二人の復調具合が初戦の鍵を握るだろうか。オースティンは、5月に完封された時は離脱しており、9月29日の対戦ではスタメンを外れていた。対戦は2022年に代打での1打席しかなく、この時は二塁打を放っている。CS初戦でさすがに外して来ないので、ほぼ初見になるが前回と同じく捉えることができるか。

先発投手は、東でスタートし、順当にジャクソン、ケイで来るのではないか。あまりファイナルステージのことを考えられるチームでもない。9月に甲子園で6回ノーヒットの投球を見せた吉野は、社会人野球時代から慣れ親しんだ東京ドームの先発に回りそうだ。大貫も17日以降に登録が可能なので、ファイナルステージ第2戦の先発ということになるだろう。

リリーフはウィックが復帰できなかったのは痛いが、今いるメンバーでやるしかない。昨年のファーストステージも、森原がレギュラーシーズン最後に離脱し、ウェンデルケンが代役のクローザーを務めている状況だった。今年は森原はクローザーとしての役割が期待できる一方、ウェンデルケンは若干の不安が残る。伊勢、中川颯、佐々木で補って行く必要があるだろう。

阪神打線は、大山と佐藤輝にはある程度打たれることを想定するしかないが、森下に打たれると雰囲気が変わる上に後ろの二人の得点圏打率が非常に良いだけに、長打には気を付けたい。近本からチャンスを作られても森下で切り、彼を出さないようにしたい。あとは、初戦で東に井上を当てて来るとしたら、彼の長打にも気を付けたいし、そこを意識することで前後の打者に痛打を浴びることを避けて行きたい。

初戦はまず、レギュラーシーズン最後の登板で疲れが見えた才木、東の両先発がどういう状態なのかという点がポイント。特に東は32試合連続QSが途切れた後、4試合連続でQSをマークできず、9月は防御率4.20だった。東らしく最少失点で終盤まで投げ切ることができるか。才木は前回、甲子園のDeNA戦で6回5失点。フォームを微調整したという報道を見かけたが、それが奏功するか。普通に二人が投げ合えばロースコアの投手戦だが、思わぬ展開になるかも知れない。

2戦目は、予想されている高橋が来るのであれば今季初対戦で、公式戦での登板は2020年以来になる。オースティンや宮崎、佐野は対戦があるが、ほぼ初見に近いだろう。今年の内容を見ると攻略するのは至難の業だが、DeNA打線に対してどうなのかは分からない。ジャクソンは9月以降、防御率1.52の好成績。対阪神も2.10、甲子園も1.53で、6回1失点というような内容が期待される。高橋を打てるかどうかがポイントになりそうだ。

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投手戦想定でよそ行きの野球に懸念

中軸のバントもありうるとコメントしていた三浦監督だが、手の内を晒す必要はない。バントさせるつもりがなくても、ないと断言する必要はなく、ありうると相手に思わせればいいだろう。ただ、昨年もそんなスモールベースボールをやろうとして、結局ロースコアの接戦で守り切れずに敗れた。

東が先発なのである程度計算できるとは思うが、普段からあまりできていない1点を取って逃げ切る野球をしようとしても、相手にひっくり返されるだけだと思う。阪神の好投手からそう簡単に得点できるとは思っていないが、打線がある程度得点する展開でないと勝機はないと思う。

投手力のある阪神が有利という見方は当然。エース級が並ぶのだから簡単ではないだろうが、それでも負け越しながら11勝13敗1分と五分に近い数字にはなっている。こうした試合で差が出るのは経験とミス。阪神もエラーに関しては多いが、単純にエラーと記録されるプレーだけの話でもない。DeNAもCSを経験したメンバーは多いが、昨年日本シリーズで勝っている阪神には及ばない。

伊勢が良い状態を維持し、ウェンデルケンが復帰するとしても、終盤の1点を争う競り合いは分が悪い。前述の通り、お互いの先発がエースだからと言って、普段やらないような中軸にバントをさせるなどのよそ行きの野球をやれば、流れを掴めずに終わるだろう。

ベイスターズは打力のチームとはっきり数字に出ている。場面によっては仕掛けることも必要だが、無策と言われても普段通り打線の力を信じるしかない。三浦監督が腹を括れるかどうか。過去2年のファーストステージ敗退で何を学んだのか、それをどう生かすのか注目したい。

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とにかく熱い試合が観たい

レギュラーシーズンの途中にも書いたが、2016年に初めてCSへ進出した時とは違って、最近9シーズンで6度目、2年連続で3位でのCS進出。観られることが当たり前ではないと分かっていても、はっきり言ってしまうと個人的にはあまりテンションが上がっていない。リーグ優勝なら言うまでもなく、2位で地元CSならワクワク感もあるし、負けられないという緊張感もあるが、順当に行けば3位が負けるシリーズ。当然ながら勝って欲しいものの、何となく気持ちが入らずにいる。

始まってみて、心が震えるような熱い試合になってくれればと思う。天気は良さそうなので、泥んこ試合にはならない。昨年、2位チームの敗退が続いていると書いたが、あっさり敗退したのは3位のベイスターズだった。2016、2017年に2年連続で3位から勝ち上がったような雰囲気が今のチームからは感じられないが、とにかく熱い試合をして欲しい。一発の勝負の大一番、どうなるか分からないワクワクを味わいたい。レギュラーシーズンの最後は結局勝ち切れなかったが、ここで勝ち切る覚悟を見せて欲しい。

コメント

  1. 早乙女ツバサ(@volvatamartin ) より:

    わかります。私も今回のCSファーストステージはテンションが上がっていません。かなり冷めています。一応テレビでは見ます。ファイナルステージに行けたら、少しはテンションが上がると思います。
    最近のベイスターズの試合でテンションが上がったのは、ファームの日本選手権です。その日は仕事だったのですが、気になって仕方がなくて隙を見てはプロ野球速報アプリをチェックしていました。休みとお金があったら、宮崎に行っていました。

    • Rocky より:

      ポストシーズンがある喜びは感じていますし、ベイスターズの試合とあればとにかく勝って欲しいのですが。レギュラーシーズンとは違う一発勝負を楽しみたいと思います。
      ファームは珍しさと未来への期待という意味では注目しましたが、1軍の優勝に繋がって初めて価値が出るものと思っています。

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