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ジャクソン9奪三振も有原に完敗 最終回反撃届かず

10/26 日本シリーズ 横浜DeNA3-5福岡ソフトバンク(ハマスタ)

先発のジャクソンは、2回に2アウト満塁から有原に2点タイムリーを許すも、5者連続を含む9奪三振の好投。5回2アウト1、2塁で降板し、代わった中川颯が山川を三振に取った。6回から坂本、佐々木、山崎と繋いで追加点を与えなかったが、打線は有原に7回まで4安打に抑えられ無得点。9回表に堀岡が決定的な3点を奪われるも、その裏に2アウト2塁から梶原、森敬のタイムリーとオスナのエラーで2点差に迫る。一発逆転の場面で牧に期待がかかるが、センターフライに倒れ反撃も届かず。

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ポジ [Good]

日本シリーズの開幕投手を任されたジャクソンは、素晴らしい投球を見せた。立ち上がり、いきなり柳田を歩かせてしまったが、戸柱が盗塁を刺し、3人で攻撃を終えた。2回も1アウトから栗原を歩かせ、牧原には甘く入ったストレートをレフト線に運ばれた。2アウト2、3塁で甲斐を申告敬遠し、有原との勝負を選んだが、153キロを一二塁間へ打ち返されてしまった。

ボールが先行するよりも、真ん中でもジャクソンの速球ならそう簡単に打ち返せないだろうと思ったが、まさかの一打だった。その後は素晴らしい投球を見せただけに、勿体ない1急になってしまった。ただ、パ・リーグの投手として年間ほぼ打席に入らない中で、真ん中とは言え153キロを打ち返した有原が見事だった。

続く柳田をカットボールで空振り三振に仕留めると、3回は周東、今宮、山川を3者連続三振。4回先頭の栗原からもチェンジアップで空振り三振を奪い、日本シリーズタイ記録をマークした。最強ソフトバンクの1番から5番までで達成したのは圧巻だった。

5回1アウトから柳田にヒットを浴び、周東はこの日9個目の三振に取ったが、今宮を歩かせたところで降板となった。素晴らしい投球だったが、三振も多かったため球数が嵩んでしまった。打線の援護もなく、有原の一打が致命傷になってしまったが、堂々たる投球だったと思う。

6回は日本シリーズ初登板となる坂本。先頭の栗原にヒットを打たれ、1アウトから牧原が送って2アウト2塁となるも、甲斐を再び申告敬遠した後、今度は有原を打ち取って無失点。レギュラーシーズンでは、ハマスタで防御率0.00と相性の良い球場で初登板を踏めたのは良かった。

7回は、現役ドラフトで移籍した年に日本シリーズでの初登板となった佐々木。昨年まで何度も対戦しているソフトバンクを相手に、周東にはヒットを打たれたが、戸柱が外して盗塁を阻止。3人で攻撃を終わらせた。

7年前は第6戦で、内川に痛恨の同点ソロを浴びた山崎は、山川に12球粘られて歩かせた。栗原が送り、代打の近藤が起用されるも申告敬遠。1アウト1、2塁から牧原がカットボールを捉えるも、牧が左へダイビングキャッチ。甲斐はストレートで見逃し三振に取り、好守にも助けられて無失点。

打線では、梶原と森敬がマルチヒット。9回は、先頭のオースティンが二塁打を放つも、宮崎と戸柱が倒れて2アウト。このまま終わりかと思ったが、オスナの高めのカットボールを弾き返し、日本シリーズ初打点。ようやくチームに最初の1点をもたらした。森敬も追い込まれた後ファウルで粘り、低めの変化球を見た後で、ストレートをレフト線へ打ち返した。

代打で登場した筒香も、初球ボールの後、甘いカットボールを強く叩き、ライトの右へライナーのヒット。3戦目以降はPayPayドームでDH制が採用される為、フォードも含めてDHでのスタメン起用の可能性がある。筒香にまず一本出たことでチームとしても大きい材料になったと思う。

桑原、佐野、オースティンにも一本出ており、牧と宮崎にも当たりが出て来ればという状況。投打に他を圧倒してきたソフトバンクだが、9回の反撃で手応えを感じ、2戦目以降への力になってくれれば。

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ヤジ [Bad]

今年は交流戦で対戦がなかった有原に抑え込まれてしまった。驚くようなボールはないが、多彩な変化球がコントロール良く決まり、ストレートも微妙に動かしていて捉え切れなかった。

初回、2アウトから佐野がチーム初ヒット、オースティンが歩いて1、2塁としたが、宮崎が2球目のスライダーを打たされてセカンドゴロ。宮崎はCSファイナルステージでは不振で苦しみ、自身としては非常に珍しい4打席連続三振もあった。上位打線はある程度打ってくれる期待があるので、宮崎が打つかどうかで得点力は大きく変わって来る。

宮崎はこの日は結局、良い当たりもなく4打数ノーヒット。宮崎の打順は変えづらいだろうし、三浦監督は最後まで今年の形で行くとなりそう。梶原が良い感じで初戦入れたので、1番梶原、5番桑原、7番宮崎も考えていいのかなとは思うが。

初回の逸機が響き、その後は有原の前に凡打の山。さすが最多勝投手で、全てのイニングで先頭打者をきっちりと抑えている。ベイスターズとしては、大きなチャンスを作ることができないまま終わった。投打で有原に完敗だった。

9回裏にオスナからエラーも含めて3点を取ったので、9回表の3点がなければということになるが、それは結果論であり、0-2のままだったら得点が入っていない可能性もある。もちろん、2点差のままだった方がチャンスがあったのは言うまでもない。

先に4勝した方が日本一となり最大7戦というシリーズ。2連戦、3連戦、2連戦と試合が続くこともない。三浦監督も1試合ごとに出し切るとコメントしていた。そういう意味で、0-2で迎えた9回表に投げさせる投手はクローザーの森原という選択肢もあったはず。

森原もCSファイナルステージでは素晴らしい投球を見せたが、初戦では肩のコンディション不良でベンチを外れているので、不安がないわけではない。出し切るとは言え、2点ビハインドで投入する決断は難しかったか。であれば伊勢という選択肢もあった。堀岡は東京ドームでは素晴らしい投球を見せていたので、レギュラーシーズン的な起用であれば2点ビハインドの9回は妥当ではあった。

代打の嶺井へナックルカーブを投じたがやや浮いて、バットが折れながらも内野の頭を越えるなど、不運な当たりもあった。今宮へのストレートもコースは悪くなかったが押し込み切れなかった。外野が前進守備なので力で来ると読まれた部分もあっただろう。

堀岡もこの場面で結果を出せば、さらに使える幅も広がるという思いもあったかも知れないが、結果としては勝ちパターンを出し惜しみして致命的な追加点を奪われる結果にはなった。堀岡はこの日打たれたことを糧にして欲しいし、森原と伊勢が登板しなかったことは翌日に生かして欲しい。

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キジ [Other]

7年ぶりに辿り着いた夢の舞台。レギュラーシーズンでは悔しい3位に終わったが、クライマックスシリーズを勝ち抜いたご褒美。もちろん勝って欲しいが、日本シリーズをハマスタで観られることを楽しみたい。

ソフトバンクはパ・リーグでダントツの優勝を果たし、CSでも日本ハムに3連勝して勝ち抜いた。強いのは分かり切っているし、何とか1つでも2つでも勝って行きたい。初戦、14勝を挙げて最多勝をマークした有原を相手に、打線が封じられた。CSファイナルステージからの打線の低調さが続いてしまっているように見えた。

9回は「届かない程度の反撃」ではあったが、それまでほぼ完璧に抑え込まれていただけに、チームにとっては大きな3点だったと思う。オスナだけ打てたという事実は変わらないが、選手たちの気持ちも違って来るだろう。この日ばかりは無駄打ちとは思わなかった。

この日、ワールドシリーズも開幕し、初戦はドジャースが逆転サヨナラ勝ち。「後攻の青いチームがBaila Conmigoを登場曲とする打者の逆転サヨナラ満塁ホームランで勝つ」という奇跡の一致が、僅かではあるが起こりかけていた。牧は自分で決めに行ったのかも知れないが、あそこは歩いて満塁にして欲しかったなと。

先の戦いに夢を繋ぐには、地元ハマスタで1つは勝ちたい。2戦目は大貫とモイネロの先発。10月の大貫を信じたいと思うが、問題はモイネロから点が取れるかどうか。有原に抑え込まれただけに打てるイメージは持ちづらい。

先発のモイネロには今年の交流戦で対戦している。8回1失点に抑え込まれたが、オースティンがホームランを放っていて、筒香もスタメンで1本ヒットをマークしている。他は大和、伊藤光、井上といないメンバーがヒットを打っているだけ。簡単な相手ではないが、9回裏の流れを繋げて、全員で攻略して欲しい。

今度は本当に今年最後かも知れないハマスタ。9回裏のような沸くシーンを見せてもらいたい。

ファンクラブ抽選で確保したのはライトウィング65段目。久しぶりに来たが、やはり距離がある。

選手の登場。ライトアップと炎を使ったいつも演出。

コーチ、選手が入場した後、スタメン発表。

始球式は権藤さん。85歳とは到底思えない歩く姿と投球。捕手と打者は両チームの監督が務める豪華さ。権藤さん、いつまでもお元気で。

5回裏終了後のコレオグラフィー「日本一へ」。横浜ストライプと球団シンボルマークも。

7回はKids dianaも登場

負けは悔しいが、9回裏の盛り上がりには多少満足。ハマスタで1つは勝ちたい。

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