03/29 横浜DeNA0-1中日(ハマスタ)
2年ぶりに復帰したバウアーは、初回いきなり3者連続三振の立ち上がり。しかし、2回に2アウトから木下のタイムリーで先制を許す。4回には3連打でノーアウト満塁とされるが、ここは後続を断って追加点を許さなかった。6回を8奪三振で1失点と結果を残したが、援護がなかった。打線は松葉に翻弄され、僅か2安打の完封負け。
ポジ [Good]
バウアーだけに、もっと圧倒的な投球が期待されているとは思うが、結果だけ見れば6回1失点で8奪三振というのは十分だと思う。打線が援護できず、これで負け投手というのは気の毒。高いレベルで考えれば、打線に流れを呼び込むような投球ができなかった、7回まで投げられなかったというのはあるが、シーズン最初の登板で冬のような寒さでの登板を考えれば、今後に期待ができる。
初回は3者連続三振。いずれもストレートなど速球で追い込み、最後はナックルカーブで空振りを奪った。雨天の湿度でボールがしっかりと指にかかり、ナックルカーブがよく変化していた。これは凄い投球が見られるかと思ったが、2回2アウトランナーなしからカリステを歩かせてしまった。
板山はストレートに完全に詰まった当たりだったが、ショートの後方に落ちるヒット。2アウト1塁で外野は長打でホームに還ることを阻止するために深く守る。内野フライに打ち取り切れなかった。木下には1ストライクから153キロのストレートが真ん中に入り、三遊間をキレイに割られた。次が投手ということもあり、もう少し慎重に行きたい場面で勿体なかった。
4回は細川、カリステ、板山に3連打を浴びた。いずれも甘く入ったストレートを打たれ、ストレートを狙われている感じもあったし、少しストレートを投げ過ぎなのではと思った。ノーアウト満塁の大ピンチで大原コーチがマウンドに行き、そこからは変化球中心の配球に変わった。
前の打席でタイムリーを打たれた木下はスライダーで内野フライ、松葉にはナックルカーブを続けた後、高めのストレートで空振り三振。岡林もナックルカーブの後にストレートで押し込んだ。このピンチを無失点で切り抜けたのはさすがの投球だった。
球数がかなり嵩んだが、6回までは投げ切った。沢村賞のために本人としては7回以上投げて勝ちたかったと思うが、届かなかった。次回以降に十分期待できる内容だったと思う。
颯は、今季初登板の立ち上がり、上林に見事なバントヒットを決められ、落ち着かないまま石川昂に甘いスライダーをレフト線に運ばれた。ノーアウト2、3塁の大ピンチだったが、細川を空振り三振、カリステは浅いライトフライに打ち取った。板山を申告敬遠、木下に代打の大島が起用されたが、スライダーでレフトフライに打ち取り、凌いだ。昨年、火消し役を務めた経験が生きている。
中川虎、佐々木もランナーを出しながら後続を断ち、得点を許さなかった。投手陣に関してはこの2試合、文句なしの結果を出してくれている。
ヤジ [Bad]
開幕投手の高橋宏斗に対しては速球に負けず、攻略できた。しかし、技巧派の松葉に翻弄され、7回まで僅か2安打に抑え込まれた。
3回は森敬がエラーで出塁し、バウアーのバントを松葉が悪送球しオールセーフ。このチャンスで一気に逆転まで行きたいところだったが、梶原はストレートを打ち上げて内野フライ。状態の良い牧も、2ボールからカットボールを見逃し、続くストレートも見送った。結局、甘いカットボールに空振り三振で、何を狙っていたのか分からない打席だった。インサイドを攻めて来るとは思わなかったのか。
4回は、筒香の当たり損ねのボテボテのゴロが内野安打となり、ようやくチーム初ヒット。しかし、オースティンのやや差し込まれたようなピッチャーライナーで筒香が飛び出して併殺。6回はヒットで出塁した梶原が、牽制に飛び出してチャンスの芽を摘んだ。仕掛けたいところだけに相手も警戒して来る。なかなか打てない試合の中で、こういった走塁ミスがあっては余計に厳しい。
キジ [Other]
まだ開幕2戦目で他のチームを気にするような段階ではないが、読売と阪神が勝って連勝スタートしているだけに、しっかりと続きたかった。だが、気温6度で雨が降るコンディションで試合が強行されており、ケガがなければ実質勝ちという試合だったと思う。この日の1勝があっても主力が1ヶ月離脱してしまったら失うものが多過ぎる。オースティン、宮崎あたりはベンチスタートにして欲しいくらいだった。
オープン戦に続いて、ここまで寒い中で試合を観ることになるとは思わなかった。選手からすればオープン戦で何度かこれくらいの寒さでプレーしたことが生きたかも知れない。ただ、打線は夏を思わせる気温だった前日から、気温と同じく冷え込んでしまった。オープン戦の貧打が気温に比例しているのだとしたら、来週からようやく上がって来るので、打線も本調子になってくれるだろう。
この日はマルハニチロのサカナクロスゲームで、しかも先発バウアーということで勝ってヒーローインタビューでマグロを持つ姿をイメージしていたが、昨年の最後のサカナクロスゲームに続いて敗戦となった。
バウアーは6回98球だったが、次回の登板がいつになるのか注目される。30日は平良が先発するが、前回のオープン戦で素晴らしい投球をしていたので、期待したいと思う。だが、援護がないことには勝てないので、打線の奮起を期待したい。メヒアも好投手だが、速球を中心とした力勝負なので、開幕戦と同様に攻略して欲しい。最初のハマスタのカードは勝ち越しでスタートを切りたい。
最後に寒かったハマスタ現地の様子を。

雨で試合開始が30分遅れ、まだ雨が上がらない中で試合が始まった。


マウンド後方から助走をつけて投球練習する、いつものルーティン。

試合開始後、しばらくは雨が止んでいたが、途中再び弱い雨が続くような天気。雨だけならまだしも、気温が低く冷たい風が吹いていた。

颯

佐野の今季初打席でサワヤンバージョンの演出。


僅か2安打での完封負け。試合も寒い内容となった。
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