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ジャクソン7回1失点で初戦勝利 三森が3安打2盗塁

04/01 阪神1-7横浜DeNA(京セラ)

2回に木浪のタイムリーで先制を許したが、直後の3回に牧の今季1号ソロで同点とする。6回に才木を捉え、佐野、山本の連続タイムリーと森敬が押し出し四球を選び3点を勝ち越し。先発のジャクソンは、尻上がりの投球で4回以降はノーヒット。7回1失点のHQSで1勝目をマークした。打線は9回に牧の2点打と蝦名の犠牲フライでダメ押し。伊勢から山崎に繋ぎ、終わってみれば大勝。

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ポジ [Good]

プロ野球史上初、開幕4戦連続1点以下

ジャクソンが、昨年6試合登板で防御率2.10と相性の良い阪神打線に対し、158キロをマークするストレートで押し、抑え込んだ。昨年も同じ開幕4戦目の京セラドームでの阪神戦で来日初登板、初勝利。縁起の良い登板で、CSと日本シリーズで見せた圧倒する投球をパワーアップさせた。

京セラドームのスピードガンは2キロくらい速く出るような気もするが、それにしてもストレートに力があった。ナックルカーブ、カット、チェンジアップも有効だった。

2回は、先頭の森下がアウトサイド低めの良いコースに決まったストレートを打ち返し、左中間に落ちる二塁打。これは打った方が見事だった。続く大山は初球を引っかけてサードゴロ。井上は2ストライクからナックルカーブに反応できず見逃し三振。

無失点で切り抜けられそうな気配だったが、木浪にも追い込んでからナックルカーブを投じるも、真ん中に入ってレフト前へ運ばれた。井上の打席で、勝負球にナックルカーブもあるなと思わせていただけに、真ん中に入ってしまうと反応される。

3回も先頭の才木を歩かせ、中野にヒットで繋がれてピンチを迎えたが、佐藤輝、森下を打ち取って切り抜けた。このあたりから尻上がりに良くなって来た。4回は振り逃げでランナーを背負うも、木浪と才木を三振に仕留めた。6回に3点の援護をもらい、7回に死球のランナーを出したが、代打糸原のピッチャーゴロを好フィールディングで併殺に取った。

4回以降はノーヒットに抑える好投で、7回1失点。HQSをマークし、今季初勝利を手にした。今年は2桁勝利の期待がかかる右腕が、まずは順調にスタートを切った。ヒーローインタビューでアドレナリンがドバドバ出たというジャクソンが、阪神、読売、読売、阪神と続く連戦初日の火曜で好投を続ければ、チームは良い位置でスタートが切れそうだ。

2番手の伊勢は、1番から始まる8回に登板。近本、中野に連打され、クリーンアップに一発が出れば同点という厳しい場面となった。佐藤輝はストレートで押し込み、ショート後方のフライ。森下は、球種をいろいろ散らしてもファウルで付いて来る。それでも根負けせず、最後はストレートが甘く入ったが、やや詰まったセカンドライナー。

2アウト1、2塁となり、大山との勝負。2球で追い込むも、コースを狙ったボールが僅かに外れ、大山もしっかりと見極める。ペイオフピッチで選択したのは、アウトサイドのフォーク。しっかりと低めに決まり、空振り三振。個人的に今年初めて大きな声が出たシーンだった。

9回は6点差となったが山崎が登板。こちらもストレートに力があり、点差もあってしっかりと力で捻じ伏せることができた。この内容だったら3点差でもクローザーを任せることができた。

投手陣はこの日も1失点。開幕戦は完封リレーで、3戦続けて1失点。4戦で3失点、防御率0.75と素晴らしい数字だが、開幕から4試合連続で1失点以下というのはプロ野球史上初らしい。過去にはかなりの投高打低があったが、それでもなかった記録ということ。

【データBOX】DeNAが開幕から4試合連続で1失点以下 プロ野球史上初めて
(セ・リーグ、阪神1-7DeNA、1回戦、DeNA1勝、1日、京セラ)❶DeNAの開幕戦からの失点数は0→1→1→1の合計3。開幕から4試合連続で1失点以下に抑…

失点したのは、バウアー、石田裕、ジャクソンの各1点。石田裕がダブル先発と考えれば、リリーフはまだ無失点。森原、ウィック、この日に復帰した坂本を欠いた中で非常によくやってくれている。ずっとこのままということはないが、今後登板する投手もこの流れに続いて欲しい。

オースティン欠く打線が今季最多7得点

先制点を奪われ、才木相手に重い展開になりそうな雰囲気だったが、直後の3回、2アウトランナーなしで牧が同点ホームランを放った。ようやく飛び出した今季1号は、初球のストレートを狙い澄まし、真ん中高めを完璧に捉えた特大の一打だった。オープン戦でウィンゲンターの156キロを捉えた時もそうだが、速球に対する反応が非常に良い。

9回は、1アウト2、3塁から高めのカットボールに上手く合わせてショート後方に落とす2点タイムリー。マルチヒットで3打点の活躍を見せた。特に先制点を奪われた直後の一発が大きかった。あの一打でチームがまだ行けるという気持ちになったと思う。キャプテン、中軸としてチームを引っ張るバッティングができた。

三森が移籍後初スタメンで猛打賞、2盗塁と大活躍を見せた。ハマスタの開幕カードでは、今季初打席でヒットを放っていた。この日は、蝦名がスタメンを外れ、三森がライトでスタメン出場となった。本来はセカンドが本職だが、ファースト、サードに加えて外野も守ることができるユーティリティ性の高い選手。

2番牧を固定したまま三森を3番に入れ、今季まだノーヒットの佐野を6番に持って行く打順も大当たりだった。オフェンスチーフ、監督の起用に応えた選手たちが素晴らしい。

三森は2打席目で、牧のソロに続いてレフトの前に落ちるヒットで出塁。筒香の打席で今季2つ目の盗塁を決めた。ここは得点には至らなかったが、6回は1アウトからヒットで出塁し、再び盗塁を決めた。これで筒香が四球で歩き、宮崎、佐野、山本の連打で勝ち越しに成功した。

9回にもカットボールをレフトへ運び、フラフラっと上がった飛球がレフト線にポトリと落ちて二塁打。蝦名の犠牲フライに繋げた。昨年は近本が19盗塁でタイトルを獲得し、なかなか盗塁数が増えない状況にあるが、4戦3盗塁でトップに立ち、気は早いがこの走力であればタイトルも狙える。梶原が盗塁王に近いと思ったが、思わぬライバルが身近に現れた。

三森の獲得は、オースティンや宮崎がベンチスタートとなる際に大きな戦力と思っていたが、外野まで守るとなるといよいよレギュラーとしての起用も見えて来る。この日は途中からファーストに回ったが、サードもこなせるし、元々はセカンド。バッティングも力強いし、盗塁を決められる走力もある。素晴らしい選手が来てくれた。

昨年はケガに泣いたが、心配はその点だろう。オースティン、平良もそうだが、ケガなくシーズンを過ごせるかどうかが重要なポイント。既にキャンプ中に肉離れで離脱しており、開幕に間に合って良かったが、ケガには気を付けてもらいたい。

宮崎がマルチヒット、まだノーヒットだった佐野と山本が連続タイムリー。オースティンはおそらくケガで出場できない状況になっているが、ようやく打線も上向きになってきたかなという感じ。この3連戦はドームだが、気温の上昇とともに打線の調子も上がってくれれば。

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ヤジ [Other]

この試合は文句なし。才木をそう簡単に打てるとも思えないし、前半は投手が耐えて我慢の展開。6回に攻略し、リリーフが踏ん張ってダメ押しと完璧な試合運びだった。得点のバリエーションも長打、盗塁、押し出しと各自が期待に応えた。投手陣はこの試合だけでなくずっと素晴らしい。

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キジ [Other]

日曜もスタメンを外れて出番のなかったオースティンは、この日はベンチを外れた。開幕戦で痛めた部分が良くないのか、2戦目でどこかケガをしたのか。そのため、外野手登録の佐野がファースト、内野手登録の三森がライトという逆転現象のスタメンとなった。

バウアーについては、この日三浦監督が上半身の違和感による登録抹消で、先発を1回飛ばすイメージとコメントした。予想していた踵ではなかったが、重傷ではないようでひとまず安心。

2日は、ケイと予想されていたが、大貫が予告先発として発表された。ジャクソンは先週のイースタンで先発したが、ケイは投げなかった。少し不安はあったが、どうやらオースティン、ケイともに京セラドームの練習には参加していたので、問題はなさそう。

来週は火、水とハマスタでの読売2連戦なので、ジャクソンとケイで臨むと思ったが、5戦目に大貫を持って来るということは、来週も大貫が登板するということだろうか。それとも良かった方を先発させるつもりで、大貫であれば中6日にしたいという意図だろうか。ちょっと意外だが、うまく行ってくれれば。

2カード連続で初戦を取れたので、このカードも勝ち越しを狙いたい。阪神はビーズリーと新外国人投手のデュプランティエが見込まれる。初見での対応は難しいので、球筋も含めて知っているビーズリーを何とか攻略して勝ち越しを決めておきたい。

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