スポンサーリンク

8回2アウトからマシンガンで同点 引き分けに

04/02 阪神6-6横浜DeNA(京セラ)

2回に戸柱の内野ゴロ間に先制したが、大貫が4回に佐藤輝、森下の連続タイムリー二塁打で逆転を許す。6回表に三森と宮崎のタイムリーで逆転したが、その裏に継投が決まらず、颯と坂本が再逆転を許してしまった。7回に大山の2点打で3点差となるが、8回2アウトから四球と4連打で一気に同点とする。それ以降は両軍のリリーフが何とか踏ん張り、延長12回で引き分けとなった。

スポンサーリンク

ポジ [Good]

前日7得点を挙げた打線が、この日も15安打6得点と活発だった。8回は2アウトランナーなしから、宮崎の四球をキッカケに4連打で3点を奪って同点に追い付くマシンガン打線を見せてくれた。オープン戦は低調だった打線がかなり上向きになっている。

開幕4戦目でようやくヒットを放った佐野がこの日も6番でスタメン出場。佐野らしいバットコントロールで左右に打ち分けて3安打。凡退した2打席もしっかりと捉えた外野フライで、内容が非常に良かった。開幕スタメンから外れて悔しい思いをしたが、バッティングの状態はかなり良くなっているので、このまま結果を出し続けてレギュラーを取り返したい。

宮崎も3安打。阪神先発のビーズリーとは非常に相性が良く、この日も2安打。6回はアウトサイド低めの厳しいコースを上手くセンターへ運び、この時点で勝ち越しとなるタイムリー。12回には159キロをマークした工藤に苦労するも、最後はスライダーを芸術的に右へ持って行った。状態が良いだけに9回の併殺が悔やまれる。

三森はこの日もタイムリー二塁打と技ありのセンター前ヒットでマルチヒット。さらに今季4個目の盗塁も決めた。速球にやや遅れる傾向があり、4打席目までで3三振。今後はセ・リーグのチームも研究して速球で攻めて来るはず。今後も結果を維持できるか。

今季初スタメンとなった戸柱は、最初の打席でヘッドスライディングで併殺崩れを取る執念を見せた。二塁打と反撃のタイムリーでマルチヒットと存在感をアピールした。山本がメインにはなるが、松尾、戸柱で週に一度ずつスタメン起用するような形か。ベテランの存在は頼もしい限り。

京田が代打で殊勲の同点打。8回2アウト満塁からゲラの速球をファーストコンタクトで捉えた。キレイにセンターへ弾き返したヒットで2者が還った。バッティングは良い状態を維持できている。出場機会に備えてしっかりと準備してくれている。それが報われる時が今後も来るはず。

篠木がプロ初登板。おそらく7回裏に3点差と広がる前から8回裏の登板に向けて準備していたと思うが、味方が同点に追い付く攻撃を見せた。プロ初登板は同点の8回裏という緊迫した場面で迎えることとなった。

緊張もあるだろうし、この展開で力むなというのは無理がある。オープン戦で見せたようなストレートの伸びは感じられず、木浪にストレートをカットされ、最後はやや甘くなったところを痛烈に三塁線へ弾き返された。梅野が送って1アウト3塁とピンチが広がったが、島田をストレートで押し込んでショート後方のフライに打ち取る。

だが、近本にはストライクを投げ切れず四球。盗塁を決められて2アウト2、3塁となり、中野にも粘られてペイオフピッチ。ストレートを捉えた打球はセンターの守備範囲。何とかプロ初登板を無失点で凌いだ。9回に勝ち越していきなり勝利が付けば良かったのだが、そこまで持っているわけではないようだ。開幕から5戦目、ようやくプロとしての第一歩を踏み出した。今後は持ち前の浮き上がるようなストレートで打者を圧倒して欲しい。

8回までに投手をかなり注ぎ込んだ状態で9回裏を迎えた。連投となる伊勢がクリーンアップを三者凡退で抑え、延長戦へ。最大3イニングに対し、この時点で残っているのは山崎、入江、宮城。アクシデントに備えて1人は残さなければならない。前日はベンチを外れた入江を使うとしても1イニング。入江を使うと翌日のためにも山崎を残さなければならない。そこで宮城が2イニングを任された。

宮城にとっても初めて開幕一軍を手にし、これが今季初登板。力みでいきなり小幡を歩かせ、坂本がバントを決め1アウト2塁。一打サヨナラのピンチで、梅野をストレートで追い込むと最後はカーブを決め、完全に振り遅れた空振りで三振。島田にはカーブを4球続けた後のストレートでショートゴロに打ち取った。

11回は1番から始まる打順との対戦となり、1アウトから中野を歩かせてしまった。2アウト1塁となって森下がカーブに合わせた打球は、中野がスタートを切ったことで逆を突かれる形となった牧が追い付けず。中野は一気にホームを狙うが、牧が回り込んでバックホームし、刺した。何とか、という感じで2イニングを抑えたが、宮城にとっては良い経験、自信にもなっただろう。カーブの存在が大きいので、このボールを生かすためにもストレート、フォークの精度を上げて行きたい。

12回は、入江が力んで先頭を歩かせたが、力のあるストレートで押し切って引き分けに持ち込んだ。開幕5試合目で初めて2点以上奪われ、継投もうまく決まらなかったが、8回からはリリーフが塁上を賑わせながらも何とか持ちこたえた。

スポンサーリンク

ヤジ [Bad]

大貫は悪くなかったと思うが、4回1アウトから中野を歩かせたことが悔やまれる。1番から始まる打順で、近本を打ち取っただけに相性の悪い打者が揃う中軸の前にランナーを自ら出してしまったのは反省点。6回も森下を追い込みながら、ツーシームをインサイドに決め切れなかった。要所でのコントロールが大貫らしくなかった。

来週は8、9日にハマスタで読売2連戦。ジャクソンが初戦として、2戦目はどうするのか。大貫がしばらく空くなら3日に登録抹消となり、ケイと入れ替わる形も考えられる。大貫を残すなら、リリーフを一人減らすことになるだろう。

登録を外れる候補となってしまいそうなのが堀岡。今季初登板で、力んでしまうのはやむを得ないところはあるのだが、修正したかった。佐藤輝は三振に取ったが、森下には勝負しきれずに3ボール。ここまで3安打で内容も良く、投げるボールがないという感じだった。申告敬遠となり、大山と勝負したがストレートで押し切れなかった。捉えられたわけではないが、少し高めに浮いた分、外野まで飛んで行ってしまった。ライト線に落ちて2点タイムリー三塁打となった。球種が基本的に2種類なので、もっと精度を上げたい。

前日は粘って押し出し四球を取った森敬だが、この日はノーアウト2、3塁で3球三振に倒れるなど、バッティングで結果が出せていない。京田の状態も良く、どこまで我慢するか。スタメン起用されているうちに結果でレギュラーを示したいところ。

スポンサーリンク

キジ [Other]

12回表に代打の柴田を出したところで野手の残りは東妻だけ、入江がマウンドに上がって投手も山崎だけが残った。ベンチ入り26人中24人を使う総力戦。先制し中盤に逆転したものの、継投に失敗して再逆転を許し、7回に3点差とされた時点で厳しいかなという展開だった。

8回2アウトからの連打で追い付いたが逆転までは行けず、その後は防戦一方だった。ビジターということも考えれば、勝ちに近い引き分けと言えると思う。苦労したが、篠木のプロ初登板、サヨナラ負けのプレッシャーの中で宮城が2イニングを抑えるという貴重な経験も積めた。

連投できない入江を選択し、翌日のために山崎を残した。お互い様ではあるが、リリーフも多数注ぎ込んでいるので、3戦目は先発に長く投げて欲しいという試合になりそうだ。この日ベンチを外れた佐々木も勝ちパターンで使って行くことになるだろう。

ファームではウィックが登板し、154キロのストレートで連続の空振り三振を取るなど三者凡退で抑えた。早ければ週末、来週には一軍に合流しそうだ。森原も登板したが、2本のヒットと四球で満塁のピンチを招いた。こちらはまだ登板し始めたばかりなので、連投も含めてさらなる調整が必要となりそうだ。

3日は、新外国人投手のデュプランティエと対戦する。ビーズリーと似たタイプであれば2巡目あたりで対応して来そうだが、初見だけにどうなるか。6戦目で満を持して登板するケイは、ジャクソンと同じくらいの投球を期待したい。打線が上向きなのは好材料で、あとはオースティンが上がって来れば得点能力はかなり期待できそうだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました