04/04 広島東洋8-2横浜DeNA(マツダ)
3回、牧が森下の失投を捉え、レフトスタンドへの先制2ラン。これが通算100号となった。3回までパーフェクトに抑えた石田裕は、4回2アウトから小園に内野安打を許すと5連打で一気に逆転された。5回も小園のタイムリーで1点を追加され、6回には篠木がマウンドに上がるも、四死球を連発して降板。代わった颯も連続押し出し。この回一気に4点を奪われて試合が決まってしまった。引き分けを挟む連勝は3でストップ。
ポジ [Good]
牧が5年目の7試合目で通算100号ホームラン。節目には違いないが、序盤の通過点に過ぎない。来年には150号に到達できると思うので、今年さらに積み上げてもらいたい。
エラーで出塁した石田裕を置いて、森下の浮いたカットボールを完璧に捉え、特大のアーチ。オープン戦も含め、今年は飛距離も出ているし、力強い打球を飛ばせていると思う。この日はマルチヒットで、打率も少しずつ上げて来ると思う。2番に入っているところも相手からは怖いと思うので、どんどん得点に繋げて行って欲しい。
前回の登板では2失点だった堀岡が、7回、8回と2イニングを無失点。7回には内野安打も含めて3本のヒットで満塁のピンチは招いたが、小園からフォークで3球三振を奪うなど3つのアウトは全て三振。8回も堂林、野間から三振を奪い、2イニングで5奪三振と快投を見せた。
篠木が想定外にコントロールを乱し、颯を急遽登板させる形になったが、その分堀岡が2イニングをきっちり埋めてくれたのはチームとして助かる。ストレートとフォークの2種類ではあるが、この日はストレートに力があったし、フォークも良いところに決まっていた。まだ安定感がないので使いづらいが、信頼を勝ち取って欲しい。
ヤジ [Bad]
今季初先発の石田裕は、3回までの1巡目をパーフェクトピッチング。牧の2ランで自らもホームを踏んだ後の3回裏は3者連続三振。快調に序盤を終え、1番から始まる4回も2アウト。小園が2球目のスライダーを打ち返し、打球は石田裕の左へ。グラブに当てて弾いてしまい、打球が緩くなって内野安打となった。
誰でも捕れるようなイージーゴロではなかったが、フィールディングが良ければ捕って三者凡退で終わりという打球でもあった。打球は速めだったので、石田裕が触らなかったらセンターへ抜けていたかも知れない。弾くにしても、牧の方へ転がって行けば良かったが、打球がかなり弱まって牧が前進しても間に合わなかった。これを捕れるかどうかで自分を助けることにもなる。
前回の登板でも、6回から登板して最初の2イニングはパーフェクトピッチングだった。3イニング目に先頭を歩かせ、その後上林のタイムリー二塁打でピンチを残して降板することになった。この日も初めてのランナーを出してから一気に5連打。打ち取った当たりが内野安打になったものもあるが、ランナーを出してからの投球に課題がありそうだ。
どの投手もセットポジション、クイックではスピード、球威が落ちるが、生命線であるコントロールも悪くなってしまう点は、早急に見直しが必要だろう。堂林の二塁打は、スライダーが浮いて真ん中に入って来た。野間にはインサイドを突いたが、意図せず高めに行ったように見えた。ファビアンにも勝負球のストレートが浮いた。
配球で意図して高めを使うのであれば良いが、意図せず高めに浮いてしまうと打者に対応されてしまう。独特の腕の位置から、自然にシュート回転するストレートやシンカーなど個性のあるボールを投げるが、やはり生命線はコントロール。次回はどんな形での登板になるか分からないが、もう一度ランナーを背負った場面でのコントロールを確認して欲しい。
6回はルーキーの篠木が2試合目の登板だったが、苦いマウンドとなった。先頭のファビアンに真ん中のカットボールをレフト線に運ばれてピンチを迎えた。田村には粘られた末、セカンドゴロで進塁打。1アウト3塁で森下を迎えたが、初球は抜けて、2球目は森下が何とか避けたが当たりそうな投球だった。
宜野湾のブルペンでは各球場のマウンドが再現されていたが、マツダだけはなかった。当然、試合前にはマウンドの確認はしているかと思うが、マウンドが合わなかった可能性はある。投手の森下なので、何とかここで抑えなければならないという力みに繋がったかも知れない。
ここからコントロールは乱れ続けた。會澤にも3ボールとなり、最後はユニフォームを掠める死球で満塁。ここで代えても良かったのだろうが、篠木に経験させる意味と、ブルペンでの準備が十分でなかったというのもあるかも知れない。結局、二俣にも四球で押し出し。コントロールが良い方とは言えないが、ここまで乱れるとは思っていなかった。原因を確認し、対策してリベンジの投球を見せて欲しい。
1アウト満塁で急遽登板することになった颯も、十分な準備ができていたか疑問。矢野に引っかかったスライダーが当たってしまい、押し出し死球。さらに小園にもストライクが取れずに押し出し四球。堂林の内野ゴロ間でさらに1点を与え、篠木が残したランナーを全て還してしまう結果となった。気の毒な面はあって同情するが、修正して向かって行く投球をまた見せて欲しい。
篠木、颯が大きくコントロールを乱し、チームとして8四死球。ちょっとした部分で乱れてしまい、投手は繊細で難しいなと痛感する。篠木は心理面も影響があったと思うし、颯も準備が十分でなかったかも知れない。ストライクを揃え過ぎても打ち込まれるので難しいところだが、投手は打たれたくないという気持ちが強く出てしまうことがあるのだろう。
広島戦は、昨年から負けると守りの差を感じることが多いのだが、この日も少しそういった傾向があった。それでも田村が打球に追い付きながら捕れなかったり、サードに回った二俣にエラーがあったりと大差があったわけではない。どちらかというとDeNAの方が重要な場面での球際に弱さがあったという印象。広島も今は故障者が多く、打線が強力というわけではないので、まずは守備、投手のディフェンスで封じ込めなければならない。
キジ [Other]
2024年と同様に移動ゲームとなったこの日は宮崎がベンチスタート。昨日のブログで予想したように東は故障などではなく、土曜日に入れ替わった。バウアーが登録抹消となった分、石田裕にチャンスが巡って来たが、開幕投手を務めた森下との投げ合い。勝てたら非常に大きい一戦ではあったが、そんなに甘くはなかった。
石田裕が3回までパーフェクトピッチング、牧の通算100号2ランで先制し、非常に良い形でゲームが進んでいたので、これは行けるかと思ってしまった。4回2アウトから小園のピッチャーゴロを弾いてしまったところから暗転してしまった。
打たれたというよりも四死球を連発してしまったのは残念だった。石田裕が急に打ち込まれて4イニングで降板し、いろいろと想定がズレてしまったところはある。こういう日もあるということで割り切るしかないだろう。広島とはやはり相性が悪いなというのは、内野安打にも表れている。傾いた流れを引き戻せなかった。
5日は東が中7日で先発。広島も床田が出て来るので簡単には行かないだろう。せっかく引き分けを挟む3連勝で作った貯金なので、連敗せずにまた勝利を積み重ねて行きたい。
コメント
DeNAがかかわる試合でメモリアル記録が出るとその所属チームは高確率で負ける(敵も味方も関係なく)
今回もその呪いが発動しました
もちろん、発動しないケース(去年の筒香のNPB1000安打や、先週の中日松葉1000投球回、そもそも勝利することが前提の投手の勝利・セーブ数記録など)はありますが、なぜか負けるケースが多いです。
そのせいで、喜びたい記録も試合のせいで思い出したくない記録になってしまいがちです…
なんでなんでしょうか…?
選手の素晴らしい記録達成を勝利で喜びたいのはよく分かります。
しかし、統計として数字が出ているなら呪いと言えるかも知れないですが、そもそもチームの通算として50%以上は負けるわけで。
せっかく記録が達成されたのに負けたという印象が強くなるのも要因ではないでしょうか。勝敗とは別に個人成績を喜ぶのが良いのではないかと。