04/25 横浜DeNA2-1広島東洋(ハマスタ)
先発の東は2回、末包に初球のツーシームをレフトスタンドへ運ばれ、先制点を許す。3回に山本が二塁打で出塁し、東のバントが内野安打となる。三森が歩いて1アウト満塁となり、蝦名がセンターへの犠牲フライで同点。その後は東と森下の投げ合いが続き、7回裏に2アウト1、3塁で東に代打・宮崎が起用され、ファーストへのゴロを堂林がエラー。勝ち越し点をもらうと、ウィックから入江に繋いで逃げ切った。
ポジ [Good]
東が気迫の投球で7回1失点の好投を見せた。前回も一発を浴びている末包に、またも高めに浮いた変化球をレフトスタンドまで運ばれた。先制点は許してしまったが、その後は連打を許さず7回まで4安打。打席でも3回はバントを絶妙なところへ転がし、内野安打となった。
6回は2アウトランナーなしから末包に粘られ、歩かせた。続くファビアンには落ちるボールをバットの先で拾われてセンターへのヒット。ランナーを二人背負って堂林を迎えたが、ストレートで押し込んでライトフライに打ち取った。
ピンチらしいピンチはここだけだったかも知れない。5連敗中で打線の得点力がなくなっている中で、エースが安定した投球を見せた。7回裏のチャンスで代打が出たが、思わぬ形で勝ち越し点が入り、開幕から無傷の3連勝ということになった。他の先発が好投しても勝利が付かない中で、今年も勝ち頭として貯金を作ってくれている。
8回に登板したウィックは、球威のあるストレートにカーブ、カット、スライダーを交えた素晴らしい投球。2アウトを取って、小園も押し込み弱い当たりのサードゴロだったが、三森の悪送球で二塁まで進んでしまった。ようやく勝ち越したばかりだが、同点のピンチを迎え、当たっている末包との対戦。
ここまで3割を超える打率を残しているだけあって、末包の状態が非常に良い。ウィックも素晴らしいボールを投げているのだが、難しいボールを打ちに行ってもファウルになる。調子が良くないとフェアゾーンに飛んで凡退になるのだが、どんなボールが来ても当ててファウルにできる粘りがあった。12球目でようやくカーブに泳いで空振り三振。チームにとっては大きなウィックのホールドだった。
最後は入江が締めた。マツダでの対戦では、栗林から逆転して1点差で9回裏に登板したが、リードを守れず延長でサヨナラ負けとなった。強いストレートでファビアンを詰まらせて内野フライに取ると、堂林は良い角度で上がったように見えたが、球威が勝って失速。最後は一発の怖さもある菊池をフォークで空振り三振に仕留め、2セーブ目を挙げた。
森原の状態も上がっていないし、山崎は安定しない。ウィックはクローザーではなくセットアッパーとして多くの試合に投げてもらった方が良いだろうし、伊勢も同様。そう考えると入江がクローザーにハマってくれると大きい。
その投手陣をリードした山本は、バッティングでもマルチヒット。そして、いずれも得点に繋がった。3回は1アウトから森下の速球をライト線に運ぶ二塁打。蝦名の犠牲フライで生還した。7回は筒香が四球の後、詰まりながらもショートの後方に落ちるヒット。筒香が三塁まで進み、宮崎のゴロを堂林がエラーし、勝ち越し点が入った。攻守の要が調子を上げることが、チームが立ち直るきっかけになるはず。
ヤジ [Bad]
前日は11安打とヒットは出た打線だが、森下に抑え込まれて4安打。山本がマルチヒット、東のバントヒット以外は3番の度会しかヒットを放っていない。相手のエラーにより勝ち越し点を取れたが、打線の低調さが解消したわけでもない。
この日は宮崎のベンチスタートに伴い、サードに入った三森が2つの送球エラー。守備は上手い方だが、サードはあまり入っておらず、長い距離の速い送球には難があるのだろうか。最初のエラーは逆シングルで送球がバウンドしてしまったが、これはやむを得ない部分はある。
しかし、8回はアンツーカー上で捕球し、小園とは言えかなり余裕があった。ステップして投げたが、もう一歩使っても良かったのかも知れない。送球が浮いてしまい、佐野がジャンプしても届かず、ランナーが二塁まで行ってしまった。1点をリードした8回で、最悪なのが得点圏まで行かせてしまうこと。宮崎をスタメンから外す場合はサードとして計算したいだけに、今後の守備練習で確認しておいて欲しい。
キジ [Other]
4安打でタイムリーなし。何とか2点を取ったが、連敗を5で止めることができたのは、言うまでもなく投手陣のおかげ。山本も含めたバッテリーのおかげと言っても良いだろう。先週木曜以来の勝利となり、5連敗を止めてまずは一息。しかし、開幕3戦目から引き分けを挟む3連勝を挙げて以来、連勝がない。ここからがまた勝負となる。
二軍ではオースティンが4番ファーストでスタメン出場。DHではなく守備に就いたのは朗報。状態と本人の手応え次第だが、来週にも一軍へ合流できる可能性が出てきた。再発には注意したいところだが、現状の打線を考えるとオースティンが加わって欲しいのも確か。
土曜の2戦目はケイと床田のマッチアップ。前回の登板で今季初失点を喫し、打線の援護もなく黒星となったケイだが、今季は四球が少なくストライク先行の投球ができている。相手もファーストストライクを狙って来ると思うが、力のあるストレートを中心に投げ込み、東に続いて欲しい。打線は床田の緩急にいつも苦しめられるが、5試合連続で2点以下という状況なので何とか奮起して欲しい。
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