04/30 東京ヤクルト4-1横浜DeNA(神宮)
今季初先発の吉野は、2回にノーアウト1、3塁のピンチを招き、山田への2球目で山本がパスボール。4回に度会の2号ソロで追い付くも、吉野は5四球と制球が安定せず、5回2アウト1、2塁で坂本に交代。坂本がこのピンチを断ち、6回表にノーアウト1、3塁のチャンスを作るも無得点。6回裏に三森のエラーから1アウト2塁とされ、山田のタイムリーで勝ち越された。7回、8回にも1点ずつ追加される一方、8回と9回のチャンスを逃して明暗が分かれ、連勝は4でストップ。
ポジ [Good]
度会が同点ソロを含む3安打と連日の活躍を見せた。4回、1ボール1ストライクから山野のストレートが真ん中に入ったところを完璧に捉え、打球はバックスクリーンの右へ飛び込んだ。チームとしては4月19日以来10試合ぶりのホームランで、これもバンテリンドームで放った度会の1号だった。
父の博文氏がヤクルトに在籍していたため、神宮球場は子供の頃から来ている家みたいな球場だが、そこでプロとして初めてのホームラン。嬉しい気持ちはかなりあるだろう。
6回は、四球の蝦名を一塁に置いて、ランエンドヒットでカーブをバットに当てて一二塁間を破った。一発長打の後は、見事なバットコントロールを見せた。8回にも無失点が続くルーキー荘司に対して粘り、9球目の高めのストレートをレフトへ運んだ。
左腕から3安打で、対左腕の成績は22-10で.455。昨年は左腕が弱点と言われた中で、むしろ左腕キラーとなっている。規定には未達だが3割に打率を乗せ、対右腕の.185が改善すれば首位打者争いにも加わって来る。現在の調子であればそれも可能だ。今年こそ最後まで出場を続けてレギュラーを掴んでもらいたい。
蝦名がこの日もマルチヒット。最初の打席ではあともう少しで先制ホームランというレフトオーバーの二塁打。9回には石山のストレートをレフト前へ運んだ。攻守に存在感が高まっている。過去にもレギュラーに定着目前で息切れし、ポジションを獲れなかった。桑原が復帰すれば右の外野手という意味ではライバルも増えるが、このまま掴み続けて欲しい。
ヤジ [Bad]
吉野が今季初先発だったが、3安打5四球でピンチの連続。5回途中で降板となった。コントロールがめちゃめちゃという感じではなく、慎重になり過ぎて僅かに外れるといった形ではあるが、自分からこれだけ出塁させてしまっては苦しい投球になる。
2回から4回は先頭を出してしまった。特に2回は赤羽に1球もストライクを取れずに歩かせ、続く古賀に上手くヒットエンドランを決められてしまった。山本がフレーミングでミスをしたのか、ストレートを取り損ねてパスボールによる失点。自責は0だが、これがなくても失点していた可能性は高い。
イースタンリーグで完封勝利を挙げ、プロ初勝利の地でもある神宮で好投を期待したが、攻撃にリズムを作れず5回も持たなかった。次の機会はまた少し先になってしまうかも知れないが、この日の内容から改善点をきっちりと確認し、次の登板ではローテーション争いに加われるような結果を期待したい。
2番手の坂本は、5回のピンチは切り抜けたが、6回に三森の捕球エラーで先頭打者を出すと、バントで送った1アウト2塁で山田にタイムリーを許した。こちらも自責は0で、悪くないチェンジアップだったが、あとボール1つ分低く行きたかった。山崎、佐々木も四球から失点し、内容としても良くなかった。この1点ずつの追加点が終盤のチャンスでも重くのしかかった。
2番蝦名がマルチヒットと四球、3番度会も3安打と四球で出塁しているが、4番以降がチャンスで還すことができなかった。牧と宮崎はそれ以外の場面で1本ずつ打っていて、佐野も歩かせる場面もあったし、8回は本人的には捉えたつもりだったのだろうが、上がり過ぎた分失速してライトフライに終わった。6回1アウト満塁で、神宮に相性の良い宮崎が内野フライに倒れたのが特に痛かった。前日はタイムリーを放ったが、まだまだ本調子には程遠い。
チームとしての得点圏打率は悪くないが、上位の出塁を生かし切れない攻撃になってしまった。1番に入っている三森が少し状態を落としていることも影響した。三森は高めと変化球を打つのは上手いが、低めに来る速球に対応できていない。パワー系が多いと言われるパ・リーグで難しかったのはこのあたりか。克服しつつ、ファウルで逃げて自分の打てるボールを投げさせたい。
キジ [Other]
9試合ぶりの3点以上となる6得点から一夜明け、また重苦しい攻撃が戻って来てしまった。6回ノーアウト1、3塁、さらにその後の1アウト満塁という絶好機で勝ち越せず、その裏の先頭打者をエラーで出し、あっさりとタイムリーを打たれてしまったところで、この試合の明暗がはっきりしていた。
5連敗の後の5連勝で4月は借金1で締めたかったが、昨年と同じ借金3ということになった。5連敗した時の暗さはなくなっているが、打線に関しては本質的には改善していない。オースティンが戻ったタイミングでどれくらい変わるか。現状、三森が1番に入っているが、やはりできれば梶原に入って来てもらいたい。
早いもので開幕から1ヶ月以上が経過し、5月の戦いに入る。まずはこの3連戦から始まっている9連戦を勝ち越したい。そのためにも最初のカードは勝ち越しで行きたいところ。3戦目は、平良と高梨のマッチアップ。平良は前回のバンテリンドームでの中日戦は5回2失点。慎重になり過ぎて球数も浪費してしまっているので、平良らしいテンポの良い投球で攻撃のリズムも作って欲しい。
高梨は、先発は4月4日の中日戦以来2試合目。この時は6回1失点だったが勝ち負け付かず。23日にリリーフで3イニングを投げて以来の登板となる。何度も対戦はあるが、ストレートに力負けしないようにしたい。ストレートに差されるとボールになるフォークを振ってしまうので、相手のペースで投げさせないことが重要だろう。
コメント
う~ん 若手投手は成長してませんね
吉野 何も変わってないような気がします。
昨年良かった 坂本も 昨年ほどではないし
徳山も出てこないし
昨年は前年良かった上茶谷もイマイチだったし
投手は他球団は良い投手に育っている中 ベイだけは本当にダメですね。
課題を克服前に 良い所を1軍で通用するまでレベルアップすべきではないかとも思いますね。
入江は課題がコントロールだけどストレートは通用してますが
吉野はストレートは2軍では通用しても1軍ではまだ通用しないと思ってますので
もっと球速を上げる指導をした方が良いとも・・・
通用すれば 制球を上げれば良いですが 良い指導者がいれば良いですね
あと打線ですね。
主力 佐野 宮崎ですが 飛ばないボールだと長打が減って
打率も昨年もだけど落ちてますし 年を取ってきてるので
下降していくと思う中
後釜を獲得はしていても井上 加藤みたいに中位から下位指名ばかりですので
一度ドラフト1位でスラッガー(長打が無くなってますねベイは)を獲得しても良いのでは
今年は投手は頑張ってますが打線が心配です
吉野は大卒社会人からの入団で、初年度をケガで棒に振っているので、このあたりで1軍に定着できないと厳しいかなと思います。
別にストレートだけで勝負するパワーピッチャーでもないので、カット、フォークとのコンビネーションで抑えれば良いだけです。この日はフォークが今一つでした。
素人には球速しか見えないのでそれで語りがちですが、それだけが全てではないと思うので。
宮崎、筒香らが年齢と共にパフォーマンスが厳しくなって来るのは最初から分かっていることで、核となる選手をどうするのかは編成の課題でしょうね。
下位指名ばかりと言っても、宮崎も佐野もそもそも下位指名ですね。井上、加藤あたりはもう少し先を見てあげたいと思います。
打のチームと言われてましたが、ずっと接戦での1点は取れないチームですから、投手力で勝つしかないかも知れません。