05/04 横浜DeNA1-3読売(ハマスタ)
先発の東は3回、ランナーを二人を置いて岡本に甘く入ったチェンジアップを捉えられ、左中間へのタイムリー二塁打で先制を許す。さらに岸田にもタイムリーを打たれて2失点。4回と5回は三者凡退で抑えたが、6回に岸田のソロを浴びて3失点。打線はグリフィンを捕まえられず、7回に代わった中川から牧が5号ソロを放って1点を返すも、大勢からマルティネスのリレーで逃げ切られた。
ポジ [Good]
勝又が1番レフトでスタメン出場。左腕のグリフィンが相手だっただけに抜擢に驚きはあった。レフトの守備は良い動きを見せていたし、3回にはセンター前へ弾き返すプロ初ヒットをマーク。投手として入団し、途中で野手に転向し育成選手にもなった。そこから這い上がってのこの試合。多くの苦労が報われたとは思うが、ここがスタートラインでもある。一軍に定着できるように今後も結果が求められる。一本出て自信にもなっていると思うので、勝又の思い切りの良いバッティングを見せて欲しい。
牧が5号ソロを含むマルチヒットと、一人で気を吐いた。グリフィンに6回まで無得点に抑えられ、7回から中川に交代。代わり端、2球目のスライダーが甘く入って来たところを逃さなかった。ランナーがいればというところだが、牧の状態は悪くないのでチャンスで回して欲しい。
立命館大の先輩である東とのリレーとなった坂本が、2イニングをパーフェクトリリーフ。先頭の代打長野を3球三振に取ると、その後は5人続けて内野ゴロで打ち取った。結果的には同点、逆転には繋がらなかったが、ビハインドでも流れを渡さない投球ができたと思う。今季はケガで開幕は出遅れたが、7試合目でこれが初めてのハマスタだった。昨年もハマスタでは防御率0.00をマークしたが、今年も期待できると思わせる投球だった。
ヤジ [Bad]
1番に抜擢した勝又は3回2アウトからプロ初ヒットを打ったが、牧のマルチヒットを含めてチームで4安打と全く打てる気配がなかった。5回に先頭の京田が二塁打、山本が進塁打で1アウト3塁となったが、石上のピッチャー正面のゴロでホームへ突入し、タッチアウト。1点差に迫れず、直後に東がソロで失点するという悪い流れで試合が進んでしまった。
石上も何とか当ててゴロは打ったのだが、投手の正面だとさすがに厳しい。次が投手の東ということでゴロGOは理解できるが、よりによってこのゴロになるとは。
度会や牧の良い当たりが正面を突くなど運もなかったとは思うが、全体的に貧打という印象。グリフィンもそこまで良かったか?という感じ。主力を欠いているとは言え、もう少し若い選手がチャンスを生かして欲しいと思う。投高打低にしても、あまりにも貧弱過ぎる。
東も、この日はストレートが少なかったように思う。山本の感触としても走っていないという判断だろうか。変化球が多いので打者もそれを頭に入れた待ち方となり、少し甘くなったところを捉えられた。
3回は、吉川の内野安打が堪えた。当たり損ねの打球だったが、サードの前に転がり、京田も握り損ねたのか投げられなかった。投げてもセーフだったという判断で内野安打なのだが、岡本の前にランナーが溜まってしまった。最初の打席では岡本をチェンジアップで空振り三振に仕留めたが、ある程度意識がある中で、アウトサイドに浮いてしまった。
東に合っていないキャベッジで三振が取れたので、最少失点で切り抜けたいところだったが、岸田に粘られた上にチェンジアップがゾーンに残ったところをセンター前へ運ばれた。キャッチャーなので、ストレートが少ないことは気が付いているはず。1球前のチェンジアップが低くて見逃され、次は少し高さを上げたところを狙い打たれたように思えた。
4回、5回と三者凡退で抑え、悪いなりに修正できるところはさすが東というところだったが、6回1アウトから岸田へのストレートが中へ入り、ギリギリで左中間スタンドに届くソロを浴びた。5回の攻撃で1点を取れなかった後だけに、この1点は試合を決めてしまった。6回3失点でQSはマークしており責められないが、エースだけにここは2点だけで投げ切って欲しかった。
試合後の思ったより暑さがあったというコメントの真意は分からないが、言い訳するタイプでもないと思うので、何らかの準備不足のようなものはあったのかも知れない。来週もデーゲームで投げるのであれば、そのあたりの対策もきっちりした上で、また好投を期待したい。
キジ [Other]
まだ序盤だし、初戦を取っているので仕方ないという捉え方もあるだろう。読売との対戦成績を五分に戻し、5割に戻す大きなチャンスでエース東が登板しながら、落としてしまったことの影響は小さくないと思っている。
この日、桑原はファームでスタメン出場。オースティンは前日DHで4打席に立ったが、この日は出場せず調整した。当事者しか分からない要素もあるだろうし、試合に出場する以外で必要な調整もあるのかも知れない。
それでも、名古屋への移動はあるものの、この日から4連戦というところで1日置く必要があったのかは疑問。まだ焦る時期ではないというのは十分承知だが、負けていいわけではない。特に読売には昨年大きく負け越しており、今年も1勝3敗の出だし。ハマスタで連勝して是が非でも五分に戻したいところだった。
前日は勝ったとは言え、僅か1点しか取れず、ここ13試合で3点以上を取ったのは2試合。それも1試合は延長10回に3ランで挙げたもの。今やリーグで最も得点が取れないチームになっている。そんな状態で5割を切っているチームが余裕を持っている場合ではないと思う。無理をしないことと悠長に構えることは違うと思う。
もちろん、現場が上げたくても良い報告が来なければ上げることはできないし、事前にプランされた通り着実に進めた結果でもあるだろう。急いで上げたところで打てなければ逆効果。ただ、別にディフェンディングチャンピオンでもないし、年間で貯金を2つ作るのがやっとの3位チームであったにも関わらず、後でいくらでも取り戻せるみたいな雰囲気は違和感がある。
バンテリンドームでの3連戦から桑原とオースティンが合流ということで、少し雰囲気が変わってくれることを願う。先発は、当初の順番通りケイと発表された。ジャクソンは中5日ではなく中6日に2戦目になるようだ。中日はドラフト1位ルーキーの金丸がプロ初先発となる。DeNAも一巡入札した投手だが、注目の登板となるだろう。
前述の通り、現状を考えるとリーグで一番得点力のない打線なので、ルーキーにとっては思い切り投げられるだろう。易々と初勝利は献上したくないが、打線が上向いて来ないことには、ケイがいくら頑張っても勝利には繋がらない。先発を始めとした投手陣の頑張りで、チームにとっては歴史的な貧打の中でも大きく借金を膨らませることなく踏ん張っている。打線の調子の波もせいぜい半月程度かと思うので、なかなか得点の入らないバンテリンドームだとしても、チームとしてきっちりと攻略して欲しい。
コメント