05/10 横浜DeNA3-5広島東洋(ハマスタ)
初回、桑原が二塁打を放ち、牧のタイムリーで早々に先制。3回には佐野と山本のタイムリーで3点にリードを広げた。先発の平良は、4回にファビアンの4号2ランで1点差に迫られたが、5回は三者凡退。6回から継投に入り森原を送るが、ファビアンと末包のタイムリーで逆転を許す。打線は4回以降は僅か1安打に抑えられ、9回には伊勢が5点目を奪われた。前日は同点を許した栗林が締めて逆転負け。
ポジ [Good]
平良が5回を74球で2失点にまとめた。初回に2つの三振を奪う立ち上がりを見せると、2回までパーフェクトに抑えた。3回に投手の床田に初ヒットを許すも後続を断った。4回先頭の菊池は林が三遊間のボールを押さえるも、送球が逸れて内野安打。ファビアンにスライダーが甘くなったところを捉えられ、打球はレフトのポールを直撃した。もう少し低く投げたいボールだった。
その後は5回も三者凡退で片付け、5人連続で打ち取った。まだ74球ということで当然6回も任せると思ったが、まさかの交代となった。チャンスで打順が回ったならまだ分かるが、この内容で交代というのは信頼が低すぎるのではないか。登板間隔も不規則になってしまっている上にこれでは厳しい。勝利投手の権利はなくなってしまったが、平良の投球自体は悪くなかったので、次の登板でも試合を作る投球を期待したい。
防御率0点台の床田から速攻で先制点を奪った。桑原が2球目のストレートを右中間へ運ぶ二塁打でチャンスを作り、牧が3球目の浮いたカットボールをレフトの前に運ぶタイムリー。僅か5球での先制点だった。
3回も牧がストレートを捉え、リボンビジョンの一番上の黄色いライン付近に当たる二塁打で出塁。オースティンが歩いて2アウト1、2塁となり、佐野がストレートをセンター前タイムリーで追加点。さらに山本もストレートをライト線へ運ぶタイムリー二塁打。
ライト線からホームまでの距離が短く、末包もクッションボールを素早く処理したが、2アウトだったので佐野にも還って欲しいところだった。それでも床田から序盤に3点を奪う攻撃は良かった。
九鬼が7回に代打で登場し、スライダーを弾き返してショートの右を破るヒット。九鬼にとっては2021年以来の一軍でのヒットで、ベイスターズ移籍後初ヒット。2016年ドラフト3位でソフトバンクに入団したが、戦力外となり育成選手になっていた。バッティングで評価を高めて支配下登録に返り咲き、5月2日に出場選手登録された。主に代打での起用になっているが、一軍に生き残るために結果を積み重ねて行きたい。
その九鬼の代走で起用された三森は、島内の暴投で二塁へ進むと、隙を突いてフライングで三塁へスタート。少しつまづきかけたが、意表を突かれた坂倉からの送球も逸れて三盗に成功した。これで上林、近本に並ぶリーグトップの7盗塁。サードでのスタメンや代打に加えて代走でもきっちりと仕事をこなしている。出場数が増えて疲れも出て来る頃かも知れないが、貴重な戦力として存在感を出し続けてもらいたい。
ヤジ [Bad]
この試合は3つのポイントがあったかなと思う。1つは継投で、打席が回ったわけでもなく、平良を5回74球で降ろした。ファビアンに2ランを打たれたとは言え、それ以外は床田に打たれたくらいで、菊池も良い当たりではない内野安打だった。5回までフラフラだったなら分かるが、この日の内容で交代する必要があったのかかなり疑問だ。
4月6日のマツダスタジアムでは、3回に末包、ファビアン、菊池の連続タイムリーを浴びてKOされており、6回表が1番から始まってその3人に回って行く打順ではあった。5回を三者凡退で終えた時点で、平良は6回が勝負だなと思っていたが、さすがに交代するとは思わなかった。
前日バウアーが8回まで投げてくれて、延長10回にも関わらず投手は3人で済んだ。翌日も東ということでリリーフを使って行くという方針だったのかも知れない。6回から森原、ウィック、伊勢、入江で繋ぐ計算だったと思うが、いきなり崩れてしまった。
2つ目は6回の末包への配球。森原は、4月24日に1点差の7回に登板し、3点を奪われて逆転された。その後、間隔も空いて2試合は無失点だったが、三振はなし。首脳陣がどういう判断をしていたか分からないが、まだまだ本調子ではない。そして、キャッチャーも森原の現状について認識が足りないように思う。
その4月24日は同点とされた後、森下の初球は高めの釣り球のストレートを要求したが、やや中へ入ってホームランにされた。この時は戸柱だったが、この日の山本も末包を2球で追い込んだ後に高めのストレートを要求し、これも思ったよりも低く来て右中間のフェンスを直撃する逆転打となった。昨年の良い時のストレートであれば、多少中へ入ってもファウルになったりするが、現状では厳しい。
ファビアンに初球のスライダーが甘くなり、不運なポテンヒットで同点とされていたが、スライダーは投げづらく、フォークを振らせるために高めのストレートで残像を残したいという意図は分かるが、少しリスクの高い選択になってしまった。
3つ目は、7回裏1アウト3塁から桑原、牧が連続三振に倒れた。4回以降は床田にノーヒットと抑え込まれていたが、九鬼のヒットで久しぶりにランナーを出し、床田を降板に追い込んだ。代走の三森が暴投と三盗で進み1アウト3塁。ここで最低でも追い付いておきたかった。
桑原は島内のやや甘いストレートをファウルにしてしまい、最後はチェンジアップが良い高さから落ちて空振り三振。続く牧も早々に追い込まれ、最後は高めのボール球のストレートを振らされた。森原の高めが打たれたのとは対照的な結果だった。
この日の床田は、ストレートの走りも悪く、パームやカーブが抜けることが多かった。全体的にボールも高かったし、あまり良くなかった。3回に2点は追加したものの、攻略し切る前に床田が修正して来た。それにしても4回以降で1安打では、遅かれ早かれ逆転される流れになっていただろう。
9回表の伊勢も何とか1点差のまま繋いで欲しかったが、伊勢もずっと無失点で投げられるわけではない。栗林へのプレッシャーという意味では大きな追加点になってしまったが、そもそもその前にできることがあった試合だった。
キジ [Other]
防御率0点台、前回も完封している床田に対し、現状の打線で1点取れるのかどうかと思っていたところ、いきなり初回に桑原と牧で、5球で先制点を奪った。さらに、3回には2点を追加し、床田から序盤に3点リードという想定外の滑り出しとなった。それだけに、何とか勝ち切りたい試合だったが、継投がうまく行かなかった。
こういう試合は年間にいくつもある。前日は逆に負けを覚悟したところから追い付き、サヨナラ勝ちをした。勝ったり負けたりするのが野球ではあると思う。終わった試合のことを言っても結果を変えられないとラミレス前監督もよくコメントしていた。
ファンは仕方ない、こういう日もある。また明日!でいいと思うが、前述の通り床田を相手に勝つチャンスがあっただけに、こういう試合を落としていては5割がやっとというチームでしかない。リーグ優勝が目標で、貯金を10、20と増やして行くにはここを取って東でスイープを狙える形に持って行かないと。
まだ始まったばかり、チーム状態が良くないと言っていても、これから状態が良くなる保証もないし、そうして行く間に試合数はどんどん少なくなり、貯金を増やすためのペースは厳しくなる一方。勝負は夏場だが、その土俵に立つためにものんびりはしていられない。
ハマスタでの広島戦は、昨年9月3日から8連勝中だったが、それも止まった。昨年も5月にスイープされているし、ここ数年は対戦成績でもかなり苦手にしていたので意外な連勝ではあった。ここでまた連敗の流れを作らないためにも、3戦目は取ってカード勝ち越しに持って行きたい。
先発は東と玉村。先週の東はQSも援護がなく今季初黒星となった。東にとっても連敗したくないところ。打線は一時の底は脱したかも知れないが、低調さは大きく変わっていない。玉村は苦手にしているし、今季は対左腕の成績が非常に悪いので、正直援護はあまり期待できない。ロースコアに持ち込む投球が期待される。

前日は雨の中の試合で朝方は強い雨が降ったが、試合前に止んだ。後半には薄日も差していた。

ハッピー☆スターダンスでdianaに絡むスラィリー

ラッキー7で鯉のぼりを振り回して暴れるスラィリー


残念ながら3点差を逆転負け
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