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母の日の連敗止める 東は通算50勝、5割復帰

05/11 横浜DeNA4-2広島東洋(ハマスタ)

初回、オースティンと佐野のタイムリーで2点を先制。3回にもオースティンのタイムリー二塁打と山本の犠牲フライで2点を追加した。先発の東は立ち上がりは三者凡退だったが、2回はノーアウト満塁、その後も毎回ピンチを招き、5回まで2失点で何とか凌いだ。6回から颯、ウィックと繋ぎ、最後は入江が締めて7セーブ目。東は今季4勝目を挙げ、通算50勝となった。

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ポジ [Good]

東は「体感では5回10失点」とコメントしていたが、まさにそんな感じの登板になった。初回こそ三者凡退に抑えたが、2点をもらった直後の2回は、援護をもらったので末包に一発を浴びたくないという気持ちが出て、ストライクを取りに行けなかった。この時、オースティンが東の様子を心配し、ベンチから大原コーチが水を持ってマウンドへ。熱中症のような状況があったのだろうか。

坂倉、小園は追い込むも勝負球が甘く連打され、ノーアウト満塁。堂林には、この日はゾーンが広めのインサイドにストレートを投げ込み、見逃し三振に取った。矢野に代わってスタメンだった山足はショートゴロで併殺に取った。

3回も2アウトから菊池のヒットと四死球で満塁。ここも何とか坂倉を三振に取って切り抜けた。4回は昨年異常に打たれた小園にストレートを右中間のスタンドへ運ばれた。5回は先頭のファビアンに二塁打を打たれ、小園のタイムリーで2点差とされてなおも1アウト1、2塁のピンチが続いた。堂林をピッチャーゴロに仕留め、併殺を取って何とか凌いだ。

5回はベンチもよく我慢したなと思う。東だからそう簡単には代えられないし、信頼もあったのだろう。試合を観ずに結果だけを見たら、4点を先行して東は5回92球2失点なのに、早めに代えたのかと思ってしまいそうだが、5回までよく持ったという印象だった。

東はこれまでも全試合でQSを達成しているし、援護のない中で粘り強く投げて試合を作ってくれた。この日は良くなかったが、それでも勝利が付くこともある。通算50勝目は、本人にとっては納得とは行かない投球だったかも知れないが、こういう日があってもいい。

ただ、気になるのは前回も思った以上に暑さがあったというコメントをしていて、この日も途中で体調が悪くなったのかという場面があった。球団公式アプリのSTAR GUIDEの見どころによると、東は昨年はハマスタのデーゲームで勝利がなく、成績もあまり良くなかった。エースなのでデーゲームを避けたローテーションもどうだろうと思うが、このあたりはベンチも考慮する必要がありそうだ。次回はひとまず神宮のナイターになりそう。

2番手の颯も、勢いづいた広島打線に押され、1アウトから代打の田村のヒット、中村奨の二塁打で2、3塁のピンチを招いた。2番菊池から中軸へ入って行く厳しい打順だったが、菊池をピッチャーゴロで三塁ランナーを挟殺、前日3安打のファビアンもセカンドフライに打ち取り、切り抜けた。東が連続で失点した流れを食い止める、価値のあるホールドだった。

前日に伊勢が24球を投げて4安打されているので、ちょっと使いづらいなと思っていた。7回以降はウィックと宮城になるのかと思っていたが、ベンチが選択したのはウィックの回跨ぎだった。7回は先頭の末包を歩かせたが、150キロ後半のストレートを中心に押して後続を断った。

8回もマウンドに上がったが、回跨ぎの難しさが出て、先頭の羽月を歩かせてしまった。ボールが全部高めに抜けたようになって、リリースポイントが早くなってしまっていたようだった。野間にもその傾向が続いたが、4球目のカットボールでファーストゴロ。オースティンが一瞬、二塁へ投げようとしたが回転してファーストへ。ウィックがベースカバーで難しいところを捕り、事なきを得た。バットが折れた緩めの打球でランナーが羽月なので最初から二塁は難しかった。

中村奨、菊池はいずれもストレートで押し切って内野ゴロに仕留め、ここも無失点で切り抜けた。森原が登録抹消となり、伊勢も使いづらいところでウィックが2イニングを投げてくれたのは、チームとしても救われた。ヒーローインタビューに呼ぶべきだったと思う。

9回は、入江が唸るようなストレートで捻じ伏せ、8球で締めた。当たっているファビアンを素晴らしいストレートで追い込むとフォークにスイングを止められず、スイングを取られて三振。この配球も効いて、末包は2ストライクからストレートで見逃し三振。坂倉はストレートを当てたが、完全に詰まってレフト前方のフライ。

これで7セーブ目となり、ハマの守護神として風格も出てきた。森原の状態がなかなか上がらない中で、入江がこれだけの投球ができる状態で戻って来たというのは本当に大きい。2022年にリリーフで好投している時から、いずれクローザーになって欲しいと思っていたが、ケガを経て今の姿になっていることに嬉しさがある。

オースティンが先制タイムリーと追加点となるタイムリー二塁打のマルチヒット。2打点で4番としての役割を果たした。復帰後、四球などで出塁は増えていたが、なかなかバッティングの状態が上がっていなかった。9日の9回に同点タイムリーを放ち、復帰後の初打点。そしてこの日はようやく長打が出た。

復帰後の6試合で24打席。その前のファームでの実戦も含めると、そろそろ40打席に近づいて来る。待望の一発も近いのではないかと思わせる打球も出てきた。やはり4番が打たないと得点力は上がって来ない。交流戦に向けてオースティンの状態が上がって来れば頼もしい。

佐野が初回はタイムリー、3回は4点目の犠牲フライに繋がるヒット。良い場面で2本を放った。そして、チームが4回以降はノーヒットに抑えられる中、8回にセンター前ヒットを放って3安打猛打賞。6日から5試合連続ヒットとなったが、ようやく固め打ちも出た。長打があまりなくOPS .624は若干寂しいが、得点圏打率.400と貢献している。

チームが左腕相手に苦しむ中、佐野は.327と打っている。逆に右腕で.210とかなり苦戦している。ここが上がって来ればトータルの数字も良くなって来る。筒香、宮崎が二軍で調整中の状況で、佐野の打力に期待がかかる。

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ヤジ [Bad]

3回までに4点を奪うことができた。3回にオースティンのタイムリー二塁打の後、佐野が繋ぎ、山本の犠牲フライで挙げた4点目が大きな意味を持った。

だが、東が再三のピンチを何とか凌ぎながらも2点差となり、試合の流れとしてもあと1点が取りたいところだった。前日に続いて4回以降は1安打と抑え込まれ、四死球で得た4回の1アウト満塁も得点できなかった。

この日はリリーフ陣の頑張りで逃げ切ることができたが、年間の勝率を高めて行く上では、あと1点の追加点が取れるようになると、ひっくり返される試合が減って来る。まだ低調さが続く打線だが、ここという場面で1点を取る野球の質を高めて行きたい。

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キジ [Other]

女性には甘くないベイスターズ。今年のガールズフェスティバルは3連敗。母の日も2019年以降5連敗中だった。NPBでは毎年恒例で、審判のユニフォームや各選手のバットやスパイクなどの用具がピンクとなり、母への感謝の気持ちを示してのプレーとなった。

前日に続いて初回に得点し、3回までに1点多い4点を挙げた。山本の犠牲フライで4点目を取れたことが非常に効いて、前日と同じ6回からの継投も決まった。母の日の連敗を止め、チームは5割に復帰した。母親を招待していた選手も多いだろうし、良い姿を見せられただろうか。

ゴールデンウィーク中の5日から始まった今週は中日、広島にいずれも勝ち越して4勝2敗。週を終えた段階で5割ラインをクリアした。上位を目指すスタートラインに戻ることができた。来週はまず5月好調の首位阪神と新潟、ハマスタで1試合ずつの日程。間に移動日が入る変則的な日程となるが、新潟では最近良い試合ができていない。ケイなのかジャクソンなのか分からないが、好調な阪神打線を何とか止めて欲しい。

2戦目となる15日は、バウアーが中5日で先発するのだろうか。そうなるとケイかジャクソンは16日の神宮に回ることになりそうだ。打線が上向きとは言え、阪神の投手陣からそれほど得点を望めないので、先発投手の役割は重要になって来るだろう。前回の対戦ではスイープされたが、接戦を勝ち切りたい。

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