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今季最多16安打!主砲と至宝の連続弾で逆転勝ち

05/16 東京ヤクルト6-8横浜DeNA(神宮)

初回に牧のソロで先制するも、バウアーが内山に3ランを浴びて逆転を許す。4回にも山田のソロで追加点を奪われたが、5回に松尾の2点タイムリー二塁打で反撃。しかし、バウアーは6回にも山田の2点打でリードを広げられて降板。7回に佐野のタイムリーと戸柱の犠牲フライで再び1点差とし、8回はオースティンが逆転2ラン。松尾も続いて3号ソロを放った。9回はウィックがノーアウト満塁を切り抜けて、今季初セーブ。宮城にプロ初勝利が付いた。

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ポジ [Good]

「主砲」のオースティンが1点差の8回、二塁打の度会を置いて左中間スタンドへ1号逆転2ランを放った。4月6日に僅か6試合の出場で登録抹消となり、リハビリを経て5月5日から復帰。今季62打席目での初ホームランだった。

先週の広島戦ではタイムリーヒット、長打も出て、そろそろホームランが出る兆しを見せた。しかし、阪神の強力な投手陣に抑え込まれ、新潟とハマスタではノーヒット。この日も2打席凡退で始まったが、5回は四球で繋ぎ、迎えた8回の第4打席だった。

高めのストレートを見送った後、スライダーが肩口から高めに入って来たところに上手く合った。本人は風に乗ったとコメントしたが、打った瞬間に確信歩きをしていた。少し上がり過ぎなのかと思っていたが、飛距離は十分だった。9回のレフトフライも捉えた感じは良かったので、1本出てここから続いて行きそうな気配だし、続いてくれないと困る。

「至宝」の松尾はプロ初の4安打。打率は.359に急上昇。中でもOPS 1.024は脅威。5回は2アウト1、2塁で山野のアウトサイド低めのフォークを拾い、右中間を破る2点タイムリー。これで試合が分からないという雰囲気になった。強引に行かず、低めの難しいボールを逆方向へ運ぶバッティングは、宮崎に遜色ない。

そして、8回にはオースティンの逆転2ランの後、高めのストレートに合わせ、レフトスタンドへの3号。これもジャストミートしてしまうとファウルになる。反応で打てたのかどうか分からないが、少しバットの軌道を微調整し、ややバットの上っ面に乗せるような感じで振り抜き、若干詰まった状態でフェアゾーンのスタンドへギリギリ運んでいる。

まだ僅かに42打席だが、牧の6本に続くチーム2番目の3本目のホームランとなった。一軍でも長打力が発揮されるようになって来た。開幕投手は平良が先発の日だけスタメン起用されていたが、先月末からはバウアーの捕手となった。山本も勝負強さと好リードを見せているが、これだけ松尾が活躍するともっとスタメン起用しても良いのではないかと思う。東は祐大としても、ケイとジャクソンとも良いバッテリーになるのではないかと思う。今後の活躍が楽しみだ。

乱戦の中、7回を無失点で切り抜けた宮城にプロ初勝利が付いた。いろいろなことがあった打撃戦の中で、宮城のプロ初勝利チャレンジとなっていたことに気が付かなかった。先頭の岩田を歩かせ、バントで1アウト2塁となったが、サンタナをカーブでセカンドゴロ、オスナには粘られるもカーブで空振り三振。

1点差に迫った流れを加速させる無失点だったので、勝利投手に値する投球だったと思う。それにここまで12試合無失点が続いているので、それに対するご褒美があってもいいだろう。育成選手として入団して7年目でようやく掴んだ勝利。これをさらに自信にして飛躍のシーズンとしてもらいたい。

前日に大きなピンチを辛くも切り抜けた入江は、31球を投げており、やはりこの日はベンチを外れた。賢明な判断だろう。代わって2点リードのセーブシチュエーションで9回に登板したのはウィック。伊勢かと思ったが、8回に登板したのでウィックしかいないという状況だった。

マウンドに上がって投げ始めた姿を見て、かなり緊張感があった。クローザーを意識し過ぎていると感じた。せっかく逆転しての9回でプレッシャーもあっただろうし、きっちり抑えてセーブを挙げたいという思いもあっただろう。それが力みに繋がり、宮本に粘られた末に歩かせてしまった。西川にもボールが先行し、最後は力んで浮いたストレートが高めへ大きく外れた。

8、9番の代打攻勢をいずれも歩かせて1番へ返るという最悪の形。そして、バントの構えをしていた岩田にスライダーを膝元へ持って行き、バントが空振りした後に左脚に当たったように見えたが、ノースイングの判定。3球目も明らかにバットを引くのが遅かったが、三塁塁審は見ていたのか。

不運な判定もあり、ノーアウト満塁の大ピンチとなった。同点どころか逆転サヨナラもよぎる展開。武岡には2球で追い込むとストレートで押し、セカンドゴロでホームがフォースアウト。しかし、ここからサンタナとオスナ。

ノーアウト満塁でスイッチが入ったのか、開き直ったのか分からないが、いつものウィックの投球になっていた。サンタナに渾身のストレートを投げ込んで空振り三振。2アウトに漕ぎ着けるもまだオスナがいる。オスナはストレートに強いから、サンタナと同じような感じで行くとやられるぞと思っていた矢先、真ん中へ甘いストレートが行ってしまった。やられた、と思ったが打球は伸び過ぎて、前進して来たライトの蝦名がキャッチ。

前日の入江に続き、ドキドキヒヤヒヤの9回を何とか乗り越えた。ウィックは来日2つ目のセーブを挙げた。昨年のエスコンで、延長に入って森敬斗のタイムリーで勝ち越した後、既に森原を使ってしまった状態で、再昇格したばかりのウィックが登場し、衝撃の来日初セーブだった。そこから活躍し、ブルペンには欠かせない存在となった。それでもやはりクローザーとしての登板はこれだけ大変なこと。今後も入江の負荷を軽減しつつブルペンを支えて欲しい。

この日、二軍で調整していた宮崎が復帰。二軍では3試合で8打数1安打だった。もう少し実戦調整するものと思ったが上がって来た。宮崎くらいの選手になると二軍で結果を出すこと以上に練習での感触が重要になる。二軍にアジャストしてしまうと一軍で打てなくなるので、ベテランはあまり出過ぎない方が良いかも知れない。

最初の打席で低めのストレートを二塁打、2つ四球を選び、8回には低めの落ちるボールを拾ってレフト線へ二塁打を放った。調整前は、長打は二塁打が僅かに1本だったので、復帰戦で長打が2本出たことは本人にとっても良かったと思う。少し早いのではないかと感じたが、相性の良い神宮で感触を得て復調してもらえたらチームとしても心強いだろう。

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ヤジ [Bad]

バウアーは、初回1点の援護をもらいながら、武岡を攻め切れず歩かせてしまった。サンタナにヒットで繋がれ、オスナは打ち取るも内山に3ランを浴びた。四球で自らランナーを出し、溜まったところで一発という最悪の立ち上がり。

内山のことはあまり知らなかったのではないかと思う。小さいので長打はないと油断したのではないか。パンチ力がある選手で、ケガ人が多いこととバッティングの良さから外野で出場している。ランナーを二人置いた場面でインサイドへのストレートはリスクが高い。ボールゾーンに投げるなら分かるが、安易に詰まらせられるだろうという投球で、やや中へ入ってスタンドまで運ばれた。

バウアーは自分で配球を組み立てるので、松尾のサインだったとしてもバウアー自身の責任。ケイやジャクソンのストレートなら押し勝てるが、現状のバウアーの球威では甘く入れば押し込み切れない。

4回の山田のホームランはナックルカーブの失投。これは仕方ない部分もある。だが、6回は1アウト2、3塁で山田と勝負を選んだ。2割を切っているが、前の打席でホームランを打たれており、それが組み立てに影響する可能性が高い。投手に代打が出るにせよ、満塁策を取って併殺も視野に入れるべきだった。バウアーに選ばせるのではなく、ここはベンチとしてしっかり指示すべきだし、山田と勝負を選択したのなら、大いに反省すべき点だと思う。

バウアーも打たれることはあるだろうが、悪い時に踏ん張り切れないのは問題。まだ5月でこの先は分からないが、QS率100%のケイの方がよほど悪いなりの投球ができるのではないか。この内容だと沢村賞には届かないかも知れない。次回は中5日でハマスタになるのだろうか。これぞバウアーという投球をまた見せて欲しい。

初回に逆転3ランを浴びてしまった流れは良くなかったが、山野もかなりランナーを出していて、この日の調子であれば早めに攻略し、同点、逆転と行かなければならなかったと思う。前半は打線も爆発し切れず、チャンスでバウアーに回ってしまう巡り合わせも良くなかった。終盤の攻撃で何とか逆転勝ちはできたが、早めに仕掛けて行きたい。

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キジ [Other]

バウアーが先発した試合でまさかの展開となったが、打線が反発力を見せて終盤に逆転した。今年はかなり投手優位の状況が続いているので、久しぶりに神宮らしい馬鹿試合を観た。9回裏も逆転サヨナラがあってもおかしくないと思っていたが、何とか踏ん張った。

16安打は、4月2日の京セラドームでの阪神戦と4月17日の東京ドームでの読売戦の15本を抜いて今季チーム最多。8得点は、4月17日の9得点に次ぐ今季2番目となった。2桁安打も5月12試合で2度目となる。

オースティンが待望の1号を放ち、宮崎も戻って来て長打を2本。松尾の目覚ましい活躍もチームに刺激を与えるだろう。現状セ・リーグでは唯一の防御率3点台となっているヤクルト戦、そして得点が入りやすい神宮ということはあるが、打線が少しずつ上向きになって行けば。

17日の予告先発は、平良と高梨が発表されている。5月1日もこの二人のマッチアップで、お互いに無失点の好投を見せた。試合は延長10回に牧の3ランでようやく先制して勝っている。両投手とも良いイメージを持っていると思うが、この日の打撃戦がどのような影響を与えるか。ベイスターズとしては先制点を取り、優位に進めて貯金を増やしたいところ。勝てば4カード連続の勝ち越しが決まる。

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