05/25 広島東洋3-0横浜DeNA(マツダ)
3回、先頭の佐々木をヒットで出塁させ、床田のバントを山本が二塁へ悪送球し、オールセーフ。中村奨が送って1アウト2、3塁となり、菊池を打ち取り2アウトまで漕ぎ着けるも、ファビアンに三塁線を破る2点タイムリー二塁打を打たれて先制される。さらに坂倉のタイムリーでこの回3失点。その後は東も追加点を許さなかったが、打線が7回ノーアウト1、3塁を逸するなど、床田から得点を奪えずに完封負け。
ポジ [Good]
桑原が1、2打席ともに甘いボールを逃さず、マルチヒット。5月中旬あたりに少しバットが湿っていたが、3戦連続マルチとまたヒットが繋がり始めた。この日は得点に至らなかったが、1番打者の出塁が鍵になるので、安定した出塁を期待したい。
佐野が7回ノーアウト2塁でライト前ヒット。得点圏打率をさらに上げて.413とした。16日から8試合連続ヒットと良い状態を継続している。3番に上がって打線の中でも繋がりという意味で重要な役割を担っているので、来週以降のバッティングにも期待したい。
ヤジ [Bad]
2回までモンテロの内野安打だけに抑えていた東だが、3回に先頭の佐々木へ甘くなったストレートを弾き返され、レフトへのクリーンヒット。続く床田はバント。ホームベースのすぐ前でバウンドした打球を山本が捕り、迷わずに二塁へ送球。しかし、これが三塁側へ逸れ、京田が何とか捕るもベースから足が離れた。普通の送球が行っていれば難なくアウト、併殺も狙えたかというところ。
ノーアウト1、2塁となり、続く中村奨がバントを決めて1アウト2、3塁。自分自身のミスでもあり、バッテリーとして何とかカバーしたいところで、菊池はインサイドのカットボールで詰まらせてサードゴロ。2アウトとなり、ファビアン。現在セ・リーグの打率トップに立つ打者を何とか抑えたいところだった。
初球、インサイドのカットボールでファウルを打たせ、2球目は対角線でアウトサイドへのチェンジアップ。低めへ行ったが、少し泳ぎながらも捉えられ、三塁線を破る2点タイムリー二塁打となった。攻め方、ボールともそんなに悪くはなかったと思う。強いて言えば、もう少しインサイドを意識させたかったというところ。腕が長く、これまでもアウトサイドの低めを拾って外野の前に落とすというバッティングを何度も見ている。
末包にもかなり打たれているので、最悪歩かせてもという選択肢はなかったと思うが、もう少し徹底して攻めたかった。その末包は追い込みながらも決め切れずに歩かせた。そして、坂倉にはツーシームを拾われ、左中間に落ちるタイムリー。結果的には完封負けなので関係ないように見えるが、この3点目が床田に与えた影響も大きい。東も試合後に反省点として挙げたが、切り替えてこの3点目は防いで欲しいところだった。
味方のエラーをカバーし切れず3失点。しかし、その後は連打を許さず、6回まで投げ切りQSをマークした。自責点は0だが、打線の援護もなく2敗目を喫した。広島の打者には末包や小園など、かなり打たれている打者が多かったが、ここまでは2勝0敗で来ていた。この後は交流戦に入り、しばらく対戦はないが、広島戦は被打率.248が示す通り打たれながら何とか耐えている投球になっているので、もう一度攻め方を見直しておきたい。
牧が2打席連続の併殺打で攻撃の流れを止めてしまった。初回、桑原がヒットで出塁し、好調な打線がさあこれからという矢先、初球のツーシームを引っかけてショートゴロ併殺打。床田のように多彩な変化球を操る投手は追い込まれたら打つのが難しいし、若いカウントでの打率も高い牧が初球を打つのは全く問題ない。ただ、打つボールはもう少し絞って欲しい。
エラーをきっかけに3点を奪われた直後の4回、先頭の桑原がまたヒットで出塁し、反撃の足掛かりを作る。しかし、牧が今度はもっと低いツーシームをまた引っ掛けてサードゴロ併殺打。前の打席で初球を打っているので見て行ったところ、真ん中付近の甘いカットボールを見逃し、手を出すべきではないボールを打っての併殺打と最悪の内容だった。
この併殺打で完全に広島ペースで進む試合になった。効率の悪いバントは使わず、2番に牧を入れているので、併殺打を過度に気にする必要はない。バッティングの調子は悪くないし、3打席目は小園を強襲する二塁打を放って気を吐いた。積極性も特長だし、投手としてもどんどん振って来るのは怖さもある。初回は別にしても、4回は3点を追う場面だったので、シチュエーションに合わせたバッティングは意識してもらいたいところ。
7回ノーアウト1、3塁で、オースティンがサードゴロ。三塁ランナーの牧はホームを突き、タッチアウトとなった。この場面、ゴロGOのサインだったのだろうか。3点差あるし、次が宮崎なのでこの作戦はどうなのかなと思う。
オースティンの打球はサードが前進し、ライン際ギリギリのフェアゾーンで捕った打球で、併殺を取るには少し難しかったと思う。仮に併殺を防ぐために牧が出たなら、三本間で挟まれて2、3塁を作るべきだが、一塁ランナーが佐野だったので、いずれにしても難しかったか。
ノーアウト1、3塁で三塁ランナーがただホームを突いてそのままタッチアウトとなり、1アウト1、2塁になってしまうのは、あまりにも野球が大味過ぎるかなと感じた。結局この場面で1点も取れず、床田に完封を許す結果になった。
キジ [Other]
ともに防御率が1点台の先発。普通の調子であれば2点くらいの勝負になる試合。3回にミスがきっかけで3点を失った一方、7回のチャンスで1点も取れず完封を許した。攻守に噛み合わず、こういう試合もあると割り切るしかないだろう。
ジャクソンで初戦を取って、2戦目は大貫が先発というところで雨天中止。今季広島戦で3戦2勝の東で連勝を狙いたいところだったが、そう上手くは行かない。この時期はいかに5割ラインより上で、首位から離されずに付いて行くかが重要。一時的な順位に何の意味もない。
この3連戦で合流と報じられていた梶原は、直前で体調不良があったために白紙となった。金曜は広島へ帯同していなかった勝又が急遽土曜に広島入りすることになった。どのような容体かは分からないが、倉敷と甲子園の遠征も見送るかも知れない。勝又としても出番があればアピールしたい思いだろう。
週明けは倉敷での阪神戦。ケイの先発が見込まれるが、2戦目以降で前回は体調不良だったバウアー、完封勝利の石田裕が先発することになるか。カード負け越しがない状態が続いているので、ここでも勝ち越して継続して行きたい。
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