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牧が2戦連発で先制 ようやく大貫が今季初勝利

05/30 横浜DeNA6-2東京ヤクルト(ハマスタ)

2回に牧が2試合連続となる9号ソロを放ち先制。3回には牧と宮崎の連続タイムリー二塁打で3点を追加。4回は戸柱が2年ぶりのホームランを放って着実に加点した。先発の大貫は大量援護を背に7回まで1失点の好投。8回に佐野のタイムリーで6点目を奪ったが、9回に登板した宮城が2アウト満塁のピンチを招き、入江を投入。内山のタイムリーで1点を返されるも何とか逃げ切った。大貫は今季初勝利。

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ポジ [Good]

大貫が5月30日にして、ようやく今季初勝利。これまでの4試合のうち3試合はQSで、4月24日は勝利投手の権利があったが、リリーフがひっくり返されてしまった。援護に恵まれていれば2つ、3つ勝っていてもおかしくない内容ではあった。

バウアー、ジャクソン、ケイ、東が優先して先発する中で、間隔が不規則な中で淡々と自分の仕事をして来た。5月7日にバンテリンドームで先発した後はローテーションの関係で登録を外れた。翌週が5試合だったため、15日には二軍で調整登板。24日のマツダに回るも雨天中止。ようやく巡って来た先発の機会で、今季最高の7回1失点、HQSをマークして堂々の1勝目を挙げた。

初回、先頭の岩田にヒットを打たれたが、盗塁を試みた際に戸柱の送球が一塁側に逸れたが、牧が上手く捌いてヘルメットにタッチ。岩田も牧を避ける形になって強いスライディングができなかった。ここで盗塁を刺したことは大貫にとっても大きかったのではないか。

2回を三者凡退で抑え、牧の一発で先制点をもらうと、続けて3回、4回も三者凡退でリードを広げて行くチームに良い流れをもたらした。5回に2本の二塁打で失点したが、6回表もゼロで抑えて96球。6回裏に打席が回って来たが、そのまま打席に入ってバント。これは失敗に終わったが、7回表のマウンドにも上がった。これまでであれば代打が送られていただろう。リリーフを温存したいということもあっただろうし、4点差でもあり7回までは投げて欲しいという期待もあっただろうか。

7回は先頭のオスナにヒットを打たれるも後続を断ち、今季最多の109球を投げた。今年は外国人投手3人も含めて先発投手陣が良い状態が続いているが、大貫も本来はローテーションの柱として安定して回ることが期待できる投手。交流戦からは6連戦が多くなるので、今後は出番も増えてくるはず。自分のペースでしっかりと役割を果たしてもらいたい。

大貫とバッテリーを組んだ戸柱も、5月7日以来のスタメン。この日は左打者を1割台に抑えているが、右打者には3割以上打たれている山野との対戦だったので、松尾をスタメン起用した方が良いのではないかと思っていたが、とんでもない。攻守に見事な活躍だった。

4回にはその山野の浮いたスライダーを捉えると、打球はライトスタンドへ飛び込んだ。昨年のCSファイナルステージでは井上からホームランを打っているが、レギュラーシーズンでは2年ぶりのホームラン。その一発を含めて今季初の3安打猛打賞の活躍。守備では、間隔の空いた大貫を巧みにリードし、バッテリーで試合の流れを引き寄せた。

松尾の台頭でこれまで以上に出場機会が限定される中で、しっかりと準備をしてきたからこそできる活躍。我々ファンは、右打者の方が良いとか、松尾が見たいとか好き勝手に言うが、ずっと戸柱の準備する姿を裏で見ているからこそ、どこかで使いたいと思わせたのだろう。

昨年の9月から日本シリーズまでがそうだったように、戸柱がきっちりと準備をして控えていてくれることは、チームにとっては本当に心強い。だからと言って、1ヶ月丸々出場なしではさすがに試合勘が鈍ってしまう。松尾を見たい気持ちはあるが、こうして任された時に仕事をしてくれる戸柱の活躍も嬉しい。

オースティンがベンチスタートとなり、代わって4番に入った牧が2戦連続の9号ソロを放ち、先制点をもたらした。2球で追い込まれたが粘り、最後はフォークが浮いて来たところをきっちり捉えた。前日に苦境のチームを勇気づける一発を放ち、その良い流れを継続する先制点だった。

3回には2アウト1、3塁で、山野のスライダーに若干泳ぎながらも粘り、巻き込むように捉えて三塁線を破った。タイムリー二塁打で2打点目。4番の仕事をきっちりとこなした。7回にもヒットを放って3安打。8回は三塁打が出れば自身2度目のサイクルヒットだったが、ここは三振に倒れた。

打率も.296まで上げて来ており、リーグ4位。ホームランも9本で単独2位、打点は佐藤輝に追い付いてトップタイ。頼もしいキャプテンが交流戦でもチームを引っ張ってくれるだろう。

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ヤジ [Bad]

8回裏にきっちりとダメ押しも出来て5点差。勝ちパターンを温存出来る展開だったが、宮城が2アウト1塁からサンタナに力でライト前へ持って行かれ、増田を歩かせたところで降板となった。勝ちパターンでなくても宮城ならという信頼があっての9回のマウンドだったが、5点リードで四球はよろしくない。

本人も分かっているだろうが、打たれたくないという気持ちと、自分で終わらせたいという気持ちが指先を狂わせたか。増田には粘られた後カーブを選択したが、抜けて浮いてしまった。サンタナのヒットくらいから入江も登板できるレベルまで作っていたと思うので、傷口が広がる前に投入したと思うが、内山は厳しいコースのストレートを良く打ち返したと思う。

5点リードでゆとりを持って9回表を迎えたはずが、一発同点の場面となった。しかし、岩田を打ち取って逃げ切り。ここで繋がれて途中出場の茂木に回ると何が起こるか分からないところだった。宮城本人も分かっているとは思うが、こういうマウンドでしっかりと攻めて行けるようにしたい。

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キジ [Other]

この日は5月末とは思えない低い気温の中、時折雨が降るコンディション。前回、雨天中止で登板を逃した大貫は、またも雨男という形になったが、5月7日以来の一軍登板の機会を得た。これまで援護がなかった分、まとめて得点をもらったような形で、今季初勝利を手にすることができた。

マツダスタジアムから倉敷、そして甲子園にかけて36イニング連続無得点と苦しい時間があったが、前日はようやくホームラン、タイムリーと出て得点が取れる雰囲気を持ってハマスタへ戻って来た。実際の数字で、ヤクルトは他の5チームと防御率が1点くらい違うので、前回の神宮に引き続きある程度得点はできるだろうとは思ったが、序盤から山野をきっちりと攻略できた。

今年は水曜日が0勝7敗1分と負けが込んでいるが、木曜と金曜は6勝1敗となった。水曜に負けて木、金で取り戻す形になっている。土曜は3勝5敗、日曜は4勝4敗だが、ビジターの数字が悪く、比較的ハマスタでは勝てている。

3連敗の後の連勝で貯金3に戻ったが、上位チームも勝っているので、何とか付いて行きたい。5月は14勝8敗1分でリーグトップ。最終日となる31日も勝ってそのままトップで締めたいところ。予告先発は石田裕と吉村が発表されている。

石田裕は前回、プロ2度目の完封勝利を挙げており状態は良い。ヤクルト戦は、4月12日に2番手として登板し、最初のイニングは良かったが、2イニング目にピンチを作って降板。ウィックの乱調でランナーが還ってしまい、3失点となった。そのリベンジも含めて、前回のような好投でチームに良いリズムをもたらして欲しい。

吉村とは今季は初対戦となる。昨年はかなり打っている印象で、ほとんどの打者が3割以上をマークしている。中でも共に11打数5安打だった牧と度会、ホームランを放っているオースティンで攻めて行きたいところ。天気が心配ではあるが、良い形で5月を締めたい。

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